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8413敵国の計画書第七話−避難所−6/3 11:9:522202cfflaWz7oZhNA
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第六話−増援−   http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8376.html

第七話−避難所−

6/3 11:10:152202cfflaWz7oZhNA||824
『何!?』
大佐は驚いて聞き返した。
男は再びため息を吐いて答えた。
『だーかーらー、援護部隊だ。』
しかし、これにはオレも驚いた。
援護部隊はてっきりやられたのかと思っていたが・・・

大佐はまだ驚いている。
ラシャンが大佐の変わりに聞いた。
『他は?』
男は目を逸らし(と言ってもマスクをしているが。)静かに答えた。
『全滅だ。援護部隊だけじゃない。本部もな・・・』

6/3 11:10:482202cfflaWz7oZhNA||684
『な・・・バカな・・・』
大佐の顔が真っ青になった。
『本当だ・・・この国も・・・滅んだ・・』
男が呟いた。
オレは体を持ち上げ、本部の方を見た。
燃えている・・・

『魔物は・・・どうなったんだ・・?』
オレは一番気になっていた事を聞いた。
ファルダーを殺した魔物達−・・・
『一応去ったみたいだ・・だが、死んだわけじゃない、次は同盟・・・』
男は最後まで言わなかった。いや言えなかったのだろう。

『作戦は失敗ということですか・・・』
ズーロンドが呟いた。
確かにそうなる・・・今、同盟国が襲われた場合、この国の国民は助からない・・・

6/3 11:11:552202cfflaWz7oZhNA||679
少しの間、沈黙が続いた。
しかし、その沈黙をラシャンが破った。
『あぁ・・・そういえば・・名前は?』
『そういや、言ってませんでしたねぇ。オレの名前はルデューだ。』

援護部隊の男−ルデュー、がマスクを外しながら言った。
顔は、目がキツく、色は金色だ。髪は藍色だ。

『ルージューさん。何処か休めそうな場所は・・・』
ラシャンが傷を押さえながら呟いた。
ルデューは目を顰め、髪をかきながら答えた。
『あの・・・ルデューね?休める場所は、避難所に行けば良い。』

6/3 11:12:102202cfflaWz7oZhNA||625
−避難所というのは、人間同士の戦いで、国民が逃げる場所のこと。
通常は、あちこちにあり、それぞれの所で避難するが、
現在は殆どが潰れ、残っている、一番広い場所が使われているらしい。−

6/3 11:12:372202cfflaWz7oZhNA||884
『しかし、この倒れている魔物は、どうにかならんのか・・・
戦いが終わっても真っ赤になるぞ。』
ラシャンはさっきから、文句をばかりを言いながら歩いている。
『フン・・・仕方あるまい。それに、この国ももう復興は不可能だ・・・』
大佐が静かに呟いた。
その言葉を聞いて、再び沈黙・・・

6/3 11:13:12202cfflaWz7oZhNA||958
『ここだ。』
ルデューが洞穴の入り口に立ち、言った。
随分古ぼけているが、壊れなかったのだから信用しよう。

中は大分広い。
これなら、部屋を貸して、金もとれるんじゃないか、と思うほどだ。
入っていくと、早速、一人の兵に声をかけられた。
『あれ?バルダ!』
オレは声の方を向くと、一人の男が歩いてきた。

『お前、いつかの援護兵・・・レシイか!?』
オレは思わず叫んでしまった。
レシイが嬉しそうに頷く。

6/3 11:14:462202cfflaWz7oZhNA||495
『あー奇跡だな!オレはてっきり死んだと思ってたよ。ハハッ。』
レシイが笑いながら言った。

オレはそり言葉に少しカチンときたので、思わず言い返してしまった。
『あーそうか。しかし君も援護兵程度で、良く生き延びれたねぇ。』
レシイは難しい顔をすると、暗い声で答えてきた。
『そうだな。しかし、全部友のお陰だがな・・・・』

オレは、どう言う事だ?と聞こうとしたが、大体はわかる。
オレもファルダーのお陰で生きていられるんだ・・・

6/3 11:15:22202cfflaWz7oZhNA||436
ファルダーは、どういう思いで、オレを助けたのだろうか。
オレに生きてほしかったから・・・いや、自分はもう駄目だから、
自分の分も生きてくれ という思いで、助けてくれたのだろう・・・
ならば、ファルダーの死を悲しむより、これからどうするか、考えたほうが、
ファルダーは報われるのではないか?

6/3 11:16:142202cfflaWz7oZhNA||854
そう思い直して、暗い雰囲気をなくすために、レシイに少しふざけて、話しかけた。
『そうか・・・ま、兎に角、生きていられている事を喜ぼうではないか!我が友よ!』
レシイも少し、明るい顔になり、あぁ!、と返事を返してきた。

オレ達は今、食べ物を食べながら話し合っている。
『今のこっちの戦力はどれくらいなんだ?』
ラシャンがレシイに聞いた。

レシイは顔を顰めて、少し考えてから答えた。
『大体五十人位・・・・だと思う。』
少し曖昧だが仕方がない。
『五十人じゃどうしようもねぇな。』
ルデューが肉を食べながら呟いた。

6/3 11:16:572202cfflaWz7oZhNA||963
『しかし、どうせこの世は魔物に支配される。ならば戦って堂々と・・・』
大佐が飲み物を片手に、ルデューに言った。

