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7865桜舞い散る頃にカカオ3/10 12:13:322202cfqwoY5iZRB.2
病室の中一人の20歳の女性が静かに息を引き取った。
にこやかに短い生涯を終えた。
面会が一人
「お疲れ様。良く闘ったよ。ゆっくりおやすみ・・・」
ほほにキスを残して去ってゆく・・・・
死んだ私は霊界に行った。だけど成仏できなかった。
もう彷徨った200年も
あの最後に会った人を探すために・・・・・・・

          



カカオ3/10 12:15:562202cfqwoY5iZRB.2||723
この話は200年前、この女性の一生を話そう
「あはは!!ねえ、早く来てよ♪今日は何の日か覚えてるの???」
と主人公の無燈 悠 ムトウ ハルカ
「ああ・・・覚えてるよ・・・」
と悠の彼氏、安河内 悠 ヤスコウチ ユウ
「さあなーんだ!!」
「カップルになった日・・・・・」
「良く出来ました〜〜〜 (^∇^)アハハ!」
「おい、悠!」
「何?」



カカオ3/10 12:16:152202cfqwoY5iZRB.2||762
と、悠が振り向いた瞬間
暖かい感触が自分の唇にあたった
「これからも俺をヨロシク。」
二人はあの土手の桜の木下で初めてKISSをした。
だが、ハルカは重大な秘密を隠し持ってたのだ。
自分の余命があと一年持つか持たないか
という瀬戸際に立たされてる事を

                         一章完



カカオ3/10 12:16:552202cfqwoY5iZRB.2||416
この二人の出会いは桜舞う頃、お花見シーズンが過ぎた
もう色が黄土色に変わりかける頃、中学三年生のハルカ
「うっがは・・・・だ・・・れ・・・・・・・・・・・・・・・か」
ハルカは心臓の発作を持っていた。
倒れかけた。
最近発作が多発していってゆく・・・・・・
倒れるときにふと思った。聞こえた
「おいっおい!!!」
暖かい腕がハルカの背中を伝わって感じてくる。
「う・・・・・ぅん・・・ぁれ・・・・・・」
意識が朦朧とする中、ここが病院ってことがわかった。
嗅ぎ慣れた病院の点滴のにおい・・・・




カカオ3/10 12:17:242202cfqwoY5iZRB.2||1
横には見知らぬ男がいた。
「ぁ・・・気がついたか。俺は安河内悠。びっくりだな。
下の名前が同じ漢字なんて。」
「ぃえ・・・・・」
「君は病気なの????」
「ぁ、はィ。心臓病で・・・けど・・・・・」
「けど???」
「いいえ。何でもありません」
お互いのことを話した。
ハルカは悠の事を信頼できた。
悠はハルカのかわいさに酔いしれた。
二人は惹かれあった。

                        二章完


カカオ3/10 12:17:532202cfqwoY5iZRB.2||168
ハルカはいつものように何事も無かったかのように退院した。
「おめでとうハルカ」
「ありがとう!!!悠」
すっっと悠からある紙をもらった。
「何???・・・これ・・・・・・・」
「俺のメアド。」
「ありがとうwww」
満面の笑みが自然に零れた。



カカオ3/10 12:18:322202cfqwoY5iZRB.2||979
ハルカの体調が順調だった。
テュルルルルルルルル
いきなり悠の家の電話がなった。
「はい・・・・もしもし。安河内ですが。」
「もしもし、ハルカさんの友人ですか???
ハルカサンの担当医の須川と申します。ハルカさんのことで・・・」
「あっはい。今から行きます」
{ドクン!!)
「頼むよ。」
ガチャッツーッツーッツーッツー
「え???何で俺に電話が来るんだ・・・・まあ言いか行くか」
ダッシュで病院に向かった
そこで衝撃の真実が明かされることとなる
      
