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7160セイクリッド・ブルー(8)istint11/18 0:32:42191cf.t7wnRZCuR2
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-6916.html 第一話
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-6946.html 第二話
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-6967.html 第三話
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-6997.html 第四話
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7043.html 第五話
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7095.html 第六話
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7128.html 第七話

istint11/18 0:32:302191cf.t7wnRZCuR2||431
二人はエルフの村を後にし、元来た道を戻っていく事になった。
道中では相変わらずレンティーニの厳しい訓練が続く。
ルヴィンはまだまだレンティーニには遠く及ばないが徐々に、しかし確実にその才能を開花させていった。

istint11/18 0:32:582191cf.t7wnRZCuR2||976
だがいつも特訓の最後にレンティーニに剣の稽古をつけてもらうのだがまだ軽くあしらわれてしまう。
毎日厳しい特訓を重ねているのにもかかわらず、ルヴィンは自分が本当に強くなっているのか判らなかった。
「レンティーニには全然敵わないよなあ…。俺本当に強くなってんのかな?
 なあ、どうなんだよ。」
ある日ルヴィンはレンティーニに尋ねてみた。

istint11/18 0:33:112191cf.t7wnRZCuR2||749
「ふん、不安ならメニューを倍にしてやるか。」
レンティーニは笑いながら答えたが、ルヴィンは「冗談じゃない」と言い、毛布に包まった。

istint11/18 0:33:232191cf.t7wnRZCuR2||429
「強くなってるよ、お前は。
 流石スタインの血を引いてるだけある。
 お前の父、アイシスもすばらしい達人だったからな。」

istint11/18 0:33:412191cf.t7wnRZCuR2||471
レンティーニは心の中ではルヴィンの才能を高く評価していたが、彼の性格上それを表に出すことは無かった。
ルヴィンが寝てしまってからしばらくレンティーニは一人で焚き火に当たっていると、不意に何かの気配を感じ取った。
だが、邪悪な感じの気配ではない。

istint11/18 0:33:512191cf.t7wnRZCuR2||146
「おい!そこの!コソコソしてないで出てきたらどうだ。」
気配にする方向に向かってレンティーニが声を掛けた。

istint11/18 0:34:82191cf.t7wnRZCuR2||470
木の陰から姿を現したのはあの気高きエルフの王妃、ニナだった。
レンティーニは少し驚いたが、すぐに平静を取り戻した。
「なぜ村から出たんだ。
 まあそんな事はどうでもいい。
 さっさと村へ帰れ。
 危険だ。」

istint11/18 0:34:232191cf.t7wnRZCuR2||304
ニナは意志の強そうな大きな目でレンティーニを見つめると、一言「嫌です。」と、レンティーニの提案を退けた。

istint11/18 0:34:422191cf.t7wnRZCuR2||399
「私もこの世の闇を憂いておるのです。
 あのまま村にとどまって運命を待つよりは自分の目でこの戦いの行く末を見届けたいのです。
 それに優秀な戦士が二人も護衛に付いてるのだから大丈夫でしょう?
 まあ、私も王族に名を連ねるものとして多少魔力を操る術を心得ていますしね。」
レンティーニがいくら説得しても王妃は帰りそうに無い。

istint11/18 0:34:552191cf.t7wnRZCuR2||717
レンティーニがいくら説得しても王妃は帰りそうに無い。
それに今此処からエルフの村まで一人で行くのは危険だ。
どのみち送り返す羽目になるだろう。
レンティーニにとってもそのタイムロスは痛かったので渋々彼の方から折れたのだった。

istint11/18 0:35:52191cf.t7wnRZCuR2||345
「何を言っても聞かないみたいだな。
 途中で足手まといになったら置いていくぞ。」
ニナはその言葉を聴いてにっこり微笑んだ。

istint11/18 0:35:252191cf.t7wnRZCuR2||423
次の日ルヴィンが目を覚ますとニナが隣で寝ていたので驚いてレンティーニを必死で起こしに行った。
「おい!レンティーニ!起きろ!大変だ!」

istint11/18 0:35:392191cf.t7wnRZCuR2||833
大きな身体を揺さぶると、「飯か?」と言ってノロノロとレンティーニが起き出してきた。
「何言ってるんだよ!朝起きたら隣にニナが寝てるんだ。一体どうなってんだよ!?」
するとレンティーニは大きなあくびをして面倒くさそうに答えた。
「別に、ただお荷物がもう一人増えただけだ。」

istint11/18 0:35:572191cf.t7wnRZCuR2||377
その日の朝食はニナが加わった事で少し賑やかなものになった。
ルヴィンはニナが付いてくるのには、やはり反対だったがその反面これからの旅が楽しみだった。
レンティーニが連れて行く、と言った事もありそんなに強く反対しなかった。
訓練の合間にニナが魔力の糸の紡ぎ方を色々教えてくれた。

istint11/18 0:36:172191cf.t7wnRZCuR2||345
あの時放った白い玉は「ホーリー」という奥義らしい。
闇に属するものには特に効果の高いものらしかったがルヴィンには複雑すぎてこんがらがりそうになった。
レンティーニもニナの高い魔力は買ってるらしく、歴代のエルフの王家の中でも1、2を争うものだと言っていた。
またニナは傷を治療する事も出来たので訓練もはかどった。

istint11/18 0:36:352191cf.t7wnRZCuR2||667
やがて一行は白の塔までの長い道のりの事を考え、グランデュールの城下町に立ち寄る事にした。
久し振りに帰ってきた城下町はいつもと違ってたくさんの人で賑わっていた。
ルヴィンが訝っていると、やがてそのわけがわかった。

istint11/18 0:36:492191cf.t7wnRZCuR2||604
レンティーニが見つけた立て札にはこう記されていた。

istint11/18 0:37:282191cf.t7wnRZCuR2||166
「冒険者諸君
 グランデュール一の冒険者を決める大会を開催する
 優勝者には仕官の地位と賞金を与える
 その他成績優秀者にも賞金を与える

 場所はは闘技場で
 武器は何を使用してもよい」

istint11/18 0:37:432191cf.t7wnRZCuR2||366
「あっちで予選してるみたいだからちょっと見ていこうぜ。
 レンティーニが出れば優勝間違いなしだよ!」
ルヴィンが興奮してレンティーニの腕を引く。
「俺はこんな大会興味ない。
 まあ、見物ぐらいならしてやってもいいが。」

istint11/18 0:39:22191cf.t7wnRZCuR2||455
今回はここまで。
寄り道しちゃってます^^;

スワロー11/19 17:13:576111cfyil7c1Ws9M.||685
寄り道大歓迎です。
これで主人公の成長がわかりますね!たのしみ^^
ただ、ルヴィン君がもし、優勝したら、仕官(役所勤め?)するんでしょうか・・・
せっかく、ニナ姫も増えたし、旅は続けて欲しいです。次回が気になります。

ところで、王妃ではなく王女では?それともすでに結婚を・・・?

istint11/21 23:14:92182cfBeX0LrZXmGU||825
感想ありがとうございます。
王女ですね…^^;
ミスですな。


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