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7899セイクリッド・ブルー第二部(10)istint3/13 22:48:302182cfXob988mmYqM
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7834.html 前回までのお話

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男はニナ王女のロイヤルガードのムスティンというエルフの若者だった。
長く伸ばした赤毛と意志の強そうな目が印象的で、一見女性的な美しい気品のある顔立ちの男だ。。
ムスティンの話によれば、ニナが抜け出してからエルフの村は大騒ぎになり、長老に捜索を命じられたのがムスティンだということだった。

istint3/13 22:49:192182cfXob988mmYqM||364
ムスティンは元々影でニナを守る存在だったので隠密行動を得意としており、一人でも充分長い旅に耐えられるだけの体力、胆力を持ち合わせていた。
それだけに自分に気付かれないようにニナに抜け出されてしまった事がショックだったらしい。
ニナは魔力で自分のフェイクを作り出して置いていたので事件発覚まで時間が掛かったのだという。

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ムスティンは何としてもニナを連れ帰るつもりだった。
レンティーニもムスティンがニナを連れ帰るのには賛成だった。
ムスティンならエルフの村まで難なく送り届けることが出来る。
王女のロイヤルガードに選ばれるにはダークエルフ並みの戦闘能力にハイエルフの高い魔力が備わり、なお且つ暗殺術など隠密に関する能力を身に付けるため、生まれる前から才能を吟味され、さらに生まれた時から厳しい訓練の毎日を送る。

istint3/13 22:49:412182cfXob988mmYqM||230
そして選ばれるのは王族一人に対してガードもたった一人なのだ。
それがエルフの中でもエリート中のエリートだということを物語っている。
それでもロイヤルガードの資格を得るには数十年の修行を経てからだが、ムスティンは数世代に一人と言われるほどの天才的な素質で20代という異例の若さでその地位に登りつめたのだ。

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翌朝、ルヴィンとニナが目覚めて二階の部屋から降りてきたらムスティンが既に部屋で待機していた。
ニナはムスティンの顔を見るとルヴィンの後ろに隠れた。
「ニナ王女、あなたをお迎えに上がりました。」
ムスティンの声は落ち着いていたが断固たるものが感じられた。
ニナはムスティンのことが苦手だった。

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彼は女王であるニナに対しても有無を言わせぬ態度で接していて、彼女の行動は彼によって制限されていた。
ニナが一度そんな毎日に耐え切れず、反抗して彼に向けて得意の炎の魔法を放とうとした時もあっさりと彼は炎がニナの手から放たれる前に自分の魔力で編んだ網をかぶせ、完全にニナの魔力を封じてしまった。
それから一週間、ニナは炎どころか魔力の糸を出す事もできなくなってしまったのだ。
そのムスティンがこんなところまで追ってきたのだからニナは気が気じゃなかった。
この頑固者が連れ帰ると言ったからにはたとえニナが御伽噺にあるような悪魔の城に囚われていようとも連れ帰るに違いなかった。

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ムスティンは特に怒ったり、笑ったり、悲しんだりという感情を表に出すことは無かったが、自分の目的を達成する為には手段を選ばない男だ。
無慈悲に、完璧に目的を達成する。

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「ニナ王女、こちらへ。
 馬を用意しております。」
やや語気を強め、ムスティンがニナに近づく。

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ルヴィンは事情はわからなかったがニナが嫌がってるのを察知したのでムスティンの腕を掴んだ。
ムスティンはルヴィンの方を見向きもせずに無造作にルヴィンをその場にひっくり返した。
ルヴィンは一瞬にして視界に天井が入ってきたので何が起こったのかわからなかった。
だがすぐに起き上がり、またムスティンに掴みかかろうとした。

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ムスティンはニナの方をじっと見たままルヴィンに向けて片手を開いてそれをかざした。
ルヴィンは見えない何かに足を取られてまた転んでしまった。

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「貴様が王女をさらった賊なら今ここで始末する。
 死にたくなければ大人しくしろ。」
ムスティンはルヴィンに背を向けたままだ。

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ルヴィンは足に絡めついた魔力の糸を必死に解くと剣を抜いた。
「お前こそニナをどうするつもりだ!?」

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ニナが慌てて止めに入る。
「ルヴィン、止めて!
 あなたではムスティンに勝てないわ!
 それに彼は…一応味方よ…。」

