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8281セイクリッド・ブルー第三部(2)istint5/12 17:21:85919cfILuWpNLqdXU
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8243.html 前回までのお話

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ルヴィンたち三人が食堂で盗賊たちに混じってご飯を食べていると、スネイクがやってきた。
彼はルヴィンの隣にどかっと座り込むと、豪快な仕草で、肉をほおばった。
そしてしばらくの団欒の後、スネイクは立ち上がって大きな声で食堂中の盗賊たち、そしてルヴィンたちに向かって話し始めた。

istint5/12 17:21:485919cfILuWpNLqdXU||123
「よーし、お前等、よく聞け!
 明日、でかい盗みの仕事が出来た!
 グランデュール城ぬに囚われの身の我が友、レンティーニを奪還する!!
 相手はあの聖蒼教団の傭兵団。
 おまけに五聖将軍の内三人までもが揃ってやがる。
 はっきり言って勝ち目はねえ。
 全滅ってこともありえるだろう…むしろその可能性のほうがでかいかもしれねえ。
 怖気づいた奴は来るな!
 だが俺と一緒に死んでくれるって奴らは付いてきてくれ!」

istint5/12 17:22:115919cfILuWpNLqdXU||305
部屋はシーンと静まり返ったがやがて盗賊たちは口々に決起の声を上げた。

istint5/12 17:22:225919cfILuWpNLqdXU||653
「誰が怖気づくか!
 お頭一人じゃ何にも出来ねえだろうが!
 俺は行くぜ!」
「俺も!」
「俺もだ!!」
「皆、明日は久し振りにいい仕事が出来そうだぜ!」
「よく言ってくれた!
 お頭に死ぬまで付いていきますぜ!」

istint5/12 17:22:315919cfILuWpNLqdXU||237
スネイクに反対するもの、残ると言い出すものは一人もいなかった。
ルヴィンたちはスネイクのカリスマ性、盗賊たちの絆の深さに感動した。
スネイクはみんなの声を聞いて笑い出した。

istint5/12 17:22:385919cfILuWpNLqdXU||317
「ここにいるのはバカばっかりみたいだな。
 はっはっは!
 おい、お前等、ありったけ酒もってこい!
 今日で飲みおさめかも知れんぞ!
 ルヴィンも飲め飲め!」

istint5/12 17:22:545919cfILuWpNLqdXU||19
しばらくすると、カリ(研究チームのチーフ)が盗賊団には似つかわしくない白衣姿で現れ、スネイクに耳打ちした。
スネイクはそれを聞いてニヤッと笑うとカリに何やら指示を出した。
カリはその指示を受けてまたそそくさと戻っていった。

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ルヴィンが怪訝に思い、尋ねる。
「あの人って確か飛空挺の研究してた人だよね。
 何しにきたんだ?」

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スネイクは酒を一気に飲み干すと、「まあ、明日になりゃわかるさ。」とだけ答えた。
宴は夜遅くまで続き、いつの間にかルヴィンは眠ってしまっていた。
目が覚めたのはすっかり朝日が昇ってからだった。

istint5/12 17:23:255919cfILuWpNLqdXU||806
スネイクが物凄い勢いでルヴィンを起こす。
「オイ、起きやがれ!
 作戦会議だ!」

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寝ぼけ眼のルヴィンをスネイクが無理矢理会議室に連れて行く。
二人が到着すると既にニナとムスティンがそこにいた。
盗賊たちもチラホラいる。
カリもそこにいた。
スネイクがカリに「説明しろ。」と言うと、カリは淡々と作戦を説明し出した。

istint5/12 17:23:465919cfILuWpNLqdXU||421
「では、はじめます。
 まずこれを一分で暗記してください。」

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そう言うとカリは一枚の紙を取り出した。
そこには詳しく城の見取り図が書かれていた。
城は巨大な城壁で囲まれ、入り口は一つしかないということはルヴィンが見ても一目で分かった。
牢にたどり着くまでには城壁を突破し、中庭を抜け、城の中に入った後、一番奥の階段までたどり着かなければならなかった。
まず、城壁はどう突破するのか。

