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7040読みきり青春フレンドri-na11/4 21:25:182191cfXgbX8ebQI5E
まだ連載中の小説があるんですが、それはさておき(をい)
初の読みきり小説書いてみようかと(´▽`)
まあ・・・読んでくだされw
ではでは、読みきり小説スタァート!!!...〆(・・ )ガンバロ

ri-na11/4 21:36:92191cfXgbX8ebQI5E||337
『中学最後の体育祭、勝つぞーッ!!』
『おっしゃーっ!』


銭湯。体育祭前日は毎年、由実子と一緒に行きつけの銭湯に行って、牛乳を買って飲む。

秋に体育祭を開く学校もあるけど、私達の学校は夏。

中3の私達にとっては、明日が最後の体育祭で・・・ここの銭湯に来るのも、多分今日が最後。

ri-na11/4 21:40:312191cfXgbX8ebQI5E||807
『ねぇ藍那!最後なんだし、優勝したいよねー!』

『当ったり前じゃん!頑張ろうっ!』

ちょっと子供っぽい由実子は、時々私を困らせることがある。

由実子について行けないこともある。

でも、私達2人は無二の親友!

たとえ進む高校が違っても、いつまでも一緒だと誓った仲だった。

ri-na11/4 21:48:422191cfXgbX8ebQI5E||691
体育祭当日―

たくさんの人が来て応援してくれるもんで、流石の私もちょっと緊張した。

私と由実子のクラスは2組で、ガラの悪い不良もいればテキパキこなす真面目さんもいる。

最初に私が出場する協議はハードル走・・・

私は頭は悪いけど、体力とか走りとかには自信あり。

だって、陸上部だもん。

ri-na11/4 21:54:92191cfXgbX8ebQI5E||33
『小野木さ〜ん!頑張れ〜!』

『アイナンファイトぉーッ!!』

私が走る番が来た。足が震えてる。

『藍那頑張れぇぇぇ〜〜〜っ!!!』

皆が応援する中で、由実子の声が大きく聞こえる。

パンッ!!

スタートの合図。私は走った。

ri-na11/4 21:56:462191cfXgbX8ebQI5E||296
ちょっとスタートが遅れたけど、何とか他の人を追い抜いて1位。

次は由実子の番だ。

パンッ!!

由実子も走った。

由実子は私と反対で、頭は良いけど運動が苦手。

由実子の結果は、6人中3位。まあまあな成績。

ri-na11/4 21:57:202191cfXgbX8ebQI5E||852
そんなこんなで、体育祭は続いた。

ri-na11/4 21:59:272191cfXgbX8ebQI5E||777
体育祭全ての協議が終わって、後は点数発表を待つだけ。


結果は準優勝。

わずかな差で、3組に負けた。

『あ〜あ、私が1位だったらねぇ』

由実子が笑いながら、でも悔しそうに呟いた。

ri-na11/4 22:4:202191cfXgbX8ebQI5E||1000
代休の1日も過ぎ、学校に登校。

教室は、なぜかざわめいていた。

『藍那!あのね、2年に転校生来たんだって!』

『へぇ?2年か。で、男子女子?』

『男子っ!皆が超カッコイイって言ってたから見に行ったんだけど、メッチャイケメンだった!!』

『おや、由実子。初恋かい?』

『えへへっ・・・そぉーなのかなぁ?』

ri-na11/4 22:7:552191cfXgbX8ebQI5E||923
年の離れた恋って、結構あるもんだなぁ。

『ねぇ藍那、見に行ってみ!ってか一緒に見に行こ!』

『えぇっ!?』

由実子に無理矢理手を引張られて、2年2組まで来た。

教室の窓からのぞいてみると、1箇所にたくさんの人が集まっているのが見えた。

きっと、あの集団の中心にいるのが転校生ってやつなんだろうけど、人が多過ぎてよく見えない。

ri-na11/4 22:11:242191cfXgbX8ebQI5E||493
『由実子〜・・・見えないからさ、帰ろ。ね?』

私は正直、年下には興味無かった。特に男子には。

『ダメダメ!もーちょい粘れば見えるって!』

呆れたけど、私はもうちょっと待ってることにした。

すると、ドアが突然開いた。

そこに立っていたのは、おそらく“転校生”であろう男子。

ri-na11/4 22:15:352191cfXgbX8ebQI5E||865
由実子はその男子を見ると、私の後ろに隠れてしまった。

女は好きな男の近くにくると、シャイになってしまうものだ。

その男子は、私と由実子を見ると、こう言った。

『あの・・・君達何組?』

ちょっと短気な私は、「失礼なやつ」と思って言った。

『ああ、私達3年ですけど?2年に見えた?』

すると男子は1歩後ろに下がって、小さな声で「すみません」と言った。

ri-na11/4 22:20:562191cfXgbX8ebQI5E||604
その男子の顔を見てみると、由実子が言ってたような「超イケメン」とは到底言えない。私的には、ね。