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ムスティンはピクッと肩眉を上げた。
「一応、とは聞き捨てなりませんね。
 まあいい、戻りましょうか。」

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ムスティンはニナの腕を掴んだが彼女はすぐにその手を振り払った。
「私は戻らないわよ、ムスティン。
 あなたは一人で戻ったらいいわ、ご苦労様。」
ムスティンは無表情のままニナの顔を見つめた。

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ニナが続ける。
「私もルヴィンたちと一緒にセイクリッド・ブルーを探すのよ。
 ルヴィンたちに会っていろいろな事に気付かされたわ。
 閉鎖的なエルフの村であなたに守られながら少しずつ世界が闇の脅威に晒されていくのを見るのがエルフの王族たるもののすることなのかしら!?
 ダークエルフだって最期には誇り高い戦に運命をゆだねて滅んでいったのよ!?
 私達ハイエルフはその戦争を知りながら村に閉じこもって彼等を見殺しにしたも同然だわ!」

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ムスティンはなおも表情を崩す事は無かった。
「王族たるものの義務は自分の土地に留まり、臣民を守ることではありませぬか。
 どうか私とお戻りください。
 いや、力ずくでも連れ帰ります。」

istint3/13 22:53:72182cfXob988mmYqM||239
ニナは涙を流しながら訴えた。
「あなた、今世界がどういう状況かわかっているでしょう?
 このままじゃ遅かれ早かれエルフも、半獣も、人間も滅んでしまうのよ?
 じっと村でゆっくり死が訪れるのを待てっていうの?
 それより私はルヴィンやレンティーニと戦って死にたいわ。
 ううん、彼等とならきっとセイクリッド・ブルーだって見つけられる。
 色々あったけどこのメンバーだからここまで来られたのよ。」

istint3/13 22:53:222182cfXob988mmYqM||48
ムスティンはニナの訴えを聞いても眉一つ動かさなかった。
「私の義務はあなたをお守りする事です。」
再び彼はニナの腕を掴もうとしたが、ルヴィンがその前に立ちふさがった。

istint3/13 22:53:342182cfXob988mmYqM||626
強い決意のこもった目でムスティンを睨みつける。
「ニナは俺たちと一緒に行く。
 俺がこれからもニナを守るから安心しろ。」

istint3/13 22:53:452182cfXob988mmYqM||598
ムスティンがルヴィンの瞳を初めて真っ直ぐ見つめた。
「俺より弱い男に王女を任せるわけにはいかないね。」

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ルヴィンは剣を抜いた。
「これから俺と勝負しろ。
 もし俺が勝ったら黙って帰れ。
 お前が勝った時は…言うとおりにしてやる。」

istint3/13 22:54:62182cfXob988mmYqM||336
ムスティンは快くその申し出を承諾した。
「いいだろう。
 外へ出ようか。」

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三人は迷惑の掛からないように村の外の草原に出た。
ニナは不安そうにルヴィンを見やる。
ルヴィンはニナに「大丈夫だ。」と一言だけ言った。

istint3/13 22:54:372182cfXob988mmYqM||98
そこへレンティーニとポトフが現れる。
状況をニナから聞いてレンティーニは「おもしろい、やらせてみろ。」とだけ答えた。
ニナはてっきりレンティーニが止めてくれるものだと思っていたのであまりに他人事のように考えるレンティーニに腹を立てて、レンティーニの身体を叩いた。

istint3/13 22:54:482182cfXob988mmYqM||370
「あなた、ムスティンの強さを知ってるでしょう!?
 未熟なルヴィンが勝てる相手だと思ってるの?」
レンティーニはその場に座り込むと答えた。

istint3/13 22:55:52182cfXob988mmYqM||377
「ルヴィンが未熟だと…確かにそうかも知れん。
 あいつは素質はあるがまだ戦闘経験値が少なすぎる。
 少しでも多くの、自分より強い者と戦わせてやるのが親心ってもんだ。
 まあ、あいつが負けてもお前は安全に村に帰れるから俺はどっちに転んでも構わん。」

istint3/13 22:55:142182cfXob988mmYqM||100
ニナは軽蔑の目をレンティーニに向けた。
(レンティーニったら、見損なったわ!)
ニナの杞憂をよそに二人の戦いは始まってしまった。

