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8651敵国の計画書第十四話−敬礼−7/18 19:45:572202cfflaWz7oZhNA
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第一話〜
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第十二話−兵士−  http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8604.html
第十三話−魔王−  http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8629.html

第十四話−敬礼−

7/18 19:46:232202cfflaWz7oZhNA||341
『ふん。バカな魔物だ。人間をナメおって。』
大佐がククッと笑いながら呟いた。
全く持ってそうだ。

ほとんど魔物の兵が置かれていない。
偶に居ても、突っ走ってけば気づかれずにすむ。
更に、元帥が居る為、迷う事も無い。

7/18 19:46:352202cfflaWz7oZhNA||997
『まさか、我が手で我が国を破壊する事になるとはな・・・』
ルグウンの言葉に、しみじみ同情する。

敵国の魔物開発者は、何を考えていたのだろうか。
恐らく勝つ事のみを考えていたのだろう。
だからこそ、自らの身を滅ぼす事になったのだ。

もっと平和的に解決していれば・・・

7/18 19:47:12202cfflaWz7oZhNA||11
と考えていたら、どうやらコアの部分についたらしい。
『この機械を破壊すれば、この本部は崩れる。』
ルグウンが目の前の機械をコンコンと叩きながら、説明してくれた。

それを聞くと、皆ゆっくり頷く。
『では頼む・・・』
それだけ言うと、ルグウンは奥へ進んでいった。

しかし、奥へ進んでいって何がある?
『ちょっと待てルグウン!何をするつもり・・・』
オレが引きとめようと、声を上げると、大佐が静かに声をかけてきた。
『奴はこの国の元帥だ。』

7/18 19:47:502202cfflaWz7oZhNA||526
この国と共に滅ぶと言う事か・・?
『大佐!そんなのは理由になっていません!たとえ滅びようとも、
新たに作り直せば・・・・』

『無理だ。国を作り直すなんて、無理に決まってる。』
大佐に代わって、ルデューがため息混じりに言ってきた。

『でも、死んだら全て終わりだぞ!?』
オレが叫ぶと、奥から、フラリフラリとルグウンが出てきた。
『どうせ、私などすぐに死ぬ運命さ。
殆どの人間は私を殺そうとしている・・・もう駄目だ。』

確かに・・・此処の同盟国も、きっと魔物に攻撃されている。恨まないわけがない。
しかし・・・

7/18 19:49:372202cfflaWz7oZhNA||312
『ああ。そうだ。きっと皆恨んでいる。いや絶対と言ってもいい。』
ルグウンがオレの言葉を聞いて、目が虚ろになるのが分かった。

『だがな!お前は恨まれる存在ではない!
お前は魔物開発に反対した。そうだろ!?』
敵兵と大佐達の視線が、一斉に此方へ向けられている。しかし、気にせず話した。

7/18 19:49:472202cfflaWz7oZhNA||796
『なら、分かって貰えるはずだ。
仮に分かって貰えなかったとしても、オレは協力する。』

今の言葉に偽りは無い。少し間を空けて、ルグウンが、オレを見てくる。
大佐達も驚きの目で見てきた。

『何故・・・そんな事を・・・』
ルグウンが震えた声を出しながら聞いてきた。
怒っているのだろうか。自分に情けをかけられた事を・・?

7/18 19:50:122202cfflaWz7oZhNA||325
『無実の人間を殺すわけにはいかない。』
オレは思ったとおりの事を言った。

ルグウンの目から、涙が流れた。
本当に少ない涙が。

『だから、出てこいよ。』
オレは微笑みながら言った。
ルグウンも微笑み返し、此方歩いてきた。
と、その時−・・・!

7/18 19:50:572202cfflaWz7oZhNA||381
『おぉ。おぉ。これはこれは、大佐殿ではありませんか。』
ルグウンの居る所の更に奥から、聞き覚えのある声が響いた。

『貴様・・・!!』
ラシャンが驚きながら呟く。
大佐も相当驚いているようだ。

『キキキキ。どうやら、忘れられてはいなかったようで。』
やっと姿が確認できた。
ボロボロのフード付のコートに耳障りな声。そして不気味な笑み・・・

7/18 19:51:392202cfflaWz7oZhNA||379
ブルーヴィンでの戦争の時の魔物だ!
『あの時の屈辱。忘れませんよ。しかし、私も強くなった。もう負けません!!』

一気に魔物が突っこんできた。
それに続き、更に魔物がドッと流れ込んできた。
『ちっ・・・撃てー!!』
大佐が思いっきり叫ぶ。

それと同時に、あの魔物が大佐に斬りかかってきた。
大佐もマシンガンを構えて、真ん前から魔物を撃ちぬく−・・・

”ダダダダダダ!!”
それを合図に、皆撃ち出した。
魔物がドンドン倒れていく。

7/18 19:52:132202cfflaWz7oZhNA||987
『応戦だ!我が国の兵隊達よ!
我が国で生まれし悪魔を、あの世へ葬れ!発砲用意!!』

元帥の叫び声が聞こえる。
そういえば、敵国の武器は世界の中でも、結構強いほう・・・

”ドンドンドンドン!!”

