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7105Eternal第三章房吏唖11/11 19:8:462222cf.dRNbOALyK.
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第一章 来襲
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7042.html
第二章 脱出

第3章です。
いやぁ遅い遅いw
ではでは・・・・。

房吏唖11/11 19:9:162222cf.dRNbOALyK.||79
ファイ「うぅ〜うざったいよぉ・・・」
彼女のぐずった声が森の中に響いた。

ケイ「虫如き・・・それにこいつ等結構美味いぞ?」
ファイ「ぇ〜虫がぁ!?ほんと?」
ファイはカナメの袖を引っ張って答えを待っている。
カナメ「・・・う〜ん・・種類によりますが・・・。毒性を持っていなくて肉厚の種なら栄養分が高いと聞きますが・・・私は勘弁です」
ケイ「ほらな!」


房吏唖11/11 19:9:222222cf.dRNbOALyK.||564
あの夜、自分達の上着にカナメが持っていた血清をぶちまけ、死亡に見せかけ森まで歩いてきたのだ。
その後成功したのかどうかは知らないが・・・・。
此処、「フェンリルの森」は昼でも薄暗く足元に大量の木の根っこが絡みついているため上手く進めないのだ。
しかも虫が多い、もう悪条件を殆んど満たしている。

房吏唖11/11 19:10:82222cf.dRNbOALyK.||317
ファイ「でもなぁ・・私は食べるのには反対派かなぁ・・きもちわるぃ・・・」
カナメ「私もですねぇ・・・・」
ケイ「なにも食べろとは言ってないんだがな・・・・ん?」
カナメ(・・気付きましたか。・・・ハンターとしての腕はまずまずですが・・周りに気を配った方がいいですよ)
ケイ(知ってたのかよ・・なんで教えなかった?)
カナメ(こういうのには「素」で誤魔化した方がいいんですよ、・・あれのように)
ファイ「う〜んぅ〜ん・・・むしがぁぁ・・・」
彼女の周りにはなぜか羽虫が舞っており悲惨な状態である。

房吏唖11/11 19:10:462222cf.dRNbOALyK.||133
ケイ(しかし・・このままにしとくのも・・)
カナメ(そうですね・・・・。じゃ、1・2・3で振り向きましょう)
ケイ(わかった・・行くぞ・・1・2の・・・3!!!」
後ろにナイフを飛ばす、が、いとも容易くよけられてしまった。
ファイ「ぇ?なになに?」
カナメ「敵ですよ!!」
???「・・覚悟」
マントが上ではためいている。
ケイ「くっ!」
ファイ「えーと・・シールド!!」
彼女が呪文を唱えると、薄い半透明の盾がケイの目の前に現れた。
男の剣がシールドとぶつかり金属音を出す。

房吏唖11/11 19:11:142222cf.dRNbOALyK.||588
???「ふん・・・・。紫電!」

男が手を掲げると全員の真上に雷が降り注いできた。
ファイ「甘いなぁ・・・ウォール!」
今度は真上に壁が現れる。
雷を次々に弾き返している。

???「・・・なかなかの腕だ・・。楽しめそうだったが、どうやら此処で退散した方が良さそうだ。・・我が名はリセルド。いずれまた現れよう」
そう言うと男は森の中に消えていった・・。

房吏唖11/11 19:11:392222cf.dRNbOALyK.||886
ケイ「何だありゃ?」
ナイフを戻しケイが聞いた。
カナメ「・・ふむ・・このタイミングで来るなら・・刺客・・あるいは賞金首狩りか、どちらかでしょう」
ファイ「ふぅ・・防御の呪文二連発は疲れるなぁ・・」
ケイ「ご苦労様」
彼女は軽くファイの頭を撫でてやった。
ファイは顔を赤らめ嬉しそうに笑っていた。
???「動くな」
今日2度目の敵である。

