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6527「黄泉」第参話ラフィーナ8/24 22:44:432192cfFtnUAjXxyYU

ラフィーナ8/24 22:44:502192cfFtnUAjXxyYU||20
職員室にまともに入るのは、長い中学生活でも相当少なかった。
「失礼します。」
光はマジメに挨拶をして、職員室の中に入った。

ガラガラ・・・

「なにやってるんだ?森鮠・・・・・・と・・・。鳳南・草瑛。」
担任の「数真則俊(カズマノリトシ)」は俺と聖を見るや否や、光に「こいつらなんかと付き合ってたら不良と間違われる・・・」とでも言いたげな顔で光を見ている。


ラフィーナ8/24 22:45:32192cfFtnUAjXxyYU||189
あの・・職員室で変なこととか起こってませんかね?数真センセ。」
俺はちょっとムカついて、半分おちょけていった。
「なんだ?お前まさか森鮠を恐喝したんじゃないだろうな?」
身もふたもないこと言うな。センセー。
「・・・・あ・・・・・・あの・・・・・。」
光が先生にもう一度問う。
「何度も言わせるな。・・・・何にも起こっておらん。」
数真センセーは怒った様な少し激しい口調で言った。
「そーですか。どうもありがとうございました。」
そう聖が言うと、彼は俺と光の手を引いてダッシュで職員室から出た。

ラフィーナ8/24 22:45:202192cfFtnUAjXxyYU||637
「・・・・・どうしたの?聖君。」
光が心配そうに聖に話し掛けている。
「・・・・・・あのさ、気がつかなかった?」
「ナニが?」
俺と光が声をそろえていった。
「先生の足・・・・・・半分ぐらい透けてなかったか?」

「・・・・・・!まさか・・・・先生まで!?」

「・・・・・なぁ、先生が呪いとかそんな類なら一回お祓い行ってみるか?」
・・・・・・病は気からというし、気が少しでも楽になれば多少はこの呪いっぽい事件も何とか乗り切れるかもしれないと俺は思った。
それに、さっき光が言っていた「娘さんが「呪い」で亡くなったお坊さん」とやらにも話を聞きたかったのだ。

ラフィーナ8/24 22:45:362192cfFtnUAjXxyYU||184
あのお坊さんに話、訊きに行くの?」
「ああ。・・・・・・なんかわかるかも知れないし。」
「光さんしか知らないもんね。お坊さんの居場所。」

すると、聖は自分の鞄から地図を取り出した。そして、座った。
いつもあんな地図を持ち歩いているのかと思うと、アイツは尊敬に値する人物かもしれない。

「その坊さんがいる寺・・・地図で分かる?」
「えーと・・・」
光は少し迷って、俺の方を向いた。

ラフィーナ8/24 22:45:582192cfFtnUAjXxyYU||888
「ねぇ・・・・紅亮・・・くん。仁井大聖寺(ニイダイショウジ)ドコだっけ。」
仁井大聖寺といえば、この学校の2〜3倍はあるらしい、とてつもなくでかい寺だ。
この辺の住人はほとんど知っているはずなのだが、光は名前と場所は知っていても恐らく地図で見たから分からない・・・と言うパターンだろう。

「仁井大聖寺は・・・-満点塾の後ろらへんにある。と思う。」
俺も方向音痴と言われる類ではない。だが、決してこの辺の地形をよく知っているわけでもないので、大雑把な説明しか出来ない。

ラフィーナ8/24 22:46:62192cfFtnUAjXxyYU||66
「仁井大聖寺にいるお坊さん・・・ということは相当徳の高いヒトなんだろうな。」
「何でそんなこと知ってんだよ。」
「歴史で習っただろ。あそこは相当徳の高いお坊サンしかいないって。」

「へぇ。」

「あった・・・・・。満点塾の裏側の仁井山の山頂近くにあるみたい。」
地図とある種の格闘をしていた光が嬉しそうな顔をして俺と聖を見た。

ラフィーナ8/24 22:46:312192cfFtnUAjXxyYU||149
「仁井山・・・・相当高い山だぜ?・・・今から登りに行くのか?」
「そうじゃないと・・・・明日になったらまた、誰かが消えるかもしれないんだぜ。」
聖は言ってから「しまった」と言うような顔をして口を抑えた。
だが、遅かったらしい。俺はともかく、光がすごい形相で聖をにらんでいる。


「聖君!・・・・・縁起でもない事言わないでよ・・・・。そんな・・・こと・・・」
そういわれると、何故かまた誰かが消えてしまう気がして。
彼女は、それに押しつぶされそうになったのだろう。