                        三章完


カカオ3/10 12:18:532202cfqwoY5iZRB.2||338
病院から呼び出しを喰らった。
疑問が頭の中で渦を作る。
「あいつ・・・・独り身か???」
悪いほうへ悪いほうへ・・・・
「君が・・・安河内君かね・???」
後ろから若い男性の声が聞こえた。
「悪い悪い。来てもらう部屋を言ってなかったね」
声が若い。
背丈も高い。
笑顔が耐えない人だ。
「ぁ、ドウモドウモ」
「じゃあ、俺について来いよ。」
「ぁはいはい。」
病院の臭いが鼻にかからない程度で臭う。



カカオ3/10 12:19:192202cfqwoY5iZRB.2||11
「ここで寛いで下さい」
ひとつの小部屋のソファーに座らされた。
「これでも飲みながら話そうか。」
オレンジジュース。
とてもではないが、部屋に合わない様な気がした。
「まあ、俺はコーヒーが飲めなくてねえ。
あんな苦いのは人間が飲むもんじゃないよ。」
「あ・・・そうですよね。」





カカオ3/10 12:21:102202cfqwoY5iZRB.2||594
悠は須川がコーヒーヲ飲めない事を知った。
「これから話すことを静かに聞いてくれ。」
「実は、安河内君にまず謝らないといけない事がある。」
「え??????なんすか??」
いきなり須川の顔が真剣になった。
「君はハルカさんの事情を知らないのだね?」
「え???事情って・・・」
「今から話すぞ。」



カカオ3/10 12:21:352202cfqwoY5iZRB.2||247
「ハルカさんは大手会社、M会社の社長の娘なんだよ。」
「え???M会社って・・・・あの有名な・・・」
ハルカはM会社というとてもすごい有名な会社だ、
「で、そこまでは問題ない。
だが、ハルカさんのお父様は亡くなった。」
「はいはい・・・・ってえ???」
飲みかけていたオレンジジュースを思わず吐き出した。

                       四章完


カカオ3/10 12:21:572202cfqwoY5iZRB.2||737
「うおっとっと。」
びっくりしたユーモアのある須川の顔。
さっきよりもにこやかになっている。
「ごめんなさいごめんなさい」
悠は必死に謝った。
「いやいや、驚くのは無理も無い。
テレビに出てるもんな。あれはな、CGなんだよ。」
「へ????」
「去年の10月に毒殺で無くなった。青酸カリ中毒だった。」
意外な過去を知った。



カカオ3/10 12:22:232202cfqwoY5iZRB.2||623
「なんで隠す必要があるんですか????」
「財産がすごいだろ。だから、ハルカさんが暗殺されるかもしれない。
っていう心配だ。父親がいれば安全体制が取れる。だから隠してたのだ。」
「ふ〜〜〜ん。
じゃあ、お母さんは・・・・・俺に言わないで母親さんに言えば・・・・・」
「そこもだ。生き別れだ。」
「え!!!!!」
またまたジュースを噴出すところだった。
「なぜか分からない。お願いがある。
君がハルカさんの家族を偽って欲しいんだ。」
「ぁぁん?????」





カカオ3/10 12:22:552202cfqwoY5iZRB.2||222
「君の力が必要なんだ。
あと、君はハルカさんと付き合ってるんだろ????」
「あ・・・・・は・・・はぃ」
こいつは何でも知ってるな・・・・・・・
いろんな意味で感心した。
「そろそろ話そうか。
ハルカさんは、白血病だ。」
「ぇ・・・・・・・・・・」
新しいことが一気に頭の中を駆け巡る。
自分の予想がぴったり合ってしまった。

                            五章完


カカオ3/10 12:23:272202cfqwoY5iZRB.2||901
「他に何か病気ないですよね。」
「無いと言いたい所だが・・・もう一つ。」
「教えてください!!!」
「HIVだ。」
「え????あれって、献血した血とかを体内に入れなければ・・・・」
「悲しいことに過去にハルカさんは手術をうけたんだ。
そのときに出血量があまりにもひどかった。
だから、献血で戴いた血を入れたんだ。」
「そんな・・・・・・」



