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8204ABCベガ4/28 23:6:312191cfIpKyB7aYp6o
All the Best things Come an end という諺なのです。やってみれば解るのですが、
タイトルにペーストするとAll the Best things Come an en となります。これは罠ですね

さて、名前募集スレが圏外に落ちた所でそろそろ載せようかなと
イメージと違ったら申し訳ない

ベガ4/28 23:6:552191cfIpKyB7aYp6o||329
世界は変わる

2005年4月19日、しかし世界にこれと言った変化はなかった。
つまり変わったのは城野・鈴乃(キノ・ベルノ)における主観の世界であり、その変化は城野の身に深刻な危機が迫っている事を彼女に教えた。
「剣を取れ、城野・鈴乃!」
そう言い放った人物は城野の世界に起きた変化、つまり巨獣を見て自らの意志により別の巨獣を以て城野を守った。
「先生、――理解しかねた」
「諦めるなよ城野君。私では奴は止められないぞ」
そういう彼女は巫部・匡子(カンナギ・キョウコ)、年齢不詳、城野の所属する真離学園3年A組の担任であるが、今の彼女は城野の知り得るそれとは全く違った。

ベガ4/28 23:7:202191cfIpKyB7aYp6o||168
「先生、――お前は誰だ」
「それは哲学的な質問か? 本質的な質問か? あるいはやはり、ただの確認か?」
「三番目だ。因みにと言った程度に確認をするが、ここで問答をしている時間はあるか?」
すると巫部は思い切り今思い出したという顔で、「いかん、剣を取れ、そして振るえ。敵目掛けて」
そもそも剣とは何か、と城野は辺りを見回そうとした。
が、その必要はなく、城野が巫部から意識を外せばすぐにそれは目に入った。
が、城野には疑問が生まれた。
勿論それは何故こんなところにそれがあるのかという野暮な事ではなく、
それが剣と呼ぶには無理がありそうな、玩具のような代物であったからだ。

ベガ4/28 23:7:322191cfIpKyB7aYp6o||49
見れば先程攻撃してきた巨獣はこちらへの攻撃態勢を取っているようだった。
この状況では別に彼女でなくともこの状況の恐怖より指示に従わなかった結果への恐怖の方が上回るだろう。
つまり城野は剣を振るったわけで、
そして巨とはつかない大きさであるが、何となく巨獣に対抗出来るのではないかと思える獣が出現した。

ベガ4/28 23:7:462191cfIpKyB7aYp6o||294
また、現状では獣の呼び名がないので暫定的な名とする為容姿の解説をするが、
敵対する巨獣は金属的な装甲を纏った白の狼、
巫部の連れているものは現存の生物には喩えづらく、甲虫の幼生と蜘蛛を混ぜて、そこに鯰か何かの髭をつけたような、
自然界に存在していたらすぐに絶滅するのではないかと想われる姿であった。勝てないと断言するのも仕方がないと思う。
対して城野のものは戦闘向きに見えた。こちらは一言で言える。龍だ。
城野のイメージからすると太さから見て体長はやや短いようだが、躯は途中から透け、消えていた。まだ先がある、と言う事と城野は見た。
と、そこまでを理解した時、爆炎が発生した。

ベガ4/28 23:7:532191cfIpKyB7aYp6o||72
それが龍と白狼によるものである事を理解するのにさほど時間はかからなかったが、それより巫部に
「三十六計逃げるにしかず」
と連れ去られる方が早かった。
誤解があるかも知れないのでもう一度言っておくと巫部は女性である。

ベガ4/28 23:8:22191cfIpKyB7aYp6o||99
「えーと、私は城野君に一つのことを選ばせたいと思っています。これが最後のチャンスだからです」
時と場所と巫部の人格は変わり、今はあの時から既に30分が経過しており、場所は城野の寮室であり、巫部はいつもの巫部だった。
「それは城野君が生き続けたいかどうかという事です」
「理解出来ないのは私の落ち度かどうか悩む」
すると巫部は無駄に身振り手振りを交えて説明する。
「あのですねー、城野君は今とんでも無いものに取り憑かれました。
それはこの世界で最初に何かに取り憑いて、それに対する想いを手繰って今城野君に取り憑いています。
因みにこれ以上憑依の対象を変える事はありません」

