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8049名探偵コナンオリジナル読みきり工藤新一4/3 11:21:372213cfGVH8PQKj10E
夏休みも終わり、2学期が始まる。
夏休みの宿題は、なんとか自力でおえ博士と休日を使って秋のキャンプに行くことになっている。

キャンプ前日・・・

どうせ集合場所は、博士の家の前に6:00 と言う事でコナンは博士の家に来ていた。
テーブルでコーヒーを渡しながら不機嫌そうなコナンに博士が声をかけた。
「まーまー新一君、場所はなかなか良い所じゃぞ」
「別にそういう事じゃねえよ・・・」
「じゃあ、どういう事じゃ?」
博士に問い詰めに逃げるようにソファーに腰掛けた。

工藤新一4/3 11:22:82213cfGVH8PQKj10E||120
「相変わらず、こういう事には不満そうね」
雑誌片手に哀が声をかけた。
「ふぁぁぁ〜いつもの事なら別にいいじゃねえか」
「そうね、それにこれはお互い様だし・・・!」
急にヒザが重くなって、そこにはコナンの顔が座っていた。
「本当、相変わらずね」
除けようとするとまた、グイっとヒザに頭を戻す。
諦めた哀はそのまま雑誌を読み続けた。
いつもの事と言うといつもの事、こんな事は慣れている。
どちらかと言えば自分のせえであるわけで無理には退かさなかった。
「寝不足にさせちゃったかな?」

工藤新一4/3 11:22:272213cfGVH8PQKj10E||622
昨日の夜(3:00)にいきなり電話してしまった。
トゥルルルル〜トゥルルルル〜
「ふあ〜い!こちら毛利探偵事務所」
「工藤君?工藤君なの?」
「あっ?灰原、何だよ?・・・おめ〜今何時だと思ってんだ」
「んで、何か用か?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
コナンの耳に何かが微かに聞こえるだけだった。
「なー灰原、俺の勘だとこの頃のおめ〜何かおかしいぞ?」
「ただね、工藤君・・・あなたの声が聞きたかっただけなの・・・」
こんな哀は初めてでコナンも言葉が詰まった。
「・・・少し散歩しねえか?」
「・・・!」

工藤新一4/3 11:22:512213cfGVH8PQKj10E||633
夜中の3:00に米花町を二人で散歩した。
歩いてからまもなくするとコナンが後ろから抱きしめてきた。
哀の背中に彼の心臓の音や鼓動が聞こえてくる。
「お前やせたな・・・これは黒の組織の事だな?」
こんな悪夢を見ていたら食事もノドに通らない。
無理矢理、手を除けて早足で哀が帰ろうとした。
コナンが慌てて声をかける。
「おっ・おーい!もう大丈夫か?」
「・・・ありがとう・・・気が紛れたわ」
「お前・・・本当に可愛くないな・・・」
そう言うといってしまった。

工藤新一4/3 11:23:272213cfGVH8PQKj10E||618
「−い!灰・・・原・・・!」
いつのの間にか、彼女も寝てしまっていた。
「たくっ!俺なんか上から頭が降ってきたんだぞ」
「クスッ・・・ごめんなさい」
哀が笑う顔、博士もコナンも久しぶりに見た。
コナンと博士も顔を見合わせて笑った。
しかし、哀が夜中に電話をかけてきた理由を痛いほど知る事になった。
食事も終わり、明日のためにコナンは寝床を探していた。
「博士ー!ソファーで寝るぜー」
返事は無い、どうやらもう寝てしまったようだ。
コナンもやることは、無いのでよこになった。
しかし、体は子供・・・昼間寝てしまったのでなかなか寝付けなかった。

工藤新一4/3 11:23:532213cfGVH8PQKj10E||701
「は〜トイレでも行くか・・・」
トイレから帰って来る途中、テーブルに哀がぐったりっと座っていた。
コナンが後ろから近づいた。
「やっぱり!なんか変だぞ、灰原」
「・・・ごめんなさい、起こしちゃった?」
うつむいたままそう答えられても、余計に心配してしまう。
「話てくれないのかよ?なー!」
哀がうつむいたまま重く口を開いた。
「秋の・・・紅葉でいっぱいの山の中で・・・私の前で初めて人が死んだの・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

