6706 | 友達を探す物語。 | メアリ〜 | 9/13 11:27:14 | 6039cfLrVG/4FvcOU |
一度「偽りの命」を中断して読み切りを書きたいと思います。 長くなるかもしれませんがお付き合い願います。 長い間来なかったので祭りが始まっている事気付いてませんでした。 レベル上げしたいな・・・。 |
メアリ〜 | 9/13 11:34:55 | 6039cfLrVG/4FvcOU||969 | ||
『ねえ、友達になろうよ・・・。』 女の子は頑張って、恥ずかしそうに同い年くらいの子に言っていました。 でも、返事は。 嫌だよ 『お母さんにもお父さんにも甘えられないんだもん。友達が欲しいの。 ね、一緒に遊ぼうよ。』 女の子は言います。 こっちに来ないで 言い返されてしまいました。 女の子はうつむいて、下を向いて公園を出ました。頬の痣が痛いけれど、我慢する。 公園を出たすぐの家を左に曲がった途端、おっきな車がこっちにやってきました。 避ける暇もありません。 次の瞬間には、可哀想に、お友達を探して歩いていた少女の目は閉じていました。 |
メアリ〜 | 9/13 11:41:19 | 6039cfLrVG/4FvcOU||965 | ||
その女の子が、目を覚ましたら、空を飛んでいました。 『そっか、神様が私に遠くの人と友達になれるようにしてくれたんだ。』 女の子は透き通った声で喜びました。 そして、他の公園へ空を飛び、いきました。 その途中、自分が道で倒れている事を知らずに。 『ねぇねぇ。お友達になってくれない?』 女の子はさっきと同じように話しかけました。 しかし、話しかけた男の子は、振り向いて首をかしげて、また前に向き直ってしまいました。 女の子は見えるようにその子の前へ行き、もう一度同じ事を言いました。しかし。 わあぁぁぁ、オバケだあっ!おかあさーん! 走り去ってしまいました。 |
メアリ〜 | 9/13 11:53:48 | 6039cfLrVG/4FvcOU||244 | ||
それを何回も繰り返して、仕方なく家に帰ってみると、お母さんもお父さんもいなくて、出掛けた後が残っていました。 『車が無かったから、何処かへいったんだね』 母親に叩かれて出来た痣を女の子は手でこすりました。最近の癖なのです。 でもいつもそれをやると痛くなるのですが、痛みが感じられずしかも頬に手を当ててもそのまま頬の中に手が入ってしまいます。 『すごーい。魔法みたい!』 そして数時間待ったあと、お父さんとお母さんは黒い服を着て帰ってきました。 何も言わず、目もお互いにあわせず、イスに腰掛けました。 |
メアリ〜 | 9/13 11:59:55 | 6039cfLrVG/4FvcOU||202 | ||
『お父さん、お母さん。どうしたの?ご飯、作らないの?』 聞いて見たら、とても驚いた顔をして、「気のせいよね」と呟きました。 そしてため息を漏らしました。 「信じられないわ。あの子が死んでしまうだなんて」 今度は女の子が驚きました。 『私が・・・死んじゃった?チイみたいに?』 チイというのは、以前飼っていた犬です。 とても小さく、それでチイと付けられたのですが、チイは犬の病気にかかり死んでしまったのです。 その時、女の子は全く「死」を理解していませんでしたが、お母さんが生々しいチイの死体を目の前で見せたとき、動かなくなるという事を知りました。 |
メアリ〜 | 9/13 12:8:25 | 6039cfLrVG/4FvcOU||822 | ||
『嘘だっ。だっていま、私、ここにいるもん!』 叫びながら走って家を飛び出し、空を駆け巡りました。 女の子は泣きながら空を走り、走り、走り続けました。 不思議と、眠い、とか、疲れた、などという感覚に襲われず、延々と走り続けました。それから、何日もたった日。 女の子はまた、友達を探し始めました。 そしてだんだん、気付きました。手が透けるのは、体が無いから。 犬の側に行って、体を借りて、喋って見ましたが、駄目です。言葉が通じません。 それに、そのうち足が動かなくなって、急いで出てみると、犬は死に掛けていました。 |
メアリ〜 | 9/13 12:14:26 | 6039cfLrVG/4FvcOU||62 | ||
それは、幼い女の子にはとても衝撃的な出来事だったのです。 『ねぇ、死なないで、お願い!』 女の子の願いもむなしく、犬は息を引取りました。 それを何度も繰り返すうち、女の子は死を恐れなくなりました。 だって、元々、死んでいるんですもの。 そして女の子には友達が作れる人間の体が欲しい、という欲望が芽生えました。 この時から、女の子は女の子ではなくなりました。 少女でもありません。人を狙う・・・悪霊です。 |
メアリ〜 | 9/13 12:59:36 | 6039cfLrVG/4FvcOU||108 | ||
