8141 | 第二十二話−再び潜入− | 一 | 4/16 0:18:37 | 2202cfflaWz7oZhNA |
第一話〜第十五話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7973.html 第十六話−神の一族− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-7996.html 第十七話−凍った国− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8017.html 第十八話−裏切り者− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8039.html 第十九話−仲間との戦い− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8062.html 第二十話−出発の空− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8088.html 第二十一話−塔への道で− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8117.html 第二十二話−再び潜入− |
一 | 4/16 0:18:50 | 2202cfflaWz7oZhNA||28 | ||
暗い空の下で、オレ等は立ち止まった。 『いよいよですね。』 アザレルが塔を見上げながら言った。 前よりも塔が大きい・・・ 塔の周りには、例の魔物− ドラゴンを思わせる顔の、巨大な魔物が見張っていた。 |
一 | 4/16 0:19:8 | 2202cfflaWz7oZhNA||512 | ||
『どうやって入る?』 オレは二人に聞いた。前の様には人がいない。 『スーッと入っていくのは無理ですかね。』 アザレルが真顔で言ってきた。 オレは思わず笑いそうになったが、 その前に 『無理だな。』 と、ローウェンに言い返されてしまった。 ローウェンは下を見つめ難しい顔をして考える。 |
一 | 4/16 0:19:34 | 2202cfflaWz7oZhNA||468 | ||
『オレの羽根を飛ばせば・・・』 と、オレがやっと考え付いた案を出した。 しかし、ローウェンにすぐ 『どこから飛んだかバレたら、終わりだろ?』 ローウェンに顔も上げずに言い返された。 『飛べばいいだろ?』 と、オレはわざと大袈裟に翼を羽ばたかせた。 |
一 | 4/16 0:19:54 | 2202cfflaWz7oZhNA||96 | ||
それを見て、やっと顔を上げ、 ローウェンも頷く。 オレは翼を羽ばたき、飛ぶ準備をした。 『信念と−』 ローウェンが直前に声をかけてきたが、 続きは聞こえない。 |
一 | 4/16 0:20:8 | 2202cfflaWz7oZhNA||738 | ||
充分飛び上がり、 ローウェン達から離れると、 ターゲットの岩を決めた。 『頼むぞ・・・』 オレはそっと呟き、翼を羽ばたき始めた。 順々に、羽根が抜け、岩に向かって飛んでいく。 |
一 | 4/16 0:20:30 | 2202cfflaWz7oZhNA||403 | ||
”ドーン!!” なんとかターゲットの岩に命中! しかし凄い威力だ。前よりも強くなっている気が− 魔物たちは一斉に、音の方向を見る。 オレは”いまだ!”とローウェン達に合図する。 ローウェンは頷くと、アザレルをひっぱり、 猛スピードで塔へ向かった。 |
一 | 4/16 0:21:39 | 2202cfflaWz7oZhNA||492 | ||
砂埃が消えないうちに、 オレも急降下して、入り口に入る−・・・ −−−−−−−−−−−−−−− 中は前と同じだ。 ただ”棺桶”の数が減っている・・・ 『暗いですね。』 アザレルが目をしかめながら、言ってきた。 棺桶も少ないし、場所も覚えていたから、 階段はすぐ見つけられた。 二、三、四、五・・・ 『何故魔物がいないのでしょう・・・』 アザレルが部屋を見回して呟いた。 |
一 | 4/16 0:22:44 | 2202cfflaWz7oZhNA||979 | ||
六階・・・ 真っ赤な血が、所々に染み付いている。 壁も大きな爪あとなどが残っている・・・ 『仲間割れ・・・?』 アザレルが階段で、唖然としながら呟いた。 『いや・・・同一人物−いや同一魔物といった方がいいかな?』 ローウェンは攻撃の跡を見ながら呟いた。 |
一 | 4/16 0:23:24 | 2202cfflaWz7oZhNA||65 | ||
七、八、九− 『酷い・・・』 アザレルが部屋から目をそむける。 九階では、まだ血のいおいがする・・・ しかも、部屋全てが真っ赤に染まっている。 『ジェイン・・・上にいるのは、お前の仲間を散々殺した奴だ・・・ お前は奴と戦うざるおえない運命にあるのだろう。』 ローウェンが次の階段を見ながら言ってくる。 『あぁ。』 オレは一言返事を返した。 |
一 | 4/16 0:23:59 | 2202cfflaWz7oZhNA||932 | ||
”グォォォォォォ!!” 魔物が声を上げる。 なぜか分かる。あの時−最初の潜入のとき− 入り口で、仲間を沢山殺した奴だ。 顔はドラゴン。 目は赤・・・ だが、あの時より体系がおぞましくなっている。 |
一 | 4/16 0:24:54 | 2202cfflaWz7oZhNA||932 | ||
手は四本。下半身は馬。 伝説の生き物、ケンタウロスの様な格好をしている。 武器はカギヅメだ。 オレ達を見つけると、 左からローウェン・オレ・アザレルの順番で睨みつけてきた。 そして全員見終えると、今度はオレを見て笑う。 ”今度こそ、仲間の元に送ってあげますよ。” と言っているようだ。 |
一 | 4/16 0:25:47 | 2202cfflaWz7oZhNA||651 | ||
