7893 | Freewind | 夢観士 | 3/12 21:39:12 | 2222cf.dRNbOALyK. |
無理でした(ぁ 20スレ丁度って案外大変なんです(ぉ 3日で作れって・・アイデアの乏しい上にめんどくさがりやの私にとって酷な話です。 というわけで漸く更新です・・。 |
夢観士 | 3/12 21:40:14 | 2222cf.dRNbOALyK.||97 | ||
「ここは・・どうなるんでしょうか?」 フェルジュは男戦士の腕を診ながら答えた。 「・・残念ながら村としてはもはや機能しない」 「直したらどうですか?」 「我々もそうしたいのは山々だ、だが・・地面の草の色を見てみろ」 すぐさま陽子は下を向いた。 ・・紅い。 「この土地の力が失われた、じき・・三日もすればここは死狂の森の一部になる」 フェルジュは悔しそうに歯を食いしばりながら痛がる戦士の腕を無理矢理治療していた。 |
夢観士 | 3/12 21:41:2 | 2222cf.dRNbOALyK.||59 | ||
「・・ノノ」 「・・・!ラインか・・」 「様子がおかしい気がしてな」 「ん・・いやな・・」 ノノとラインは満天の星空の元、胡座をかきながら話しはじめた。 |
夢観士 | 3/12 21:41:16 | 2222cf.dRNbOALyK.||642 | ||
「あの黒い奴だよ」 「黒い鎧の・・騎士か?」 「ああ・・俺が斧を使ってたってこと知ってるの、身内だけなんだぜ?」 「・・確かに・・私もそんな話は聞いたことが無いな・・」 「・・・・誰なんだろうと・・思ってさ」 「しかし、ありえないだろう?お前の身内は・・」 「わかってる!・・全員死んでるんだ」 |
夢観士 | 3/12 21:42:1 | 2222cf.dRNbOALyK.||570 | ||
「・・すまない」 「いや・・」 「街で持ち歩いた事は?」 「親が持っていてくれたから自分で持ったことはない・・」 「そうか・・嫌なら言わなくて良いがなぜ・・、使うのを止めたんだ?」 「・・・・・・アニキだよ」 「?お前、兄が居たのか?」 |
夢観士 | 3/12 21:42:18 | 2222cf.dRNbOALyK.||611 | ||
「ああ、優しい人だった。・・元々フリーの傭兵だったんだよ、オレの家族は・・そんときの山賊討伐のときにな、手違いで・・アニキの身体に斧を振り落としちまったんだ」 「・・!!」 「あのときのアニキの目・・怖かった。今でも覚えてる・・恐怖の目と・・憎しみの目だった・・」 「・・ノノ」 |
夢観士 | 3/12 21:42:40 | 2222cf.dRNbOALyK.||223 | ||
「あんなに可愛がってもらってた、なのにオレは・・」 「止めろ!ノノ!」 「・・・・・」 「無理な話だが、今は考えるべき時ではない」 「・・・・・・あぁ」 「席を外すか?」 ラインの問いかけにノノは少し頷いた。 顔は暗くて見えない、だが・・泣いているのは分かる。 ラインは踵を返すといまや野獣病院と化した自分達の即席テントに戻った。 |
夢観士 | 3/12 21:42:53 | 2222cf.dRNbOALyK.||464 | ||
「・・・へぇ・・ボクのお友達壊れちゃったんだ」 赤と黒で作られた貴族令嬢のような服をまとった色白の少女が黒鎧と話していた。 「そうだ、だが・・」 「だが?」 「・・倒したのは彼女ではない、ライル=リシュールの影だ」 |
夢観士 | 3/12 21:43:7 | 2222cf.dRNbOALyK.||471 | ||
「あのおじさんの?」 「消滅の陣を扱いこなしている、恐らくは・・」 「まだ居るんだ?あの人たち」 「少なくとも、実力者であるライルは居ない。あとは各種族の族長達を残すのみだ」 「・・・獣人さんの町を襲ったんだってね?」 「そうだが?貴女の命令だろう?」 「うん、ボクはその事に関してはどうでもいいんだけど・・族長は?どうしたの?」 |
