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6908青くて冷たい涙より・・・。メアリ〜10/16 9:47:352211cfdSiWx.oZSpc
貴方には似合わない。

冷たい、凍った言葉なんて。

もっと暖かい色した言葉出ないの?

いつも笑ってるんだから、出会いと別れの挨拶くらい、しっかりしてよ。

そんなんだから、いつも切り出せないんじゃないの。

私のときもそうだったから。

いつも貴方は、そうだった。だから、切り出せなかったんじゃないの・・・。

メアリ〜10/16 9:53:362211cfdSiWx.oZSpc||31


うひゃ、暇。

授業サボったは良いけど、暇すぎるとちゃう?

授業してても暇だからしゃーないか。

ここは学校の敷地内だけど先公は知らねー、丘。

プールの裏と目の前の壁の間にある、眺めは・・・今の時期は使われてないプールの壁しか見えない。

メアリ〜10/16 9:57:262211cfdSiWx.oZSpc||131
眺めはうちの教室よか悪いが、教室よりよっぽど居心地がいい。

私は今日、ある人と会う約束をしている。

先公に呼び出されたわけとちゃう。

友達とはちゃう。

あいつ。

ココは生徒には人気の場所で、授業時間でも結構人がおる。

でも今私がおるのは、小さい木の裏。

ここは化けモンがでるらしく誰も近づかない。

メアリ〜10/16 10:0:372211cfdSiWx.oZSpc||779
化けモンが怖かったらここくんなっちゅーの。

「うあ、やべ。また遅れた?俺。」

ああ、遅れたよ。かなり。

そう返事してやると後ろを向いて考え事をしておる。

「つかお前授業の途中で出ようなんて事思わへんの?」

そうなんか言われた。

なんで私が先公に気ぃ使わあかんの。

「それはそうと、今日言いたいことなんだけどな」

やっと本題に来たか。さっさと言えよ・・・。

メアリ〜10/16 10:11:292211cfdSiWx.oZSpc||287
「俺な、明後日転校するんやわ。」

・・・へー。

そんな返事を返してから、気付いた。今こいつ<転校>言うたよな?しかも明後日。

「お前・・・、俺が転校する聞いて「へー」はないやろ」

そんな事ヤツが呟いてるが、私の思考は今現在そんな事に向いてない。

お前・・・転校するんか。普通だったらそれや。別にここは転校してくやつは多い。入ってく

るやつはマジすくない。だから私が大人になったらもうここは廃校やなとか言われとる。

私はこいつが転校するなんて思ってもなかった。こいつは私の大切なヒトやったから・・・。

メアリ〜10/16 10:17:432211cfdSiWx.oZSpc||824
それでも気持ちを抑えて私は言う。

お前転校してどこいくんだ?お前を入れてくれる学校なんてどんな学校だよ。

なんか言うてて苦しくなってきた。こいつが私に告白してくれた時の気持ち、思い出してきたなぁ・・・。

「はぁ?お前俺が本当は頭いーこと知らんのか?」

そんな事いって私を笑わせてくる。

どんな頭良くても、性格最悪とちゃう?

私はこういうたわいの無い話をすんのがすきだった。

つかお前嘘ついてんじゃねーよな?つか明後日転校なんてさっさと転校出きる訳ないやろ。

安心を求めて聞く。頼む、そうだよ、といつもの笑顔で言って・・・。

メアリ〜10/16 10:22:212211cfdSiWx.oZSpc||18
「しょーがねえじゃん。だから・・・。」

こっちを向いて深刻そうな顔をする。

うわ、そんな顔お前に似合わん。キモイよ?

そんな顔が口をついて出そうになった所をこらえる。

嘘とちゃう。こいつ、本気で転校するのか・・・。

なんか顔が赤くなった。歯を食いしばって気持ちを抑える。

なんや、別に離れとったってメールとかあんじゃん。別に死に別れるわけとちゃう。

自分を説得して、溢れそうになった涙をこらえる。

「でな・・・、オヤジが・・・お前と別れろて・・」

メアリ〜10/16 10:28:242211cfdSiWx.oZSpc||184
その途端、なんかこらえてんのが爆発したかもしれへん。

んだ!?クソオヤジ!てめぇに私らのこと決められる筋合いはねぇんだよ!

