7472 | 風の唄・第2部―第4話― | 空華 | 1/4 14:56:44 | 2031cfugNPyUOK282 |
第1部「風と火と1日」 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-6926.html←プロローグ http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7104.html←第5話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7258.html←第10話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7292.html←第11話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7320.html←第12話 第2部(副題未定) http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7346.html←第1話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7370.html←第2話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7395.html←第3話 読み返していただける場合は、こちらをどうぞ。 途中省略しているのは、文字数オーバーのためです;; |
空華 | 1/4 15:4:19 | 2031cfugNPyUOK282||195 | ||
「へえ、すごーい。そんなことができるなんて、知らなかったな、私。 どんな方法なのかな?」 こののんきな声の主は、無論フィナ。 私とレットと風の聖霊さん(後に名前は「ディウ」さんと判明)は、今フィナの家にいる。 ちなみに玄関から入った。 フィナのお母さんは昨日のことも知ってるし、だから窓から入る必要はないと思ったから。 いくら風の聖霊さん……ディウさんが風を操り手伝うからといって、普通に行けるならその方が良いし。 家から出るときは窓から降りたけどね。 おかげで、髪の毛がぼさぼさ。 風が強いから。 まあこの際、私の髪の毛がどうなってようが関係ない。 |
空華 | 1/4 15:12:45 | 2031cfugNPyUOK282||260 | ||
フィナがディウさんを見る。 最初彼を見た時は驚いていたフィナも、今は納得している様子。 「フィナです。協力ありがとうございます」 「君のことは知っているよ、水の血を引くお嬢さん。よろしく」 こーして見ると、わりとフィナって美少女なんだね。 美形のディウさんと並んで見劣りしてないあたり、そうなんだと思う。 今気がついた。 まあ、これもどうでも良い。 私たちは村長さんの家に向かうことにした。 窓から出ずにすんだ。 ディウさんが私たちを護ってくれているため、風は当たらない。 多分彼がいなかったら、もっとひどいことになっていたと思う。 村長さんの家は、村の真中にあった。 |
空華 | 1/4 15:28:30 | 2031cfugNPyUOK282||418 | ||
村長さんの家のドアをノック。 視界のすみで、砂ぼこりが舞う。 何度目かノックした時、ドアが開いた。 *** 私たちは村長さんの家にいる。 私が代表して事情を話した。 ディウさんがレットの家に来たこと、それから私の家に来たこと。 そしてフィナの家に行き、最後にここまで来たこと。 聖霊を静める方法があるらしいと言ったとき、村長さんは何かを考え込んでいる様子だった。 話し終えたとき、村長さんが立ち上がった。 私たちを、廊下の方へと促す。 私たちは目を見交わし合って、それぞれ席を立った。 なぜか私が1番前、次がフィナ、レット、一番後ろからディウさん。 |
空華 | 1/4 15:36:16 | 2031cfugNPyUOK282||798 | ||
連れられるままについていくと、廊下のつきあたりにドアがあった。 村長さんがそれを開けると、そこから地下に向かって階段が伸びていた。 レットが尋ねる。 たどたどしい敬語で。なんなんだこいつは。 「村長…さん、この先何?……何ですか?」 「無理に丁寧に言わずとも良い。……この先は見ればわかる」 少し笑いながら言われて、レットが軽く頭をかく。 そして階段が終わった。 そこに広がっていたのは、これは……。 私は思わず口に出して尋ねる。 「わ……書物庫ですか?すごい、本がたくさん……」 天井まである本だなが、壁にそって並ぶ。 ぎっしりと詰まった、本、本、本……。 私の言葉に、村長さんが頷いた。 |
空華 | 1/4 15:45:0 | 2031cfugNPyUOK282||246 | ||
村長さんがどこからかマッチを出して、ランプに火を入れる。 それを使って、部屋中に明かりを灯していった。 だいぶ明るくなった部屋の中で、村長さんが重々しく私たちを見まわす。 「この村にある本の全ては、ここにもある。 方法の書かれたものがあるとすれば、ここにあるはずじゃ」 なるほど。 ありがとうございます、と言ってから、私は手近な本棚に歩み寄る。 まずは端の本を一冊。 「……そっか、探すのか」 数秒後、ぼーっと部屋を見まわしていたレットが呟いた。 あえて何も言わないでおく。 レットが動く気配。 私が、レットが、フィナが、ディウさんが、村長さんが。 何も言わず、求めるものを探していた。 |
空華 | 1/4 15:53:5 | 2031cfugNPyUOK282||848 | ||
+後書き+ 前に書いたものから、だいぶ日が経ってしまいました。 お正月だったもので、すみません; 少し、名前のあるキャラを整理。キャラ紹介も兼ねて。 ・リア 主人公。15歳の少女で、しっかりした子。つっこみでもある。 ・フィナ リアの親友。のほほんとした少女。水の聖霊の血を引く。美少女と判明。 ・レット 上2人の友達。典型的な元気(だけ)が取り柄の少年。 ・ディウ 風の聖霊。一応男性の姿だが、性別不明、年齢不明。わりと優しい。美形。 今回は少し長めですが、読んでいただきありがとうございました。 |
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