房吏唖11/11 19:11:572222cf.dRNbOALyK.||509
ケイ「今度は?」
カナメ「・・無理しない方が良いですね、武装は相手のほうが上・・・。人数は・・8ですか」
ファイ「・・私倒せるけど・・?」
カナメ「いや、・・見る限り・・エルフ・・・・です」
たしかに一応フードなどで顔を隠してはいるが耳が少し覗いている。
衛兵「む・・!」
慌てて耳を隠している。
当たり前だ。この世界ではエルフは異端的扱いを受けているのだ.
女衛兵「武器を捨てろ!」
3人が武器を捨てるとすぐさま手に縄をかけて来た。
腕を前に突き出すあのポーズだ。

房吏唖11/11 19:12:202222cf.dRNbOALyK.||956
ケイ「くそぉ・・・こいつら・・」
カナメ「・・大丈夫・・ですよ」
ファイ「なんで落ち着いてられるんですかぁ・・・」
また泣いている、・・泣きやすい体質なのだろうか?

それにしても・・この入り組んだ森を平然と彼等は進んでいく。
森に住む者の勘なのだろうか?

房吏唖11/11 19:12:362222cf.dRNbOALyK.||197
暫く進んでいくと急に視界が開けた。
太陽はもう昼頃になっておりさんさんと照っている。

ケイ「凄い・・見られてるな・・有名人じゃないんだが・・」
カナメ「いやぁ・・まさか隠れ里に案内してくれるとは・・いやはや興味深い」
ファイ「うぅ〜・・食べられちゃいますよぉ・・」
女衛兵「五月蝿いぞお前等!!」

房吏唖11/11 19:12:532222cf.dRNbOALyK.||801
一行はいくつかの通路を抜けて一番大きな家に到着した。
衛兵が既に二人、家の外を守っている。
ケイ「でか・・」
カナメ「・・・う〜ん・・族長の家でしょうか?」
女衛兵「人間だ、例の首・・と思われる」
衛兵「了解。預かろう」

3人は木で出来た家の中に入っていく・・・。
中は粗末な作りでテーブルと暖炉、それくらいしかない。
どうやら集会場のようだ。

房吏唖11/11 19:13:112222cf.dRNbOALyK.||424
???「どうぞ・・・貴方達はお下がりなさい」
綺麗な女性の声がする。
一番奥にちょこんと座って何かを書いている。
衛兵「は・・」
3人は席に座る、すると族長がペンを置きこちらに歩いてきた。
歳はわからないがかなり若いようだ。
???「私の名前はクロア・・そう申します」
3人の前に席を一つ置くと彼女が腰掛けた、座り方も女らしい。

房吏唖11/11 19:13:352222cf.dRNbOALyK.||658
ケイ「おい、お前がぞくち・・・」
カナメ「貴女が族長で?」
彼がケイの言葉を遮り話を続けた。
カナメ「いやぁ・・私達ただの旅の者でして・・けして首などではありません、ええ断じて」
クロア「・・私達が嘘を見抜けないとでも?異種学についてのお勉強が足りないようですね、お医者様」
カナメ「・・・・」
ケイ(おい!この馬鹿!状況悪化するじゃんか!)
カナメ(エルフは汚れ無き生き物、嘘を見抜く神の力を持っている・・・忘れてました・・・)
ファイ(どぅするんですかぁ〜・・・見てますよぉ?)

房吏唖11/11 19:14:42222cf.dRNbOALyK.||695
クロア「あの・・よろしくて?」
カナメ「はいっ!なんでしょうか!!」
ケイ「なんなんだ!」
ファイ「なんですか!!」
3人いっぺんに声を張り上げてしまった
クロア「・・・あなた方にお願いしたい事があります」
ケイ「・・?」
クロア「帝国本土へ売り渡すとき暴れないで欲しいのです」
カナメ「無理な相談ですね」
ケイ「同じく」
クロア「我々にようやく安住の地が約束されようとしているのです。しかも国土面積が最大の国がです!」
???「やつらが約束を守るとは思えんがな」

