8583 | ・敵国の計画書・第十一話−ルグウン− | 一 | 7/4 21:51:6 | 2202cfflaWz7oZhNA |
前作−堕天使− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8231.html 一話〜 第十話−作戦開始− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8558.html 第十一話−ルグウン− |
一 | 7/4 21:51:26 | 2202cfflaWz7oZhNA||616 | ||
やはりレシイは戦えない。 マシンガンを持つのも苦しそうだ。 もしこれで、弾がきれたら−・・・ しかし、そんな不安を懐いている場合ではない。 先程の、避難経路から出て、現在敵国の総本部だ。 更に現在敵兵と交戦中だ。 『くそっ!!』 ラシャンが弾を詰め替えながら悪態を吐いた。 弾がドンドン下に落ちていく。 |
一 | 7/4 21:51:57 | 2202cfflaWz7oZhNA||252 | ||
今、相手にしている敵兵は銃を持っている。 マシンガンの様な武器から、バズーカまで。 折角の廊下が台無しだ・・・等と考えている暇も無い。 『相手も強くなってきたな・・・』 ルデューがリュックをかき回しながら呟いた。 大佐は、その行動を見てすぐに止めた。 『まて!手榴弾など使うな!我々も巻添え喰らうぞ。それより建物が・・・』 ルデューはハッとしてリュックを再び置き、 悪態を吐きながらマシンガンを手に持つ。 |
一 | 7/4 21:52:14 | 2202cfflaWz7oZhNA||448 | ||
”カチッ・・・” オレのマシンガンから、弾切れの音が出た。 『マズい・・・』 オレはマシンガンを見ながら呟いた。 すると、オレの状況を見て大佐が悪態を吐く。 ”カチッ・・・カチッ・・・” ドンドンと弾切れの音が続く。 |
一 | 7/4 21:52:53 | 2202cfflaWz7oZhNA||737 | ||
『一旦隠れる!着いて来い!』 大佐は魔物達を睨みながら、走り出した。 皆一斉に大佐に続く。 魔物が一瞬驚き、直ぐに銃を連発させた。 しかし、オレ達は、タッチの差で角へ逃げ込んだ。 『安心するなよ。恐らく追ってくる・・・やはり皆を此処へ集めるべきか・・・』 大佐は一瞬、あの無線機を見たが、直ぐに首を振って無線機から目を離した。 『まだ魔王がいるかも分からないのに、仲間は呼べん。・・・それより・・・』 大佐は辺りをキョロキョロと見回した。 逃げ口を探しているのだろう。 |
一 | 7/4 21:53:23 | 2202cfflaWz7oZhNA||997 | ||
『ん・・・光が漏れてるぞ?』 一つの壁のところから光が漏れていた。 『でかしたぞ!バルダ!』 ラシャンが久しぶりにはしゃぎ出した。 大佐も驚き、喜んでいる。 『早くしないとな。』 ルデューが急いで壁をあちこち触る。すると、いきなり壁がグルリと回った。 |
一 | 7/4 21:54:2 | 2202cfflaWz7oZhNA||588 | ||
中は、蝋燭があちこちに灯っていた。 その為、大分明るい。 とは言っても、現在昼の為、廊下とそう変わりは無い。 その奥には牢屋ポツンとあった。どうやら中にも人が居るようだ。 だが、誰が居るのだろうか。 オレ達は恐る恐る近づいていった。 |
一 | 7/4 21:54:20 | 2202cfflaWz7oZhNA||430 | ||
『誰だ・・・』 牢屋の中の囚人(?)が呟いた。 どうやら相当疲れているようだ。 『ブルーヴィンの兵隊だ。』 オレが真っ先に答えた。 ブルーヴィンというのは、オレ達の国の名前だ。 『何!?そうか・・・済まなかったな・・・』 囚人が壁にもたれながら呟いた。 |
一 | 7/4 21:54:52 | 2202cfflaWz7oZhNA||700 | ||
『どういう・・・』 大佐は途中まで言って、言葉に詰まった。 『貴様・・・此処の元帥・・・ルグウンか!?』 大佐は思いっきり叫んだ。 皆が一斉に目を丸くする。 『そうだ。本当に済まなかった・・・だが私は−・・・』 ルグウンが謝罪を述べ様としたが、大佐がそれをさえぎり、ルグウンに銃を向けた。 『貴様等のせいで、我が国は滅んだ!貴様等があんな物開発しなければな! 更には、自分の国の兵士まで犠牲にして!!』 |
一 | 7/4 21:55:16 | 2202cfflaWz7oZhNA||157 | ||