悪霊は人の体を使い、自分の欲望を叶えようとしました。 そして、オカルト倶楽部と言うモノの部長などという少女に出会いました。 《私ね、お友達が欲しいの。ねぇ、お友達になってくれない?》 彼女は最初は本当に驚いていましたが、毎日会いに行ったらだんだん、少しずつ驚きが、友情に変わっていった気が、悪霊はしました。 女の子のままだったら、これで満足です。しかし、悪霊と化した女の子は、魂を取り戻すべく、次の行動に出ました。 ジワリジワリと、周囲の人間に影響を与えて、彼女を絶望させ、生きてゆく気力をなくす。そして・・・魂を奪うという行動を。 |
メアリ〜 | 9/13 13:5:43 | 6039cfLrVG/4FvcOU||331 | ||
悪霊は笑みを浮かべ、彼女のクラスメイトを変えてゆきます。 ジワリジワリ。 倶楽部の部員は辞めてしまい、今まで仲の良かった親友から避けられ、他のクラスメイトは彼女を虐め、彼女は屋上へ逃げるようになりました。 いつも、悪霊は女の子のままの霊を取り込み、今回は逃がさぬようにしますが、女の子は悪霊の呪縛から逃れ、屋上の彼女を慰めました。 しかし・・・。 「あんたのせいよ。あんたと友達になったから・・・こんなことに・・・。私がなんでこんな目に遭わなきゃいけないのよ?そう、あんたが友達になんかになろうだなんていうから・・・!!」 |
メアリ〜 | 9/13 13:11:13 | 6039cfLrVG/4FvcOU||188 | ||
女の子は、涙をこぼしました。 でも、懸命に謝りました。しかし・・・ 「こっちにこないでっ!もうあんたなんか・・・大っ嫌いよ!!」 その言葉を聞いた時、わずかに残った女の子の心さえ、硝子のように砕けてしまいました。 残ったのは、絶望、憎しみ、恨み、苦しみ・・・。 女の子の目の色は消え失せ、黒い渦が、女の子を包み、そして・・・。 悪霊が変えた学校の屋上から、悲鳴があがりました。 |
メアリ〜 | 9/13 13:14:40 | 6039cfLrVG/4FvcOU||168 | ||
女の子は祈ります。 この世で本当の友達が出来ることを。 人の痛みを知り、それをわかってあげられる友達が出来ることを。 それが、女の子の願いです。 その願いが浄化されるまで、この女の子は永遠に在り続けます。 この女の子には、どんなときも友達と呼べる人間が必要なのです。 |
メアリ〜 | 9/13 13:17:1 | 6039cfLrVG/4FvcOU||66 | ||
************************************************************ なんだか長くなってしまいました・・・(汗 友達って、生きがいかも。少なくとも私はそう思ってみました。 では、アドバイスや感想、ご意見など御座いましたら書いてください。今後の参考にさせて頂きます。 ************************************************************ |
ri-na | 9/13 21:57:56 | 2201cf4RgMR4hEdF.||180 | ||
ああ、可哀想な女の子が悪霊に… やはり、虐めや仲間外しはダメですな(´ー`) でも、やっぱり悪霊化した女の子もいかんなぁ^ー^; それにしても酷い母親であーる! 娘を叩いて痣を作らせるとは…何ともいかん。 面白かったです〜!偽りの命の方も待ってますよ〜 |
カケルA7 | 9/13 22:31:45 | 2111cfNby0W6XRV4I||38 | ||
なんとなく眼に留まったので読ませていただきました。 微妙な恐怖心…おもしろかったです^^ では短い感想を残しここで失敬させていただきます。 |
花☆ | 9/14 15:22:35 | 6121cftGm257lOvhk||860 | ||
そうA私も友達が生きがいなのです☆特に生きがいは・・・・『パンダ』って言う子チビにいるでしょ!!その子!!学校同じで^^面白いです!!(オソ |
メアリ〜 | 9/17 10:11:30 | 6039cfLrVG/4FvcOU||152 | ||
感想有難う御座います。本当に嬉しいです! ri-na様 親は皆自分の子供が宝物だと思っている、なんて言葉をテレビドラマで耳にしたのですが、実際そんな感じではないみたいですね。 偽りの命、なんだかすごく意味もなく長くなりそうな予感が・・・。気長に待っていてくださると助かります。 カケルA7様 読んで下さって有難う御座います。 楽しんで貰う事が出来て光栄です。小さい子は意外に勇気とかあったりしますよね。 |
メアリ〜 | 9/17 10:12:38 | 6039cfLrVG/4FvcOU||243 | ||
600文字超えてしまったようなので分けさせていただきます。申し訳御座いません。 花☆様 私にも仲の良い友達が。花☆様のお友達はチビファンにいらっしゃるのですか。羨ましいです。パンダ様も花☆様とお友達で楽しいのではないでしょうか。 では。 感想を頂けて嬉しい限りです。では、また。 |
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