7724 | 風の唄・第2部―エピローグ― | 空華 | 2/19 13:15:44 | 2031cfugNPyUOK282 |
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空華 | 2/19 13:20:30 | 2031cfugNPyUOK282||973 | ||
「――それで、どうなったんですか?」 そこは、その世界で最も大きな大陸だった。 そこは、その大陸で最も大きな国だった。 そしてそこは、首都だった。 静かな図書館の中、隅の席に2人の人間が座っている。 1人は短い髪の、20代前半程の女性。 1人はお下げ髪の、10代半ば程の少女。 少女は目を輝かせて、その女性を見ていた。 「……どうなったと思う?」 「えー、そんなのわかりませんよ。教えてください、先生」 「私は別に先生じゃないんだけど」 「でも、わたしの憧れの学者さんです!それはともかく、続き!」 |
空華 | 2/19 13:26:50 | 2031cfugNPyUOK282||853 | ||
少女に催促されて、女性が再び口を開いた。 「それで2人は、水や火、風の聖霊達と風の丘に戻ったの。 火の民達はそこで、火の聖霊に怒られた。 ……って言うと迫力無いけど、まあ略せばそんな感じね。 聖霊は、草原に今にも火がつくんじゃないか、ってくらい怒ってた」 「その後、どうなったんですか?」 「火の民がどうなったのかは知らない。 多分聖霊に連れられて行ったんじゃないかな。 風の儀式の方は次の満月の日にもう一度行われて、風の聖霊は無事に生まれた。 ……めでたし、ってとこ」 女性が口を閉じた。 かすかに微笑んで、少女を見る。 |
空華 | 2/19 13:45:2 | 2031cfugNPyUOK282||736 | ||
「面白かった?」 とっても、と少女が答える。 事実、少女は満面の笑顔を浮かべていた。 少女はさらに問いかける。 「それで、3人の子供たちはどうなったんですか?」 「フィナは、今も風の島にいるそうよ。ディウさんとたまに会っているみたい。 レットは、外の世界を知りにいく、とか言って旅に出た。多分生きてる」 淡々と、女性は答えていく。 その目に、僅かに懐かしげな色が浮かんだ。 「リアは?」 |
空華 | 2/19 13:48:11 | 2031cfugNPyUOK282||795 | ||
そう尋ねた少女に、女性が呆れたような視線を向けた。 軽く溜め息を零して、机に頬杖をつく。 「あなたね……『世界中の書物がある』と名高いこの図書館にない物語を、私が知ってるわけ無いじゃない。 だいたい私、それとなくわかる様に話してきたつもりなんだけど」 少女が不思議そうな表情を浮かべて、しばし思考。 次いで、え、と驚いたような声を上げた。 まじまじと女性を見つめる。 「じゃあ、その……」 「その通り。……外出る?まだエセルちゃんは呼べるよ。 エディ君の方はレットのだから無理だけど」 |
空華 | 2/19 13:51:24 | 2031cfugNPyUOK282||444 | ||
立ち上がった女性を見上げて、少女が口をぱくぱくと動かす。 慌てて後を追うように立ち上がって、女性の服の袖を掴んだ。 「あのっ!じゃあ……じゃあ、リアは」 裏返った声で何とかそれだけを言って、少女が絶句する。 その少女を少し呆れた様に、そして楽しそうに、女性が見返した。 そして、にっこりと笑う。 その目に浮かぶのは、懐かしげな、楽しげな、どこか子供のような、明るい光。 「ええ」 女性は、1つ頷く。 「リアは―― ――あなたの目の前に」 END |
空華 | 2/19 13:56:21 | 2031cfugNPyUOK282||247 | ||
+後書き+ 風の唄全25話、ようやく終わりました。 書いてて長かったです、感無量です。 そして何よりも、読んでいただき有難うございました^^ プロットも何も作らず書き始めた物語でしたが、ここに完結させることができました。 この終わり方にしたかったので、こうできて良かったです。 次は何を書きましょう。 書きたいものはたくさんあって、迷っています。 とりあえず、しばらくは短編を少し書いていこうかと。 今まで有難うございました^^ よろしければ、これからもお付き合いください。 |
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