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7042Eternal第二章房吏唖11/4 23:6:132222cf.dRNbOALyK.
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7014.html
第一章 来襲

二章です。更新スピード鈍すぎ・・・・。
もうすこし頑張ります・・。

房吏唖11/4 23:6:352222cf.dRNbOALyK.||306
気が付くとまた回りは火の海だった。
だが場所は違う、ココは・・ファイの家だ。
そしてまた奴がいた。
今度は一人である。

女(次こそは貴様を必ず・・・)

かすかにそう聞こえる。
そこで目が覚めた。

房吏唖11/4 23:6:512222cf.dRNbOALyK.||319


ケイ「・・・・夢・・か」
彼女は部屋を見渡して安心する。
ファイは果物の皮を剥いていたらしいが途中で寝たらしい。
ケイ「・・あたしも寝るか・・・」
横になった途端ドアが乱暴に開いた。
ファイが飛び起きる。
ドアには3人の少女が立っている。
銃器を構えており胸のブローチに帝国の紋章が入っている。

房吏唖11/4 23:7:82222cf.dRNbOALyK.||352
少女「物資を納めろ」
どことなく違和感があるような言い方をしている。
ファイ「・・・。わかりましたぁ・・・」
彼女は溜息をつくと2つの袋を手渡した。
少女「・・・食物2種、金貨3枚・・・規定数未届を確認、排除確定」
ファイ「ちょ・・ちょっと待ってよ!この前来たばかりだし、ここの所雨も降らないから何にもないんですよぉ!?」
少女「命令違反・・処刑とする」
3人いっぺんに銃を構える。
目標は・・ファイの頭だ。
ファイ「ぁ・・・」
吹き出る血。
しかしファイのものではない。
少女は膝をつき倒れこむ、頭には果物ナイフが刺さっていた。

房吏唖11/4 23:7:452222cf.dRNbOALyK.||48
ケイ「・・殺しは私の得意分野だ・・。ファイ!早くこっちに来い!」
ファイ「ケイ・・ぅ・・うん!」
少女「登録兵士アリシア、頭部破損。再起不能を確認、違反者はハンターと術士、応援を・・・」
勢いよく扉を閉め鍵を掛ける。
が、銃声が鳴り響きドアに穴があいていく。
ケイ「くそっ!」
ファイ「ど・・・どぅしょぅ・・・・」
ケイは窓を覗く、下には何も無い・・。
ファイ「ぅぅ〜・・ひっく・・」
ケイ「泣くな!」
ファイ「でもぉ・・アノ人たち、ほんとに怖いんですぅ・・それにぃ逃げられませんよぉ・・・」
ケイ「・・・こういう時は常識を捨て、何も考えないのが一番だ。行くぞ」
ファイ「ふぇ?きゃぁ!」

房吏唖11/4 23:8:42222cf.dRNbOALyK.||39
ケイはファイの手を引き窓から飛び出した。
無事に地面に着地、二人はすぐさま走り出す。
ケイ「この村からでるルートは?」
ファイ「ここからだと、広場の方が近いです!」
少女「目標発見。排除・・・」
ケイ「く・・もう追いついてくるとは・・・流石は帝国の兵士様ってとこかぁ!?」
ファイ「こっちです!」
見通しのいい広場にたどり着く。
夜だけあって街頭の火の明かりしかない為薄暗い。
ときおり聞こえる兵士の声が余計に恐怖心を煽る。

房吏唖11/4 23:8:492222cf.dRNbOALyK.||493
ケイ「よし!あと少し・・っ!!」
広場の出口が目の前に現れた。
・・・が、目の前に大量の兵士が立ちふさがっている。
周りを見渡す・・・・四方八方を取り囲まれてた、無論彼女達の手の中には銃が握られている。
ファイ「これまで・・なんですかぁ・・」
ケイ「くそっ・・・・」

(エクスプロ−ド・・!)

ケイ「・・・っ!」
張り裂ける音。
熱の波が体中を襲ってくる。
二人は寄り添うように倒れるとピクリとも動かなくなっていた。

房吏唖11/4 23:9:32222cf.dRNbOALyK.||922


数分後・・・。
おもむろにケイが立ち上がった。
ケイ「・・・暑い・・・なんだ?」
ファイ「ん・・?んぅ・・臭いですぅ・・・・」
ファイが頭を整えながら起き上がった。
目立った傷は二人には無かったが周りはひどいありさまだった。
黒焦げの物体が幾つもありそこから煙が起きている。
そして漂う異臭・・・・。
そう、あの兵士達だ。

