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7999真夜中のスクールメイト―第7話―空華3/27 11:47:412031cfugNPyUOK282
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空華3/27 11:48:162031cfugNPyUOK282||757
「何お前怪我してんだよ!」
「だから無理だって言っただろうが!」

ジーンと響の声が、裏山の一角で響いた。
獣に似た、けれども確実にこの世界にはいない生き物が、7人を囲んでいた。

            ***

「どうやって行くの?」

その素朴な疑問を口にしたのは、晴陽だった。
歩いて行くわけにはいかない。目立つ上に、剣持ちの響は確実に通報される。
疑問に対するジーンの返答は、明瞭だった。

「飛んでいくんだ」

空華3/27 11:49:12031cfugNPyUOK282||437
ジーンとエリスが黒々とした翼を広げたときは、晴陽も響も驚いた。
しかし、メアが灰色の巨大な狼へと姿を変えたときには、もっと驚いた。
2人に向かって、エリスが言った。

「言ってたでしょ?『夜だけ人間の姿にも=xって」

            ***

エリスとジーンと千冬が飛んで、晴陽と響とティフがメアの背に乗って、ここまで来たわけなのだが。
早速囲まれて、戦闘中……と言うよりも、乱闘中だ。
武器を持たない晴陽がもどかしげに、千冬が無表情に、それを見守っている。
そして現在、腕に軽い怪我を負った響と、ジーンが叫び交わしていた。

空華3/27 11:49:202031cfugNPyUOK282||2
「こら、そこ!喧嘩してんじゃないの。僕が余計大変になるだろ!」

そう言ってエリスが間に入り、ようやく叫び合いは終わる。
少女や子供……つまりエリスとティフが戦うことに、最初は驚いた晴陽だったのだが、

「僕はこれでも魔王候補だ!魔法くらい使えるって」

というエリスの言葉と、

「私が子供なのは外見だけです」

と言うティフの言葉(今度詳しく聞こう)に、押しきられた。
しかし、後から後から押し寄せる魔物。
いい加減嫌になってきたのか、魔物を蹴り飛ばしながら、ジーンが苛立たしげに叫んだ。

空華3/27 11:50:22031cfugNPyUOK282||150
「どうなってんだよ、ここは!」
「同感。……『炎』!」

群れの一角に、エリスが炎の流れを向ける。
周りの木に引火しないのが不思議なくらいだ。

「時間稼ぎができれば、魔界に還せるんだけど」

うんざりした風にエリスが言う。
とはいえ、それは今難しい。
ティフは杖の先を魔物へと向け、何やら叫んでいる。
メアは晴陽の傍で近づいたものに噛み付いているし、響は自棄になっている。
……その中、不意に千冬が進み出た。
ジーンが、そちらを振り向く。

「足止めくらいは、できるんじゃないかしら」
「……おい、本気か?」
「本気」
「危ないわよ!」

空華3/27 11:50:372031cfugNPyUOK282||191
横合いから晴陽が声をかける。
その晴陽を、千冬が静かな目で見た。

「平気よ。……どうせこれ以上、怪我も何もしないわ。
実体が無いとわかるまで、多少の時間は取れる」

そう言って、霊体の千冬は群れの中心に移動する。
何の武器も持たない千冬の方へ、魔物達が攻撃対象を変えた。

その隙に、魔法使用可部隊、つまりジーン、エリス、ティフが何やら唱え始めた。
晴陽は響に近寄り、怪我の手当てをしている。
やがて、呪文のようなものを唱えていた3人が、ひときわ大きく声を張り上げた。
晴陽や響には、その内容はわからないのだが。

空華3/27 11:51:292031cfugNPyUOK282||506
『――――!』

瞬間……周辺の魔物達の足元が、一瞬だけ輝く。
そして、魔物が消え失せた。
騒がしかった周囲が、瞬時にして静かになる。
ジーンが、千冬に声をかけた。

「……千冬、お疲れさん。もういいぞ、魔界に還した」
「疲れてないわ」
「そうか。まあとにかく、もう少し行ってみるか。……また出たら嫌になるな」

そして彼らは、また歩き出す。
魔物住まう裏山の中を。

空華3/27 11:54:22031cfugNPyUOK282||445
+後書き+

最初に謝ります。
戦闘とは名ばかりのもので、すみません。
話が進まなくて申し訳ないです(泣)

いつか機会があれば、ティフの外見の理由についてとか、書きたいです。
というか、書かないと説明不足ですよね。
話の中で書ければいいのですが。

読んでいただき、有難うございました^^

キーア3/27 18:40:62191cf/cZWdmfTKcw||539
こんばんわデス^^
お久しぶりにINできたので4話から一気に読ませていただきました(´▽`)ノ
ウフフ(ぁ
私、エリスとティフとメアが気に入りました*^^*
可愛いっていうか・・・
なんというか・・・
でも、響掴まっちゃわないでしょうか・・・(ぇ
でも魔物がいる山に行くなんて・・・恐ろしくて無理ですw
晴陽チャン勇気ありますね〜・・・

次回を楽しみにしております

オギワラ3/27 20:59:592212cfBcsmysAsVME||726
こんばんわ^^
なんと魔界ピープルは飛べたんですか(ノ゚ο゚)ノ カッチョエー

魔物の群れに囲まれたときはどうなる事かと思いましたが、意外な伏兵・・千冬様のお力で乗り越えることができましたな^^;千冬様、無敵キャラですね〜(」゚ロ゚)」

いったい裏山はどうなってしまったんでしょうか・・次回も楽しみにさせて頂きます^^

空華3/29 13:19:512031cfugNPyUOK282||465
>キーア様

お久しぶりです^^
感想有難うございます。

キャラは、いろいろ個性を出してみました。
……出したつもりです(汗)
見つかったら、大騒ぎですよね。
普通の男子高生が剣持って、変な集団と山に。
晴陽はもう、一度関わったら止まれないですから。

次回も宜しくお願いします^^

空華3/29 13:24:72031cfugNPyUOK282||500
>オギワラ様

飛べたんです。
それくらいは、人間離れしていてもいいかなと(笑)

怪我しないというのは、ある意味無敵ですよね。
魔術方面では、微妙なところですが(あ

感想有難うございました。
次回も頑張ります^^


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