夢観士 | 3/12 21:43:23 | 2222cf.dRNbOALyK.||9 | ||
「残念ながら・・私の力が及ばないと判断した、だから退いた」 「嘘言わないでよ」 少女はクスクス笑うと話を続けた。 「戦いたくない人が居たんでしょ?」 「・・・・・・」 「忘れたら?だって、キミを・・」 「私は彼女のことを親愛している、手を上げることは出来ん」 |
夢観士 | 3/12 21:43:35 | 2222cf.dRNbOALyK.||993 | ||
「・・・・行ってよ、今度こそ彼等を殺すんだ」 「・・・・・・」 「だんまりか・・折角力を分けてあげたのに・・味方には使いたくなかったけど、もうキミいいや」 そういうと彼女は懐から人形を取り出した。 頭には釘やハリが滅多刺しにされており綺麗な目は薄汚れている上に片方しかない。 生地は所々破れ、汚れ、シミが出来ている。 |
夢観士 | 3/12 21:43:54 | 2222cf.dRNbOALyK.||672 | ||
「・・・!」 「キミに意志が有るかどうかは関係ないんだよ・・」 「させん!」 黒鎧は剣を振り上げ少女に襲い掛かった。 |
夢観士 | 3/12 21:44:12 | 2222cf.dRNbOALyK.||300 | ||
「起きろ、エリーナ。朝だ」 フェルジュに起こされた陽子は眠い目を擦り擦り起きだした。 ・・侵食は収まらない様だ、草木の色は確実に昨日より紅に染まっている。 向こうからノノがやってくるのが見えた。 バスケットを持ちつつパンを配り歩いている。 |
夢観士 | 3/12 21:44:29 | 2222cf.dRNbOALyK.||992 | ||
「ほら、食えよ」 ノノは相変わらずの調子で陽子にパンを押し付けるとすぐさま獣人たちに渡し始めた。 「平気・・なのかな?」 「・・わからない、あの後ラインと色々話をしていたから・・」 「お目覚めかの?」 杖を片手に族長、オルガが歩いてきた。 |
夢観士 | 3/12 21:44:44 | 2222cf.dRNbOALyK.||591 | ||
「お爺・・族長!今まで何処に?」 「なに・・テントで話をな」 「誰と・・ですか?」 「オレだ」 サレイントが何時の間にか二人の後ろに立っていた。 何処となくソワソワしている印象を受ける。 「・・フェルジュ、皆を集めておくれ。・・重要な話がある」 「はっ!」 そういうと、フェルジュは懐から小さな笛を取り出し吹き始める。 薄黄色に塗られており小さいが芯の強い音が辺りに鳴り響いた。 |
夢観士 | 3/12 21:45:0 | 2222cf.dRNbOALyK.||152 | ||
数分後、オルガとサレイントを中央に置き、皆が彼等を取り囲み話が始まった。 「・・皆も薄々感づいているとは思うが、この土地はもうじき機能しなくなる」 オルガは紅く染まった木々を指差し話を続けた。 |
夢観士 | 3/12 21:45:17 | 2222cf.dRNbOALyK.||468 | ||
「先祖代々、この土地に住んできたが・・去らねばならぬときが来たようだ」 「しかし・・一体何処に?」 「・・魔技師の国に使いを送った。移住区は確保できるようだからそこに暫く住まう」 「わかりました、・・皆、準備を始めろ」 フェルジュの号令で老若男女が動きはじめた。 |
夢観士 | 3/12 21:46:19 | 2222cf.dRNbOALyK.||691 | ||
「・・みんな、こっちに来てくれ」 サレイントは陽子、ライン、ノノの3人を集めると話し始めた。 「お前・・今まで何処に?」 「・・呼べば出てくると言った筈だが?・・今大切なのはそんな事ではない、今後の我々の方針についてだ」 「つっても・・・この調子だと俺たち一度国に帰らなきゃならないんじゃね?王に報告しないといけねーし」 「そうだな。王に話を・・」 「・・王都へはオレが1人で行く」 |
