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7688憎しみのチョコレートメロディ2/14 21:45:476023cfbFBZq1lxkUY
「うああああ、何だあこりゃッ！！」

電子レンジのフタを開けた私は驚いた。
チョコカップケーキを作ったのだが、カップからチョコがはみ出しており
カップにへばりついてる。今の状態ではあまり美味しくなさそうだ。

その時兄が私の後ろを通り過ぎようとした脚を止めた。

「何、それチョコ！？ぶあははははは！なんか象の鼻みてーになっとるー」
「うるせえ！！ゲームオタク！」
「う、わー。友達に挙げるんだっけ？友達可哀相〜」

ケラケラと笑って私が馬路切れで言った言葉は軽くスルーされた。
メロディ2/14 21:51:456023cfbFBZq1lxkUY||167
「冷めてから、ナイフで切り取ればいいもん！！」

エプロンを乱暴に外して自分の部屋に走っていった。

「ワワワワワワワワワワワン！！」
「こら、お前五月蠅いからってそんな騒ぐな！」

一時間位して、台所に戻るとチョコカップケーキもどきはすっかり冷めていた。
ナイフを取り出して深いため息をつくと、はみ出したチョコを切り取った。

「うう、かっこ悪ゥ〜〜〜〜」
メロディ2/14 21:59:336023cfbFBZq1lxkUY||285
全て切り取ると、卵の形に見えるので顔を書いてゆく。
ウィンクしてたり、舌出してたりする顔。ありきたりでつまんねぇ。
爪楊枝を半分にボキッと折って苺にぶっ刺して更にチョコカップケーキにぶっ刺す。
ラッピングで箱に二つずつ入れてリボンを出来るだけ綺麗に縛る。

「ま、しょうがないしょうがない」

流石、O型ですなあ。はっはっは
　
ストーブの前で寝転がっていた犬の隣に倒れ込んで
ふわふわと暖まった身体を抱いて寝た。
犬は嫌がったらしく、もがいて逃げたようだが。
メロディ2/14 22:2:106023cfbFBZq1lxkUY||508
「余ったのう･･･」

余ったチョコケーキをちらり、と横目で見る。
食べるしか無いだろう、と大口でかぶりつく。
うーん、甘さ控えめなのねぇ。しかも腹減ってないかぎり
二つも食べれないわ〜。
メロディ2/14 22:3:56023cfbFBZq1lxkUY||939
　　　　　　＊
メロディ2/14 22:7:76023cfbFBZq1lxkUY||8
「はい、チョコケーキだよー。」
「わ、箱結構大きいね！期待出来るー」
「有り難うー、私もあげるね。」

期待して見てみたらガッカリ、なんて言ったらアータ殴るわよん

「あ、あたしちょっと暑いから玄関行ってくるね！」
「ええ！？窓開ければ良いじゃん」
「私も行くー」

げえ、何でお前も付いて来るんだよッ！
メロディ2/14 22:11:426023cfbFBZq1lxkUY||338
「藍、なんで玄関行くの」

邪魔臭いのでちょっと嫌みったらしく言ってみる。

「えぇ、チョコレート入れてくるの。夏子ちゃんもでしょう？」
「う、ううう、うん･･･」

何で張れてるんだよー
藍、誰ン所に入れるんだろー。
ちらちらと藍が持ってる箱を見る。
お、美味しそう･･･。なんっか美味しそう･･･。
メロディ2/14 22:16:166023cfbFBZq1lxkUY||655
「あたし自信無いから靴箱に入れる勇気位無いのよねー」

眉をかしげてくす、と笑うと靴箱に手をかけてチョコを入れた。

「あ、あれ？夏子ちゃんその人に挙げるの？」
「そうだけど？」
「私もなの！ふふ、ライバルだったんだね」

うっそ〜ん。あたし完ッ璧不利じゃないの。神様の糞ったれぇん

藍はにこっと微笑みを浮かべるとそのまま、あたしの同じ人の靴箱に
チョコレートを入れた。
メロディ2/14 22:18:456023cfbFBZq1lxkUY||853
「私が夏子ちゃんに挙げたチョコ、今靴箱に入れた人のチョコと一緒だから」
「そ、そうなんだ。あたしもなんだよ」

ヤバイ
そんな気持ちが私の頭の中に浮かんだ。
帰ったら、藍のチョコレートすぐ食べてみなきゃ。
メロディ2/14 22:19:506023cfbFBZq1lxkUY||222
　　　　　　　　　　　　　　　　＊
メロディ2/14 22:22:186023cfbFBZq1lxkUY||864
帰り道、我慢出来なくなって
藍がくれたチョコレートを取り出した。

