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: PS2:GBA:PSP:NDS:GC:XBOX| 8611 | †月ノ欠片† | ナイト | 7/10 21:38:59 | 4324cfuYJw0hB8hdI |
| 閉ざされた白い世界から 少しだけ開かれた外の世界へ そっと腕を差し出した どこまでも青い月の光が 伸ばした手の上に落ちて 白い腕をさらに白く どこまでも冷たい『白』に染め上げた ざわめく木々の音 すれ違う車の音 閉ざされた世界の中では 全てはとても遠い けれど 伸ばした手の上に落ちる 白い月の欠片は この世界に触れられるほど近い 閉ざされた白い世界から 少しだけ開かれた外の世界へ そっと腕を差し出した | ||||
| ナイト | 7/10 21:45:14 | 4324cfuYJw0hB8hdI||578 | ||
| 『世界の果てはどこだろう？』 そこは太陽が昇り出す地 問いかけは一人の男から 誰もがそれに答えられずに 一緒にどこが果てかと悩んだ そこへ一人の旅人がやってきた 聞けば太陽の沈む地からやってきたという 彼ならば知っているだろうと 男と皆は問いかけた 『世界の果てはどこですか？』 その問いかけに旅人は笑う なぜ笑うのかと問えば旅人はこう言った 『私にとっての世界の果てはここですよ』 | ||||
| ナイト | 7/10 22:27:42 | 4324cfuYJw0hB8hdI||939 | ||
| †凍ル刻の中デ† 冷たい氷の城の中 一人の女王が住んでいた それは氷の妖精たちの王 冷たい冷たい氷の女王 触れ合うことさえ許されず 触れるもの全てを凍らせて 氷の城で女王は憂う 我は誰とも触れ合えぬ ならば何故我はここに存在するのか？ 問いかけに答えられるものはなく 氷の妖精たちさえも 遠巻きに女王を眺めるだけ | ||||
| ナイト | 7/10 22:28:2 | 4324cfuYJw0hB8hdI||737 | ||
憂う氷の城の女王は 一つの決断をくだした これより我が国の全てを凍らせる 凍ることを恐れる者たちよ 今すぐこの国より立ち去りなさい 女王の言葉は北風より早く 国の隅々まで行き渡る 妖精たちは我先にと 慌てて国外へと逃げ出した 他の全てが消えた氷の城で 女王は一人憂いの中へ 国の全てが凍りつき 火も 風も 刻さえも凍ってしまった | ||||
| ナイト | 7/10 22:28:32 | 4324cfuYJw0hB8hdI||471 | ||
永い時が過ぎた後 全てが凍るその国へ 一人の魔道師が現れた ためらうことなく氷の城に その足を進めていく 氷の城の女王の前で 魔道師は一つ礼をとった 酔狂な客人に女王は問いかける 何故お主はここに来たのかと 魔道師は言う 何を恐れる理由があるのかと 貴女は私を凍らせるおつもりかと 否とすぐさま女王は否定する 我は凍らせることは望まぬ されど我が身は全てを凍らせる だから全てを凍らせたのかという問いかけに 氷の城の女王は是と答えた | ||||
| ナイト | 7/10 22:33:13 | 4324cfuYJw0hB8hdI||231 | ||
| それはとても奇異なこと 魔道師は首を傾げる 女王陛下の民は皆 氷の妖精ではなかったかと それがどうしたと問う女王に 魔道師は笑って言った 氷の妖精であるならば 初めからその身は凍って生まれているはず さらに凍りつくことはあるのでしょうか 氷の城の女王は その言葉に驚いた 氷がさらに凍ることなどありはせぬ 触れるもの全てが凍りつくのは 元よりそれが凍っていたため | ||||
| ナイト | 7/10 22:35:26 | 4324cfuYJw0hB8hdI||142 | ||
| 憂いが溶けて女王は 春の日差しの笑顔を魔道師に向ける ありがとう 我らが隣人よ 我は何もわかっていなかった 己の民が何であるかさえも 理解してはいなかった 魔道師は笑う とぼけた笑みで 私はただこの城の女王のお姿を拝見しに来た次第 礼を言われることなど何もしてはおりませぬ 物語はこれにて閉幕 その後の魔道師と女王がどうなったかは 氷の奥底の凍てつく時間の中にありましょう | ||||
| セツナ | 7/13 13:51:10 | 2181cfX53WKv3s.NI||153 | ||
とてもきれいな詩ですね・・・ 本当に感動しました！！ | ||||
| ナイト | 7/14 21:22:41 | 4324cfuYJw0hB8hdI||542 | ||
| セツナ様、レスありがとうございますｗ そう言っていただき嬉しいです ありがとうございますm(__*m | ||||
| Cherry | 7/24 6:53:31 | 2191cf3q9uvC4guCU||816 | ||
| 王様、おはよう〜(*ﾟｰﾟ)♪ 遅刻などと生易しい表現は出来ないﾄｺﾛで登場…(*_ _)人ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ☆ †凍ル刻の中デ† 氷の女王の心を解かしたのは…愛なのね…(*ﾉﾉ)♡ すっごく素敵な物語… 薄いブルーに彩られた、ファンタジーの世界だね♪ 丸い地球の上、どこが【果て】なのかは、思う人によって様々… 日出国、であれば沈む国が【果て】だと思うけれど さすが王様、深いなぁ〜って思っちゃった…( ´艸｀)ｳﾌ またファンタジーの世界へ誘ってくれるのを楽しみにしてます♪ (*＾-＾*)ﾉｼ | ||||
| ナイト | 7/30 23:17:10 | 6144cflufqxhFP4V2||778 | ||
| |w-;≧Σ はにゅあっ!? お妃様見ていたのねん；； コメントに気づくの遅れてごめんよぅ〜|T△T≧ 凍ル刻ノ中デは、とぼけた魔導師と氷の女王様の取り合わせて書きたくてできましいたｗ メインは女王様だけど、割と気に入りは魔導師さんなのです 書く少し前に陰陽師の映画観てたからねぇ〜 思いっきり映画の清明さんに影響されちゃったんですわ(笑 | ||||
| ナイト | 7/30 23:17:26 | 6144cflufqxhFP4V2||483 | ||
| |w-≧ ぐるっとした地球の上では、ドコが世界の果てかは分かりませんｗ 終わりなんて無いのかもしれないし、ドコでも始まりで終わりになる可能性があります 決めるのはその人次第 人によって、人の数だけ世界の果てはあるのです 無題のはそんな考えから出来た作品でしたｗ 拙い文章に素敵なコメントありがとうなのですｗ また何か思いついたら書くから、その時も読んでもらえたら嬉しいですわん♥|w-*≧ﾉｼ | ||||
| 特殊文字 by.チビファンタジー 過去ログ: : PS2:GBA:PSP:NDS:GC:XBOX | ||||