ヤツは少し笑ってる。私の愚痴は続く。

そして、最後に。

お前・・・まさかそれで転校?ちゃうよなぁ?オヤジに転校決められたとちゃうよな?

ヤツがそうや、とうなずいたとき、思わず口に出していた。

てめえ!クソオヤジどもに従うのかよ!そんなヤツ・・・そんなやつ私は嫌いだ!

オヤジにやつ当たりして、やつとオヤジの愚痴を大声で喋りながら俺は家に帰った。

学校がある時間なんて関係なかった。私はとにかくベットに顔をうずめて、すっごく冷たい涙を感じた。

メアリ〜10/16 10:32:542211cfdSiWx.oZSpc||813


何時間かたって落ち着いた。落ち着いてないけど、理性は取り戻した。

その時、メールが入った。送り主はヤツだ。


お前家帰って泣いてんとちゃう?

でも今日は悪かったな。じゃあな。


送り返した。

お前こそ泣いてんとちゃう?

一言言っとく。泣くなら・・・私とちゃう暖かい涙流せよ。


これが最後のメールだと思った。

それでよかった。送信して、すぐさま、ヤツと似ているメルアドを・・・変えた。

メアリ〜10/16 10:45:52211cfdSiWx.oZSpc||674

それから、何年かたって、私は大人になった。

大人になった気がしないけど、今の私の年が大人なんだろう。

あれ以来、私はあいつに会うことは無かった。

それから一週間、学校に行かなかったから。

今の私からすると、もっと綺麗にさよならしたかった。

でもあいつに、さよならは似合わなかったから、言いたくなかった。

今、あの学校は廃校になった。私はその学校を見に行った。ヤツとすごした丘を探しに。

すると。

メアリ〜10/16 10:45:352211cfdSiWx.oZSpc||175
「この丘はな、俺の初恋のヒトとの場所だったんや。すっごい変な別れ方した。ほら、最後のメール。あいつメルアド変えやがった。でも俺は変えてないで。」

やつは女性を連れてあの丘に座っていた。二人でいつもいたところに。

「へぇ・・・。ねえ、メール送ってみてよ。」

女のヒトはいった。ヤツは首をふって「メルアド変えてる。」といった。

私はヤツにメールを送った。あの、懐かしい日々を思い出して。

『そのヒトに青くて冷たい涙じゃなくて、オレンジ色の暖かい涙流させろよ』

終。

メアリ〜10/16 10:47:542211cfdSiWx.oZSpc||357
後書

長い・・・。こんなに長くなっちゃいました。

読みきりです。はい。

何故か物凄く長くなったので、後書は短く(?)。

感想など、お聞かせくださると嬉しいです。では。

ri-na10/16 11:56:252201cfLF.ydIvdBNw||656
淡〜〜い!!!(パクリ?
な、なんとも淡い恋だぁ…
「ヤツ」は最終的、他の女性と出会ったんですね…。
何だか本当に淡いです。(ぁ
「ヤツ」のお父さん、とんでもないですね^^;
やっぱ子供は子供扱いですね…勝手に我が子の運命を決めてしまうとは…ぅぅぅ(泣
将来、私は子供を大切にする男性と結婚したいと思います(ぁぁぁ
面白かったです〜淡いけど…シクシク

スワロー10/16 23:59:266111cfyil7c1Ws9M.||193
終わり方がキレイ。
恋愛モノもいいですね〜!
あと、関西弁(?)がかわいかったナ。

メアリ〜10/17 17:7:502211cfdSiWx.oZSpc||886
ri-na様
淡いですか・・・。嬉しいです。
ヤツは主人公サンを差し置いて一人幸せになっていたようです(ぁ
やはり親にとってはいつまでも自分の子なんですね。大人になっても自分の子供であることは変わりありませんし・・・。
感想を下さって有難う御座いました^^

スワロー様
私は恋愛系は書くより見るタイプなのですが(どんなタイプだよ)、今回初めて挑戦させていただきました。
キレイといって頂いて嬉しいです。
関西弁は私は結構好きなので、この方々に使って貰いました^^
感想、有難う御座いました^^


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