後ろから由実子が小さい声で言った。

『藍那ぁぁぁ〜〜〜あんまり強く言わないでね〜〜・・・』

『はい、はい。』

私が由実子の手を取って帰ろうとすると、男子が言った。

『あの・・・貴方達の名前は?』

はぁ?っとか思った。私はね。

でも由実子は、目をキラッキラ輝かせてる。

ri-na11/4 22:25:242191cfXgbX8ebQI5E||883
でも、その割には由実子は何も言いそうにない。

口を開けては閉じ、もごもごさせていたので、仕方なく私が紹介した。

『えーと、このモジモジちゃんは川瀬由実子。で、私は小野木藍那。』

『も、モジモジちゃんって何よっ!』

『客観的に見てそうとしかいいようがないのよ・・・』

『ああ、わかりました。川瀬先輩と小野木先輩ですね!』

男子が言うと、由実子は顔を真っ赤にして言った。

『い、いや!先輩付けしなくていいですっ!』

必死で喋っているのは、誰が見てもわかる・・・

ri-na11/4 22:28:72191cfXgbX8ebQI5E||330
『かっこ良かったなァ、あの子!』

教室に帰ってから、由実子は言った。

『そう?私的、全然タイプじゃないしー。』

本音を言った。そしたら由実子はちょっとムスッとした顔つきになって、

『えー嘘ー!ちっとも思わないの?』

『うん、ちっとも。全く。ぜーんぜん。』

私はちょっと大袈裟に言った。

ri-na11/4 22:30:142191cfXgbX8ebQI5E||779
学習の時間が終わって、部活の時間になった。

由実子は美術部、私は陸上部で、部活ばっかりは離れなきゃいけなかった。

今日もいつも通り練習、練習。と思ってたけど、先生が

『今日は新しい部員を紹介する。』

と言った。

まさかとは思ったけど―

    そのまさかだった。

ri-na11/4 22:34:72191cfXgbX8ebQI5E||174
先生が連れてきたのは、あの2年の男子生徒。

『初めまして、今日2年に転校してきて陸上部に入ることになった小須賀陽司です。皆さん、宜しくお願いします!』

皆が騒ぎ始めた。特に女子が。

・・・そんなにカッコイイのか、あの陽司とかいう人?

私の男センスが悪いだけなのかなぁ?

ri-na11/4 22:36:62191cfXgbX8ebQI5E||813
かな〜り長くなってしまいました^−^;
今日はもうおねむの時間(オイ)なので切ります。
続きは明日書きます^0^
感想は〜・・・。まだ書かないで下さい´▽`;

ri-na11/5 12:9:232191cfXgbX8ebQI5E||726
小須賀が仲間入りした後、いつも通り練習した。

『小野木先輩!』

振り向いてみると、小須賀がいた。

『何?』

『あの、俺よく走り方とか分からないんで・・・色々教えて下さい!』

『・・・(じゃあなんで陸上部入ったのよ)自分で研究すれば?』

“自分で研究”これが一番良いんだよね、実は。

ri-na11/5 12:11:522191cfXgbX8ebQI5E||753
『はあ・・・そうですね。すみません。』

小須賀はさっきみたいに1歩下がった。

すると、他の女子が小須賀に話し掛けた。

『小須賀君〜、藍那チャン結構厳し〜よ?私が教えてあげるよ!』

『は、はい・・・』

ほっ。面倒なことが消えた。

年下の面倒見るの嫌なんだよね。

ri-na11/5 12:15:132191cfXgbX8ebQI5E||173
『ねぇ小須賀君〜!』

『お〜い小須賀!』

小須賀は瞬く間に人気者になった。・・・でも、なんか皆私の悪口言ってる?

