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7346風の唄・第２部―第１話―空華12/18 12:53:552031cfugNPyUOK282
第１部「風と火と１日」
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読み返していただける場合は、こちらをどうぞ。
途中省略しているのは、文字数オーバーのためです；；
空華12/18 13:1:562031cfugNPyUOK282||965
……よく寝た、とは言いがたい。
そんな朝。
安眠はできなかった、正直言って。
まあ、とにかく朝だ。目覚めた。
服に着替えて、髪にくしを入れて、１階に降りる。
いつものようだけど、いつもと違うのは、昨日が大騒ぎだったこと。
そして、窓の外の風が吹き荒れる音。

「おはよー」

お母さんに声をかけて、返事を待たずに顔を洗いに行く。
冷たい水で顔を洗って、それから戻ってテーブルについた。
パンと、牛乳。それから果物。いつもの朝ご飯を食べる。
空華12/18 13:3:542031cfugNPyUOK282||652
万事いつも通りだ。
だけど、なんだか頭の奥がぼうっとする。
もやもやした、そんな感じ。寝不足かな。
昨日はひどい１日だったし。

少し、昨日１日を整理する。
私はフィナと風の草原（まあ、丘とも言うけど）に行った。
レットのせいで儀式中の大人達にばれた。
風の聖霊達の「風の聖霊の卵を産む儀式」を見た。
そのあと、火の民達が現れた。
草原が火の海になった。
フィナのお母さんが火を消したけれど、風の卵は散ってしまった。
その後話したところ、火の民の目的は「火の世界」にすること。
風の聖霊は怒った。そして風は吹き荒れて今に至る。
空華12/18 13:7:372031cfugNPyUOK282||76
「はあ……」

思わず溜め息がついて出た。
この風では、外にも出られない。
大人達は、何か話しているんだろうか。対策とか。知りたい。

「リア、どうしたの？浮かない顔。寝不足？」

お母さんのやや心配そうな声。
それに生返事を返して席を立つ。
朝ご飯は少し残して、階段を上がって自分の部屋に戻った。
なんか、落ち付いていられない。

そのとき、窓を誰かが叩いた。
最初は風かと思ったけど、明らかに誰かの、窓を叩く音。
……ここ、２階だよ？
空華12/18 13:11:322031cfugNPyUOK282||816
不審に思いつつ、少しだけ窓を開ける。
途端、ひやりと冷たい風が吹きこんできて、私は目を細めた。
そして、窓の外に居たのは……

「よ、元気？」
「レット……？」

そう、レットだ。
ニコニコと笑顔。
どうやら、壁をよじ登ってきたらしい。
私は、私の中のこいつのデータに「無茶無謀、命知らず」を付け加えることにする。

「ちょい話あるんだけど、いいか？」
空華12/18 13:13:302031cfugNPyUOK282||80
＋後書き＋

第２部のプロローグのような感じです。
今回はリアとレットしかいませんが、もちろんフィナも出ます。
そして、新しい登場人物もいます。

読んでいただきありがとうございました＾＾
できるだけ速く続きを書きたいと思います。

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