8317 | オリジナル〜連載:短編〜●前書き | 殺鬼 | 5/17 20:17:42 | 2021cfHog97li1wdQ |
皆さんこんにちわ、こんばんわ。 さて、どれに当てはまるか分かりませんが。 今回はこのスレッドにお立ち寄りくださり、ありがとうございます。 未熟ながら、自分が長年温めてきた小説なるものを、 この芸術掲示板にて書かせていただきます。 それではしばしの間お付き合いください。 殺鬼 |
殺鬼 | 5/17 20:20:41 | 2021cfHog97li1wdQ||200 | ||
夢 現 輪 廻 最近の噂話というのは、都市伝説的なものが多いらしい。 近頃の私の学校も怪談話にとく似た都市伝説がブームだ。 ありもしないような話から、物理的に考えて不可能な話、 冷静に考えれば造作もない。 みんな作り話ということに気付く。 しかし、こういう類のものというものは、 なかなかに納まりが利かないものだ。 終いには、尾びれ背びれをつけて、さらに話が拡大していく。 |
殺鬼 | 5/17 20:20:58 | 2021cfHog97li1wdQ||877 | ||
つい先日も。 「ねぇ、聞いた?こんな話。」 「ん?何々?また新しい都市伝説?」 クラスの都市伝説好きであり、この都市伝説ブームを急速的に広めた張本人。 大林 未玖 (14) この間も、死んだ彼女の霊がなんだの。 何丁目の木はどうだの言っていた。 「ちょっと違うんだなぁ、あのね。」 「なんか同じシチュエーションが前にも…。」 |
殺鬼 | 5/17 20:21:10 | 2021cfHog97li1wdQ||480 | ||
受け答えをしているのは、未玖と馴染みであるいわば幼馴染。 高田 優花 (14) 本人が言った同じというのは、同じ都市伝説を、 少し曲げた物語にして聞かされ、 未玖から 『へっへーん、引っかかったね〜優花v これ、前話したやつをちょっとアレンジしたものなんだよv気付いてた?』 と、半ば信じかけていた優花は揚げ足を取られたとばかりに、 頭を抱えて唸っていた。 |
殺鬼 | 5/17 20:21:22 | 2021cfHog97li1wdQ||703 | ||
本来姉御肌な優花が、お気楽天板な未玖に遊ばれている姿は、 少なからずクラスに衝撃をあたえていた。 「あんなの、もう1回したらもう効かないじゃない。」 「そりゃそうだ。で、なんなの?持ったいつけずに教えなさい。」 「あぁ、そうだった。」 そうして1人の話が2倍3倍と増えていく。 私はこの、2年P組のクラス委員であり、この2人の同じ馴染み。 3人いつでも一緒な私達は、幼稚園からこの中学まで一緒に歩んで来た。 |
殺鬼 | 5/17 20:21:32 | 2021cfHog97li1wdQ||598 | ||
しかし、何時の世も変わらないものは変わらないのだなと、 しみじみ思う。 篠崎 夏帆 (14) 先ほどからこの2人を観察している。 さて、今日はどんな1日になるのやら。 |
殺鬼 | 5/19 23:19:18 | 2021cfHog97li1wdQ||752 | ||
第 壱 話 現 夜 夏帆は読みかけの本を閉じて、 2人に向き直った。 「優花、未玖、そろそろホームルームが始まるんだから、 お話はそのまでにしておかない?」 「え、もうそんな時間?」 未玖はそう言いながらも少しでも時間があるならと、 時計を見上げた。 |
殺鬼 | 5/20 22:27:54 | 2021cfHog97li1wdQ||63 | ||
「大丈夫、あと30秒残ってる!!」 「なーにが大丈夫だ、大林。」 時計の小さな隙間を指差しながら未玖は言うが、 なんなくその指を握りおろしたのは、 担任の朝倉先生だった。 「あ…先生…来ちゃったの?」 「来ちゃぁ悪ぃのか?大林、さっき鐘鳴ったよな、聞いてたよなぁ?」 先生はいつもは元気で太っ腹な先生だが、 時間には手厳しい。 |
殺鬼 | 5/28 20:25:37 | 2021cfHog97li1wdQ||741 | ||
「ほら、席につけよ〜。」 「うぅ〜…ここからが面白いところなのに!!」 ぶつくさ文句を言いながらも、 席につく未玖は本当にしぶしぶといった様子で後ろのほうに走って行った。 「出席とるぞ〜、大蔵。」 「はい。」 「小沢。」 出席確認が始まってからは先ほどの騒がしさもなくなる。 逆にそれが寂しくはなるが。 |
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