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8480敵国の計画書第八話−迷路−6/17 11:54:252202cfflaWz7oZhNA
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第六話−増援−   http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8376.html
第七話−避難所−  http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8413.html

第八話−迷路−

6/17 11:54:532202cfflaWz7oZhNA||431
『おはよう諸君!』

大佐の声がする。
オレは、バッと起き上がった。
そういえば、昨日此処で皆と少し話して寝てしまったんだ。
『すぐに会議だ。』

大佐はそれだけ言うと、去っていった。
他の人も少しずつ起きてきた。

6/17 11:55:522202cfflaWz7oZhNA||464
『昨日の会話で、何も全ての魔物を殺さずとも、
大将を殺せば終わる!と言う可能性が出た!!』

大佐が大声で叫ぶ。
と、同時に歓声が上がる。
この後の落ち込みようが見所だ。オレ達もやられたのだ。
お前等も真実を聞くが良い。

『だが・・・何処に居るかは、分からない。』
時が止まった。全員が一斉に固まる。
フッざまみろ。期待するのが悪いのだ。

『フッ・・・しかしな、探せばよいのだ!探せば!!』
皆が目を顰める。
ついに一人が発言をした。
『どういう事ですか?探すって。』

6/17 11:56:272202cfflaWz7oZhNA||992
大佐、まさか”でっかい城を探せ”とか言わないよな。

『でっかい城を探せ!』

黙れぃ!と心の中で、思いっきり叫んだ。
大佐ぁ・・・しっかりしてくれよ。
皆の顔が思いっきり青ざめる。

『冗談だ。現在五十人前後・・・』
大佐が目を顰め、数えている。
それを見て、さっき発言した兵が、再び発言した。

『正確には六十七人でした。』

6/17 11:58:162202cfflaWz7oZhNA||875
大佐が目を顰める。
『では・・・五十人は、敵の大将・・・魔王とでも言うか。魔王を探せ!』
皆から歓声が聞こえてくると思ったが、聞こえなかった。

一人の兵が
『でも、一人一人で少しずつ探すのは・・・』
兵の発言が終わる前に、大佐が言った。
『五十人は五人一組になれ。残りの17人は此処に残り、
皆からの情報整理等をやってくれ。』

皆には、小さな機械が渡された。その機械にむかって話すと此処につながる。
らしい。

その機械の説明が終わると、大佐は腕組をして呟いた。
『さて・・・今すぐ出発するのは危険だな・・・』
少し間を空け、出発は朝だ。と大佐が言った。
皆がコクリと頷く。

6/17 11:59:52202cfflaWz7oZhNA||121
『さて!部隊員は各自で決めろ。
で、夜までに私に連絡をしてくれ。決まらない所は私が勝手に決める。
では、コンピューター操作に慣れている者は此処に残れ、それ以外は部隊員を決め、報告し、明日に備えて寝ろ。』

大佐がそういうと、機械が得意な奴は大佐の元へ走り、
それ以外は、戦友と話しながらフラフラと此処を離れていく。
オレがその様子をボーっと眺めていると、後ろから声がした。

『えらい事になりそうだなぁ。』
オレはビクッとし、後ろを振り返るとラシャンが立っていた。
そういえば、こんな事前にもあったな。

6/17 12:0:432202cfflaWz7oZhNA||327
『こういう事は戦友についてくのが一番なんだ。』
ラシャンがニヤリとして手を差し伸べてきた。
オレも笑って、その手を握った。

『そうだな。』
これが最後の戦となるならば、やはり戦友と戦いたい。
『さて・・後は・・・』

ラシャンが目を顰めて辺りを見回してると、レシイが走ってきた。
『おーい!!オレは仲間外れかい?』
ラシャンが睨みつけて頷くと、レシイが睨みつけてきたので、冗談だ、
と笑って返した。

6/17 12:0:552202cfflaWz7oZhNA||663
『びっくりさせるなよ・・』
レシイが胸を撫で下ろしている。
後は・・・やはり大佐だろう・・・しかし、大佐位の地位の人も十人は居ないと・・
と、考えていたら、大佐が数人の人と話している。多分大佐程度の地位の人だろう。