istint5/12 17:24:85919cfILuWpNLqdXU||218
カリはみんなの疑問を察して説明を始めた。
「コホン、では説明をします。
 まず、基本作戦は奇襲です。
 数に劣る我々が勝機を見出せるとしたらそれしかないでしょう。
 作戦の鉄則は迅速な行動、目的遂行、速やかな退却、この三つです。
 えー、奇襲作戦の第一として城壁を破壊します。
 これで敵の陣地は少なからず混乱し、入り口も関係なくなります。」

istint5/12 17:24:195919cfILuWpNLqdXU||216
そこでルヴィンが思わず声を上げた。
「城壁を破壊しますって簡単に言うけど…どうやってやるんだ?
 魔法でも剣でもそんな巨大な壁、壊せないぞ。」

istint5/12 17:24:255919cfILuWpNLqdXU||211
スネイクがルヴィンを怒鳴りつけた。
「ばかやろう!
 話は最期まで聞きやがれ!
 カリ、続けろ。」

istint5/12 17:24:535919cfILuWpNLqdXU||618
カリは何事も無かったように続ける。
「ルヴィン氏が指摘されたように城壁の破壊は困難です。
 はっきり言って剣や魔法などでは無理でしょう。
 そこで、我が旗艦ヴァージルガルディを使います。
 まず飛空挺で城の上空付近から主砲ナーガブラスターを城壁に向けて発射します。
 これで100%壁は破壊されるでしょう。
 しかし、飛空挺はまだ完成形ではないので一発撃てばエネルギーを全て使い果たすでしょう。
 壁の破壊と同時に我々盗賊団の地上部隊が城を襲撃します。

istint5/12 17:25:45919cfILuWpNLqdXU||965
 そしてルヴィン氏、ニナ氏、ムスティン氏、お頭の四人はヴァージルガルディで城の上空まで行き、城の入り口に降下し、混乱に乗じ、城内に雪崩れ込みます。
 これでメインチームは中庭を通り抜ける危険を回避出来ますね。
 中庭は恐らく乱戦となるでしょう。
 盗賊団には囮になってもらうわけです。
 そしてあなた方四人のうち誰か一人でも牢にたどり着ければ作戦終了、レンティーニ氏を連れて速やかに退却してください。
 私はヴァージルガルディの操作に専念するので直接指示は出せません。
 私からは以上です。」

istint5/12 17:25:225919cfILuWpNLqdXU||815
あの地下倉庫に眠る巨大戦艦が使えるとは思ってなかった三人は予想外の戦力に喜んだ。
しかし、本当にナーガブラスターを撃った事は無いので本当に賭けに近い作戦だった。
皆、細かい打ち合わせを終えると、各々の準備に取り掛かった。

istint5/12 17:25:505919cfILuWpNLqdXU||825
盗賊団は様々な武器を所持している。
中でも一際目を引いたのは、銃と爆弾という、火薬を使って使用する武器だった。
火薬の研究はグランデュールではごく近年始まったところなので物珍しかったのだ。
銃といっても、一発ごとに弾を込めるようなもので、銃口は拳大ほどの抱え大筒というものだった。
鉛だまの代わりに、手裏剣や火薬、化学薬品を紙で何十にも包んで打ち出す散弾銃みたいなものだ。
当たった瞬間に炸裂し、広範囲にダメージを与えられる。

istint5/12 17:26:145919cfILuWpNLqdXU||499
スネイクだけは特別に片手でも撃てる銃を腰に差していた。
短刀も四刀流で一風変わった格好だった。
そして一本だけ人の身長よりも長い剣を船に積んだ。
何でもこの剣は生体金属の次に硬い物質で出来た剣で、スネイクの切り札らしい。
カリはスネイクにこの剣は危険すぎるから使用は控えるように、と念を押していた。

istint5/12 17:26:235919cfILuWpNLqdXU||351
ルヴィンがその剣の事を尋ねても名前しか教えてくれなかった。
剣の名前はインヴァリッドというらしい。
持たせてもらったが、大きすぎ、重すぎてルヴィンには使えそうに無かった。