istint3/13 22:55:332182cfXob988mmYqM||244
ルヴィンは使い慣れた長剣、それに対してムスティンは手のひらにすっぽり入るようなクナイを使う。
まずはルヴィンが間合いの長さを活かし、先に仕掛ける。
上段、中段、下段と打ち分け、上手く戦いを運んでいるように見えた。
ムスティンは後退しながらクナイで器用にルヴィンの剣を捌く。

istint3/13 22:55:532182cfXob988mmYqM||67
暫らく打ち合っていたがムスティンが体勢を崩した。
すかさずルヴィンがそこへ両手持ちの剣を叩きつける。
ルヴィンの剣はガチっという音をたて、地面を噛む。
ムスティンは体勢を崩した振りをしてルヴィンの隙を作ったのだった。
一瞬にして後ろを取ったムスティンはルヴィンの首にクナイを打ち下ろした。

istint3/13 22:56:92182cfXob988mmYqM||348
鮮血が飛び散ったがルヴィンは自ら前に飛んで致命傷を避けた。
すぐさま振り返ったがもうムスティンの姿は無い。
いつのまにか彼はまたルヴィンの後ろに回りこんでいた。

istint3/13 22:56:262182cfXob988mmYqM||615
ポトフがレンティーニに質問する。
「ムスティンが一瞬にして移動しているように見えるが、あれはまさか…?」
レンティーニも頷く。

istint3/13 22:56:392182cfXob988mmYqM||617
「そうだ。
 あれは闇ソーサラー達が好んで使う暗殺術の一つ、神脚だな。
 目にも止まらん高速移動術だ。
 あれはルヴィンの魔法探知で捕らえるのは難しいだろう。
 それにしても驚いたな、戦闘種族であるダークエルフにも神脚を使える者は数人しかいなかったと言うのに、ハイエルフの若者が習得しているとはな。」

istint3/13 22:56:552182cfXob988mmYqM||770
勝敗は九割決したように見えたが、ルヴィンの瞳はまだあきらめてはいなかった。
(このままじゃ、いいとこなしでやられちまう。
 あのスピードを見切るのは無理だ。
 アレを使うしか…。)

istint3/13 22:57:92182cfXob988mmYqM||973
ルヴィンはすぐさまそこから飛びのくと、全霊を込めてムスティンに向かって剣を振り下ろした。
音速を超えた刃から衝撃波が飛び出した。
いかに神脚といえどその破壊範囲から完全に逃れる事は出来ない、というのがルヴィンの計算だった。

istint3/13 22:57:292182cfXob988mmYqM||803
しかしムスティンは避けようともせず、ルヴィンが剣を振りかぶったその瞬間にクナイを持っていないほうの手から魔力の糸を紡いでクナイに何かの力を付加した。
そして衝撃波が来ると同時にクナイを地面に突き立てた。
すると地面から微かに光を放つ波動が吹き上がり、それが盾の様に衝撃波の威力を殺した。

istint3/13 22:57:422182cfXob988mmYqM||242
ポトフが感心する。
「あれは剛剣の極意、衝撃波じゃないか!」

istint3/13 22:57:542182cfXob988mmYqM||698
レンティーニも驚いたようだ。
「いつの間に習得していたんだ!?
 しかし、さらに驚くべきはムスティン。
 あの光はエルフが数人がかりで使う防御魔法、光の盾だ。
 規模は小さいが上昇する魔力の波動が直進するエネルギーの威力を完全に殺してしまう。
 恐るべきポテンシャル…あの複雑な魔力の織物をバリアントダガーの力を借りたとはいえあの短時間で完成させるとは!
 それにムスティンの方はルヴィンの行動を全て先読みしていたな。」

istint3/13 22:58:82182cfXob988mmYqM||815
ルヴィンは衝撃波を撃った反動で腕に痛みを感じた。
ムスティンはクナイを拾い上げると魔力の糸で織り成した足場を空中に作り、空を歩いてルヴィンの頭上に立った。

istint3/13 22:58:222182cfXob988mmYqM||231
「お前、いい事を教えてやろう。
 戦闘において背後と頭上を取られるって事は死を意味する。
 お前は今日既に二度死んだんだ。」

