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7994___何処にメロディ3/26 11:51:522031cf9r1x6x0A1u6
何処に行ったの 皆は
探しても探しても見つからない
瞳に移るのは上へ上へと上がる火と
その下にある何人もの死体

近寄って顔を除くと
顔が火傷をおい、赤黒い液体はじわじわと出ている
自分の手を見ると紅く染まっていた
ひりひりと痛む

「お母さん、何処ぉ?お母さん、お母さん。」

一人の小さな男の子が母親を探している。

メロディ3/26 11:56:512031cf9r1x6x0A1u6||179
私に気づいたのか、とたとたと短い足を動かして近寄ってくる。

「どうしたの、ママ、居なくなっちゃったの?」
「・・・うん。どうして?お姉ちゃん、知ってる?」
「・・・・・・、ううん。私もよく意味が解らないの。でもね、これは・・・」

唾を飲み込んだ。こんな、幼い子供に言って良いのか迷ったが、言う事に決めた。その子は、瞳に涙をため私の瞳を除いていた。

「これは、戦争って、言うの」
「センソー?」
「うん、戦争。嫌なんだけどね、人を殺さなきゃいけないの」
「誰がそんな事するの?悪い人」
「私もよく知らないの」

メロディ3/26 12:1:92031cf9r1x6x0A1u6||83
「ねぇ、お姉ちゃんのお母さんはどこ?」
「ううん、まだ見つけてな・・・?」

黒い大きな影が浮かんだ。後ろに何か居る。敵であり、私に銃を向けていた。ニヤニヤと笑い、人を殺すのがとても愉快に思ってる奴のようだ。

「逃げるよ。」
「え?」

その男の子を抱いて逃げた。何度か銃の音がしたが、その内聞こえなくなった。まだ形として残っている小さな小屋に入った。

メロディ3/26 12:9:192031cf9r1x6x0A1u6||817
「お母さん・・・・・・?」


男の子を青ざめた表情に変えた恐怖が此処にはあった。男の子が母親と言う女の死体だ。左胸に何発も撃たれたと思われた。周りには、紅い液体が広がっている。そして、首が切り落とされていた。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん!お母さん、死んじゃったの!?ねえ!お姉ちゃん!」

私は答える事が出来なかった。目の前に私の母親と父親の死体があった。
跪き、涙が溢れた。男の子は母親が死んだのかどうか解らなかったようで、お母さん、と呼び続けていた。

メロディ3/26 12:14:482031cf9r1x6x0A1u6||628
「お母さぁあん!お父さん!逝かないで!!私、誰をたよりに生きて行けば良いの!?」
「お姉ちゃん!おか、おかあさん、死んじゃったの!?どうして!?ねぇ!」

二人で泣いていた。後ろに潜む悪魔を知らずに。


 ———バァアン

私の腕を強く握りしめていた小さな手の力が抜けた。血が私に飛び散っていた。男の子は
涙が頬にたれながら、倒れた。後ろを振り向くと、仲間に呼ばれ戻って行く敵が居た。
私一人、がその場に生き残されていた。

メロディ3/26 12:24:12031cf9r1x6x0A1u6||196
「嘘でしょう・・・?こんな、幼い子殺してなんの価値があるっていうの・・・!?」

男の子を強く抱きしめて、泣いた。

戦争なんて、大嫌いだ。こんなまだ十年も生きてないような子も簡単に殺してしまうのだから。なんの罪の無い人達を、殺してしまうのだから。殺すのは一瞬。悲しみは一生。それを命令と出す人間こそが、死んでしまえ。こんなの、平和なんて戻ってこない。

メロディ3/26 12:26:292031cf9r1x6x0A1u6||587
「おー、居た居た。さっきは殺せなくてごめんねぇ。すぐ、楽にしてあげるよぉお。」
い、嫌アアアア——————!!!


