711 | SF小説っぽい小説「たった一つ」第五回目![]() | いおり♪ | 6/5 15:17:38 | 2184cfLLIShuLI3Y6 |
あらすじ 人間とロボットの間に生まれる半人公民の一人のアキラは2450年から2004年にタイムスリップしてしまう。 アキラはその時代でりんと太郎に出会った。散歩に行こうという太郎だがりんは宿題をやってないことに気がついて・・・? |
いおり♪ | 6/5 15:19:20 | 2184cfLLIShuLI3Y6||425 | ||
「ただいま!」 時計の短針が3を指した頃にりんが病室に戻ってきた。 「おねえちゃん、おはよぉ」 太郎は目を覚ます。待ちくたびれてアキラのベットの横でうたた寝してしまったようだ。 「太郎ったら、まだ3時なんだからこんな所で寝ないの!」 「ごめん〜」 太郎は素直に謝った。 「・・・君達姉弟はいつもこんなに騒がしいのか」 りんの後ろから一人の少年が現れた。年はりんやアキラの外見と同じ小5くらいだが、少し落ち着いたふいんきをを持っている。 「あ、修君、おはよう!」 りんが元気よくあいさつする。 「今は3時だ」 「あ、そうだったね!ごめんごめん」 修の呆れた声にりんはちょっと照れて答えた。 |
いおり♪ | 6/5 15:20:30 | 2184cfLLIShuLI3Y6||840 | ||
「そこにいる子は誰?」 修はアキラの方を向いて聞く。 「アキラおにいちゃんだよ!」 太郎が元気よく答えた。 「そうそう、今日修君に来てもらったのはね。ちょっとこの問題をやってほしいの」 そう言ってりんは持ってきたかばんからプリントを出す。 「アキラはこっちをやってくれる?うんうん、よし!二人がどちらが早くできるか競争しちゃおう!」 りんはアキラにもプリントを渡して元気に言った。 「いきなり呼び出されたから何かと思えば・・・」 「おねえちゃん・・・二人にてつだわせるというより、かんぜんに二人にやらせるつもりなんだぁ」 修と太郎の二人が呆れてため息をついた。 |
いおり♪ | 6/5 15:21:56 | 2184cfLLIShuLI3Y6||594 | ||
「じゃあ、よーい始め!」 「出来た」 りんが乗り気で無理やり競争を始めさせたと同時にアキラが言葉を放った。 「へ?」 りんはアキラのプリントを覗き込む。 「わぁ、もう出来ちゃったの!?アキラって天才〜」 「いくらなんでも速すぎだろ・・・」 修が疑いの目をアキラに向ける。 「でもでも、ほら!ちゃんと全部書いてあるよ!」 りんはアキラが解いたプリントを修に見せた。 「へぇ、全部あってるじゃんか。やるなぁ」 「ありがとう」 修の感嘆の声にアキラは素直に反応した。 「じゃあ、今度は修君も天才だって所を見せちゃえ」 「つーか、これ今日の宿題じゃんか」 「あ、気づいた?」 |
いおり♪ | 6/5 15:22:19 | 2184cfLLIShuLI3Y6||939 | ||
「見れば分かるよ」 「あはははは・・・・」 宿題は自分でやれ、と言って修はりんにプリントを返して病室から出てってしまった。 「あ、ちょっと待ってよ〜」 りんも修を追いかけて病室から出て行った。病室に残ったのはアキラと太郎だけになった。 「おねえちゃんもいなくなっちゃった。ねえ、アキラにいちゃん、こんどこそおさんぽに行こうよ!」 太郎はアキラが着ている服を引っ張る。 「う、うん・・・そうしようか」 アキラは太郎と一緒に病室を出た。 |
いおり♪ | 6/5 15:23:17 | 2184cfLLIShuLI3Y6||317 | ||
病院の外は色んな店で賑わっている。魚屋さん、肉屋さん、スーパーにデパートまでどこへ行っても店という店があった。 「すっごいね〜」 太郎は目を光らせた。 「あのおもちゃカッコイイなぁ」 「うん、そうだね」 太郎はおもちゃ屋のショーウィンドーにへばりついている。太郎の横では、アキラも同じ様に目を光らせていた。 アキラにとってこの場所は何もかも始めてみる物ばかりだった。しかもデータにないものばかり。 −アキラにプログラムされているのは2450年にあるものがほとんどで、2004年のおもちゃ等のデータはプログラムされていない− 太郎とアキラの二人は吸い寄せられるようにおもちゃ屋に入って行く。 |