オレは余裕をこいている化け物に、 わざと大袈裟に翼を出して、羽ばたかせた。 魔物の笑いがかき消される。 魔物は、宙に浮いているオレを睨みつけてきた。 すると魔物は、指で四角形を作り、その中にオレを入れた。 (画家が、物を書くとき、指で四角形を作り、その中に物を入れるみたいに。) |
一 | 4/16 0:26:8 | 2202cfflaWz7oZhNA||312 | ||
すると、突然回りの空間がゆがむ。 オレは急いで下へ回避する。 危機一髪!さっきの場所はいきなり爆発した。 魔物は、オレを見ると大笑いをしている。 恐らく、魔術も使えるのだろう・・・ アザレルが、隙を狙って矢を撃った! 目に見えないスピードで矢が飛ぶ。 ”ズッ・・・” 矢は刺さったが、何の反応を見られない・・・ |
一 | 4/16 0:26:37 | 2202cfflaWz7oZhNA||4 | ||
魔物は今度は両手についたカギヅメを、自慢げに見せた。 そして、横に思いっきり振る。 ”ズガガガガガ!!” 壁が粉々に砕ける。 ”どうだ”と言わんばかりの表情だ。 しかし、本当に凄い威力だ・・・ ニタリと笑うと、カギヅメを構えて上下左右滅茶苦茶に振る。 ”ガガガガガ!!” 周りの壁がドンドン崩れていく。 (だが、塔は崩れない・・・) レドルの所まで行けずに、ここで負けてしまうのだろうか・・・ |
一 | 4/16 0:27:22 | 2202cfflaWz7oZhNA||430 | ||
それはならない! 負けられない絶対に! 『ちぃ!こんな、わけの分からない生物に負けてたまるか!!』 ローウェンが魔物を見上げながら叫ぶ。 『僕はレドルを倒しにきたんだ・・!この魔物に負ける為にきたわけじゃない!!』 アザレルも叫んだ。 二人ともオレと同じ気持ち・・思いなのだ! 『おおぉぉぉ!!』 アザレルが叫びながら矢を無数に放つ。 音を立てながら、魔物にズサズサと刺さっていく。 しかし、反応は無い・・・ と思っていたら、 ”グゥ!?” 魔物自身も何故痛いのかがわからないのだろう。 不思議そうに、しかし痛みに苦しみながら吠えた。 |
一 | 4/16 0:29:13 | 2202cfflaWz7oZhNA||668 | ||
『な!?』 皆、ほぼ同時に叫んだ。 いままでビクともしなかった魔物が苦しんでいるのだ。 今魔物は、腰辺りを掴み、苦しみ、喘いでいる。 ということは、そこが弱点なのだろう。 魔物が痛みに耐えながら立ち上がった。 弱点を悟られては、笑っても居られない。 魔物の顔から笑みが消えた。 オレをギロリと睨みつけると、両手のカギヅメを構えた。 横でローウェン達も構えている。 オレは、”こいつは、オレが。”と身振り手振りで、ローウェン達に伝えた。 すると、二人は、壁があった所まで下がり、オレを見てきた。 オレは、微笑み、二人に頷いた。 |
一 | 4/16 0:30:45 | 2202cfflaWz7oZhNA||995 | ||
オレが前を向くと、まだ魔物も構えていた。 最後は正々堂々やるらしい。 オレも魔物の方を見て、すぐに動ける体制に入った。 暫く間が空く・・・ そして、ついに魔物が腕を振り上げ突っこんできた。 オレも翼を羽ばたかせる。 目指すは、上半身と下半身を繋げている−・・・腰だ!! 『いっけぇぇぇ!!!』 オレは一気に羽根を飛ばした。 だんだんオレの意思で使えるようになってきた。 羽根が魔物の体のあちこちに刺さる。 魔物はそれでも突進してくる。 オレの前で一瞬止まると、大きく構えた腕を振り下ろす−・・・ ”ドーン!!!” 体に力が入らない・・・ 目の前で魔物が倒れるのが、目に映った。 |
一 | 4/16 0:31:7 | 2202cfflaWz7oZhNA||795 | ||
第二十三話へ・・・ |
一 | 4/16 0:37:9 | 2202cfflaWz7oZhNA||514 | ||
こんばんわ。 今回の二十二話では、レドルの塔へ到着しました。 この物語の始まりは、レドルの塔。 ならば、終わるのも、レドルの塔です。 そして塔を上っていると、以前仲間を大勢殺した、あの魔物に出会いました。 前回、予告したとおり、相手はパワーアップしていました。 しかし、ジェイン達の思いには、その力すらも通じませんでした。 思いの強さで魔物を倒した、ジェイン達。 その強さでレドルすらも倒せるのでしょうか。 次回、いよいよ最終決戦が幕を開けます。次回も是非見てくださいね。 また、今回見て頂いた方は、感想を残していって頂けると有り難いです。 |
ホルマリン漬け | 4/16 21:18:35 | 1988cfgr2C.xCBdFU||576 | ||
面白いです 才能あります(天 あとずっと尊敬してますので^^ |
一 | 4/17 0:3:24 | 2202cfflaWz7oZhNA||80 | ||
こんばんわ。 お褒めの言葉、ありがとうございます。 次回も是非、ご覧ください。 |
アリアンナ | 4/19 22:12:6 | 2184cfxJN5A.U.D7k||210 | ||
こんにちは、久し振りに書かせていただきます もう少しで終わると思うと寂しいです 羽根を飛ばすって、面白いですね あと、ちょっと気になったのですが、 >お前は奴と戦うざるおえない運命にあるのだろう は 戦「わ」ざる「を」えない じゃないでしょうか? 続き楽しみにしています〜 |
一 | 4/21 18:43:43 | 2202cfflaWz7oZhNA||823 | ||
こんばんわ。 お久しぶりです。 あと三話・・・エピローグを入れて四話です。 羽根は単純に思い付きです。 ミス指摘ありがとうございます。 確かにそうですね。”を”はどうなのかわかりませんが・・・ では次回も是非ご覧ください。 |
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