房吏唖11/11 19:14:252222cf.dRNbOALyK.||826
クロア「誰です!」
衛兵「は・・なにやらこの者達の連れのようで」
マントの男が入り口に立っている。
リセルドだ。
ケイ「何のようだ、あたしとあんた達はてきどう・・」
カナメ(待ってください、此処は利用した方がよさげです)
ケイ(でもさ・・・)
リセルド「帝国は嘘など簡単につく」
クロア「貴方に何がわかるのですか!!」
リセルド「・・・此処の前族長・・そいつの部隊に居たからわかる」
クロア「・・!ふぇ・・フェンリル様・・?」

房吏唖11/11 19:15:42222cf.dRNbOALyK.||811
リセルド「そうだ、帝国長官フェンリル、通称神殺し。エルフでありながら同胞を裏切るような奴だ、それくらいの嘘付くくらい容易い」
クロア「そんな・・嘘です・・フェンリル様が・・・」
衛兵「族長!このような者達の言葉など・・・」
リセルド「・・・・信じる信じないは勝手だ。ただ全て実話・・それだけだ」
クロア「・・・・」
衛兵「族長!!」
クロア「・・・・わかりました、貴方の瞳には汚れが無い・・・信じましょう」
衛兵「・・・ちっ・・・」
リセルド「やはりか・・」
彼は剣を衛兵に向けて構える。

房吏唖11/11 19:15:222222cf.dRNbOALyK.||103
衛兵「我が夢に囚われ続けてればいいものを・・・。強い思い如きで打ち砕くとはな・・・人間ならともかく、同族相手に油断したか」
リセルド「夢・・・?そうか・・・。ルシファー・・貴様か!」
途端強い風が巻き起こ衛兵の居た辺りに黒ローブの女が現れた。
ケイ「あっ・・・・お前は・・!」
ルシファー「ふん・・人間のクセに我が夢に囚われなかったのは貴様がはじめてだ、ケイよ」
カナメ「知ってるんですか?ケイ?」
ケイ「夢に出てきた、殺される夢に・・」
ファイ「殺される夢?」
リセルド「そう・・奴は精神の破壊を得意としている。残虐なシーンを見せ精神崩壊後操る。奴の手口だ」

房吏唖11/11 19:15:472222cf.dRNbOALyK.||524
ルシファー「・・クロア、貴様が族長とは・・笑わせてくれる」
クロア「・・・今までの話は・・・本当なんですか?」
ルシファー「本当と言ったら?」
クロア「くっ・・・!」
彼女は弓を取り出すとルシファーに向かって撃ち出す。
ルシファー「甘い・・甘すぎるよ・・・」
彼女はいとも容易く矢を避けるとこちらに向かってきた。
リセルド「紫電!」
雷がルシファーの行く手を遮る。
ルシファー「くっ・・・魔道部隊・・。さすがだ、と言った所か」
リセルド「ふん・・・・」

房吏唖11/11 19:16:62222cf.dRNbOALyK.||766
ケイ「よぅし!とけた!」
彼女は二人の縄を解くと武器を構える。
ルシファー「くっ・・・・」
ケイ「勝てるか?」
ルシファー「・・・・・・・・仕方あるまい、一旦退こうか・・・」
ファイ「そうはいかないよ!ファイア!」
火が彼女のいたところに飛んでいく・・しかしもう既に姿は無かった。
ファイ「あ〜・・・!ウォータ!」
慌てて水を出しはじめた。
カナメ「木製なんだからそりゃ燃えますよ・・・・」
少し微笑みながらカナメが呟いた。

房吏唖11/11 19:18:262222cf.dRNbOALyK.||833
さてw
此処で終わりです。
よくよく考えたら文長いんですねこれ。
もう少し縮めよう・・・・。
キャラ解説は作成中です。
しばしお待ちをw

では、意見等ありましたらどうぞ・・。

空華11/14 21:24:332031cfugNPyUOK282||904
また読ませていただきました。
新しく出てきた2人のキャラも良いです。
これからも頑張ってください。
楽しみにしています。


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