いおり♪ | 6/5 15:24:12 | 2184cfLLIShuLI3Y6||855 | ||
「いらっしゃい!」 店の主人が元気良く二人を迎えてくれた。 「お!太郎君だね。どうだ、いつもの場所で遊んでいくかい?」 「うん!」 太郎は店の主人と顔なじみのようだ。 「いつもの場所?」 アキラが太郎に聞いた 「あのね、このおもちゃ屋さんにはね。皆で遊べる、えっと・・「いこいのば」というのがあるんだよ!」 太郎は憩いの場と言いたいらしい。 「こっちこっち」 太郎はアキラを引っ張っていく。店の奥に入っていくと広い場所にでた。色々なおもちゃがそこらじゅうにあり、たくさんの子供達が遊んでいる。 |
いおり♪ | 6/5 15:25:10 | 2184cfLLIShuLI3Y6||398 | ||
「あ、皆!太郎が来たよ!」 その中の一人の男の子が太郎を見かけて、皆に呼びかける。すると皆太郎の周りに集まってきた。 「皆!このおにいちゃんはアキラにいちゃんだよぉ!」 「よ、よろしく」 アキラは皆に挨拶をした。皆がアキラの周りによってきた。 「ねえ、ねえ、遊ぼ!遊ぼ!」 「鬼ごっこしよぉ!」 アキラも最初は緊張していたが、だんだん子供達に打ち解けていく。アキラは鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたり、おもちゃで遊んだり、色々たくさん遊んで、小さなお友達がたくさんできた。 アキラはとても楽しかった。生まれて初めて遊ぶというものを経験して楽しい思い出がたくさんできた。 |
花枕 | 6/5 15:25:29 | 2202cfPTJrtIlFCbg||410 | ||
!! いつのまにかはじまってた!! |
いおり♪ | 6/5 15:25:36 | 2184cfLLIShuLI3Y6||875 | ||
「おーい!今日はもう遅いから皆帰りなさい」 しばらく遊んだ後、店の主人が子供達に叫んだ。 「はーい!」 子供達は一斉に帰っていく。 「ばいばい〜太郎、アキラおにいちゃん!」 子供達は太郎とアキラに挨拶していった。太郎とアキラは病院に向かって歩いていった。 「きょうはたのしかったね!」 太郎がアキラに話しかけた。 「うん!」 アキラは精一杯元気にこたえる。病室に戻るとりんが中で待っていた。 「もう!二人ともどこに行ってたの!心配したんだよぉ」 「ごめん〜アキラにいちゃんと一緒におもちゃ屋さんに行ってたの!」 |
いおり♪ | 6/5 15:26:2 | 2184cfLLIShuLI3Y6||553 | ||
「おもちゃ屋さん?」 りんはアキラに聞いた。 「そうだよ!すっごく楽しかった!今度はりんも一緒にいこう!」 アキラは笑顔で答えた。 「そ、そう・・よかったね」 (最初の時は結構おとなしい子だったのに・・・まるで別人みたい) アキラが珍しく元気に答えたのでりんは少し驚いたようだった。 |
いおり♪ | 6/5 15:27:29 | 2184cfLLIShuLI3Y6||683 | ||
第五回目終わりです。アキラが少しずつ心を成長させていく様子が分かってもらえると嬉しいです。 |
花枕 | 6/5 15:33:40 | 2202cfPTJrtIlFCbg||910 | ||
わぁ〜>< アキラの心の変化がいいです〜 続きがものすごい気になりますっっっ!!! がんばって!!! |
いおり♪ | 6/5 15:34:4 | 2184cfLLIShuLI3Y6||600 | ||
ありがとぉ!頑張ります!! |
リンリン | 6/5 16:54:57 | 2192cf7ErwugDvzTo||239 | ||
あ、アキラがとうとうかっこよくなる!?(ドハ いおりさんファイト〜!! |
いおり♪ | 6/5 21:4:36 | 2184cfLLIShuLI3Y6||994 | ||
頑張ります!ありがとうございます |
マジュニア | 6/5 23:52:31 | 2031cfPkRgr2C3mOI||142 | ||
なんか物語の雰囲気がいいです。おもしろいです |
いおり♪ | 6/6 11:12:21 | 2184cfLLIShuLI3Y6||427 | ||
ありがとうございます! |
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