7135 | 風の唄―第6話― | 空華 | 11/14 21:27:20 | 2031cfugNPyUOK282 |
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空華 | 11/14 21:36:43 | 2031cfugNPyUOK282||939 | ||
そして、それは始まった。 私やフィナやレットや、大人の人達、皆の見る前で。 風に光が灯ったようなその光が、だんだんと光を増す。 目を細めるくらい強くなった光が、踊るように動き始めた。 「ふわあ、きれい……」 嬉しげに呟いた声はフィナのもの。 光を見上げていてそっちは見なかったけど、わくわくした顔が目に浮かぶ。 やがて光は渦を巻いて、その中に小さな、こぶし小の大きさの球体が現れた。 その球体も淡い光を放っていて、とっても綺麗だった。 そうしているうちに、ゆっくりと光が弱くなってきた。 |
空華 | 11/14 21:45:48 | 2031cfugNPyUOK282||461 | ||
光は最初の強さに戻って、球体は浮いていた。 村長さんが手を伸ばすと、その手の中にゆっくりと落ちてきた。 「……これで終わりじゃ。後は、これを祠(ほこら)に安置するだけで良い」 村長さんが皆(私達子供含めて)を見まわして言うと、安堵の息が小さなどよめきをつくった。 私も、張り詰めていた緊張が解けるのを感じて、思わず息をついた。 ……ん?祠? 私が思ったのとほぼ同時に、レットが私の腕を、つんつんとつついた。 小声で話しかけてくる。 「なあ、祠ってもしかして……あの、出入りに使ってた祠?」 |
空華 | 11/14 21:54:51 | 2031cfugNPyUOK282||188 | ||
私もそう思ってた。 あの小さな、草原に出入りできる祠。 私たちの予感は当たっていた。 大人の人たちは、あの祠に向かって歩き出した。 フィナが小走りに後を追って、私も我に返ってその後を追う。 慌てた様にレットも。 満月の月明かりが幸いだった。 もし「月の無い夜」とかだったら大変だったかも。 大人達に追い付いたとき、村長さんが祠の中に球体を置いているところだった。 そこの静けさに、私は慌てて上がった息を押し殺した。 村長さんが丁寧に、球体を納めた。 「これで良い。後は風の聖霊達が、これを生まれさせてくれるじゃろうて」 なんだか、妙に感動してしまった。あれは、聖霊の卵だったんだ、って。 |
空華 | 11/14 22:2:9 | 2031cfugNPyUOK282||117 | ||
夜遅くなったし、両親とも心配してるだろうな、早く帰らなくちゃ、って。 ぼんやりと、そう思ってた。 これで終わりなんだ、って思ってた。 これから大人になるまで、この瞬間を思い返すかもしれないとか。 思って、考えてた。 それなのに、余韻を残した静けさが、急に打ち破られた。 突然耳に届いた、パチパチと何かがはぜる音。 視界のはしに灯った、赤い明かり。 秋の夜の空気には無い、熱。 ……火だ。 |
空華 | 11/14 22:3:37 | 2031cfugNPyUOK282||186 | ||
+後書き+ 今回は少し短めになりました。 ここからが本番です(多分) 結構アドリブに作っているので、実際どうなるかは分かりませんが。 読んでいただき、ありがとうございます。 |
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