6/17 12:1:402202cfflaWz7oZhNA||888
考えてみれば、そうでもないとこの計画は台無しだ。
幾らバカな所がある大佐でも・・・・と失礼だな。これは。
と、考えていたら、又もや遠くの方から声が聞こえた。

『友人、知人はもう居ない・・・すまないが此処に入れてくれないか?』
声をかけてきたのは援護部隊隊長−ルデューだ。
ラシャンがニヤリとして、冗談を言おうとしたが、止めたみたいだ。

『戦力になってくれよ。ルデュー。』
ラシャンが笑って手を差し伸べた。
『オレが戦力にならないと思うか?』
ルデューは手を握り返した。

6/17 12:2:482202cfflaWz7oZhNA||272
『んじゃ、オレは報告に言ってくるわ。集合は、今度は明日だな。じゃ。』
ラシャンはそう言い、報告に行った。

『しかし暇だなー・・』
レシイが呟く。確かに暇だ。
オレ達は今、テーブルを前に寛いでいる。
この暇はもったいない。何か為になることは・・・

『おいレシイ。行く道は決められているのかな?』
レシイは目を顰めて、返事を返そうとした。
しかし、横からの声に邪魔された。
『決められてはおらん。』

6/17 12:3:82202cfflaWz7oZhNA||826
オレはビクッとし、横を振り向いた。
こんいうのは苦手なんだラシャン!何度言ったら分かるんだ!
しかし、横に立っていた人物は大佐だった。

『しかし、今から決める予定だ。何処か要望があるのか?』
オレは少しの間止まっていたが、少しすると動き出した。
『あ、あぁ・・・地図はありますか?』
オレは頭をかきながら大佐に聞くと、無言で横から出し、テーブルの上に広げた。

6/17 12:4:132202cfflaWz7oZhNA||404
『おぉ流石大佐!』
オレは地図に目を通しながら言った。
地図を見ている為、顔は見えないが、少なくとも心の中では、喜んでいるのだろう。

6/17 12:5:22202cfflaWz7oZhNA||4
民の援護は不可能だが、
魔物が民に追いつく前に大将を殺すことなら可能かもしれない。
やはり、大将を探すなら敵国の計画書が出てきた、敵国だろう。

オレは地図から目を離さずに、大佐とレシイにメモの合図をした。
『希望は・・・まずは敵国・・・その次にこの川を越えて・・・この国へ・・・』
オレが要望を述べていくと、
見なくてもレシイが不思議そうに見ているのが分かった。

『バルダ・・何故その国を回るんだ?』
やっぱり・・・オレは顔を上げて説明した。

『ここは敵国の同盟国で、
更に一番親しくしていた国だ。もしかしたら手がかりがあるかもしれない・・・』

6/17 12:5:412202cfflaWz7oZhNA||901
レシイの曇った顔が、パッと明るくなった。

”そういう事か!”

と言われる前に、オレは再び地図に顔を向けた。
『その後は・・・手掛かり次第だが、恐らく国を回っていけばよいだろう。』

オレは行く道を指でなでながら呟いた。
大佐はいつのまにかメモを取り出して、書き留めていた。
この人はド○えもん代わりのようだ。

6/17 12:6:582202cfflaWz7oZhNA||682
大佐に それだけ です。と伝えると、地図をしまって去っていった。
それと同時にラシャンが走り寄ってきた。

『よ・・・ここは迷路みたいだな。
大佐の所へついたはいいが、帰る道が分からない。
何度も間違えて、やっとここについた・・・疲れた・・・』

レシイは笑いながら返事を返した。
『ははは。確かにな。オレも昔来た時は迷子になった。救助の兵まで来てな。』

笑えない昔話だ。
レシイの話を聞き終えると、ラシャンはバタリとその場に倒れこんだ。
『す・・・すまん・・・み・・・ず・・』

6/17 12:7:462202cfflaWz7oZhNA||942
『プハー!!生き返るー!!』
オレの持ってきた水を飲みながら、ラシャンは叫んだ。
倒れこむ程、難しい地形とは、全然避難所ではなんではないか。

