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6489Ever〜忘れない気持ち〜フゥー!8/21 18:6:512191cfjluKFKq2H46

フゥー!8/21 18:7:172191cfjluKFKq2H46||774
「こんな天気の良い日に、雪なんて降るわけないかぁ……」

お日様が良く見える快晴の青空を彼女は前髪を押さえて眩しそうに見上げた。

「こんないい天気に雪なんて降らないよ。何で雪が降って欲しいんだ?」

そんなエリの言葉をヨシヒコは不思議に思った。

「だってヨシヒコ君とであった日、雪が降ってたから」

ヨシヒコの方を振り向くと少し不満そうにエリは言った。

フゥー!8/21 18:8:192191cfjluKFKq2H46||9
「そういえば、そうだっけ」

1年前の今日、つまり俺がエリと始めて出会った日は、シンシンと雪が降っていた。

だからエリは今日雪が見たかったのだろう。エリも、今日が特別な日だと

覚えてくれたことがとても嬉しかった。

フゥー!8/21 18:8:372191cfjluKFKq2H46||670
「そうだ、今から雪が降っている所を見に行かないか?」

俺は、急に思い出したかのように装いエリに言った。

「本当!?でもこんな日に雪なんて降らないよ?」

エリは疑いのまなざしで俺を見つめている。

「それは見てからのお楽しみ」

そう言ってヨシヒコはエリと雪を見に行くことにした。

外はこの冬一番の陽気だった。

フゥー!8/21 18:9:192191cfjluKFKq2H46||825
「うわぁー!本当に雪が降っているみたい……」

エリは感嘆のため息を漏らした。

エリの目の前では、一面に白く煌く物が辺りに舞っていた。

ヨシヒコはエリを学校の近所にある水族館に連れて来ていた。

そこでは、特別展示企画のため、普段とはまるで様変わりしていた。

この水族館が売りにしている海中廊下から見上げる水槽の中は、

まるでダイヤモンドダストが起こっている様だった。

パンフレットには、特殊なプランクトンを使って演出しているらしいが、

そんな説明はどうでも良かった。

フゥー!8/21 18:10:22191cfjluKFKq2H46||680
白の世界から時折優雅に泳ぐ大型魚が顔を出し、

赤やオレンジのイソギンチャクや珊瑚は花のように輝いていた。

そこにはただただ幻想的な世界が広がっていた。

ヨシヒコは、夢中で水槽の中にある世界を眺めているエリを見つめながら微笑んだ。

ヨシヒコは気丈さの中で時折見せるエリの笑顔が好きだったから。

フゥー!8/21 18:10:402191cfjluKFKq2H46||493
「な、雪が降っているみたいだろ?」

ヨシヒコはエリの横に立ち、そっと尋ねた。

「うん!ヨシヒコ君ありがとう!!」

エリはとても嬉しそうな表情で水槽を見上げている。

ヨシヒコはその返事を聞いて苦笑してしまう。

『あの笑顔だけではない。俺はエリの全部が好きなんだ』

 エリの元気な声を聞きながら実感した。

フゥー!8/21 18:11:332191cfjluKFKq2H46||410
「エリ、これを君に貰って欲しい」

タイミングを見計らって、ヨシヒコはエリに小さな包を渡した。

エリは中身が気になったが、それ以上に、ヨシヒコからプレゼントをもらえたことが嬉しかった。

大好きな人からもらった物なら何でも嬉しかった。するとヨシヒコが声を発した。

「開けてみて」

エリは言われるように包を開けてみた。

そこにはエリが思ってもみなかった、小さな宝石が付いた指輪が入っていた。

フゥー!8/21 18:12:272191cfjluKFKq2H46||994
「ヨシヒコ君、これ……?」

エリが驚いてヨシヒコの顔を覗く。

「うん、今日で、エリと出会ってちょうど1年経っただろう?だからそれの記念にエリへプレゼント。

あんまり良いやつじゃないけど」

そこで言葉を区切るヨシヒコ。そして、

「それと、僕がエリとずっと一緒に居たいっていう気持ちなんだ。君に受け取ってほしいんだ」

ヨシヒコは照れくさそうに、けれども、真剣な眼差しでエリの顔を見て告白した。

「え、それって…」

エリは、顔を赤らめて、下を向いてしまった。

フゥー!8/21 18:13:62191cfjluKFKq2H46||912
一瞬の静寂の後、

「……しいな」

エリが小さな声で何か言った。

「え?」

「だから、ヨシヒコ君にこれをはめてほしい……」

エリは、やっとの思いでそれだけを口にした。ヨシヒコはエリから

指輪を受け取ると、緊張で手を震わせながらもそっとエリの左手の薬指にはめてあげた。

「ありがとう、ヨシヒコ君」

エリはそう呟いた。瞳には涙が溢れていた。

「これからはずっと一緒だよ」

そう言いながら、ヨシヒコはエリを抱きしめた。

フゥー!8/21 18:13:452191cfjluKFKq2H46||449
「ちょっ、ちょっと、こんな所で?……恥ずかしいよ」

「大丈夫、今はココには僕達しか居ないよ」

「だけど、その……!」

ヨシヒコは恥ずかしがっているエリの口をそっと塞ぐ。

途端、エリは静かになったが顔は真っ赤になった。

「な、なにするの、ヨシヒコ君!」

「おまじないだよ。ずっと一緒に居られますようにって」

ヨシヒコは優しくエリに言った。

「バカ……」

フゥー!8/21 18:14:372191cfjluKFKq2H46||199
エリはそう言いながらも、ヨシヒコの温かさを味わっていた。

長い間、2人はお互いの温もりを感じていた。

ずっと、ずっと2人は幸せに暮らしていくだろう。

彼らの胸に刻まれたこの気持ちを忘れない限り……     (終)

フゥー!8/21 18:18:532191cfjluKFKq2H46||149
はじめましてでございます。。

皆様のステキなお話を拝見いたしまして、自分でも作ってみました。

まだまだ初心者な私、いたらない所が多々あると思います。

しかし、私のお話で、少しでも皆様に何か感じてもらえれば、すごく嬉しいことです。

それなので、ご感想や、アドバイスをよろしければ頂戴いただければ、と思っています。

好評のようでしたら、また作ってみようかと思います。

どうか私を温かく見つめてやってください。        

mimoza8/21 20:15:116145cfLVHZrSl54us||370
はじめまして。
すごくきれいな話ですね☆
水族館の描写が素敵ですw
私も、こんな詩的な文章が書きたいです。。。
次回作も期待しています〜
お互い頑張りましょう☆

フゥー!8/23 6:28:142191cfR5.EgSk0IeA||437
mimoza様ありがとうございます^^

まだまだ未熟者の私ですが、応援よろしくです。。


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