工藤新一4/3 11:24:492213cfGVH8PQKj10E||515
「私がその人をかばったけど・・・ジンが頭を撃ち抜いたの・・・」
「あたしの体に血がいっぱい付いていたのも覚えているのわ」
「 紅葉みたいだな、シェリー ってそれが・・・それが夢でも出てくるの・・・」
それは哀が初めて人が死んだのを目にした。
哀の震えてる手をコナンが手を包んだ。
「もういい、もういいから・・・」
震える彼女の背中を ポンポン と軽く叩いた。
それから、どれだけたっただろう哀もやっと寝てソファーにある自分の布団を哀にかけた。

工藤新一4/3 11:25:432213cfGVH8PQKj10E||633
「こいつ、強がり過ぎだよ・・・後、迷惑かけ過ぎ」
コナンもソファーでよこになった。
次の日・・・
やはり寝坊していた。
「(あ〜寝不足だ〜)」
そう思いながらも突っ込まれるので言わずにいた。
「コナン君遅いよ」
「早く行こうって言ったの君じゃないですか」
「早く行こうぜコナン」
「ふぁぁぁぁぁ〜悪い、悪い、行こうぜ」

工藤新一4/3 11:26:82213cfGVH8PQKj10E||378
車の中でどんなに騒いでも、助手席の彼は着くまで起きそうに無い。
すぐに起きるわけでもないのに・・・でも彼を見ていると感情が崩れそうですぐに顔をそむけてしまう。
でも、忘れてもらちゃー困る、体は子供、外をずっと見ていたら酔ってしまったのである。
「灰原さん、大丈夫?」
目的地には着いたが博士は駐車場を探しに5人を置いていった。
「ま〜新一君も居るんじゃし、大丈夫じゃろ」
灰原の吐き気はなかなか収まらなかった。
「こうしててもらちがあかねーな、なーお前ら先に行ってテント張っといてくれねーか?」
「俺と灰原は後から行くからよ」

工藤新一4/3 11:26:392213cfGVH8PQKj10E||375
3人はそのまま川のある方に行った。
しかし哀はうつむいたまま動けなかった。
「どうしてずっと外なんか見てたんだ?こうなる事ぐらいおめえにもわかるだろ?」
哀は頷くだけだった。
「それと寝不足もだ、それは・・・まー俺のせいでもあるけど・・・とりあえずそばに居てやっからよ」
2回目の問い掛けには返事が無かった。
ようやく体調も回復してきて2人はみんなの元に向かった。
3人は、丁度テントをはってそばの川で遊んでいた。
「おう!お前ら、テントをはったんだな?」
「うん!」

工藤新一4/3 11:27:22213cfGVH8PQKj10E||694
3人は口を揃えて言う。
「お〜し・・・俺もまぜろ〜」
そう言って彼はみんなの居る川に走っていった。
哀がテントに戻って休もうっと上を向いた瞬間、彼女はすぐに顔をそむけてた。
目の前に広がる紅葉、彼女が最近おびえる最大の理由だった。
哀にとってこれほどいやな事は無い、その場に座り込んでしまった。
「(もうこんなのいや!・・・楽になりたい・・・楽になりたよ、お姉ちゃん・・・)」
仲間の呼びかけにも真っ白になっている彼女には聞こえなかった。
やっと聞こえてきた言葉は光彦のだった

工藤新一4/3 11:27:362213cfGVH8PQKj10E||477
「灰原さ〜んご飯にしましょう」
「灰原さん、ご飯にしよう」
「飯にしよ〜ぜ〜」
「いつまでそうしてんだ?行こうぜ」
4人の仲間に引き起こされて、彼女は食卓に着いた。
いつもは席にこだわらない彼女がやたら紅葉を背に向けて座った。
「あたし、この席でいいかしら?」
「灰原さん、その席じゃ紅葉が見えないよ?」
「・・・いっ・いいのあたしあんまり見たくないから・・・」
コナンにとってはかなり不自然な行動に見えてずっと見ていたが今の彼女では気付かなかった。
食後の花火にも1人だけ離れてやっていた。

工藤新一4/3 11:28:222213cfGVH8PQKj10E||124
コナンにはその行動が昨日の事がまた絡んでいる事を思い出した。
花火で散々騒いだ3人は遊び疲れてテントですぐ寝てしまった。
コナンは哀の行動が気になって眠れずにいた。
哀は夢を見るのが怖くて目を閉じる事も出来なかった。
「(やっぱり私はここに居るべきじゃないわ)」
哀は起き上がって川を下流に進もうとした。
「(なんども考えたわ・・・でも・・・きっとこれでいいんだわ)」
哀が川に足首を沈めた時だ、後ろからいきなり引っ張られた。
「おい!灰原それ以上行くと危ねえぞ・・・!何で泣いてんだ?」
哀は自分の顔をつたっている涙に触った。
「もう居たくないの、きっとどこかに行ってしまっても困んないのよ」

