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662短編小説・・のような、ストーリー仕立ての詩・・のようなベベル6/3 20:9:402201cf2gznn5ZxCro
朝目覚めると隣にいた君がおもむろに箱を渡してきた。

忘れていたが今日は自分の誕生日だった。

付き合って初めての誕生日を二人一緒に迎えられて彼女はとても嬉しそうだ。

箱を開けるようせがまれて寝癖のついた頭もろくに直さずプレゼントの箱を開ける。

中には銀色に輝くネックレス・・・実は俺はネックレスが嫌いだった。

理由は特にない。金属アレルギーでもないし、過去に嫌な想い出があった訳でもない。

無理に嬉しそうな顔でありがとうという俺の顔は彼女にどう映っているのだろうか?


ベベル6/3 20:13:102201cf2gznn5ZxCro||583
そう思いながら目線をプレゼントから彼女に再び戻してみた。

鈍感な俺でも分かるぐらい彼女は不機嫌そうな顔をしている・・・

当然だ。彼女は喜びに溢れた俺の顔を想像していたのだろう。

「嬉しくなさそうだケド理由は聞かないし着けなくてもイイからもらって」

彼女はそう言葉を残し家を出た。


ベベル6/3 20:17:132201cf2gznn5ZxCro||965
付き合い始めてすぐ一緒に暮らし始めた俺と彼女は離れている時間の方が少なく

お互い離れている時間はせいぜい仕事の間だけだろう。

そんな毎日が当たり前だと思ったある日の事・・・

いつもの様に仕事を終え家の鍵を開ける。・・・?電気がついていない。

残業かな?珍しい事もあるものだと、その時は深く考えもしなかった。

ベベル6/3 20:23:102201cf2gznn5ZxCro||735
今日はプレゼントも貰ったしたまには飯でも作ってやるかと

飲み物を取るとき以外にはあまり使わない冷蔵庫から材料を取り料理を始めた。

不器用ながらも一生懸命に手を動かす。

時間はかかったものの中々の出来に一人にこやかになりながら彼女の帰りを待った。

・・・静寂と時計の音が話しかける様に鳴り響く。

一人ではテレビもろくに見ない俺にはそれがやけに堪えた。

ベベル6/3 20:35:302201cf2gznn5ZxCro||341
・・・どれだけ時間が過ぎただろう。

何の連絡もこない携帯を持ちながら彼女のいない部屋を眺める。

「こんなに部屋広かったっけ?」

すぎていく時間。無機質な静けさ。根拠もなく募る不安。

全てが重なって不本意ながらそう思わされた・・

その時手に持っていた携帯が静寂を切り裂き部屋に鳴り響いた。

彼女の携帯からだ。

いそいそと、しかしいつもの様に電話をとる・・彼女の声を期待しながら・・・

ベベル6/3 20:40:412201cf2gznn5ZxCro||446
電話の向こうでは知らない男の声・・・

いきなり、彼女が事故をして病院に運ばれた・・・と

訳の分からない事を喋っている・・・いや俺が理解出来ていないのか?

ふと我に返り急いで病院へ向かった。正直まだはっきり理解できていない。

事故?さっきまで一緒にいたのに・・・

誕生日だから何かサプライズでも企んでるじゃないか?

