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8295第一話『冥界脱獄』〜天使と堕天使〜ナチュラルアクア5/14 12:43:82026cfp3VZNiGwKmA
こんにちは。ナチです。
前回の試し小説で出した第一話ですが、
少しながら見てくださった方が見えましたので
なんとか続けたいと思います^^;

ではどうぞ〜

ナチュラルアクア5/14 13:8:162026cfp3VZNiGwKmA||261
時は

地上で海の神と陸の神が地位を求め戦いを続け
冥界には一代目冥界王スラウが君臨し
雲の上には天界が存在し天使が飛び交う頃。

神の逆鱗に触れた一人の天使が手配され
天使ラゥエルが天界を逃げ回っていた。

ナチュラルアクア5/14 13:33:522026cfp3VZNiGwKmA||897
ラゥエル「か・・囲まれた・・・」
神の配下「残念だったな、天界で逃げると言うのは檻の中を走るのと同じ様な事だ」
神の配下「そうだ、もうこれ以上は逃がさないからな」
ラゥエル「・・・果たして・・・そうかな・・・」
ラゥエルは瞬く間に何人のも天使を薙ぎ倒し高台に向かって飛び出した。

ラゥエル「!!」
しかしラゥエルの前には逃げられぬ壁が立ちはだかった。
ラゥエル「まさか貴方が見えるとは・・・」
ラゥエルの前には天界の絶対勢力、あの「神」が降臨された。

ナチュラルアクア5/14 13:42:222026cfp3VZNiGwKmA||333
神「ラゥエル、御前は天界に居させる事はできなくなった」
威厳に満ちた顔は、怒りは無く冷静を保っていた。
ラゥエル「・・・・・くっ」
神はラゥエルの頭に手を添え、こう言った。
神「さらばだ、天使ラゥエル・・・・」

その時白衣を纏う神の体に青白い閃光が走った。
ラゥエル「ぐっ・・・ぐはっ・・・ぐあぁぁぁぁ・・・」
ラゥエルの翼は焦げ、意識を失い、天界を後にした。

ナチュラルアクア5/14 13:50:12026cfp3VZNiGwKmA||233
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

ナチュラルアクア5/14 13:50:162026cfp3VZNiGwKmA||243
意識が戻った時
ラゥエルは冥界の玉座の前に立っていた。

スラウ「・・・・」
スラウは床に足を立たせラゥエルに言った
スラウ「御前の名は堕天使ラーゥルだ・・・」
ラーゥル「・・・ラーゥル・・・」
スラウ「そうだ・・・堕ち天使よ、冥界の覇者となれ・・・」
ラーゥル「俺は・・・」

その後、冷い吐息に吹かれ、音も無く、凍る地面に叩き付けられた。
ラーゥル「ぐぁっ・・・・・・」
・・・・

ナチュラルアクア5/14 13:50:362026cfp3VZNiGwKmA||830
春。
冥界は相変わらず暗く、しっとりとした空気に包まれている。
地上の花畑を思わせる物も無く、
ただゾッとする空気が吹き抜けるだけ・・・。

ラーゥルは冥界に彷徨いながら痛みの無い苦しみを味わう。
声にもならず、表情にも表さず、
ただただ苦しみに裂かれた傷を負うだけ。

ナチュラルアクア5/14 13:50:502026cfp3VZNiGwKmA||347
暗くしっとりした道をゆっくり歩く。
それを繰り返す
意志は無く、ただ単に歩く。

ナチュラルアクア5/14 13:58:182026cfp3VZNiGwKmA||730
夏。
海も無く、日差しも無く、あるのは果てない道。
その地には光が無く東西南北の方向すら分からない。

苦痛の思いに曝されながらも表情は硬く呼吸は荒い。
苦しみの他、天界で生きた事も地上で生きた事も脳裏には無く、
ラーゥルの心は閉ざされていく。

ナチュラルアクア5/14 13:58:322026cfp3VZNiGwKmA||443
暗くしっとりした道をゆっくり歩く。
それを繰り返す
意志は無く、ただ単に歩く。

ナチュラルアクア5/14 13:58:522026cfp3VZNiGwKmA||273
秋。
冥界はいつも以上に暗闇で、空気が重く感じる。
歩き疲れぬ身を、意味無く休ませる。
意志は無い。感情も無い。

ナチュラルアクア5/14 13:59:102026cfp3VZNiGwKmA||448
しかし、時は変動した。

ナチュラルアクア5/14 13:59:302026cfp3VZNiGwKmA||870
有るはずの無い光が
あの日以来のあの光が
ラーゥルの頭上を掠めた。

ナチュラルアクア5/14 14:2:312026cfp3VZNiGwKmA||41
その光は拡散しては収縮し、
ラーゥルの周りを回り続けた。

ラーゥル「・・・」

光は回り続けた。
まるで、ラーゥルに何かを思い出させるかの様に

ラーゥル「こ・・・これは・・・・」
その時、ラーゥルの脳に一つの存在が浮かび上がった。

ラーゥル「ラ・・・ラ・・エル」

その存在は浮沈し、ラーゥルに痛みを与えた。

ラーゥル「ララ・・エル・・・・くっ・・・」

ナチュラルアクア5/14 14:3:382026cfp3VZNiGwKmA||690
痛みが脳を貫いた瞬間
ラーゥルに光の存在が留まった、

ラーゥル「ララエル・・・なのか?」
その瞬間
光は暗闇に拡散し、
光は闇へと解け
ラーゥルの前で一つのリングと化した。

コロン・・・
ラーゥルの脳裏に「そうだよ・・・」と
掠れた声が横切った。

ナチュラルアクア5/14 14:4:52026cfp3VZNiGwKmA||583
ラーゥル「ララエル・・・君は・・・・」

ラーゥルの前でリングが煌いた。
ラーゥルはそっとしゃがみ、
煌くリングを手に取った。

「You come back to heavens again」

煌くリングに刻んである文字をそっと読んだ。

ラーゥル「ララエ・・・」
最後まで名を呼べなかった。
ラーゥルの感情が頬を流れた。

ナチュラルアクア5/14 14:4:222026cfp3VZNiGwKmA||154
ラーゥル「・・・」

煌くリングを腕に置き、
生気の眼で暗闇を見つめた。

「You come back to heavens again」

ラーゥル「俺は再び天界に戻る」
そして、リングは煌き、優しく光を放った。

ナチュラルアクア5/14 14:5:222026cfp3VZNiGwKmA||681
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

ナチュラルアクア5/14 14:5:472026cfp3VZNiGwKmA||67
全く方角は分からない。
戻る道も分からない。

だが、とにかく進む事を選んだ。

この先何が起こるかは誰も知らない。

ナチュラルアクア5/14 14:5:582026cfp3VZNiGwKmA||37
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

ナチュラルアクア5/14 14:8:192026cfp3VZNiGwKmA||521
やっと終わりました^^;
前回のを少し改良し、改めて第一話として発行させて頂きます。

何か感想があれば言ってください(´艸`*)

第2話 次回予告

戦天使 リングが指す新路

ハイ。これだけです。。。ハイ。
やっと本場戦闘シーンに突入です


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