房吏唖11/4 23:9:192222cf.dRNbOALyK.||196
ケイ「馬鹿な・・・一体どうなって・・・」
???「動くなぁ!!」
二人は身構える、そこには村人達が何人も集まっており各々の武器をこちらに向けて立っていた。
ファイ「ぁ・・みんな・・」
村人「動くな!悪魔が!!」
ケイ「今度はなんなんだ?」
頭を擦りながらケイが尋ねた。
ファイ「・・・うぅ・・神官様がいますぅ・・面倒かも知れませぇん・・」
なるほど。確かに人ごみの中に一際目立つ服を着た老婆が立っている。

房吏唖11/4 23:9:332222cf.dRNbOALyK.||763
老婆は死体と二人を交互に見ると叫びだした。
神官「こ・・これは・・闇の黒魔術じゃぁ!魔界のものしか使えん闇の魔術、死の呪いじゃあ!!」
村人「そうか・・ようやく姿を現したなこの化け物女め!!」
ケイ「おい、ちょっと待て・・」
村人「客人は黙っててもらおうか!この悪魔を殺すからな・・」
ファイ「・・・・・・」
村人「おい!銀のナイフもってこい!こいつを殺すぞ!!」
この言葉でギャラリーは一掃騒がしくなった。
ケイはチラとファイを見てみた。
もう泣いてしまっている。

房吏唖11/4 23:9:562222cf.dRNbOALyK.||566
ケイ「お前等!いい加減に・・・」
???「静まりなさい!!」
眼鏡の男が人を押しのけてやってくる。
ケイ「カナメ!どうなってんだこりゃ?」
カナメ「詳しい話は後ほどします。ファイ、大丈夫ですか?」
ファイ「・・・・ふぇぇ・・・」
村人「なんだなんだ?先生もその化け物女の味方だってのか!?」
村人「構わん!そのハンターもろとも異端裁判にかけるんだ!!」
カナメ「黙りなさい。そんな証拠は・・」
村人「さぞかし絶景だろうな・・この村を破滅に追い込んだ奴が殺され・・」
カナメ「黙れと言っただろう!!!」

房吏唖11/4 23:10:102222cf.dRNbOALyK.||769
周りが一気に夜の雰囲気を取り戻す。
聞こえる音といえばファイの泣き声のみ・・・。
カナメ「・・・さ。ひとまず私の医務室に。そこで話しますよ、ケイさん」
彼はファイの手を引くと足早に去って行く・・・。
ケイは村人を見ると二人の後を追っていった。

房吏唖11/4 23:10:472222cf.dRNbOALyK.||517



彼は部屋のランプを灯すと二人に紅茶をすすめた。
カナメ「・・・・ふぅ・・・」
彼は溜息をついて窓を覗いている。
高台にある家なので広場が見渡せる。どうやら松明の明かりがちらほらあるところを見ると村人はあそこにいるらしい。
ファイ「・・・ぐすっ・・ぐすっ・・・」
ケイはティーカップを置き、カナメに聞いてみた。
ケイ「・・・なんなんだ?この村の連中は?」
カナメ「・・・・そうです・・ね。やや、やりすぎな所があります」
ケイ「やや・・・じゃないだろう!やつ等の目は明らかに殺気を放ってた!」
カナメ「・・・彼女・・」
彼はファイを指差すと茶を啜り話し出した。

房吏唖11/4 23:11:162222cf.dRNbOALyK.||964
カナメ「ファイは・・と言っても、私もですがこの村の者ではないそうです。ある日一人の女と共にやってきた・・そう聞いています」


カナメ「12年前・・・・一人の女がこの村にやってきました。まぁ・・一応母親とされた人ですが・・どうやらその母親はファイの本当のお母さんでは無かったそうです」
ケイ「・・?本当の母親・・・?」
カナメ「えぇ・・私が・・その・・一時の金に釣られてしまいまして・・・。村長から彼女の血液を採取した結果わかりました。・・・人間の血ではありませんでした」
ケイ「な・・・!」
カナメ「反応が出たのは俗に言う悪戯妖精の種です。が・・その部族名がまた厄介でした」

房吏唖11/4 23:11:352222cf.dRNbOALyK.||739
ケイ「なんて部族だったんだ?」
カナメ「・・・黒妖精族・・・・、です」
ケイ「・・あれか・・」
黒妖精・・妖精にして血を求めている部族・・・・。
闇に加担し、人間の血を狩り続けているらしい・・・・。
カナメ「それを・・報告したんです、村長に」
ケイ「なるほど・・だから異端扱いというわけか・・・・」

房吏唖11/4 23:11:532222cf.dRNbOALyK.||856
カナメ「そう・・です。まさかとは思いましたが・・・」
ケイ「・・・あの呪文はなんだかわかるか?」
カナメ「・・・どうですか?ファイ?」
彼女は涙を拭くとポツリと呟いた。
ファイ「エクスプロ−ド・・・」
カナメ「ふむ・・・」
ケイ「???どういうのなんだ?」