悲鳴を上げるだけで、逃げる事なんて出来なかった。青ざめた私の恐怖に満ちた顔を見ると、兵隊はにんまりと笑い、撃った。そのまま私は銃で簡単に殺されてしまった。

・・・・・・何処?偽りでも良いから平和な場所は、何処に

メロディ3/26 12:31:302031cf9r1x6x0A1u6||168
***後書きらしき

今日は。今回のテーマは「戦争」です。短いですがお許しをw

私の書く詩、小説は極端にマイナスイメージなので、
「それを命令と出す人間こそが、死んでしまえ。こんなの、平和なんて戻ってこない。」と、いう部分で「その人だって、殺したくないけどやるしか無いのだろう」と思うかもしれませんが、あくまで小説なので。お許しくださいませ。

感想などあれば、お待ちしていますっ^^*

ファンタジー3/26 13:1:31251cfRJNRg7pDyPY||751
あうぅ〜〜また・・・

ゆ・う3/26 13:16:205914cfVDt9ussDFPE||248
あぁ・・・怖いけど、毎回みてます^^
すごいですね!
これからも頑張ってください(゜ー^*)b

メロディ3/26 20:6:586023cfusWTUbq6rAQ||317
***ファンタジー様

二回目のご感想有り難う御座います!
また、ってのはお腹が痛くなってしまったのでしょうか^^:
気をつけて下さいませ〜〜〜。

***ゆ・う様

初めまして、今晩は^^*
毎回見て下さってたんですか!有り難う御座います〜。
怖いですか^^:いつもとは違う路線の「怖い」を感じて頂けたら
幸いです♪これからも頑張ります☆ミ

ザイスト3/27 7:56:212182cfUKmGuku9h8I||803
感想書くの遅いですが書きます。
 戦争ですか、私は戦争は一度も見た事などありませんが
  何故か分かるような気がします。
   少し怖かっただけですよ・・・(ガクガク

メロディ3/27 14:16:282111cfWcscHxgbazY||152
***ザイスト様

今日は、初めまして♪
私も戦争は一度も見た事は有りません。
私達・・・戦争を見たことが無い人達には
一生解らない恐怖があるのでしょうね。
少し怖かっただけ、というわりみはガクガクしてまっせぇw(殴
感想有り難う御座いました!

左近3/27 17:41:142193cfRC.DzpByeTM||647
やっぱり貴方は天才だ・・・すごいですよね・・・貴方のバッドエンディングが好きです(悪魔だ・・・もっともっと殺しちゃってください(笑
次回も楽しみにしてます

みりん3/27 18:22:172191cfY9V40x2VLDs||811
こんばんは**

昔は合成着色料なんて、なかっただろうから、
花や空の色って、本当に鮮やかなものだったと思います。((突然ですが))
けれど、今よりも遙かに多く血の色を見ることの多かったと思われる昔の人は
斬り付けるたびに散る紅だけは、霞んで見えただろうなぁ、と。
見慣れているだろうから。
それでも、初めて自分の手によって見たそれは怖いくらいに鮮やかで
ひどく鮮烈な印象を受けるんだろうな、とも。

みりん3/27 18:22:272191cfY9V40x2VLDs||517


一度味わった恐怖は、消えることは無いだろうし、
それでも続けなければならない葛藤は凄まじいもので、
それを悦楽に変えるしか、目に映る紅に傷付けられることを
防げなかった彼等は虚しい人間ですー。

何だか主人公よりも兵隊さんに感情移入してしまいました;
それでは、乱文失礼致します))



メロディ3/28 10:10:342111cfzexhZieLdeo||734
***左近様

お早う御座います。
天才なんかじゃ有りませんよ〜(苦笑)
私のような者が天才だとしたらもっと凄い人は
何者!!?、ってなっちゃいますしw
ですが、お褒めのお言葉有り難う御座います(´∀`*)
私も、ハッピーエンドより、
バッドエンドの方がどちらかと言うと好きです***
なははwネタがあるなら、書き続けますがね;
そろそろネタ切れなんですよぉ〜〜〜;でも頑張ります!
ご感想有り難う御座いました♪

メロディ3/28 10:19:82111cfzexhZieLdeo||610
***みりん様

お早う御座います。
はい、空も全てが鮮やかな美しさだった、のかもしれませんね^^
見たくない、紅を昔の人達はどんなに泣いても苦しんでも
見続けなければいけなかったのでしょうか。
残酷な死を受け入れなければ、その場で生きる事の希望を失うでしょう。
恐怖が消える事は無いのかもしれません。今思い出すと良い思い出、と
言える物は恐怖では無く、今思いだすと震えが止まらなくなるほど怖い、と
いうのが恐怖でしょう。

メロディ3/28 10:19:152111cfzexhZieLdeo||683
いえいえ、兵隊さんのお気持ちの方でも良いですよ。むしろ、有り難い気持ちです。
一般的に、主人公などの主な人の感想が多いですが、そんな小さな人物まで考えて頂いて、嬉しいです。有り難う御座いました。


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