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7934第2章ー遼か星の彼方から−ユグドラシル3/19 10:27:382195cfmLvwZ6/Jgl2
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7913.html←第1章です。
2章めです。急展開ですが…。感想いただけたら嬉しいです。

ユグドラシル3/19 10:27:542195cfmLvwZ6/Jgl2||918
「お、お前は誰だ!?」 言葉が通じるかどうかも分からないが、尋ねてみた。
「こ。ここは…?いったいどこの星に着いたんだろう?」
不思議と言葉が分かる…。
「ここは地球っていう星だ。お前は地球の人じゃないのか?」
「ああ…挨拶が遅れたね。僕はウィン。グラーナルドという星から来たんだけど…」
「なんで顔がそっくりなんだよっ。」
「人の話は最後まで聞いてくれる?顔のことは僕にも分からない。とりあえず、僕がこの星まで来たのはある理由があるからなんだけど…。」
そういってウィンと名乗る男は自分がここまで来たいきさつを話し始めた。
悠希は学校のことなどとうに忘れていた。

ユグドラシル3/19 10:28:212195cfmLvwZ6/Jgl2||872
「僕の星は、人々の持つ力、「ナチュラル・パワー」通称N・Pと呼ばれているんだけど、この力で平和に保たれていたんだ。」
「えぬぴー?なにそれ?俺まだ英語習ってないし分かんないんだけど?」
「だから人の話は最後まで聞いてくれる?」
悠希は急いで謝った。そしてウィンは話の続きをはじめた
「しかし、この力を悪用するものもいた。このせいで国は内乱が絶えなくなってしまった。
そして、その隙を狙って近くの国から襲われ、今ひどい状態になっている。それで僕が国から命を受け他の星に仲間を探しに出かけたんだ。」

ユグドラシル3/19 10:28:352195cfmLvwZ6/Jgl2||980
悠希はこの話が到底信じられるものではなかった。他の星から来て仲間を探している?わけが分からない。そして最初から気になっていたことを質問した。
「何で言葉が通じるんですか?」
「あぁ…これはね、さっきいったN・Pによるものなんだ。N・Pは人によってさまざまで、僕の能力は「トランス」つまり、相手によって合わせた言語を話し、聞くことが出来る能力なんだ。ま、この能力のせいでこんな命を受けたんだけどね。」
まだ、悠希には話が信じられなかった。
ゆるい風が一筋吹いたように感じた。

ユグドラシル3/19 10:28:522195cfmLvwZ6/Jgl2||184
「で、どうやってきたんですか?」もう一つ聞いてみる。
「あぁ、これは僕らの国にある機械によるものなんだ。僕らの国はすごく文明が発達してるからね。帰りの分も持っているよ。見てみるかい?」
そういってウィンは小さなカプセルみたいなものを取り出した。
「こんな小さなものなんですか?」
「うん。これで自分の行きたい場所をイメージすると、その場所へ連れて行ってくれる。使い捨てだけどね。」
悠希は、段々話を信じてきた。SFみたいだけど真実かもしれない。そう思った。

ユグドラシル3/19 10:29:212195cfmLvwZ6/Jgl2||789
ところで、本題に入るよ?悠希君といったかな?僕の国を助けてくれるかい?僕は君に何かを感じる。顔がそっくりなのもなにかの縁かもしれないな。」
悠希は、そんなバカな、と思った。自分が行って何が出来るのだろうか?
「そんな!僕には何の力もないただの人間です。N・Pだってないし…。」
「ふふ、N・Pというのはね、誰にでも備わっているものなんだ。ただそれを表面化してないだけ。僕らグラーナルドの人々はそれを引き出すことが出来る。君が僕についてきてくれるなら君の力を引き出そう。」
悠希は、なんだかわくわくしてきた。見たこともない大冒険。ただ、一つの不安があった。

ユグドラシル3/19 10:29:502195cfmLvwZ6/Jgl2||368
「あ…あの行っても構わないんですが、こっちの世界ではどうなるの?僕がいきなり消えたらみんなが不審に思わないかな?」
「それも大丈夫。地球だっけ?ここは時の流れがとても速いみたいだ。宇宙は、ここより遅く時間が流れる。おそらくこれから君が1年、ここから離れても、こっちでは1分にも満たない時間しか流れないよ」
それを聞いて悠希は安心したような不安なような妙な気持ちになった。
「分かりました。良くわかんないけど、行きます。」
「ありがとう。君を危ない目には合わせないから。絶対に…。」
ウィンが力を込めていったので、悠希はなにか不思議な気持ちを覚えた。


ユグドラシル3/19 10:31:572195cfmLvwZ6/Jgl2||688
「あの、カプセルで…ですか?僕を探すときも、一緒に戦ってくれる仲間ってイメージしたんですか?」
「え?あぁ…ま、まあね…」
ウィンがあわてた仕草を見せたので、また不思議に思った。
「それじゃあ行こうか。時間がもったいないからね。」
「さ、最後にいいですか?ウィンさんには家族がいないんですか?こんな危険な冒険に出すなんて…」
「か…家族?い、いないよ?両親は僕が物心ついたときからいないからね…。」
また動揺したように見えた。

ユグドラシル3/19 10:32:92195cfmLvwZ6/Jgl2||681
悠希はそれほど国が心配なのかなと思っただけだった。
「それじゃあ行こうか。」
「うん。」
「僕の手を握って…。」
悠希は言われたとおりにした。なにか暖かいものを感じた。
!ビュッ―
一瞬にして二人が消えた。消えた後の静寂は、この地球に誰もいないのではないかと思うほどだった。また、一筋の風が吹いた―――


ユグドラシル3/19 10:32:522195cfmLvwZ6/Jgl2||425
ひとまず2章は終わりです。
感想いただけると嬉しいです。


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