ベガ4/28 23:8:102191cfIpKyB7aYp6o||910
「言いたい事だけは理解しました。現実性を加味すると微妙ですが」
理解して貰えた、と言う所だけ聞いて巫部はぱあ、と顔を輝かせた。
「それでですねー、そいつが消滅すると反動で城野君と城野君の大切に思っているものが消滅します」
「理由は解らないですが言ってる事の理解はしました。続けてください」
「で、今城野君が死んだら勿論城野君は死にますが大切なものは守れます。今から11時間と30分程でその権利は失われます」
巫部は大真面目だった。判断理由としては語尾はそんなに伸びていないしそもそも巫部はそれほど高等な嘘をつけないという事もある。
「真実だとして、」と城野は前置きし、
「何故教えたんですか」

ベガ4/28 23:8:202191cfIpKyB7aYp6o||638
「解決しない絶望は嫌だからですよ。
迷って迷って、結果それでも答えが出なかったとしても、迷わせても貰えずに絶望を受け入れさせられるよりいいと先生は思います」
そういう人なのだよな、と納得しつつ城野は訊いた。
「先生、この事を私以外の私のようになった人に言った事がありますか」
「ありませんよー? 私の後になった人が城野君しかいなかったというのが主な理由で」
やはりか、と思う。特に根拠はないのだが。
「では、私が疑問を持った順に質問していきますがいいですか」
「はい。なんでもどうぞー」

ベガ4/28 23:8:332191cfIpKyB7aYp6o||818
「では先ず、先生は多重人格ですか」
「あはは、初めて見せるとよくそーゆーこと言われます。あれ集中力高めてるだけなんですよー」
「成程、いつも腑抜けてるのは集中力が足りてないだけだったんですね」
「ここ一番の時の為に温存してるんですよう。先生平均的に頑張ったらギリギリ合格ラインですよ」
「成程、では今の先生は人間失格ですね」
「あ?! 城野君先生騙した!」
喚く巫部を城野は軽く無視、
「では、あれは誰で何ですか」
殆ど何も表していない質問だが、巫部は的確に理解、そして答える。

ベガ4/28 23:8:502191cfIpKyB7aYp6o||742
「前者は確認ですよね? だとしたら合ってます。後者は城野君に憑いてる奴の弦谷君版です」
弦谷・佳苗(ゲンヤ・カナエ)、城野の現同窓である。
「彼女が何故私を狙ってきたのか解れば教えてください」
「それは前に話したとおり、私達に取り憑いてる奴が消滅すると私達や私達が想うものが消滅するからです。
それを防ぐにはそれを消滅させうる他の――まあ神なんですが、それを消すのが一番確実だから」

ベガ4/28 23:8:572191cfIpKyB7aYp6o||145
「先生今どさくさに紛れて滅茶苦茶な事言いませんでしたか」
「あーでも、別に絶対的、唯一的な者というわけではないんですよ。
ただ、別の種族より圧倒的に強くて、無から有を生み出せるからそう名乗ってるだけで」
「個性的な種族ですね」
「はいー。では先生は忙しいので帰りますね」

ベガ4/28 23:9:292191cfIpKyB7aYp6o||143
「先生、一応聞いておきますが危険はありませんか」
既に立ち上がった巫部は あ、という顔をして
「まあ大丈夫だと思いますよ」
「では先生に免じて安心しますね。先生に免じて。先生に免じて」
「言い過ぎですよ?! なんかもう嫌味を通り越して保険を押しつけられた気が!」

ベガ4/28 23:11:142191cfIpKyB7aYp6o||631
――――――――唐突に切れて後書き―――――――――

名前募集してたキャラにいい役回りがないかも知れません 絶望したらすみません

私の連載ペースは恐らく芸術板で最も乱を誇っておりますのでご注意ください
一月丸々空くこともあれば 20スレ経ったらすぐに と言うこともあります
気長に待てる人にどうぞ

後ジオシティーズからコピペしてるんですが
改行の勝手が違ったり読み仮名設定にしてるのがかっこになったりこれは非道いですね

MOON4/29 0:38:522211cf7VwnwWuwQvw||449
えーと、はじめましてでしょうか。お名前はよく拝見しますが物覚えが悪いので
あんまり解ってないかもです、ご容赦下さい。

白状しますと久しぶりに読める小説を見た気がします(多数の方に喧嘩売ってるような文になってしまった・・・)台詞の言い回しがとても私好みです。淡々とした感じが。
早速巫部先生の二重人格っぷりに夢中ですv

本当に独りよがりな感想になってしまいましたがこれからの展開を心待ちにしています。
気長に待ってますので無理なさらず頑張ってください。

5円玉4/29 17:17:402182cfRUvPz7oIbC.||41
キノか

キノの旅って覚えとっていいのか


 
―世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい―
 
 
 









スルーよろ


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