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7065風の唄―第4話―空華11/7 12:13:262031cfugNPyUOK282
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空華11/7 12:16:282031cfugNPyUOK282||52
思い出した……。ううん、改めて思い出すまでも無かった。
つい1時間ほど前まで読んでた本の中に、この話に近いものがあった。

『風吹く地の風集う丘

月の光満ちて 風は舞う

その時聖霊 その地に降臨し

唄はまた広がる


風の唄の波は

1000年に一度 打ち寄せる』


随分と鮮明に覚えていたのには、我ながら驚いた。
私が叫んだために皆が注目してしまってたので、それを皆に話すことにした。

空華11/7 12:25:352031cfugNPyUOK282||488
「おお……まだ、それを読む子供がいたとはの……」

私が話し終えると、村長さんが感心したように呟いた。
レットは本当なのか、という半信半疑の表情。
そして、フィナは喜んでいた。

「すごい、この島に風の聖霊が来るなんて!ここが風の始まりの地ってわけね!」

フィナ特有の、妙に明るいのんきな口調で言いながら、踊り出しそうなくらい喜んでいた。
私はフィナの喜びに驚いた。……なんで喜んでるの?
村長さんは少しだけ驚いた様子でフィナを見ていたが、何も言わなかった。
と、レットが手を上げた。

「村長…さん、説明してくれ……ください。リアが言ったやつ、まだ良くわかんない」

空華11/7 12:30:152031cfugNPyUOK282||327
ああもう、こいつはまだ敬語がたどたどしい。
本当に15歳かお前は。
そう思っていると、何故かフィナが口を開いた。

「えっと、『風吹く地の風吹く丘』がここ。『月の光満ちて』は満月。
それで風の聖霊がここに来て、命ある風を生むんだよ。『唄』って言うのは聖霊のことかな?」

最後の言葉は、村長さんに向けて尋ねていた。
村長さんが頷いた。
でも……なんでフィナは、あれがすぐに分かったんだろう。
フィナは頭は良いんだけど、回転は速いとは言えない。それなのに、なんで?

空華11/7 12:42:282031cfugNPyUOK282||994
そう考えていると、村長さんが口を開いた。
反射的にだろう、レットが緊張した。

「風の精は、知らぬ者に立ち合わせるほど懐っこくはないのじゃ。だからこうして、わしらの気配を植え付けて、馴らしておる。……今夜は満月。今日が聖霊の生まれる日じゃ。」

えっと、ちょっと待ってよ?
私達、どうすればいいの?
西の空を見れば、……夕日!ちょっと待ってよ、もう日没じゃない。
どうすればいいの?
レットも同じ思いなのか、きょろきょろと、大人達を落ち付きなく見まわしている。
フィナは、こころなしかわくわくしている様に見える。

「……来た」

村長さんが呟いた。
日は沈み、満月が昇っていた。

空華11/7 12:44:102031cfugNPyUOK282||571
+後書き+

話の進みが遅くて申し訳ありません;
もっと頑張って書くようにしたいと思います。
やっと話に乗ってきた感じです。
読んでくださりありがとうございました。

スワロー11/8 0:45:136111cfyil7c1Ws9M.||42
空華さん、はじめまして。
感想は初めてですが、こっそり読んでいました。
プロローグに出てきた伝承の意味が、解き明かされましたね!
次回は何かが起こる気配・・・楽しみにしております。

空華11/9 17:59:12031cfugNPyUOK282||601
はじめまして。
感想ありがとうございます^^
頑張って書きたいと思います。
今後もよろしくお願いします^^


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