7292 | 風の唄―第11話― | 空華 | 12/9 21:39:57 | 2031cfugNPyUOK282 |
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空華 | 12/9 21:50:22 | 2031cfugNPyUOK282||562 | ||
火の民の笑い。 初めは押し殺していた笑いは、いつのまにか夜の丘に響いていた。 肩を震わせて、笑う。呆然とする私たちの前で。 こういうのを、「黒い笑い」って言うんだろうか。 私は、そうやってくだらないことを考えていた。 そうしていたら、火の民の一人の言葉が飛びこんできた。 私の記憶が正しければ、声を聞いたのは2度目だ。 あの笑いを除いて。 「……この世界は、火に埋もれるのが正しい道。それが火の民の役目と、そう思っている。 バランスなど、崩れるためにあるのだよ、お嬢さん」 そいつが言った瞬間。 私の中には、「こいつらは正真正銘の狂信者だ」っていう思いが強く根を張った。 |
空華 | 12/9 22:7:26 | 2031cfugNPyUOK282||933 | ||
「風も水も土も、火の世界には不要。要らぬものは切り捨てられるのだよ。 調和というが、火の世界こそ真の調和と呼んでなぜいけない」 狂信者としか言いようが無かった。 どうしてこんなにも、火を崇拝しているのだろう。何故、こうまでして。 さまざまな疑問が駆け巡った。 私たちの中で口を開いたのは、フィナのお母さんだった。 怒りで声を震わせながら、火の民達を睨み付ける。 「何ということを考えるのです。そんなことをすれば、世界は滅びます。 支える1柱を崩すだけで、混乱に陥るのですよ。 全ての柱を火に変える方法を知ってでも居るのですか」 |
空華 | 12/9 22:13:28 | 2031cfugNPyUOK282||835 | ||
その問いには、笑いが返ってきただけだった。多分、「嘲笑」という名の。 フィナのお母さんは、怒りのあまり声も出ない、という感じだった。 多分、こいつらにとっては、滅んだ世界こそが理想なのだろう。 そうとしか考えられない。 思わず、言葉が出た。 「……馬鹿みたい」 火の民の笑いが止まった。視線が私に向けられる。 フィナが、私の服の袖を掴んだ。 何を言うでもなく、ただ不安げに。 私は、火の民達に目を向ける。不思議と、怖くは無かった。 |
空華 | 12/9 22:21:28 | 2031cfugNPyUOK282||426 | ||
「馬鹿みたい、って言ったの。……ううん、馬鹿だよ、あんたたち。 自分たちや、他の大勢の人たちが、死ぬんだよ。わかってるんでしょ? 聖霊の命も奪って、そうまでして創った世界の、どこがいいの!」 「愚かな子供にはわからないことだ。風の民と名乗るわりには、風すらも操れない。 そんな民を育てる聖霊も、不要」 早口でまくしたてた私への返事は、それだった。 冷たい口調。 その時だった。 フィナの袖をつかむ力が、急に強くなった。同時に、フィナのお母さんが何事かを叫んだ。 だが、その声は聞こえなかった。 急に吹きだした、風のせいで。 目を開けていられないほど強い、風の音のせいで。 |
空華 | 12/9 22:22:40 | 2031cfugNPyUOK282||810 | ||
+後書き+ 何時になったら終わるのでしょう; プロットを作らないで書くのじゃなかった、と後悔しています。 後の祭りですが。 読んでいただき、ありがとうございました。 |
スワロー | 12/13 18:35:13 | 6111cfyil7c1Ws9M.||487 | ||
風は何処から…気になる終わり方です^^; 「火の民」というより、宗教って怖いな〜と感じました。 う〜ん…心から、正しいと信じてるんでしょうね。 プロットなしでここまで書けるのは、すごいことだと思います。 |
空華 | 12/13 21:36:41 | 2031cfugNPyUOK282||132 | ||
読んでいただきありがとうございます^^ もともと悪役を書くのが苦手なのですが、宗教的な面で書くと何故か書けるようです。 そのように言っていただけて嬉しいです。 |
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