それに対して、ルデューは大佐を睨んだ。
『堂々!?ふざけんな。ただの無駄死にだろうが。』

流石に大佐もカチンときたらしく、大佐もルデューを睨んだ。
『無駄死にだと!?私達の亡き戦友も皆無駄死にという事か!』
『だろうな。あの時逃げてれば誰も死ななかった。』
暫く言い合いが続きそうなので、オレ達は少し非難した。

6/3 11:17:292202cfflaWz7oZhNA||490
『しかし酷い戦だった・・・』
最初に口を開いたのはラシャンだった。

『あぁ。あれならスパイの方がマシだ。何人の戦友が死んだか・・・』
オレも呟いた。思わずファルダーの事が過ぎる。
レシイが難しい顔をして言った。

『戦争ってのはそんなモンだよ。失う物は有れど、得る物は何も無い。
しかし、戦わなければ負けるんだ。敵国さえ攻撃を仕掛けてこなければ・・・』
全くその通りだ。オレもラシャンも思わず頷いてしまった。

6/3 11:18:302202cfflaWz7oZhNA||407
『オレが昔所属してた国の軍でも、そんな事言ってたな・・・
オレの戦友が、隊長に喧嘩売ってた。』

ラシャンが微笑しながら言った。
そういえば、ラシャンは昔は別の国の軍に入ってたと言っていた。

ラシャンは少し間を空けて、続けた。
『でも、その隊長も言ってた。
勝つか負けるか、しないと、戦争は終わらないと・・・』

ラシャンの顔が悲しそうな表情になる。
辛い思い出があったのだろう。

6/3 11:20:282202cfflaWz7oZhNA||457
『そうだな。でも悲しいな。
勝つか負けるか、と言っても、勝たないと大変な事になる。』

レシイがグラスに入った飲み物を見つめながら呟いた。
しかし、それでも事実なのだ。

と、丁度その時、ルデューと大佐の言い合いがようやく終わった。
結論は出なかったようだ。
『ふん。こんな事を話し合っていても仕方が無い。今は今の事を話し合おう。』

6/3 11:20:582202cfflaWz7oZhNA||156
『あんな大群を私達で倒す事は、まず、不可能だ。』
大佐はいつも現実的だ。

お陰であやふやにはならないが、絶望感に浸る事はよくある。
『で、皆で此処で死のうってか?』
ルデューがケッと吐き捨てた。

大佐はギロリとルデューを睨んだ。しかし動じない。
大佐はルデューから目を離し、続けた。
『だがな、同時に、あれだけの大群がチームワークを組んでいるとも思えない。』
確かにそうだ!ラシャンもピンときたらしい。

6/3 11:21:172202cfflaWz7oZhNA||43
『つまり・・・あいつ等にはリーダーが居るって事か?』
ルデューが目を顰めて言う。
『そういう事だ。』

皆の顔がパッと明るくなった。勿論オレもだ。
『で!そいつは何処に!?』
レシイが飛び跳ねながら大佐に聞いた。
暫く間が空く・・・

6/3 11:22:82202cfflaWz7oZhNA||282
『いや・・・その・・・私も分からん・・・』
万事休す。
『は!?』

ルデューが”今から地球が消えます”とでも言われたような声で聞き返した。
『だがな。魔物大将だ。どうせデカい塔に住んでるに決まっている!』

大佐が飲み物を飲み終えて、叫んだ。誰にでも、言い訳、にしか聞こえない。
『小屋に住んでるかもしれませんよ。』
ラシャンがボソリと呟いた。

6/3 11:22:242202cfflaWz7oZhNA||469
大佐は、かもな・・・と呟いて、何処かへフラッと行ってしまった。
『どうするんだよ・・・』
思わず口から出てしまった。
一斉に皆の口からため息が出る。

6/3 11:22:492202cfflaWz7oZhNA||280
オレは少し飲み物を飲んで、心の中で神に願った。
(”地球は消えます”だけは勘弁してください!)

6/3 11:23:62202cfflaWz7oZhNA||357
第八話へ続く・・・・

6/3 11:26:552202cfflaWz7oZhNA||234
戦争は一段落つきましたが、それによって、国は壊滅。
復興不可能な自体と化しました。
今後、バルダ達は、どう動いていくのでしょうか。

是非、第八話も見てくださいね。
又、第七話を見て頂いた方は、是非感想を残して言って頂けると、ありがたいです。

グー者6/3 23:15:185887cfF7Jg8mr35X6||806
どーも、お久しぶり(?)ですw

なんかしばしの休戦的なこの状態・・・好きですねw
地球は消えます・・・そうだったら驚くでしょうね^^;

次回も是非読ませていただきますw

6/4 19:42:282202cfflaWz7oZhNA||91
こんばんわ。
お久しぶりです。

最近チビに来る機会が少なくなり、
グー者さんと話す機会も少なくなってしまいましたね。
いつ、また完全に戻れるか、わかりませんが、その時は是非、話してやって下さい。

僕も、何気に、こういう空間、時間が好きです。
戦い終えた後の、休憩・・・といいのますか。寛いでいる様子。
暫く、戦争の現実と離れて、ゆったりするのも良いです。
しかし、それに慣れると、大変な事になりますが。

ちょっと、此処らへんだと、大佐が壊れてますね。
疲れきってますし、仕方がありませんが。
今後は、大佐大活躍・・・です。

では、次回も是非見てくださいね。


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