大佐が思いっきり叫び、ルグウンに向かって発砲した。 だが、その刹那の瞬間に、オレが思いっきり大佐にアタックした。 『何だ!バルダ!』 大佐が起き上がろうとしながら又も叫んだ。 オレは大佐の銃を力一杯押さえながら、震える声を上げた。 『今は落ち着いてください。此処で殺しても意味がありません・・・』 大佐の力が一気に抜ける。 |
一 | 7/4 21:55:35 | 2202cfflaWz7oZhNA||545 | ||
『すまん・・・つい・・・』 大佐はゆっくりと立ち上がりながら皆に言った。 『悪いのは此方だ・・・』 ルグウンも相当反省している。 オレは腰から剣を抜いて、牢の鍵を壊した。 すると、其処から何人かが一斉に出てくる・・・ 『やっと出れた・・・』 一人の兵士が涙を溢しながら呟いた。 すると、一斉に敵兵が泣き叫び始めた。 |
一 | 7/4 21:56:19 | 2202cfflaWz7oZhNA||733 | ||
今オレ達は、丸く円になって話し合いをしている。 取り合えず、相手の事情は分かった。 魔物の実験をしていた最中に、 魔物達のコントロールが出来なくなったのが原因らしい。 最初は数が少なかったものの、どんどん増えていったらしい。 それにより、一般兵はほぼ壊滅状態。 だが上層部は何とか生き残れた。 その為、元帥を安全な場所へ移し、 更に警備もつけて、残りの兵は魔物討伐へ向かった。 しかし、元帥も一応捕まった。 というよりは死んだ事にでもしておかなければなかった為、 牢屋に入れられたのだと言う。 |
一 | 7/4 21:57:8 | 2202cfflaWz7oZhNA||773 | ||
『本当にバカらしい話だよ。』 ルグウンは呻くように呟いた。 その後に、不意に顔を上げ、大佐に軽く笑って敬礼した。 『助けてくれて、ありがとう。助かった。我々でできる事なら、なんでもする。』 すると大佐は、冷たい目線でルグウンを見て、すぐに別の方向を向いてしまった。 『軍人の魂を忘れた兵隊などとは、敬礼は交わさん。』 この言葉には、グサリときたようだ。 ルグウンは疲れ果てた様子で、手を下ろした。 |
一 | 7/4 21:57:55 | 2202cfflaWz7oZhNA||97 | ||
本当に別人のようになってしまった。 かつては、強い権力を振り回し、恐れられていた元帥が・・・ 輝いていた、緑色の瞳は、いまでは濁っているし、 綺麗にカットされていたヒゲも、今では伸び放題。 更には、大きなクマまで出来ている。 ここまで哀れな元帥を見ても、情一つ譲らない大佐に、少しだけ恐れを感じた。 第十二話へ続く・・・・ |
一 | 7/4 22:3:57 | 2202cfflaWz7oZhNA||790 | ||
こんばんわ。 今回は少々短かったですかね・・・ でも、長くすると、長くなり読み辛くなってしまいますし、 何より、僕が、此処に書ける文字数も限られてしまいます。 (というのは、長い物語の後、長い解説(?)があっても疲れるので、 話が長いときは、できるだけ、此処は短めにするよう努力しているのです) さて、今回は、ビックリ。敵国の元帥と出会ってしまいました。 しかし、元帥は変わり果て、疲れきっています。 それにも関わらず、大佐は冷たく、冷酷に接しています。 今後も、大佐は、元帥を認めないのでしょうか。 次回も是非見てくださいね。 又、十一話を読んで頂けた方は、是非、感想を残していってください。 |
武 | 7/5 13:31:16 | 5890cfq9RnerVdBZA||553 | ||
こんにちは! 敵国の元師に遭遇ですか…!! 大佐、いつもより冷たいですね。 大佐を怖く感じました(^д^;) それでは次回も期待してます! |
キーア | 7/5 16:18:43 | 2191cf/cZWdmfTKcw||990 | ||
こんにちは〜v 大佐の性格が全く変わってしまいましたね(;; 銃を発砲する時によく飛び込みましたね〜。 タイミングがずれてたら・・今頃天国か地獄へt(強制終了 でも、ここから先が問題ですね・・・。 まだ魔王がいるかもしれないときに 弾切れが来るなんて―…。 運が悪かったのですね。きっと(ぇ 次回も楽しみにしています |
オギワラ | 7/5 16:39:31 | 2212cfBcsmysAsVME||387 | ||
こんにちわ^^ 今回も読ましていただきました。 やっぱり大佐は軍人ぽいな〜て思いました。 同胞を棄てた人間は一番忌むべき対象なのかな〜と勝手な想像をしてしまいましたよ^^; しかし、これで人類vs怪物の構図がよりはっきりしましたよね。敵国のエース部隊との共闘とかあったら、もう燃えですねw 亡国の元帥とは、とても魅力的な立ち位置にいるルグウンです。そしてツボです。ジャストミートです。これからの活躍に気体だったりしますv |
