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688電車の中で龍華6/5 0:29:412201cfUCLs2liEI9g
突然だが、私は全力で走っていた。
私の通ってる高校の最寄り駅は快速の止まらないローカル駅。
したがって一本逃がすと、10分以上次の電車を待たなくてはならない。
この枯葉の季節に、それはなんとしても回避したかった。
説明が長くなったが、それで私は全力疾走していた。

龍華6/5 0:29:582201cfUCLs2liEI9g||493
プルルルルル…

改札口を抜けると発車べるが聞こえた。
この音の大きさからすると2番線の上り列車だ。
しかし私は知っていた。
5時台の列車、しかもコノ時間は下り列車も一緒に来る。
今ならまだ間に合う!!

龍華6/5 0:30:152201cfUCLs2liEI9g||835
プルルルル…

階段を下っているとまたベルが聞こえてくる。
はやく
ハヤク!
早く!!
速くッ!!!

…ダン

龍華6/5 0:30:342201cfUCLs2liEI9g||189
下り列車のドアが閉まり…
…間一髪、私はその中にいた。
セーフ…。
肩で荒い息をしているのを落ち着かせながら、私は空いている席を探し

た。
するとその車両の真ん中のシートが丁度人一人分空いているじゃないか



ラッキィ☆

私は流れる汗を軽く拭きながらその席に座る。

龍華6/5 0:31:52201cfUCLs2liEI9g||82
カン…カララ…コンっ…

丁度列車がカーブに差し掛かったとき、なにやら音が聞こえてくる。
またか…
そう思いつつ音のした方向に目を向けると、想像通り「空き缶」がコロコロ転がっていた。
この音は結構不愉快なもので、一旦気になりだすと不愉快指数を一気に上げてくる。
…うざったいな…
目の前を通り過ぎる缶を見ると、一層イライラが積もる。

龍華6/5 0:31:422201cfUCLs2liEI9g||422
カラララ、カツ……

ふと気がつくと、いつの間にか缶の転がる音が聞こえなくなっていた。
私は少し気になりあたりを見回した。
すると向かいのシートの端に座っている、お姉さんのピンヒールの下に奴がいるのが目に入った。
丁度その時列車は隣駅のホームへと滑り込んでいく。
列車が減速するのと同時にピンヒールのお姉さんは、真っ赤なマニキュアの長い爪で器用にその缶をツマミ上げ、立ち上がる。
ドアが開くと何も言わず(当然だ)出て行き、ゴミ箱にそれを放り込んで、そのままホームの人ごみに消えていった。

龍華6/5 0:32:32201cfUCLs2liEI9g||365
人って見かけによらないな…

そう思うと同時にいらついていただけの自分がやけに恥ずかしく思えた。
でも他人の飲んだ缶に手をつけるなんて事は汚くて…
やはり自分にはできない。

ドアが閉まり再び列車は動き出した。

龍華6/5 0:34:512201cfUCLs2liEI9g||660
ってことで、題名に「ノンフィクション風」を付け忘れちまったぜ!
あらら、しかも三番目のレスが変になってるし(TT)
日常をチョコッと切り取ってみました☆

ローグ6/5 1:9:202191cf3DeEDlvWCSE||870
普通の事を普通に出来ないって結構ありますよね^^;
そのピンヒールのお姉さんには頭が下がります><

ネグレクト6/5 8:42:452191cfSCltc/684Ng||916
現実的でイイですね^^

いおり♪6/5 13:9:132184cfLLIShuLI3Y6||456
文章がかっこいいです!憧れてしまいます。

銀月6/5 14:28:582182cfLMvpixotkc6||876
こんにちは、龍ちゃん^^
日常的なワンシーンも、こうやって文章にすると
また違った見方が出きる気がします。
それにしても、自分だったら周りの目を気にして
逆に捨てる事が出来なさそうです^^;;

龍華6/5 23:10:262101cfhBFKjjQHYyE||265
こんなに多くのレス、ありがとうございます☆
ゆっくりした情景描写って難しい(TT)
私自身普通のことを普通に出来ない人間ですが、椅子を譲る事から癖つけようと頑張ってました。
でもやっぱりゴミだけは拾えねぇ…


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