夢観士 | 3/12 21:46:36 | 2222cf.dRNbOALyK.||905 | ||
「は?」 「お前達はこのまま獣人たちに同行して水上都市フェリスタリアに向かってもらいたい」 「何故だ?」 「・・詳しくはいずれ話す。エリーナ?」 「ぁ、はい」 「これを付けてみて欲しい」 |
夢観士 | 3/12 21:47:1 | 2222cf.dRNbOALyK.||958 | ||
サレイントの手の中には手袋が握られていた。 手のひらの部分に複雑な紋章があり紫の色をしている。 「・・これ、技手じゃね?」 「そう・・、魔技師が使う魔力のカタマリだ」 「だが・・こんな形のは見たことがない」 「特別な品だ、とにかく、陽子にはこれから自分で身を守ってもらわねばならない。もし・・」 「もし・・?」 「いや、とにかくはめてみてくれ」 |
夢観士 | 3/12 21:47:29 | 2222cf.dRNbOALyK.||365 | ||
陽子は頷くと手袋を受け取り、手にゆっくりとはめる。 とたん手のひらの紋章が光り風が少しの間吹き荒れ木々を揺らした。 「・・・!」 「なんだこりゃ!?」 「・・・技手は使う者を選ぶと聞く・・これが認証の儀か・・」 「ああ、陽子は認められた。・・・・・・」 「ん?なんだって?」 「いや、なんでもない。・・さて、今からオレは王都に戻る。何かあったら鳩書簡を飛ばす、これでいいだろう?」 |
夢観士 | 3/12 21:47:53 | 2222cf.dRNbOALyK.||474 | ||
「・・なにか・・あると考えているのか?」 「・・・・・・・・・全てを話すには早すぎる、お前達のすべき事は魔技師の国へ急ぐ事・・」 「・・わかった」 「しゃーねー・・話すんなら絶対話せよな?」 「感謝する、それと・・」 サレイントは懐から筒のようなものを取り出した。 「これをあの国にあるウーブリエ聖堂の司祭に・・」 「手紙か?」 |
夢観士 | 3/12 21:48:2 | 2222cf.dRNbOALyK.||859 | ||
「そうだ、中は見ないでくれ」 「・・約束しよう」 「ああ・・では、先に失礼するぞ」 そういうとサレイントは素早く身を翻し森の中へ消えていった。 |
夢観士 | 3/12 21:48:17 | 2222cf.dRNbOALyK.||700 | ||
「・・・残るのか?」 フェルジュが荷物をまとめる作業をしつつ、陽子に聞いた。 「うん・・嫌?」 「お前達と知り合う前の私なら身震いと吐き気がするほど嫌なのだろうな」 「・・ごめんね?」 「いや、今の私は・・お前達と長くいたい」 「・・え?」 「・・・・つまらない話をしてしまった。・・私は向こうの作業を手伝うから・・また後で・・!」 |
夢観士 | 3/12 21:48:47 | 2222cf.dRNbOALyK.||993 | ||
そう言うとフェルジュは走り去った。 よほど慌てていたのだろう、他の獣人と衝突し荷物をひっくり返して大騒ぎになっていた。 陽子は少し笑うと手助けするべく彼女のもとに走っていった。 |
夢観士 | 3/12 21:49:8 | 2222cf.dRNbOALyK.||817 | ||
(・・・・体が・・・動かん・・) あと数ミリ、黒鎧の大剣は少女の頭上数ミリのところで止まっていた。 「・・ボクに勝てると思ってるの?さ、行ってよ。あの人たちを殺したら術を解いてあげる」 黒鎧はその言葉を聞くと大剣を柄に戻し、歩き去った。 もっとも・・彼が動かしているわけではない。 「捨て駒がどう足掻くのか・・・楽しみだな・・」 少女は笑いながら膝の上にある人形を弄っている。 黒い鎧をまとった人形の手足を動かしつつ、悪魔のような笑い声をあげながら・・遊んでいた・・。 |
夢観士 | 3/12 21:50:24 | 2222cf.dRNbOALyK.||151 | ||