一 | 7/5 19:43:7 | 2202cfflaWz7oZhNA||236 | ||
武様 こんばんわ。 毎回感想を書いて頂きありがとうございます。 敵国の元帥。これにて、展開が変わっていく・・・筈です(ぇ しかし、元帥の活躍より、大佐の行動の方が気になりそうになってしまいますね。 やはり、軍人なので、戦場でゆるりとする時は、許されません。 ということから、大佐は、今後、厳しいキャラクターになるでしょう。 けれど、元帥への、あまりにも冷たい行動は、やはり恐ろしいですよね。 次回も是非見てくださいね。 |
一 | 7/5 19:48:11 | 2202cfflaWz7oZhNA||85 | ||
キーア様 こんばんわ。 やはり、戦場ですからね。 キリッと、けじめをつけないと、大変なことになります。 とはいうものの、大佐は、厳しすぎ・・・と作者も、感じてしまいそうです。 発砲時に飛び込むのには、相当の勇気がいりますが、 この場合はバルダが無意識に”この人は悪くない”と判断したのでしょうか。 とりあえず、凄いですね。 確かにタイミング外したら、下手したらバルダも さよなら だったかもしれません 弾切れの方は、弾があればなんとかなります。しかし、戦闘時には、 弾を変える暇がなかったのですよね・・・故に逃げることになりました。 わかり難くてすいませんorz 次回も是非、見てくださいね。 |
一 | 7/5 19:56:14 | 2202cfflaWz7oZhNA||590 | ||
オギワラ様 こんばんわ。 大佐は、多分、一番軍人に近いと思います。 バルダとかは、まだまだですしね・・・ とは言っても、全く軍事に知識がない者が言うのも、なんですが(ぁ という大佐も、この状況下から、敵国の兵と離れるのは不可能。 よって、オギワラさんの言うとおり、人VS魔物、という形がハッキリします。 ここで、敵国の兵は活躍してくれるのでしょうか・・・ 大佐は、受け入れるのでしょうか・・・ 沢山不安が残りますが、うまくいくように祈りましょう!(マテ では、元帥の活躍も見ながら、次回も是非見てくださいね。 |
グー者 | 7/7 22:5:44 | 2101cfDutxYTa.SMU||766 | ||
元帥・・・なんかすごそうですね・・・(当然のことですが 大佐が狂気する程の権力者、ということですね?とても気になりますね。 まだまだ感想を書きたいところなのですが、テスト期間中なので短めにさせていただきます^^; 次回も楽しみにしています。 |
フィリス | 7/8 7:59:24 | 2202cf3RkCJUI3x8s||951 | ||
十一話まで進んでしまっている! やっぱり読みヤスいのでスキです。 一様の小説〜♪ 大佐様まで。。。見てない間に! ラシャンさんが悪態を吐くのはわかります(ぁ 自分だったら狂ってますね(マテ 新キャラも出現(表現チガッ)してていいです! 大佐は大佐と言う響きが好きです(ぇ? でわ、次回楽しみしています! |
一 | 7/8 13:50:19 | 2202cfflaWz7oZhNA||648 | ||
グー者様 こんにちわ。 元々、なんか凄かった元帥らしいですからね。 凄いですよ(マテ んーむ・・・大佐はブルーヴィンを、 ”よくも壊したな!” って事で怒ってるので、ちょっと違うかもしれませんが、 まぁ、元帥との地位があって、何故止めなかった? という、思いも込められている筈なので、多分、そんな感じです(ぇ テストですか・・・大変ですね・・・ ワール★愛★ドカップ同様、頑張ってください。 では、次回も見てくださいね。 |
一 | 7/8 13:55:53 | 2202cfflaWz7oZhNA||753 | ||
フィリス様 こんにちわ。 読み易い・・・ですか。自分自身では、中々、そう感じられないのが現状です(ぇ まぁ、もっと、長く書いていけば、その内読み易くなるかな? とか、あやふやな考えで、続けていますが、方法はそれしかありません! 大佐は、戦場に出てからは、冷酷になりましたからね。 とは言っても、これが、当然の対処だと、自分は思ったから、書いているのですけど 更に、ここで、敵国最高責任者に会っちゃ、ブチ切れるのも、わからなくはない・・ と思います(ぇ では、次回も、是非、見てくださいね。 |
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