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6194読み切り〜約束えいと7/30 22:29:182191cfYu1Zzskvi9M
僕のデビュー作です!
是非読んで感想を下さい☆

えいと7/30 22:36:452191cfYu1Zzskvi9M||557
とある秋の日、サッカーのインターハイの全国大会出場がかかっている県大会の決勝のピッチに俺は立っている。



〜約束〜



俺の名前は真中 貫一(まなか かんいち)。サッカーが得意な高校3年生、一応キャプテン!今回の大会で引退する事になってるけど、みんな頑張ってくれたから決勝の舞台までやってこれた。次の試合に勝てば全国大会だぜ?

えいと7/30 22:45:202191cfYu1Zzskvi9M||515
そんな試合を控えた前日の夜、俺は一人の女の子に会っていた。

貫一「葵、明日は絶対応援に来てくれるよな?」

葵「もちろん行くわよ。貫一の夢だもんね、国立でプレーすること。」

彼女の名前は、鈴成 葵(すずなり あおい)。
俺の幼なじみで・・・俺の片思いの相手でもある。

葵「明日は貫一のゴールで試合を決めてよ?せっかく、あたしが応援に行くんだから。」

貫一「え〜、無茶言うなよ〜?俺はDFだぜ?」

葵「いいじゃん別に☆」


えいと7/30 22:51:122191cfYu1Zzskvi9M||449
貫一「お前なぁ〜。・・・じゃあ・・もし・・・俺が点を決めて勝ったら・・・」

葵「勝ったら?」

貫一「・・・・・・俺と付き合ってくれないか?」


なんて言えねーーーー!!


葵「勝ったら何よ?」

貫一「勝ったら・・・ジュースの一本でもおごれよな?」

葵「別にそれくらいいいわよ。
  ・・・じゃあ明日絶対応援に行くからね?」


えいと7/30 22:56:392191cfYu1Zzskvi9M||680
貫一「絶対に来てくれよ!約束だからな!」

葵「あたしは約束はやぶらないよ☆」

貫一「絶対だぞ!」


はぁ〜、俺の意気地なし!ビビリ!根性なし!結局あいつに告白できなかった・・・。
もういいや。明日の試合、あいつの前で変な真似はできないな。
絶対に勝ってやる!


えいと7/30 23:9:82191cfYu1Zzskvi9M||253
そして今、俺達は強敵相手に接戦を演じ0−0で前半戦を終える事が出来た。

…だけどあいつの姿は応援席にない。

…なにやってんだよ。

えいと7/30 23:13:232191cfYu1Zzskvi9M||726
係員「真中選手、真中選手は居ますか!?」

貫一「はい、俺ですけど…。」

係員「急用のお電話です。」

そういって係員は受話器を貫一に手渡した。

なんだよ、こっちは大切な試合のハーフタイムなんだぞ。
そんな電話所じゃないんだぞ?

えいと7/30 23:18:22191cfYu1Zzskvi9M||694
貫一「ハイ、ただいま代わりました。」

葵「…貫…一?」

貫一「ーっ葵!?」

葵「ごめんね…約束…守れそうに…ないかも…。」

貫一「おい、一体どうしたんだよ?」

葵「実はね…」

えいと7/30 23:24:462191cfYu1Zzskvi9M||338
 彼女は会場に向かう、貫一のためにデパートに寄りタオルを買おうとしたらしい。そしたら不運にもそのデパートは火事に遭い逃げ場を失っていた。

葵「あはは…あたしってバカだね。」

貫一「あぁ…約束守らないなんて大バカだ。」

葵「ごめんね。大切な試合なのに…。」

彼女は泣いているようだった。

えいと7/30 23:28:442191cfYu1Zzskvi9M||768
葵「でも…最後に…貫一の声…どうしても…聞きたかったの。」

貫一「なっ…!最後なんて言うな!」

葵「貫一…あたしね…最後に…言いたい…事…が…あるの…。」

貫一「聞きたくない!!」

葵「え…?」


えいと7/30 23:33:112191cfYu1Zzskvi9M||39
貫一「最後なんて聞きたくない。
   …約束してくれ。
   俺はこの試合で点を決めて勝つ。
   …だから生きろ!諦めるな!」

葵「…うん。」

貫一「今度は守れよな…約束。」

葵「うん…やく…そ……。」

貫一「おい!?葵!葵!?」

えいと7/30 23:37:352191cfYu1Zzskvi9M||733
受話器の向こうから男の声がする。
男「おい、女の子がここで倒れてるぞー!」
どうやら助けは来てくれたようだ。

貫一「監督、そろそろハーフタイム終わりますよね?」

監督「大丈夫なのか?」

貫一「はい。…約束をしたので負けられません。」

俺は様々な思いを抱きピッチに立った。

えいと7/30 23:39:502191cfYu1Zzskvi9M||702
 翌日。
俺は病院の集中治療室にいた。
葵はいまだ意識不明の状態だった。

俺達の試合は…

勝った。

えいと7/30 23:43:372191cfYu1Zzskvi9M||238
俺は無理を言って、ゴール前のフリーキックを蹴らせてもらい、奇跡的に得点を上げる事が出来た。そして1−0で勝つことができた。

なのに葵は目を覚まさない。

貫一「ふざけんじゃねーよ…」

俺は涙が溢れ出てくるのを感じた。

えいと7/30 23:48:172191cfYu1Zzskvi9M||842
貫一「お前は…また約束やぶるのかよ…。」

涙が頬を伝って足下に落ちる。

貫一「…葵!目ぇ覚ませよ!…俺だってまだお前に言ってない事もあるんだよ!」

葵「………」

全く反応のない葵を見て、悲しみは更に大きくなった。

貫一「…葵。」

えいと7/30 23:52:552191cfYu1Zzskvi9M||620
俺は葵の手を握り、うつむきながら言った。

貫一「…葵。…本当に好きだったんだぜ?後悔してる…言えなかった事。…好きだ…大好きなんだ…もしお前が目を覚ましたら最初に言う…約束するよ。」

葵「…う…か…貫一?」

貫一「葵!」

えいと7/30 23:56:392191cfYu1Zzskvi9M||59
葵「嬉しい…また貫一に会えた。…言わなくてもわかるよ。きっと貫一が…約束…守ってくれたからだよねっ。」

貫一「まだ…約束…一つ残ってるんだ。」

葵「え…?」

貫一「葵…俺はお前が大好きだ。」

えいと7/31 0:0:52191cfYu1Zzskvi9M||868
葵「…嬉しい。」

葵はベットから上体だけ起こして貫一に抱きつき、そして頬にキスをした。

貫一「え…?」

葵「あたしも大好…き…だ…よ…」

パタン

貫一「葵!」

えいと7/31 0:1:342191cfYu1Zzskvi9M||618
葵は再び眠りについた。
どうやら目を覚ましたばかりなのに喋りすぎて疲れてしまったらしい。

えいと7/31 0:3:192191cfYu1Zzskvi9M||9
それから数年後、俺達は新たな約束をした。

永遠にお互いを愛しつづけると言う約束を…。

             END

えいと7/31 0:5:432191cfYu1Zzskvi9M||223
感想
読み切りだけど長いかなぁ〜?
間違って完了を押してしまうし…
それでも読んでくれた人がいたら感激です!!
もし読んでくれたなら是非感想をお願いします☆

コゴミ7/31 10:13:222221cf.WE3oQZ0WBA||741
完了押してあったから気になったので見ました♪
とってもいいお話です!
感動しました♪またこんな読み切りを書いていただきたいです♪


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