8064 | 真夜中のスクールメイト―第10話― | 空華 | 4/6 12:28:1 | 2031cfugNPyUOK282 |
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空華 | 4/6 12:30:44 | 2031cfugNPyUOK282||253 | ||
彼……そこにあまりにも唐突に現れたのは、青年だった。 少なくとも、そう見える外見の者だった。 けれども、どこと無く荒れた容姿。 ジーン達を思わせる金の髪は、伸びるままに伸ばした、といった風にやたら長く、無造作にくくられている。 顔は整っているものの、冷たい笑みが浮かんでいるために、それはほとんど利に見えない。 虹色をした目は、笑っていない。 彼は口元だけで笑むと、全員を見回した。 「何か用?」 「何か用、って……」 「気配でここまで来たんだろ?そこの、狼使って……」 |
空華 | 4/6 12:34:3 | 2031cfugNPyUOK282||932 | ||
平然と答える青年に、呆れた風に、けれどもそれ以上の困惑と疑惑を持って、晴陽が呟いた。 彼は晴陽へと、醒めた視線を向ける。 品定めするように晴陽と、その隣の響を眺めた。 「……なんだ、生きてたのか……人間」 「っ、何それ!」 「止めとけ、って」 かっとして、それまでの戸惑いから抜け出した晴陽が叫ぶ。 慌てたようにその腕を、響が引く。 彼女らの前に立ち塞がるようにして、ジーンやエリスが進み出た。 それを無視するように、青年はその背後を見据える。 「魔物、行っただろ?最初来たときは、追い返すだけだったけど……先は襲わせに行った」 |
空華 | 4/6 12:36:5 | 2031cfugNPyUOK282||116 | ||
いかにも楽しげな、それゆえに歪んだ笑みを見せる青年。 ジーンが、やや緊張した声を彼に向ける。 「お前は、誰だ?なんの目的でこんなことするんだよ?」 「あれ……?……なんだ、もう俺のこと忘れたんだ……」 言葉だけはつまらなげに、けれども冷え冷えとした口調で、彼は呟いた。 そして、くだらないものでも見るように再び見まわす。 「……できそこないの人狼の娘に、くだらない浮遊霊、半人の魔術師にただの人間か……。 俺の方は、用無いんだ。……思い出せば、目的ぐらいわかるだろ? わざわざ教える気もないんだよ、王子様に王女様」 「なんなのよあなた、さっきから!」 |
空華 | 4/6 12:36:22 | 2031cfugNPyUOK282||813 | ||
いい加減苛立ったのか、響を振り払って晴陽が声を上げる。 エリスが、驚いたように振りかえった。 晴陽の、暗闇や相手の荒れた雰囲気への微かな怯えは、激昂の前に消えてしまったらしい。 「どういうつもりなのか知らないけど、そんなふうに言うことないじゃない!」 精一杯に睨み付ける晴陽を、青年が見やる。 不意に1人、静かな声を上げた者があった。 「……その方の名前は、ラド・ジュラフ。……王家の長男です」 ティフの、声だけは幼い言葉。 急激に、その場が静まりかえっていく。驚いたように、または呆気に取られたように。 その中で、青年――ラドが、軽い笑い声を上げた。 |
空華 | 4/6 12:38:8 | 2031cfugNPyUOK282||894 | ||
「覚えていたんだね、……宮廷魔術師様?光栄、と言うべきかな?」 「……ジーンさまとエリスさまの、お兄さま……」 「いたのね……」 「………ティフ、ちょっと待ってくれ。オレの兄?でも、……記憶と、だいぶ違うんだが」 メアが呆然と呟き、千冬が冷静に呟き、ジーンが混乱したふうに言う。 どうやら、兄のいた記憶はあったらしい。ただそれが、目の前の者と結び付かないようだ。 晴陽はと言えば、目の前の事態についていけていない。 先ほどから時間が、流れるような……むしろ、崩れ落ちるような感覚だった。 「……ジーン、お兄ちゃんてさ、その……」 エリスが言いかけて、口篭もる。眉根を寄せ、じっとラドを見ていた。 |
空華 | 4/6 12:38:43 | 2031cfugNPyUOK282||925 | ||
言ってみろ、とでも言いたげに、ラドは腕を組む。 エリスが間を置いてから、言葉を口にする。 「消えちゃった、って言うか……家出したって聞いたんだけど」 「なんだ、そんな風に聞いてたんだ?……じゃあ、解らないかな……」 間髪いれずラドは答え、笑う。 誰もが黙りこんだ中で、彼は笑った。 そして、片手を軽く掲げる。指先が、何かの文字を書いた。 ほぼ同時、その表情から笑みが消える。 「……教えてやるよ」 暗闇の中、……幾つもの影が、浮かび上がった。 |
空華 | 4/6 12:44:45 | 2031cfugNPyUOK282||642 | ||
+後書き+ 読んでいただき、有難うございます^^ 荒れたお兄さんです。 その理由は、次回書ければいいと思っています(ぇ なんか、人間界組みの影がどんどん薄く……晴陽には頑張って存在を主張させてるんですが、響と千冬が……(汗) 科白増やそうにも、増やせず。頑張らなくては、な気持ちです。 この調子だと、15話前後(エピローグ入)で終わる気がします。 |
オギワラ | 4/7 22:3:32 | 2212cfBcsmysAsVME||539 | ||
こんばんわ^^ 今回も読ませていただきました 物語の黒幕?な家出お兄さんの登場ですね 記憶とだいぶ違うとジーンに言われてますが、何か彼を変える出来事があったのでしょうか? 一番の謎は、何故に裏山に出没するのか?といううことです^^ それは次回で明かされるのかな?と期待してたりします。 では次回も楽しみにさせていただきます(o^-')b |
空華 | 4/9 20:54:14 | 2031cfugNPyUOK282||33 | ||
今晩は^^ 毎回有難うございます。 理由とか、書ければいいのですが;(待て 何故裏山なのか、というのは……理由つけておきます。 次回でわかるかは、不明ですが(ぇ 頑張ってみます^^; 感想有難うございました^^ |
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