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8466雨が降る頃、歩いていたら姫乃唯6/14 12:29:92191cfCdWRgMtDtHo
しとしとと、静かに雨の振る梅雨の昼。
空は薄暗く、ほのかにやわらかい灰色の雲が立ち込める。
雨足が、強くなる。
ぽつぽつと、私の持つ赤い傘によく響く。
新しく芽生えた淡い緑たちへ、嬉しそうに振っていく。
葉っぱに当たった雨の一滴が、小さく弾んで、それがまた弾けて。
踏みならされた道に水溜りができる。
水溜りへばしゃばしゃと。まだ土のある所へぽつぽつと。
葉っぱの上は静かに小さなピンという音。
私の赤い傘に、ボツボツと鈍い音が響く。
雨は、しとしと降る小雨から、次第に強くなってきた。
水音の作る大合奏。
ざぁざぁと、遠くから。ぽつぽつぴとぴと近くから。
頭の上からぼとぼとと。
何でだろう。

姫乃唯6/14 12:29:192191cfCdWRgMtDtHo||755
何でこんなにも、うるさいはずの雨の音が。

何でこんなにも綺麗に聞こえるんだろう。
不思議に思う。でも。

でもきっと。
たぶんそれはあなたの所為。
あなたが隣で一緒に歩いているから。
ふわふわと優しく微笑んでくれているから、私も嬉しくなるんだ。
雨の音だって、優しく聞こえる。
一緒に歩いているから、私は幸せなんだ。
うん。できれば。

明日の結婚式も、雨だったら良いな。


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