istint3/13 22:58:392182cfXob988mmYqM||688
止めを刺そうとムスティンはクナイを構えたが、何かルヴィンの身体から威圧感を覚え、その場から飛びのいた。
その瞬間、ルヴィンの右手から力強く、そして青く光る波動が大砲のように放たれた。
ムスティンは飛びのいていなければ全身でその波動を浴びてしまうところだった。

istint3/13 22:58:592182cfXob988mmYqM||389
(何なのだ、あの不可解な力は…?
 この俺の読みを鈍らせるとは。)
ムスティンは未だかつて無い出来事に少なからず驚いた。
ルヴィンの右腕は青白く光り、その光が炎のように揺らめきながら腕と剣を取り巻いていた。

istint3/13 22:59:162182cfXob988mmYqM||191
「青龍、間一髪だったぜ。」
ルヴィンは空中にいるムスティン目掛けて剣を振るった。
先ほどは両手で、しかも全力で剣を振らなければ放つ事の出来なかった衝撃波が片手で少し力を込めて振るっただけで繰り出すことが出来た。
しかもその青い衝撃波は周囲の空気を凍りつかせ、凝結した空気中の水分が結晶となってパラパラ降り注いだ。
レンティーニとポトフは驚いて顔を見合わせる。

istint3/13 22:59:302182cfXob988mmYqM||359
ニナも青龍の暴走を目の当たりにしたことがあるので思わずレンティーニにしがみついた。
「あれはまさしく青龍の力…暴走か!?」
ルヴィンは三人の方を見て、ニコッと笑った。
「心配すんなー!
 俺は正気だからさ。
 さて、と。
 そろそろ反撃させてもらうよ、ムスティンさん。」

istint3/13 22:59:462182cfXob988mmYqM||903
しかし思った以上に青龍の力による反動は大きく、右腕がギリギリ締め付けられる。
それにこうして立っているだけで体力がどんどん削られていく。
早目に決着をつけないと、どっちにしろ時間切れで負けてしまう。

istint3/13 23:0:52182cfXob988mmYqM||694
ムスティンは神脚を使い、ルヴィンの死角から斬りかかる。
だが、先ほどは反応できなかったルヴィンがことごとくその刃を受け止める。
青龍のオーラがルヴィンの魔力探知、反射神経を限界以上に高めている為だった。
それどころかムスティンはルヴィンの剣によって吹き飛ばされ、足が凍り付いてしまった。
ルヴィンがそこに衝撃波を打ち込む。

istint3/13 23:0:202182cfXob988mmYqM||157
ムスティンは一瞬にして炎を作り出すとそれを自分の足に叩きつけて氷を溶かした。
そしてギリギリのところで光の盾を発動させ、衝撃波に耐えた。
しかし今度は完全には衝撃波を殺せずに、身体のあちこちに切り傷と凍傷を受けた。

istint3/13 23:0:352182cfXob988mmYqM||25
(面白いじゃないか…
 ならこっちも…)
ムスティンは地面に突き立てたクナイを蹴り上げた。
するとクナイはちょうど彼の胸の高さくらいの位置でフワフワ浮いた。

istint3/13 23:0:472182cfXob988mmYqM||438
ムスティンは両手を広げてクナイにかざすと呪文のようなものを唱え出した。
「カレ・マリク・アント・ジャール
 覚醒せよ、我が命に従い深遠なる天力を以ってその姿を!」

istint3/13 23:1:42182cfXob988mmYqM||145
呪文の詠唱が終わると同時にクナイが輝きを放ち、その姿を長剣に変化させた。
ニナが叫んだ。
「いけない!
 あれはバリアントダガーの戦闘形態…。
 エルフの秘宝であるあのダガーは普段はそのすさまじい力を自ら封じているのよ。
 でもそれを開放できるのは王族の魔力だけのはず…。
 何て魔力なの!?」

istint3/13 23:1:142182cfXob988mmYqM||343
ムスティンは剣を掴むと初めてニヤッと笑った。
「ルヴィン、君はおもしろい奴だ。」

istint3/13 23:1:392182cfXob988mmYqM||782
そういうや否や神脚で瞬く間に間合いを詰めると凄まじい勢いで斬りかかった。
ルヴィンは青龍に守られている右手で持った剣で受け止めたが、バリアントダガーの威力は想像以上で弾き飛ばされそうになった。
レンティーニクラスの剣圧。