頭の中は分かりやすく混乱していた。


ベベル6/3 20:45:272201cf2gznn5ZxCro||242
一つしっかりと分かっていたのは彼女を失うのが怖いと言う気持ち。

他には何も考えられなかった俺はこの時代に交通手段を使うのも忘れ

ただひたすら走った、ポケットには朝もらったネックレスを入れて・・

病院に着き手術室の前の家族と顔を合わせる・・・空気ですぐ分かった。

ヒドイ事故だったのだと。実際彼女は大型トレーラーにはねられるという

大事故だった。手術も困難を極めた・・・

ベベル6/3 20:51:232201cf2gznn5ZxCro||60
手術室のランプが消え執刀医が出てきて状況を説明する。

その短い言葉はここにいる全員を落胆させるには十分すぎるほどだった。

医者が何て説明したのかなんて忘れた・・だが彼女はもう助からないのだと、

混乱する自分でも理解してしまった。

面会を許され彼女の元へ向かう・・・廊下がやけに長く感じた。

そこには朝見た彼女がそのまま横たわっていた。ただ違うのは瞳を閉じていること。


ベベル6/3 20:56:452201cf2gznn5ZxCro||996
家族は泣き崩れ顔を見る事の辛さに俺を残して部屋を一度出てしまった。

彼女の手を握りずっと帰りを待っていた事、珍しく料理した事、

二人でいるのに全てが独り言になる空間に耐え切れず涙が頬を伝った。

その時彼女の目が開きこっちを見た。急いで家族と先生を呼びに行こうと

立ち上がろうとした瞬間彼女の手が俺の袖を掴んだ。

今の彼女なりの精一杯であろう力で・・・



ベベル6/3 21:4:212201cf2gznn5ZxCro||396
何かを伝えようとする眼差しに俺はもう一度腰を落とし耳を近づける。

彼女の口からはたったの一言。かすれて消えそうな、でも耳に残る声で

「出会ってくれてありがとう」

と・・・。全てを察するにはまだ大人じゃなく

この言葉の意味を理解しようと顔を見た時には彼女は息をひきとっていた。

声も上げず只流れる涙・・

ベベル6/3 21:10:232201cf2gznn5ZxCro||34
もぉ彼女の声は聞けない、俺に笑いかけてもくれない。

今ここにあるのは俺が彼女を愛した事実だけ・・・

それも今は大して意味を成さない。

俺は相変わらず、意思とは関係なく流れる涙を抑えきれず病院を後にした。


ベベル6/3 21:20:132201cf2gznn5ZxCro||167
あれから1年。新しい恋は出来ないでいる。

気づくのが遅すぎたが彼女が最愛の、運命の人だったのだろう。

人は失わないと大切な物に気づかない。自分もその一人なのかもしれない。

痛感するのは今ごろ分かる最後の言葉の意味。

「俺が彼女を愛した事実だけ」・・・とんでもなかった。

彼女も俺を愛してくれていたのだから。

それが分かっただけ今は前を向けている気がした。

彼女のお墓の前、胸に光るネックレスが日を浴びて優しく暖かかった。

ベベル6/3 21:25:372201cf2gznn5ZxCro||444
長くなりました(;´Д`A ```
今回は小説チャレンジだったんですが難しいですね(泣)
自分には詩の方がまだ多少なりとも合ってる気がしました(自画自賛?)
内容も暗くてどうしてこんな内容になったのか分かりませんが(苦笑)
読んでいただいて感想、テーマなどいただけるとありがたく存じます。
難しかったケド楽しかったと自己満足のベベルでしたペコリ(o_ _)o))

銀月6/3 21:33:302182cfLMvpixotkc6||897
コバワです。画面前で、マジ泣きしてました・・・。゚(゚´Д`゚)゚。
切ない><
私事ですが、3年くらい前にした恋の相手が最愛の運命の相手に思えてなりません。あれから2年後に恋もしましたが、やはり彼以上の人間がいないように・・・^^
だから、話は違えど主人公の彼にすっかり感情移入してしまいました。
充分、短編小説として出来上がってると思いますよ!
最後の一言が「出会ってくれてありがとう」だった彼女は素晴らしいです。

ベベル6/3 21:41:372201cf2gznn5ZxCro||160
銀月様!!こんなに早く読んで頂いてしかも銀月様の涙までΣ(゜∇゜|||)はぁうっ!
もったいのぉ〜ございますペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ
私かなりの泣き虫なので何か銀月様は他人とは思えませぬヽ(=´▽`=)ノ
前レスいただいたように何かについてお話する時にも
銀月様とは共感できそうですヽ(ω・ヽ)(ノ・ω)ノ わぁい♪
ちなみにこの詩は私が今朝見た夢だったりします(ナニ?
もちろん起きて泣いていた事は銀月様と私だけの秘密で(笑)
お早い感想カキコ本当にありがとうございますペコリ(o_ _)o))


銀月6/3 21:49:412182cfLMvpixotkc6||562
実は、途中からこそこそ読んでたりしますw
さて、いつレスして良いものか悩んでました(アホ
夢のお話ですか・・・現実じゃなくて良かったですね^^
というか、物語になるような夢を見られるとは想像力があるのでしょうねぇ。
同じく、泣き虫です^^;;涙腺開きっぱなしで、
ただ自分のためにはあまり泣けないです。
今頃気づきましたが、ホムチャを開けておきますので覗いてやってくださいw
ただ、銀はチャットが苦手な人間なので、掲示板化してる時も多いですが・・・。

胡月★6/3 22:0:242196cftvtqiBuq4NA||270
ヌーン、秘密を知ってしまいましたw(何
最愛の人・運命の人はまだ出会えておりませんが、
親友や家族がそうなってしまったら、私はどうするのだろうと考えてしまいました。
事故を起こした相手を恨んでしまうのかな。
それとも、いつもの様に笑顔で送れなかった自分に後悔するのかな・・・
でもきっと彼は、彼女の最後の言葉で後悔することはなくなったんだろうなと
勝手に納得しました^^

詩の方もひそかに読んでいましたが才能がある方はいいですねw

ベベル6/3 22:21:22201cf2gznn5ZxCro||424
銀月様ホムチャお邪魔すると思います^^
チャット私もそぉ得意な人間ではないので(苦笑)
いつか銀月様と何かの話題で熱く語りあえたらイイなぁ(´▽`)はぁぁ♪(うっとり)
とニヤニヤ気持ち悪い笑みを浮かべながら思っております(笑)

ベベル6/3 22:25:552201cf2gznn5ZxCro||91
胡月★様こんばんわペコリ(o_ _)o))
秘密を知られてしまった様ですね(▼∀▼)ニヤリッ
夢で良かったと思いつつもニュースなどで毎日おきる事件などを見ていると
夢と現実の境目が薄くなってきてあながち完全に安心できない毎日です^^;
難しいですが一日一日大切に生きていつも笑顔でいたいものですんw(*´∇`*)


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