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7634風の唄・第2部―第9話―空華2/7 22:24:412031cfugNPyUOK282
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空華2/7 22:25:202031cfugNPyUOK282||249
「――お呼びでしょうか?」
「――呼んだよねえ?」

そう言って出てきた、それは……これが、精霊なの?
空気の一部からふわりと、身体の上半身だけが現れて、こちらを見ている。
片方は少女で、肩くらいまでのふわりとした薄茶の髪。黒めがちな大きな目で、私を見ている。
片方は少年で、姉にしがみつく弟のように、少女の影から顔だけを出している。
短い栗色の髪、茶色の目には好奇心を一杯に浮かべてレットを見ていた。
2人とも、手のひらに乗るくらいの大きさしかない。
………。

「やっぱり、この子たちが?」

空華2/7 22:25:512031cfugNPyUOK282||485
そう尋ねたのは、レットだ。
自分をじっと見つめる少年に、少したじたじとしている。
……少し、面白い。……って、違う違う、今は急ぎだった。

「そうなんじゃないの?……精霊さん、でしょ?」
「はい、そうですっ。お呼び出しいただきましたので、参上いたしました。
……あっ、わたしはエセルって言います」
「うん。ぼくはね、エディだよ。よろしくね?」

少女のほうが、はきはきと言う。少年のほうが、にこにこと言う。
なんか可愛い。
レットが珍しげに精霊たちを見ている。
……だから、和んでいる場合じゃないってば。

空華2/7 22:26:202031cfugNPyUOK282||372
「えっと……とりあえず、ついて来てもらえる?風の丘まで」
「それでしたら、お運びいたします。……お急ぎなのでしょう?
召還のときに、そうお見受けしました」
「うん、焦ってたよね。……えっと、風の丘だっけ?そこに行くんだよね?」
「え?え……?」

一人、話についてきてないレットが不思議そうな声を上げた。
が、この際無視しておく。
私は精霊の彼女らをじっと見た。

「お願いできるかな?」

返事は、明瞭かつ好意的だった。

「はい、勿論です!」
「うん!」

空華2/7 22:27:72031cfugNPyUOK282||813
手が、震える。
フィナ、と村長さんの声がしたけれど、もう意識に留まらずに流れていった。
なんだか、大きな喪失感。
そして、不安に不安が重なって、私は混乱状態に陥る直前だった。

私がそうならずにすんだのは……私の腕に触れた、暖かいもののおかげだった。
目の前が真っ暗になっていた私には、それがなんだか、最初はわからなかった。
それが触れた手の感覚だと、ようやくわかった。
ようやく、感覚が戻ってきた。
風の音が聞こえはじめて、丘が見え始めた。
腕に抱えた本の、少しずっしりとした感覚。
そして……

空華2/7 22:27:432031cfugNPyUOK282||605
「大丈夫だった?……私の認識不足のせいで、こうなってしまった。ごめん」
「ディウさん、ですか?……あれ?なんで?」

私の背後に立っていたのは、ディウさんだった。
暖かな感覚は、彼の手。
ディウさんは私の腕を、励ますように軽く叩いた。

「えっと……一体何がどうなったんですか?」

不思議。
それまでのマイナスな感覚が、全部消えちゃったみたい。
尋ねた私に、ディウさんは微笑んだ。
村長さんと少し目を見交し合った後、私のほうを向く。

「それは後で教えてあげるよ。リアちゃんやレット君にも話さなくちゃいけないことだしね。
……さあ」

空華2/7 22:30:222031cfugNPyUOK282||488
促されて、私は再び聖本を見た。
ページは折れたりしていず、ちゃんと開いていた。
私は止まってしまったときの文から、読み上げる。
ディウさんの手は私の腕にそえられたままで、不思議なことにそこから力が注がれる感じがした。
声もすらすらと、大きく出る。

「『風はこの地にて荒れしこと、あるべからず』」

声の響くような感じ。
もうすぐ、終わる。
もう、なにかが抜けていくような感覚はしない。
リアたちはどうしているだろうか、という思いが一瞬浮かんだけど、とりあえずは集中。
まっすぐに、私は宙を見据えた。
そして、最後の言葉を言うために、口を開いた。

空華2/7 22:32:202031cfugNPyUOK282||996
+後書き+

2視点は多分、これで最後です。
後は火の民探し、そして……と言う感じです。(?)
遅くなりがちですが、頑張って書いています。
精霊2人はわりと気に入っていたりとか。

読んでいただきありがとうございました^^

キーア2/8 17:25:182191cf/cZWdmfTKcw||856
お久しぶりです^^ノ
精霊ちゃん可愛いです(ぁ
とくに少年のほうが弟っぽくて、姉に隠れているようってところが可愛いです
それに、手に乗るほどの大きさならなお更、
気に入っちゃいましたw

だんだん気になる方向へといっているのは・・・気のせいじゃないですね(ぁ

次回も見れれば見ますのでよろしくお願いします

空華2/11 14:27:282031cfugNPyUOK282||227
キーア様、お久しぶりです^^
精霊2人は、「しっかりしたお姉ちゃん」と「少し甘えん坊な弟」な感じで。
手のひらサイズです。
ペットにでも……(待て)

もうすぐラストです。
今回もありがとうございました^^


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