『ところでよ。迷ってる時に、訓練場と風呂を見つけたぜ。お前、
風呂好きだから、風呂探してたんじゃないか?』
ラシャンが飲み物を再び飲み干し、言った。
図星だ。

オレは何処にある?とラシャンに尋ねた。
『んー忘れた。』
この野郎・・・・・
オレが睨みつけると、ラシャンは笑いはじめた。
『本当にジョークが通じないやつだな!風呂は・・・確か・・・−・・・』

6/17 12:8:322202cfflaWz7oZhNA||980
ラシャンは確か迷っていたはずだ。
なのに何故道など覚えているのだろう。

きっと、あっちこっちの部屋を調べていて迷ったのだろう。
・・・なら調べるなよ。
まぁお陰で風呂へ向かえているわけだが・・・

ラシャンの説明通りに歩いていくと、見事に風呂にいきついた。
しかし、こんな所に風呂があって、人々はたどり着けるのだろうか・・・
だが、ここまで来るのに、これだけ大変と言う事は
もう少し歩いていけば、人間の髑髏がありそうだ。

・・・無い事を願おう。

6/17 12:9:352202cfflaWz7oZhNA||296
『ふー!!』

やはり風呂は良い!
大浴場式だが、人が誰も居ない。
つまり貸切だ!
この時だけは、ここが、こんな奥にあることを感謝する。
地下の為、外は見えないが、贅沢は言えない。

また世界が平和に戻ったら、何処かの露天風呂で寛ぎたい。
しかし、オレはそれまで生きていられるだろうか・・・
いや、寛げる・・・オレは死なないさ。世界が平和になるまで。

第九話へ続く・・・・

6/17 12:12:62202cfflaWz7oZhNA||111
お久しぶりです。
果たして、ここまで読んでくれた人はいるのでしょうか。
もしも、読んでくれたならありがとうございます。

暫く更新していなかったわけですが、少し暇ができたので、
第八話を載せさせて頂きました。

さて、次回からは、通称”魔王”探し編、となります。
是非、次回も見てくださいね。
また、第八話を見てくれた方は、是非、感想を残していってください。

マサキング6/17 22:45:442191cfFenhq0mMW1k||852
そういえばこの頃、一(通称はうみ)の小説見てなかったなー

と思い〜ここまで全てを見させていただきました。
はい、言うまでも無い。 ここまで書ききれた事を褒め称えるばかりです。
 
 「魔王をやっつけろ〜〜!」  んじゃ〜^^

一徳6/19 12:21:412202cfv80T4BsypOU||23
お久しぶりです。なかなか更新がないので首を長くして更新を待っておりました。
ここまで全て楽しく拝見させていただいている者、一徳です。
今回もとても楽しく読ませて頂きました。これからも頑張ってください。
それと、質問ですが『敵国の計画書』は第何話まで続くのでしょうか?良ければ教えてください。それでは失礼します。

6/24 10:44:455890cfq9RnerVdBZA||199
実は一話から拝見させていただいてました!
ラシャンが俺は好きです☆
さて、魔王は倒せるのでしょうか?
皆の活躍を楽しみに待っています♪

6/30 20:20:102202cfflaWz7oZhNA||433
一徳様

こんばんわ。
返信遅くなって、申し訳ありません。

更新を楽しみに・・・ありがとうございます。
そう言って頂けると、嬉しい限りです^^

敵国の計画書は、現在十九話でネタにツマッてます。
ですが、それでも、続くのなら、まだ未定です。
今後も、よろしくお願いします。

6/30 20:21:392202cfflaWz7oZhNA||811
武様

こんばんわ。
ラシャンはなんか、みんなに好かれてますね〜
ウェイルと似た存在ですしね・・・
っと昔話をすると、キリがない!

魔王討伐の過程を、楽しく見て頂けたらな、と考え、作っております。
是非、次回も見てくださいね^^


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