今回此処までです・・。 遅くなりました、大分。 ・・実は番外編ばっか作りまくってたわけですが(ぁ 全部季節外れネタ(ぉぃ では、次回・・。 |
夢観士 | 3/12 21:50:58 | 2222cf.dRNbOALyK.||112 | ||
ミス直しw 「・・・・行ってよ、今度こそ彼等を殺すんだ」 「・・・・・・」 「だんまりか・・折角力を分けてあげたのに・・味方には使いたくなかったけど、もうキミいいや」 そういうと彼女は懐から人形を取り出した。 頭には釘やハリが滅多刺しにされており綺麗な目は薄汚れている上に片方しかない。 生地は所々破れ、汚れ、シミが出来ている。 |
夢観士 | 3/12 21:52:56 | 2222cf.dRNbOALyK.||396 | ||
人物補足 比奈野 陽子 偽名:エリーナ・バインズ 女 来年受験の色んな意味で危うい女子学生。 獣人の村で偽名を使いフェルジュを騙し続けてる。 周りが濃いのかいまいち目立たない主人公。 |
夢観士 | 3/12 21:53:40 | 2222cf.dRNbOALyK.||45 | ||
ライン=リシュール 男 ラーグス城の城下町出身。母親は元狩人。 父親であるライルはラーグス城兵士団で団長をしている。 どんな大剣も振り回す、父親の熱血な性格と、 じっと気配を殺し、獲物を鋭く狙う冷静な性格を ハーフで受け継いだらしく、状況に応じて使い分ける。 極端に負の気に近いところ−戦場などにいるとその戦で死ぬ人間の背後にいる死神を察知する事が出来る。 この能力を何故持っているかは不明だが多くの人間が救われた事は言うまでも無い。 |
夢観士 | 3/12 21:54:25 | 2222cf.dRNbOALyK.||721 | ||
サレイント=ディープ 男 金と自分の都合で動く何でも屋。 ラインの幼馴染であり、彼の父親であるライルの影として働いている。 特技は暗殺でかなり凄腕。 摩訶不思議な術を扱う事が出来るが本人はあまり語らない。 |
夢観士 | 3/12 21:57:21 | 2222cf.dRNbOALyK.||145 | ||
ノノ・ユステア 女 死狂討伐兵士隊の隊員。 学者に両親を殺された為それらの類を恨み続けている。 ライン、サレイントと幼馴染。 昔、兄を殺害したことがありそれ以来元々得物であった斧を使わなくなった。 さっぱりとした性格で深く考えるのが苦手。 顔と男勝りな性格の間にギャップがありすぎて騙される男は後を絶たないらしい。 |
夢観士 | 3/12 21:58:7 | 2222cf.dRNbOALyK.||227 | ||
ミク・フェルジュ 獣人の若き女戦士で獣人戦士団を率いる隊長。 族長であるオルガの孫。 ミク、と呼ばれるのが嫌いで下の名で呼ばせる。 イメージとかけ離れた名前だからだそうだ。 実は普段の性格を作っており一人のときやお爺さんの目の前だと口調が緩む。 慌てたときや予想もしなかったときにも思わず口調が緩んでしまうのが悩みの種。 得意武器は弓矢。百発百中の腕を目指して特訓中らしい。 |
アリアンナ | 3/12 22:42:32 | 2111cf/.t38Uscv5k||263 | ||
こんにちは 今回も楽しく読ませてもらいました 少女、不気味ですね 人形がぞっとします ノノ可愛そうに・・・ 黒い鎧の人はノノの兄?・・んなわけないか。 では、また楽しみにしてます |
夢観士 | 3/15 23:59:11 | 2222cf.dRNbOALyK.||810 | ||
>アリアンナs 少女・・のシーン、実は最初黒鎧が操られるという設定はありませんでした。 ですがその後のストーリー展開とキャラ関係から変えてみました。 ノノの家族は書く前から決まっていた意外に可愛そうなキャラです。 黒鎧は・・ネタバレすれば身内という設定ですw ではでは、感想有難うございました。 |
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