「・・・悪かった。」
聖も素直に謝った。
俺は妙に気まずかった。

ラフィーナ8/24 22:46:462192cfFtnUAjXxyYU||182
一方、職員室。


「ハァ。あんな不良が森鮠と・・・・」
僕(数真)は、定期テストの丸つけをしつつ、窓の外にいる紅亮・聖・光を見て、ぼやいていた。

「数真先生?どうなさったんですか?」
国語担当の先生が話し掛けてきた。

「いや・・あの不良たちとうちの学級委員長の森鮠がつるんでるみたいなんですよ。」

ラフィーナ8/24 22:46:572192cfFtnUAjXxyYU||248
国語担当の先生は、少し考えて言う。
「けれども、彼等の友人関係にまで口をはさむのはどうかと・・。」

僕が「そんなことは・・・・」と言いかけたその一瞬。

ラフィーナ8/24 22:48:102192cfFtnUAjXxyYU||473
ずるずるずる。

ずるずる。


ぐちゃ。

ラフィーナ8/24 22:48:372192cfFtnUAjXxyYU||484
ナニガ オコッタ?

職員室 真っ赤


俺 死ヌ?

死ヌ  

死ヌ

死ヌ

死ヌ

ラフィーナ8/24 22:48:522192cfFtnUAjXxyYU||797
僕の目の前にいたのは真っ赤な瞳をして、じっと俺を見つめている少女。

右手にはナイフ。

左手には、さっきまで僕と喋っていた国語担当の先生の
―――――――――腕。

「ぎ・・・・・ぎゃああああああああああ!!!!」

僕は叫んだ。
ひたすら叫んだ。

ラフィーナ8/24 22:49:62192cfFtnUAjXxyYU||901
だが、その声がやむと少女が口を開いていた。

「選んでください。アナタ。此処で死にます?」

「ゴキュ・・・。」

少女は言ってることとは裏腹に、ていねいな言葉使いで僕に喋りかけてくる。
そのギャップが恐ろしい。
「此処で死ぬの?」なんて聞かれて「ハイ。」なんて答える人間はいないだろう。

「し・・・・・死にたくない。」

「じゃあ、お願いします。 あの女の子・・・・森鮠光と、鳳南紅亮を・・・・満点塾へと連れて行ってください。・・・2人は死ぬかもしれませんけども・・・アナタが死ななければそれでいいですよね。」

ラフィーナ8/24 22:49:182192cfFtnUAjXxyYU||76
「ま・・・・満点・。」
「では。・・・私のことはあの子達には見えないと思いますんで、彼女たちに助けを求めても無駄だと思いますけど。」

少女は、フッと煙のように消えた。

そして、僕は職員室から出た。

・・・悪いな。森鮠。いかに優秀な学級委員長だとはいえ僕の命とやらが、かかっているんだから。

ラフィーナ8/24 22:49:342192cfFtnUAjXxyYU||156
そんなことが起こっているとも知らず、紅亮達は意気揚揚と仁井山を登っていたのであった―――――。

ラフィーナ8/24 22:53:52192cfFtnUAjXxyYU||948
■□今回はちょっとヤバイ。□■
今回は色々初挑戦。紅亮以外の人物の一人称に挑戦。
書き終わって思ったこと。「死」がいっぱいですね^^;
どうも数真先生は死をはっきり感じているヒトらしいです。
意外と残酷なヒトだと思います。
で、次回からは妙に急スピードで進みます;;
先生の足が透けていた理由とか・・・色々判明するかとorz

ラフィーナ8/24 22:54:162192cfFtnUAjXxyYU||489
壱話・弐話のアドレス。

「 黄泉 」第壱話
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-6369.html

「 黄泉 」第弐話
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-6417.html

遊吏.。8/25 10:5:452111cfDFvJ5F48APY||563
おはようございます。

数真先生の気持ち、わからないでもないですね;;
やっぱり自分は大切ですし。
どれだけ大切な人が居ても、追い込まれたときにその人を守れるかどうか、私も自信ないです…。
まだまだ謎が沢山ですね。次回…とても楽しみにしています。

それでは失礼しますm(_ _)m

鳳城亮8/27 9:37:562192cflXzhj8n6dss||766
主人公の名前は俺の名前を少し参考にしてつけたに一票(ぁ
久しぶりに参上でございまする

ラフィーナ8/27 10:8:362192cfFtnUAjXxyYU||513
遊吏.。痘l>

おはようございます^^
数真先生は・・・やっぱり人間の本性が現れたりしてると思いますね。
謎が多すぎて全壱〇話で完結するかどうか・・・・。

亮>
はずれー(ぇ
そういえばそうも見えるね(マテ


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