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8057傘3壬生狼4/4 14:31:412182cfYbcDKlB7mkA
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壬生狼4/4 14:37:162182cfYbcDKlB7mkA||871
「で、どうするんだ?」

「なにが?」

「目的だ。何か考えないと途中で飽きるだろ。特に大吾は。」

途中で「面倒だ。」とか言い出しそうだからな・・・・

「信用ないね。大吾は」

「・・・・・・」

「まさか。もう面倒になったか?」

壬生狼4/4 14:45:482182cfYbcDKlB7mkA||265
「面倒っつーか・・・・・面倒だな」

早い、予想以上の早さだ。

「目標は元の世界に戻るっていうのでいいんじゃない?」

「ありがちな目標だな」

「じゃあ大吾の目標は何なのさ」

前向きな質問だ。

「俺か?・・・そうだな、この世界で天下を取る。」

壬生狼4/4 14:51:12182cfYbcDKlB7mkA||207
「じゃあ、これでお別れだね。大吾」

「っと、まてぇい!冗談だ、冗談!!」

「疲れないのか?お前らは・・・」

現代の若者の基礎体力の無さを思い知っている

「体力ねぇなぁ」

「大吾がありすぎるんじゃない?」

「年の功だ」

壬生狼4/4 14:59:232182cfYbcDKlB7mkA||855
「使い方が・・・・ずれてる・・・」

煙が見える。戦場は無いハズなので民家か山荘だろうか

「あの煙の方に行ってみるか」

「人がいたら英語ななんだよね・・・」

辞書の1冊でも持って来れば良かった

「火元がデカくねぇか?」

「そうだねぇ」

壬生狼4/4 15:8:582182cfYbcDKlB7mkA||585
歩いても歩いても近づいているのか分からない

「・・・・戦場だろ。あれは」

「今度は攻城戦だよ。しかも篭城側が明らかに不利」

「見りゃ分かる。城に入り込まれてんじゃねぇか」

あれではもう戦敗決定だ。城からは火が立ち上っている

「こっちに戦場は無かったんじゃないの?」

「比較的少ない程度だったのかもしれない」

「どんだけ戦争好きなんだよ、この世界の人間は」

壬生狼4/4 15:12:172182cfYbcDKlB7mkA||275
「傭兵でもやってれば路銀くらいは稼げそうだな。」

「本気か?」

「頭の中身ダイジョブ?」

「尚、お前にだけは言われたくねぇ」

異世界で死ぬ気は無い。路銀も無いし、仕事も無いのも確かに事実

「それで行こう」

「えぇっ」

「珍しくノリがいいじゃねぇか」

壬生狼4/4 15:19:52182cfYbcDKlB7mkA||542
「合理的に考えただけだ」

「剣術どころか剣道もやったことないんだよ?」

「安心しろ、志願するのは弓兵にだ。」

「へ?」

「なぜ弓兵なんだ?稼ぎにくいだろう」

剣術は無理なのでせめて槍術・・・・もできないか・・・

「矢は狙わなくていい。味方に当たっても構わん。」

壬生狼4/4 15:26:152182cfYbcDKlB7mkA||406
「見方にって・・・」

「適当に、本気で戦ってる!!ってとこを見せときゃいい」

「なるほど・・・弓兵なら危険も少ないし戦場に1度出てしまえば負け戦以外なら死

 ぬことも無い・・・」

「しかも技術の差もわかんないね」

「でも、普通は弓とか持ち込みなんじゃないの?」

その通りだ。

壬生狼4/4 15:30:502182cfYbcDKlB7mkA||724
「矢は支給されるだろうから、それを使えばいいが」

「弓は・・・そうだなぁ」

作るっ!!とか言い出さないだろうな・・・

「拾うか」

「どこから?」

第一戦が繰り広げられたであろう場所を指差す大吾。

「ついでに鎧もくすねていくぞ」

壬生狼4/4 15:37:52182cfYbcDKlB7mkA||795
経済的なことだ・・・

歩きながら話す

「盗るってことは死体から?」

「もちろんだ」

「・・・・」

「弓・・・・弓・・・・」

「天沙都は短弓にしておけよ、長弓は引けねぇからな」

壬生狼4/4 15:44:552182cfYbcDKlB7mkA||968
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

「大声出すなっ!!」

「どうした?」

「あれっ!!大吾のアパートのボロいドア!!」

「!!」

「おぉ!!ってボロいは余計だっ!!」

「事実じゃん」

壬生狼4/4 15:52:182182cfYbcDKlB7mkA||743
「うるさい」

「いつ消えるか分からん!速く走れっ」

1番に着いた大吾がアパートのドアを勢いよく開けると蝶番が1つ壊れた。

「なっ!!」

「ボロッ!!」

「さすが大吾の部屋入り口だな」

尚は大爆笑しながら部屋に飛び込んだ。

「おいっ急げっ!!」

壬生狼4/4 16:3:152182cfYbcDKlB7mkA||300
わかってる、そんな事は・・・と声に出してる暇は無い

「減速しろ〜、この部屋はそんなに広くは・・・・っておいおい!!」

ゴッ

つまづいて床で一回転して壁にカカト落とし・・・・

「あああああああっ!!」

「くっくくく・・・・お腹がっ・・・笑いすぎてっ・・!!」

「・・・・・気にするな・・・・な?」

「な?じゃねえっ!!」

壬生狼4/4 16:8:552182cfYbcDKlB7mkA||898
「あっはっはっはっはっはっっっ!!!」

「笑い事じゃねぇっつ〜の!!」

「金はあるんだからいいだろ?」

「俺の老後が・・・」

「くっくくく・・・・・」

「しかし、綺麗にへこんだな」

「へこんだ、じゃなくてな?これは穴。一般人は穴って呼ぶんだ。この規模は」

「はっはぁ・・はっはっはぁはぁ・・・・」

壬生狼4/4 16:16:42182cfYbcDKlB7mkA||306
尚が死にそうになっている。

「とりあえず、茶を飲もう。大吾っ茶っ」

「茶っ・・・って・・・お前なぁ・・・」

あきらめた声だ。

数秒固まった大吾が茶を入れるために動き出す

「丸くなったねぇ。大吾・・・」

「・・・・」

壬生狼4/4 16:25:42182cfYbcDKlB7mkA||49
「気づいた事があるんだが」

「なになに?」

「蝶番の壊れた所があるだろ。」

「あぁ。」

「あの隙間から見える景色が変わらないんだ。」

「まだ時間がかかるんだろ」

「そうそう」

壬生狼4/4 16:33:102182cfYbcDKlB7mkA||87
「おっ変わったみたいだぞ。光が差し込んでくる」

「このアパートってなんで玄関の日当たりがいいんだろうね」

同感だ。

立ち上がってドアを開ける。

「うっ、まぶしい。」

「コンクリートジャングルと再会だね」

「では、今日は帰らせてもらう」

「じゃっ、僕もっ」

壬生狼4/4 16:37:92182cfYbcDKlB7mkA||772
「壁の修理代本気で出さない気だな?」

「また来る。」

「来るのか・・・」

壬生狼4/4 16:45:452182cfYbcDKlB7mkA||636
今日は半端にいろいろなことがあった。

異世界旅行っていうのは何日も旅して戻れなくてパニックになるのが普通だろう。

それが半日っていうのはどうだろう・・・

なにか納得いかないがたまにはこういうこともいいだろう

異世界に行くことはたまに・・・というか行きたくない。

まぁいだろう。

人生は長く、世界は果てしない。そして広がり続ける。

壬生狼4/4 16:46:362182cfYbcDKlB7mkA||173
3話 完 

感想よろしく〜


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