『藍那チャンねぇ、足はホント速いんだよ。体育祭のハードル走も1位だったし。でもねー、かなり厳しい!』

『そーそー!3年なのに後輩になーんも教えないし!自己中ー。』

・・・私って前から嫌われてた?

ri-na11/5 12:18:332191cfXgbX8ebQI5E||158
それから何ヶ月かは、何もなく平凡な日々をおくった。

でも、一つ変わったことがある。

彼氏ができた。同学年で、女子に大人気だった修哉って人に告白された。

別に修哉が好きなワケじゃないけどさ、なんか断れなかったんだよねー。

で、付き合っちゃった。ちょっと後悔気味。

だってさ、他の女子に白い目で見られるんだよ。

悪口もエスカレートしてるし・・・。

ri-na11/5 12:22:112191cfXgbX8ebQI5E||200
体育祭から5ヶ月たったある日、由実子とこんなことを話した。

『ねー藍那。修哉君ってカッコイイ?』

『いや、別に。告白されて断りづらかったから付き合っただけだよ。
でさー、まだあの・・・陽司とかいう人のこと好きなの?』

『ようじー?誰ソレ。』

『ほら、あの5ヶ月くらい前に2年に転校してきた・・』

『あーっ!あの子ぉ!へぇ〜、陽司君っていうんだぁ〜!うんうん、まだ好きかも!』

由実子もこりないねぇ・・・陸上部にライバルたくさんいるってのにさ。

ri-na11/5 12:25:532191cfXgbX8ebQI5E||638
2人で話していると、修哉がやってきた。

『おい、藍!』

『あ、修哉。何?』

『これさぁ、陸上部のやつから預かったんだけど。藍に渡しとけって。』

由実子が口を挟んだ。

『えーっ!?男子!もしかしてラヴレターってやつ?』

私は苦笑して、

『それはないでしょ!』

って言った。

ri-na11/5 12:29:352191cfXgbX8ebQI5E||745
『ありえないことはない。もしそんなんだったら、彼氏いるからーって断っとけよ!』

修哉はそう言うと、どこかへ行ってしまった。

私が手紙を開くと、「今日の放課後、学校裏にて」とだけ書いてあった。

『やっぱラブレターじゃない?』

由実子が言った。

『いや〜、それはねぇ・・・』

『ねー、ついてっていい?』

『え〜っ?それはダメ!』

『ちぇっ!』

ri-na11/5 12:32:142191cfXgbX8ebQI5E||833
ばかばかしいとは思ったけど、授業が終わってから学校裏まで行った。

由実子はちゃんと説得して、ついてこないでねって言っといた。

学校裏には誰もいない・・・やっぱイタズラ?

っと思って、帰ろうとすると声がした。

『先輩!』

小須賀だった。

ri-na11/5 12:35:22191cfXgbX8ebQI5E||979
『小須賀?どーしたの。』

『あの、手紙・・・受け取りませんでした?』

ギクリときた。あの手紙の送り主ってまさか・・・

『あの手紙送ったの、俺です。』

・・・。

『で。用は何?』

『あの・・・俺・・・

ri-na11/5 12:40:502191cfXgbX8ebQI5E||953
先輩・・・じゃなくて藍那さんのこと好きでした!!

頭の中真っ白。まさか修哉の言ったとおりだったなんて・・・

でも、必死に頭を動かして言った。

『あ・・・え・・・と・・・ごめん。私・・・彼氏いるから・・・ごめん!』

そう言うと、小須賀は哀しそうな顔をして、

『そうですか・・・それじゃ仕方ありませんね・・・』

と言って立ち去ろうとした。

すると、何だか知らないけど勝手に口が動いて・・・

『待って!・・・でもね、私、今の彼氏のこと、本当は好きなんかじゃないんだ・・・』

何・・・言ってんの私・・・こんなこと言う必要ないじゃん・・・

ri-na11/5 12:42:382191cfXgbX8ebQI5E||152
『そ、そうなんですか?それじゃ・・・』

『・・・』

その後は、しばらく沈黙が続いた。

その沈黙を破ったのは、泣き声だった。

『う・・・うぇぇ・・・』

『誰!?』

泣き声がするほうへ歩いてみた。

そこにいたのは

ri-na11/5 12:47:182191cfXgbX8ebQI5E||197
由実子だった。

『由実子・・・ついてきてたの・・・』

『藍那ぁぁぁ〜・・・ヒドイよぉぉ〜!!!』

後から駆けつけた小須賀は、驚いた顔をした。

『川瀬先輩?どうしたんですか・・・』

由実子は泣き顔を隠して言った。

『私ね・・・私ね・・・陽司君が好きだったのに・・・藍那が・・・』

小須賀はもっと驚いた顔をした。

ri-na11/5 12:53:22191cfXgbX8ebQI5E||634
『え・・・あの・・・川瀬先輩・・・』

私どうすりゃいいのよ!?