カカオ3/10 12:23:582202cfqwoY5iZRB.2||927
悠の肩に一億万dの石が乗っかったみたいだ。
「余命は・・・・・・・・・」
おそるおそる聞いてみた
「あと・・・・・長くて五年、短くて三年でしょう。」
サラリと答えた。
 
                    6章完


カカオ3/10 12:24:312202cfqwoY5iZRB.2||459
悠は涙をこらえて病院を後にした。
家には親はいない。ハルカと同じように両親を幼い頃に亡くしたのだ。
家にはお母さん、お父さんではなく、ハルカがいた。
ちょっと抵抗があった。
余命を知ってどんな顔をして会えばいいのだろう。
不安で不安で仕方なかった。
「俺がハルカを守り抜くんだ。」
今でも悠は心配だった。暗殺される可能性がある。
家の前でため息を一つこぼして部屋に入った。
そこは変わり果てた姿があった。



カカオ3/10 12:25:32202cfqwoY5iZRB.2||40
ハルカだ。ハルカが見知らぬ男と寝ていた・・・・・・。
ハルカは家族と一緒に寝ている時の安心しきった貌になっていた。
「おいっお前・・・だ・・・だれだ!!!」
「この女は連れて行く。悪いが眠ってもらおうか。」
後ろからつかまれた。
足が絡んで動けない。
柔らかいものが口に当たった。
「う・・・・う〜〜〜〜ん・・・・・」
ドサッ
悠は倒れてしまった。
うすれて行く景色に見覚えのある顔が映った。



カカオ3/10 12:25:212202cfqwoY5iZRB.2||231
「お前はいい仔だ。ずっと眠らせてやろうかと思ったがそれは可哀想だからねえ。
しばらくォねんねしてくれるとうれしいなぁ」
ぐさっ
足に冷たい物が刺さった感覚がする。
薄れて行く感覚を我慢して冷たい物が刺さってる場所に手を当てた。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!」



カカオ3/10 12:25:412202cfqwoY5iZRB.2||253
とてもは渡りのある包丁で刺されていた。
ハルカはさっきまで話していた良心的な先生、須川に抱きかかえられて
裸体のまま車で運び出された。
「ぉい!!!大丈夫か?????ぉぃ!!!返事をしてくれ」
悠の悲鳴を聞きつけた老人に助けられた。
病院に運び込まれた。
目を覚ましたのが悪夢の日から三日たった朝だった。

                       七章完


カカオ3/10 12:26:52202cfqwoY5iZRB.2||65
意識が朦朧としている。
ぅ・・・うん・・・
「はっ・・・ここは・・・」
点滴特有の臭い。
嗅ぎ慣れた臭いだ。
悠は何者かに襲われて、足を刺されるという重傷をおった。
神経も切れているらしい・・・・・・・・
カルテを見た。
「あ・・・・・・・・ハルカは!!!ハルカ!!!」
ズキン!!
「ぅあ!!」
激痛が悠を襲った。



カカオ3/10 12:26:242202cfqwoY5iZRB.2||753
頭の中にグルグルと恐ろしい予感が蠢く。
もしかしたら・・・・あいつは財産目的で・・・・
次から次へと巡らせる。
まさか・・・殺されたり・・・
もうだめだ。病院をとにかく抜け出さなければ・・・・
ハルカを助けに行けない。
抜け出すなら夜しかない。
足の傷口は縫ってある。
曲がるくらいだから大丈夫だろう。
「検温の時間で〜〜〜す」
病院の新米ナースがちかずいて来る。
「何かたくらんでいるでしょう。」
図星だ。
この看護婦はいたいところをさしてくる



カカオ3/10 12:26:432202cfqwoY5iZRB.2||954
「ねぇ、絶対何かたくらんでるから♪」
「言わないですか??」
「こらっそこの新米!!」
主任が大声で叫ぶ。
「あ〜〜〜〜〜〜い」
たるいぶりぶりっ子な声をあげて去ってゆく。
「怪我の調子はどう?????」
須川はいつものにこやかスマイルでやってきた。
「お・・・お前!!!ハルカをどこにやった!!!」
「知らないって。」
「とぼけるのもいい加減しろ。」
震える声に戸惑いながら問い詰める