「わあ、美味しそう！」

ハートの形をしたクッキーの中に
とろり、としたチョコレートがたっぷり入ってる。
よだれが出てきて口にそれを入れた。
チョコレートがとても甘くて、
サクサクしてるクッキーがマッチしてた。

「美味しい･･･」
メロディ2/14 22:26:356023cfbFBZq1lxkUY||630
それと共に涙が零れる
悔しい　憎い
藍の美味しいチョコレートが憎い

あたしはチョコレートを落として踏みつぶした。
ふぅ、ふぅ、と息を切らしていた。
嫉妬してたんだ。手を顔にあてて叫んでいた。

「藍が憎たらしい！！」
メロディ2/14 22:27:26023cfbFBZq1lxkUY||445
　　　　　　＊
メロディ2/14 22:32:146023cfbFBZq1lxkUY||258
その朝学校に行くとクラスでは靴箱に入っていた、
チョコレートの話題が耳に入った。

「夏子ちゃん、なんかとんでもない事になっちゃったねぇ」
「そーかもねえ」

チョコレートを挙げた奴が言った

「ハート型のは超旨かったけどケーキのはすっげ不味かったんだよねー」

頭の中が真っ白になった。あたしがあ然としてる時隣で藍は
嬉しい、と言って喜んでいたような気がする。
涙がぽろぽろと落ちる。そして思った。
藍はずるい･･･！！
メロディ2/14 22:37:186023cfbFBZq1lxkUY||428
拳を握って腹に力が入る。
脚が震えてる。涙が止まらない。


　「藍の卑怯者！！」


あたしはそう、叫んでいた。教室全体が静まった。
藍を睨みつけてその場に跪いた。


　END
メロディ2/14 22:39:386023cfbFBZq1lxkUY||655
***後書きらしき

バレンタインってちょっと度胸いるんですよねー。
先生に断らないでチョコ持ってくと他の人に
持ってきて良いの、とか言われるし（違
微妙な物語ですが感想宜しければお待ちしてますー＾＾
一2/14 22:50:252202cfflaWz7oZhNA||87
こんばんわ。
楽しい筈のバレンタインが、憎しみと怒りと悲しみで、
埋まってしまうなんて、悲しいですね・・・
主人公（夏子さん？）の気持ちが伝わってきます。
けれど、藍さんのチョコレートを食べた所から、怒っているのは怖いですね・・
しかし最後の
”ハート型のは超旨かったけどケーキのはすっげ不味かったんだよねー”
という言葉で、怒り狂うのは当然・・・かな？　と思いました。

主人公が正しいという訳でも、藍が正しいという訳でもないと思うので、
難しい作品だな　と感じました
メロディ2/15 20:24:432111cfLANinC/fU/k||983
***一様

今晩は*^^

女としてバレンタインは楽しくは無いのです･･･（何
むしろ、怖いのです･･･!!
友チョコだろうと、美味しくないなあ、と思われるんじゃないかと思うと
怖いのですよおぉぉぉぉぉぉぉぉ。

夏子は少し自分勝手かしら･･･？
と、いうか、夏子ホラー系かもｗｗ
もし、私が好きな人にそんな事言われたら
ソイツ殴ります。藍も殴ります。（コラマテ

微妙な物語っすかねぇ^^;
感想有り難う御座いました。
彩乃☆2/15 21:55:576112cfVyz0wwLds1Y||556
今晩は＾＾
見させて頂きました。
自分、友達にカップケーキをあげたら
「はっきり言って不味い！」
って言われちゃいましたｗ
結構傷つきましたね・・。でも女だしまだ良いわ・・。
なんか夏子ちゃんの気持ちが分かるな・・。
私でもキレるわ・・。
ではこの辺で・・・。
メロディ2/17 22:9:541251cf5QD.cyV6YTM||209
***彩乃☆様

今晩はぁ。
見て頂き、有り難う御座います^^
はっきり言われちゃいましたか。
てか、その友達酷い人です!
頑張って作った物をそんなふうに言う人は
まだ子供なんですよ!!なんて言っちゃう10歳の私（ｺﾗ
夏子ﾀﾝ（ぇ）の気持ちは分からへんです。うん。
なった事無いんで。
ではは。有り難う御座いましたぁ。
♪リロ♪2/20 20:33:262032cfGDYbnU.pq0c||960
乙女の気持ちがすごくよく伝わりました・・・。
私も去年、本命を上げました。
ブラウニーケーキです。
おいしいって言ってくれたけど・・・。

主人公のこ、頑張れ！！！！！


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