これって人生最大の危機なんじゃ・・・

まさに、“青春の恋”と“大切な友達”どっちを選ぶかってとこ?

“恋”・・・あそっか。私は陽司のこと好きでもないんだし、普通選ぶのは“友達”だよね。・・・

『小須賀。悪いんだけど・・・さっき言ったみたいに、彼氏いるんだ。ま、その彼氏のこと好きじゃないんだけど・・・私、陽司のこと好きじゃないから。ごめん。』

辛かった・・・こんなこと言うの。好きじゃないのに辛かった。

私は由実子と陽司を残して家まで走った。

ri-na11/5 12:58:42191cfXgbX8ebQI5E||283
家に帰ってから、私は泣いた。思いっきり声をあげて。

お母さんが心配した。でも、私は何も話さなかった。

ようやく落ち着くと、由実子の携帯に電話した。

『もしもし、由実子?』

【藍・・・・・・・那・・・?】

『うん。・・・今日はごめんね。』

【・・・・・あのね藍那。今・・・陽司君とデートしてますっ!!】

『え・・・・・・・・・えぇぇぇぇ!?』

ri-na11/5 13:1:392191cfXgbX8ebQI5E||162
【陽司君がね、川瀬先輩のことも知りたいからお試しでどこか行きましょうって誘ってきたの!!やったよお〜!】

『へ、へぇ。そう。良かったね。あ、じゃあデート中邪魔しちゃ悪いから切るね。じゃ。』

ピッ・・・

また泣いた。何でだろう。

私は“友達”を選んだ。

良かったの?

私はもしかして、学校裏で気付いてたのかも知れない。

年下のヤツ好きになったんだって。

ri-na11/5 13:7:152191cfXgbX8ebQI5E||137

あれから、また3ヶ月がたった。卒業を間近に控えていた私達3年は、卒業式の練習とか、色々やってた。

あの陽司と由実子の2人は、由実子の強烈アタックにより付き合い始めた。

それを知ったときは、また泣いたよ・・・

それで、もう恋したくないって思って、修哉と別れた。

陽司とは、また陸上部の“先輩と後輩”の関係に戻った。

そして、卒業式・・・

ri-na11/5 13:9:222191cfXgbX8ebQI5E||359
校長先生に名前を呼ばれて、返事して、台の上に上がって、卒業証書もらって。

それで終わった。 中学やっと終わったよ。

また、新しいスタート切ろう。高校から。

恋もしてみよっかな。あれからまた淋しくなっちゃったんだもん。

ri-na11/5 13:11:412191cfXgbX8ebQI5E||472
4月、高校に受かって、桜並木の中を歩いた。

まだあの、小須賀の『小野木先輩!』って声が聞こえてくるみたい。ばかだよね、私って・・・

ri-na11/5 13:12:152191cfXgbX8ebQI5E||550
“青春”と“友達”、あなたならどっちを選びますか?

ri-na11/5 13:12:562191cfXgbX8ebQI5E||634
やっと終わった〜しかも駄作w
多分ないと思いますが、感想あったら下さいませーm(_ _)m

裕之11/5 20:11:366146cfbZ0p.fHWBDU||519
終わりかたがよかったです^^もっと読みたいですね〜

ゆずボウヤ11/5 22:20:402191cfC/qIlZzHRZA||52
久しぶりデス。

私だったら・・・・・・青春でしょっ!(ぁ
駄目作だなんてとんでもないですわw私の憧れですものw
小須賀君に告白されたら、彼氏がいても、友達がソイツをスキでも、意地でもOKしてやるさ^^
でも青春て感じが漂ってきて、素敵な作品じゃないかなぁ*と思いました*

キーア11/6 11:2:132191cf/cZWdmfTKcw||957
こんにちは〜
感動です〜Aω・
思いきって藍那cが告っちゃうのかと思いつつみていたら・・・
由実子cとなっちゃったのね。
そんでもって藍那チャンは彼氏とうまくいったのかな??

では此方の作品にも感想ちょうd(強制終了w

彩乃☆11/6 20:34:402211cff/Yhpqk116s||389
壁┃v・)bこんばんは〜^^
とても良かったです!
私だったら青春を選びますねww
だけど陽司君とは付き合いたくありませんねw
年下は嫌なので・・ww
次の作品も頑張って下さいね〜^^

ri-na11/7 20:11:262221cfn85vOwgDFIg||347
皆さんありがと〜^−^
どうやら青春を選ぶという意見が多いようですが・・・
私だったら友達ですかねぇ^^;
ま、どうもありがとうございましたm(_ _)m


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