istint3/13 23:1:522182cfXob988mmYqM||70
しかしムスティンもまた、一度斬る度に凍りつくルヴィンの剣の衝撃を何度も受け止められるものではなかった。
それにバリアントダガーの開放を使うのはこれが初めてのことで、ムスティンの身体にも予想以上の反動がきていた。
彼はこのままでは共倒れになりかねないと考え、また距離をとった。
左手で魔力の糸を織ると地面にその手を置いた。

istint3/13 23:2:102182cfXob988mmYqM||66
するとルヴィンの足元からドロドロの手が二本出てきて脚を掴んだ。
ムスティンはマッドハンドを召喚したのだった。
マッドハンドに足首を掴まれ、一瞬身動きできなくなったルヴィンの後ろに神脚で回り込む。
ムスティンにとってはその一瞬は充分すぎる時間だった。

istint3/13 23:2:252182cfXob988mmYqM||48
足を押さえられ、飛びのく事も振り返って受け止める事も出来ないルヴィンの首目掛けて剣を振り下ろす。

istint3/13 23:2:382182cfXob988mmYqM||624
そこでようやく飛び出したレンティーニが止めに入った。
「そこまで。
 勝負ありだな。」

istint3/13 23:3:142182cfXob988mmYqM||270
ルヴィンの右腕から青龍のオーラが消え去り、また同時にムスティンのバリアントダガーも光を失い、小さいクナイに戻った。
レンティーニがムスティンに尋ねる。

istint3/13 23:3:282182cfXob988mmYqM||171
ムスティンはその場に座り込んで答えた。
「どうしてですかね。
 自分でもよくわかりません。
 何だか自分の全力を試してみたくなったんですよ。
 不思議な男だ、ルヴィンは。」

istint3/13 23:3:392182cfXob988mmYqM||96
そう、ロイヤルガードは本来最期まで王家の人間を守るために自分が傷付くような戦い方はしない。
最低限の労力で最大の効果を発揮する戦い方が染み付いているはずだった。
真っ向勝負なんて以ての外だ。
どんな手段を使ってでも確実に、且つ迅速に敵を始末するのが鉄則。
そうしなかったのはムスティンが戦いの中でルヴィンに何か特別な感情を抱いたからだろうか。

istint3/13 23:3:502182cfXob988mmYqM||236
ルヴィンはと云うと衝撃波と青龍の反動で疲れきってその場に寝転がっている。
彼は勝負に負けた事を悔しがって大声でわけのわからないことを喚き散らしていた。
ムスティンがルヴィンに歩み寄って彼の手をとった。

istint3/13 23:4:12182cfXob988mmYqM||533
「いい勝負だった。
 戦いでこんないい気分になったのは初めてだ。」

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ルヴィンはその手を乱暴に振り払った。

istint3/13 23:4:192182cfXob988mmYqM||912
「俺が負けたからニナを連れて行くんだろう?」
ルヴィンが投げやりに尋ねた。

istint3/13 23:5:302182cfXob988mmYqM||184
「その事なんだが、姫は連れ帰らないことにした。
 私もお前に同行してやる。
 滅びゆく世界を自らの目で確かめるのも一興…。
 それにお前は面白いからな。」

istint3/13 23:5:502182cfXob988mmYqM||48
ルヴィンはガバッと起き上がるとムスティンの顔を覗き込んだ。
ムスティンはまた無表情に戻って草原の果てに浮かび上がり、キラキラ輝く塔を見つめていた。

istint3/13 23:5:592182cfXob988mmYqM||920
「はあ!?
 ニナはいいけどお前もついて来んのかよ!
 認めねえぞ〜!」
ルヴィンの元気な声とみんなの笑い声が草原に響き渡った。

istint3/13 23:7:482182cfXob988mmYqM||801
お疲れ様です。
今回はここまでにしておきます。
長くなってしまい、申し訳ないです。
おかげさまでそろそろ第二部も大詰めに突入です!
次回をお楽しみにー

シェイラ3/14 19:33:472184cfnJOCNFdz/BY||576
こんばんわ。そんなことないですよ! istint さんの作品を沢山読めて大満足です♪ムスティンも同行することになってしまってますます、パーティもにぎやかになってきますね。はい!更新されるのを楽しみにしてます!


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