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準備が済むと盗賊団は次々と城下町に向かって馬を走らせて行った。
ルヴィンたちはそれより一日遅れでヴァージルガルディに乗り込んだ。
船は大きなエレベーターに乗せられて少しずつ上へ上がっていく。

istint5/12 17:27:45919cfILuWpNLqdXU||225
やがて地上にその雄雄しい姿を現すと、一気に上空に飛び上がった。
ルヴィンとニナは空のたびに大興奮だ。
スネイクとムスティンは落ち着いていた。

istint5/12 17:27:135919cfILuWpNLqdXU||519
船のスピードは凄まじく、ほんの一時間ほどでグランデュールが地平線の向こうに見えてきた。
城を覆い隠すように高い壁が聳え立っている。
カリが通信機のスイッチを押すと地上部隊に繋がった。
ザーザーというノイズと共に報告が入る。

istint5/12 17:27:195919cfILuWpNLqdXU||583
「地上部隊150人、全て城下に潜入した。
 いつでも作戦を始めてくれ。」

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それにカリが冷静に答える。
「こちら、ヴァージルガルディ。
 了解した。
 ナーガブラスターを発射する。」

istint5/12 17:27:395919cfILuWpNLqdXU||219
ルヴィンたちはカリに言われたとおり席に着き、シートベルトを締める。
大きなモニターに城壁が映し出された。
カリが手元の大きなレバーを引いた瞬間、船全体が大きく揺れ、船の前方の直径10メートル程もある主砲から赤い光が放たれた。

istint5/12 17:27:495919cfILuWpNLqdXU||12
空気を焦がしながら凄まじいスピードで飛んでいく。
それは一瞬で城壁に届いた。
分厚い城壁は数秒もその光に抵抗できずに、弾け飛んだ。
岩の破片は熱によって融解し、城に炎が灯る。
成功だった。

istint5/12 17:28:05919cfILuWpNLqdXU||416
城を囲んでいた壁は嘘のように瓦解し、その城が姿を現していた。
ヴァージルガルディはあっという間に城の上空にたどり着くと、やっとルヴィンたちの出番がやってきた。
下では既に騎士団と盗賊団の攻防が繰り広げられている。
カリが四人に「到着した、ご武運を。」とだけ告げた。

istint5/12 17:28:115919cfILuWpNLqdXU||102
四人はデッキに出たが、疑問が一つ残る。
どうやって下まで降りるのか?
ルヴィンが突っ立っているとスネイクが自分の身長ほどの大きさの平べったいボードを持ってきた。

istint5/12 17:28:345919cfILuWpNLqdXU||484
「なに突っ立ってんだ!
 さっさと突撃するぞ!」
スネイクはそう言うと空中にボードを投げ、その上に乗った。
そして「いやっほーう!」と雄たけびを上げながら急降下していく。
まるでサーフィンのように風に乗ってすごい勢いで下へ降りていってしまった。

istint5/12 17:28:465919cfILuWpNLqdXU||605
ムスティンも魔力で空中に足場を作るとニナを抱えてピョンピョンっと降りていってしまった。
ルヴィンは一人取り残されてしまった。
「どうやって降りるんだよ!
 おい、待ってくれよー!」

istint5/12 17:29:435919cfILuWpNLqdXU||243
今回は少し短いですがここまでです。
次回は遂に盗賊達のレンティーニ奪還作戦の開始です。
お楽しみにー

フィリス5/12 21:8:462202cfh3yStQhJPIM||900
いやぁ、短くなんてありませんよ^^
いいくらいです♪(コレヨムノニ10プンカカッタヤツガナニヲイウ
面白いですねぇ☆
これからも頑張ってくださいw

シェイラ5/13 11:6:132184cfBfn8otp3Ado||898
おお!遂に来ましたね!奪還作戦。何より、スネイクもそうですが。盗賊団の絆に感動させられました。前言撤回です。スネイクも好きですが、盗賊団まとめて好きです!他のキャラもナイスですよ〜。あ〜続きが楽しみです。


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