房吏唖11/4 23:12:112222cf.dRNbOALyK.||74
カナメ「文献によれば敵と見なした者を焼き尽くす暗黒の術です。・・黒妖精の・・得意分野です」
ケイ「・・・・」
カナメ「やってないのはわかっていますが・・証拠がありません、こちらにはね」
ケイ「あたしが証人になる。隣に居たのだし・・」
カナメ「口裏を合わせてると思われますよ・・」
ケイ「むぅ・・・・・」
カナメ「早いとこしないと・・・・奴等が・・」
ケイ「ん?誰だ?」
カナメ「ああ、帝国兵士です。一部隊全滅となれば怪しむでしょうし・・・税の倍率も跳ね上がる・・・」
ケイ「なるほど・・だから破滅に導いた奴等とかほざいてたのか、村人は・・」

房吏唖11/4 23:12:412222cf.dRNbOALyK.||839
カナメ「兎に角、このままでは異端裁判で確実に死刑です、逃げ出すほかありません」
ケイ「わかった。準備してこよう・・ファイ、いこう。あたしの武具が無いし・・・」
ファイ「・・・ひっく・・・うん、そだね・・」
カナメ「あ、ココにありますよ」
彼はナイフと古びた杖を棚の中から取り出した。
ケイ「あれ?おかしいな・・なんであるんだ?」
カナメ「・・・・・」
彼は薬品棚をかき回しており聞こえない様子だった。

房吏唖11/4 23:12:532222cf.dRNbOALyK.||467
ケイ「・・ま、いいか・・ファイ?」
ファイ「ね・・ケイ?」
ケイ「ん?なんだ?」
ファイ「私・・なんにもしてないよね?」
ケイ「・・あたしが保障するよ、あんたは何にもしちゃいない」
ファイ「・・・・・ありがとぅ」
カナメ「さ、行きましょう」
彼は何時の間にかカバンを肩にかけていた。中は医薬品のようである。

房吏唖11/4 23:13:72222cf.dRNbOALyK.||233
ケイ「しかし・・どうやって?」
カナメ「・・・広場を通らなければいいです」
ファイが窓を見ながら答えた。
ファイ「でも・・・・・入り口は封鎖されてますよぉ?」
カナメ「・・・ふむ・・」
ケイ「・・・・仕方ない」
彼女は窓を少し開けると上着を剥ぎ取った。

房吏唖11/4 23:13:342222cf.dRNbOALyK.||338
ファイ「なっ・・ななななにを!?」
カナメ「・・・あの?」
ケイ「・・・これならいけるか・・行こう、上着を脱いでついて来い」
彼女はドアを開けてさっさと出て行った。
二人は顔を見合わせた後上着を脱いで外に出た。
ケイ「よし・・この温度なら平気か・・」
外の泉に手を付けながらケイが独り言を言った。

房吏唖11/4 23:13:482222cf.dRNbOALyK.||590
カナメ「ま・・まさか?」
ファイ「・・・ケイ?」
ケイ「常識を捨てるんだ」
彼女はニヤニヤ笑いながら二人を水の中に突き落とした。
カナメ「ぶはっ!!」
ファイ「ひゃぁ!!」
ケイ「よっと!こっちだ」
二人の手を引きケイが泉を泳いでいった。
それから数分後。
アルテイルの村から警報が鳴り響き村人が3人を探しに来たのは言うまでも無い・・・・。
しかし発見できたのは血まみれの上着のみであった。

房吏唖11/4 23:15:112222cf.dRNbOALyK.||682
ケイ 

女性
17歳
職業 ハンター

記憶を無くしている女性。
3年前に村に現れ住み着いていた。
が、魔族に襲われてしまい負傷し逃げている途中倒れる。
その後カナメが偶然現れ助けられた。

房吏唖11/4 23:16:322222cf.dRNbOALyK.||909
ファイ

女性
13歳
職業 術学士

魔道と召還術を扱いこなす学士。
子供のような心をもっている。
黒妖精の子、村の住民から恐ろしがられている。

房吏唖11/4 23:17:92222cf.dRNbOALyK.||847
カナメ

男性
20代後半。年齢不詳
職業 医者

ケイを助けた医者。
ふらりと何処かからやってきてアルテイルの村で開業した、放浪の医師。
彼の過去などは不明。
素晴らしい治療の腕を持っている。

房吏唖11/4 23:17:552222cf.dRNbOALyK.||579
第2章終了です・・・・。
そろそろあれです。次のキャラ出しましょうw

では次の回でw

空華11/7 12:12:462031cfugNPyUOK282||921
こんにちは。
第2章も楽しく読ませていただきました。
「常識を捨てる」のが面白かったです。
逃げられて良かったですね。
続きも楽しみにしています。


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