工藤新一4/3 11:28:392213cfGVH8PQKj10E||925
コナンは黙り込んだまま何も言わなかった。
彼の手を外した。
「じゃあ・・・そうゆう事だから・・・」
哀はさらに奥に行こうとした・・・けど足が重かった。
「(なんで?川に入るのはぜんぜん怖くないのに・・・)」
「なー灰原!止めて欲しい・・・よな?」
哀からまた大粒の涙がこぼれて、目の前がよく見えなくなってしまった。
彼がどうしようか迷ってうつむいていたら、彼女の鼓動が聞こえてきた。
「おっ・おい!灰原?」
彼の肩に熱い滴が流れてきた。
「ねー怖いよ、みんなが居なくなるのが怖いよ・・・」
「・・・そうか」

工藤新一4/3 11:29:82213cfGVH8PQKj10E||821
「とりあえずって言わないで、ずっと守ってくれる?」
「あっ・・・あー約束する・・・おめえの事を泣かさないから・・・でもたまには弱いトコ見せてもいいんじゃねえか?」
「うん」
「よし!じゃあ泣くの止めろ」
「あっ!後何で抱きついてきたんだ?」
「この前のおかえしよ・・・」
「お前本当に可愛くないな〜」
そう言いながら歩いていた、2人・・・哀がよろけてそのまま2人は川に入ってしまった。
翌朝・・・
2人は毛布に包まっていた。
3人が川で遊ぶのをただ見ていた。
「いくらなんでの助けようとしてあなたまで入ることなかったのに・・・」

工藤新一4/3 11:29:352213cfGVH8PQKj10E||324
「うるせー腕掴んでたくせに・・・」
「・・・ねえ!私の居場所って・・・どこだろう?」
3人を眺めながら彼女はそう言った。
「おめえ居場所はきっと・・・」
川に入ったといってもちょっとだけ、彼が川に向かった。
「コナ〜ン!灰原〜入ろうぜー」
川に向かうコナンが足を止め哀に言った。
「お前の居場所はあそこじゃなねえか?」
コナンは3人を指指した。
そのままコナンは川に向かった。
「そうね、彼に守ってもらうのがあたしの居場所かも・・・」

工藤新一4/3 11:30:132213cfGVH8PQKj10E||600
「・・・!なんか言ったか?灰原!」
彼女は首を横に振った。
”言える訳ないじゃない・・・それは決してしてはいけない恋なんだから・・・”
小さな名探偵が彼女を守り続けるのはいつまでか?
戻った後彼らはどうするの・・・・
「命賭けて守ってやっからよ!」
川で遊ぶ彼女に彼はそう告げた。
大事な人を守るための当然の事!?・・・
「やさしいのね・・・」
小さな名探偵はあきれてこう言った。
「おめえ可愛くねえな・・・」
鈍い彼のこういうところが彼女を引き寄せたのかも・・・


END

工藤新一4/3 11:31:102213cfGVH8PQKj10E||78
長くなったけどこれで終わりです

感想どうぞ

ビー4/3 21:17:472191cfGSNAQyJwZIE||257
すごいです!!私はコナンを見ているんですけど、本当にマンガででてきてもいわかんがないぐらいでした!!でも・・・灰原とコナンが好き同士なのはちょっと複雑です・・・

GSGW4/4 17:39:475890cfOq4nZsthfZ.||824
いわかん平仮名ワロタWW
著作権侵害厨乙

ミル4/7 0:35:192194cfWgF97ahQAeQ||555
感動しました〜!!
読んでると途中から声と画像が自分の心の中に現れてきました^^
漫画やアニメとちょっと違う灰原とコナンの関係がいいと思いました〜^^
またやってくれると、うれしいです^^

工藤新一4/7 5:28:52213cfGVH8PQKj10E||730
ミル様有難う御座います
またやろうとおもいます

クマさん4/12 17:3:472221cfZPHWkKLEZz2||972
コナンのマンガと同じように面白かったです


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