カカオ3/10 12:27:62202cfqwoY5iZRB.2||318
「君・・・・勘違いをしているのかね・・・」
フッと悲しげに微笑む。
「君は信じてくれないのね・・・・・・・」
女らしい口調でいやらしく微笑む
悠の心の中に黒い霧が舞う・・・・・
「実はあれ俺なんだよ・・・」
「やっぱり・・・」



カカオ3/10 12:27:302202cfqwoY5iZRB.2||417
「ハルカは遺産を継ぐことが出来ないだろう・・・・。
あんな金を中学一年生が管理できるとでも思ってるのか???
ハルカが抵抗するならば殺せばいいんだよ。」
「て・・・てめぇ」
「し・か・も・・小鳥みたいに頑丈に保護してたからさ・・・
俺のえさに最適なんだよ。俺の欲望を満たしてくれるからな。。」
「まさか・・・・お前・・・」
「俺が戴くのさ。あいつをね。」
「辞めろォォォォォォォォ」
「黙れ」
カチャッカチャッ
カッターだ。須川の手にはカッターが握られていた。



カカオ3/10 12:27:572202cfqwoY5iZRB.2||694
ゆっくり包帯が取られてゆく。
周りの患者はこっちが見えない。
カーテンで仕切られている。
「まさか・・・」
「そのまさかだよ。」
大声を上げようとした
また口に冷たい感覚が走った
スースー
傷口にカッターを当てた。
ツップーップーッ
「これでいいんだよ。殺してあげるね。」
耳元でぼそぼそといわれた。
痛い感覚があるが眠い感覚のほうがかった。



カカオ3/10 12:28:62202cfqwoY5iZRB.2||787
ドスンッ
ベッドから突き落とされた。
「おいおい!!!」
須川は悠のことを突き飛ばした
ビーッビー
ナースコールが鳴り響く。
さっきの須川とは違うやさしい須川がそこにあった
ナースがバタバタと遣って来た。
「先生、容態は??」
「悠君が悪戯して包帯を取ったらしい。
何かの弾みで別途から落ちて傷口が開いてしまった」
「今から手術ですね」
「至急オペの準備を!」


「分かりました。」
また緊急集中治療室に連れて行かれた。
 
                       八章完




カカオ3/10 12:32:142202cfqwoY5iZRB.2||225
ピッピッピッピ
点滴の音が病院の緊急手術室に響き渡る。
「メス」
「どうぞ」
「汗」
「はい」
何気無い応答が繰り返される。
「あとッちょっとだ、頑張れ!!」
須川が一言つぶやいた。
「オペ完了。」
「ありがとうございました。」
部屋中に響き渡る。

カカオ3/10 12:35:262202cfqwoY5iZRB.2||257
「先生、見事なオペでした。」
「ありがとう。あれくらいなら朝飯前だ。」
「普通は一時間かかるオペを三十分で遣っちゃうなんて・・
まさに神技ですね!!」
何も知らない無邪気な看護婦がぺちゃくちゃ話している。
「君は通常の仕事に向かってくれ」
「はい。」
看護師が去った。
「ココの連中は馬鹿とクズしか集まっていない。
何が一時間だ。ばかばかしい。俺の腕を甘く見てるぞ。メス豚が」
顔の割には残酷なことを言っている須川がいた。

カカオ3/10 12:37:442202cfqwoY5iZRB.2||898
悠は意識が戻った。
看護師によると素晴らしいオペだったと話した。
悠は絶頂にあった苛苛がもっと増した。
「あいつ・・・何を考えているのだろう。」
眠くなった。
いつの間にか眠っていた。

                 九章完

クマさん3/14 18:37:462221cfJMYid/RtgNg||312
とてもよかったです


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