滅茶苦茶な爆発音が、響く。すると、目の前の魔物が一気に倒れている・・・
確かに強い。

7/18 19:52:432202cfflaWz7oZhNA||140
だが、敵はドンドン出てくる。
このままだと、コアが破壊できない!

『マズい・・弾が・・・』
ラシャンが悔しそうに呟く。

こうなると、勿論オレの銃も危ない。
オレは、大佐に思いっきり叫ぶ。
『何とかしな・・・』
だが、途中で、声に遮られた。そうレシイの声に。

7/18 19:53:22202cfflaWz7oZhNA||123
『・・・オレが突撃します。その隙に、手榴弾でも爆弾でも投げてください!』
オレはすかさず止めに入った。
『待て!死ぬ気か!?』

すると、この言葉を聞いて、レシイが微笑んだ。
『この腕・・・使いモンにならん。段々、感覚がなくなって来てる。』

7/18 19:53:222202cfflaWz7oZhNA||39
バカな・・・
確かに短い付き合いだったが、オレの数少ない友だ・・・
亡くすわけには・・・

『止められるのか?』
大佐がボソリと呟く。
大佐は何を考えているんだ!殺す気か!?

『大佐!!!』
オレは思わず叫んだ。
が、二人は、会話を進めていく・・

『多分・・・』
『・・・分かった。行って来い。』
オレは大佐に殴りかかった。が、言うまでも無くかわされた。

7/18 19:53:472202cfflaWz7oZhNA||550
『何だ。何か問題でもあったか?』
大佐がオレを睨みながら言ってきた。

多分普通だったらは震え上がる所だろう。
しかし、今は人の命がかかっているのだ!!

『お前!レシイを殺す気か!?』
『本人の意思だ。』

冷たく言い放つ。
『お前・・・』
オレが言い返そうとした時には、もうレシイが突撃していた。

7/18 19:54:382202cfflaWz7oZhNA||695
『おい!・・・っ!』
オレは止めることも出来ず、レシイの周りの敵を撃ち援護した。

が、絶対こんなのでは無理だ・・・
止めるどころか、無駄死にだ・・・

と、その時、向こうからバズーカが投げられてきた。
”ドスン”
音を立てて、オレの少し向こうに落る。

『な・・・』
オレが投げられてきた方を見ると、ルグウンが立っていた。
『彼だけでは、止められん。我々も突撃する。』
これには流石の大佐も驚いたようだ。

7/18 19:55:292202cfflaWz7oZhNA||459
『何故だ。』
大佐が目を顰めながら、静かに問う。

『やはり、私の墓場はここだけだ。』
それだけ言うと、マシンガンを片手に、剣を抜いた。
それと同時に、ルグウンの後ろの兵たちも、一斉に剣を抜く。

『大佐殿・・・ありがとう。そして済まなかった・・・』
そういうとルグウンが敬礼してきた。

大佐は戸惑っている様子で、ルグウンを見た。
『あぁ。・・・やはりお前には、まだ軍人の魂がある。』

そう言うと、手を額に持っていき、敬礼をした。
ルグウンはククッと笑うと、大声を出して、敵へ突っこんだ。

第十五話へ続く・・・・

7/18 20:3:362202cfflaWz7oZhNA||698
更新が結構早いですね、最近。

今回では、戦友レシイが突撃していきました。
しかし、その行動に、バルダは大激怒し、大佐に物凄く言っています。
けれど、彼の勇姿に誘われてか、ルグウン達もレシイの手助けへと突撃しました。
その行動は、見事な軍人、
国を守って散っていくという、本来の軍人の行動でした。(と思う。)
大佐も、最後には、敬礼でルグウンに、別れを告げました。

実際、もうちょっとルグウンには活躍してほしかった、と思う事が度々ありますが、
これまた、無理な話ですね。

では、次回も見てくださいね。
又、十四話を読んで頂けた方は、是非、感想を残していってください。

オギワラ7/18 22:56:362212cfBcsmysAsVME||986
こんばんわ
レシイとルグウン。逝っちゃいました(ρ_;)

パルダが甘いだろ〜と感じてしまいました。
正しいけど、甘い!この甘さがいつか、命取りになる気がしてなりません(ノ_-;)

自分も、ルグウンにもっと活躍して欲しかったです。
国を守るって、国は既になくなってるのに。しかし、国軍の誇りってもんがやっぱしあったんですかね。

次回も、楽しみにさせていただきますわ(≧ω≦)b

7/18 23:22:142211cfO7V.H.AQ8qM||754
こんばんは^^

レシイとルグウン・敵国の兵士達の行動に少し戸惑いました;
バルダは応戦していますが…。
逆にレシイにあたりそうで怖かったです(汗)

ブルーヴィンでの戦争の時の魔物の再登場に、
ルグウンの短かった活躍、レシイの特攻(?)と
今回は色々あって内容が濃かったです!

それでは次回も欠かさず見たいです^^


7/18 23:25:562202cfflaWz7oZhNA||925
こんばんわ。

ルグウン・レシイ。
散りましたね。

バルダは、完全に、戦場での行動等は、頭では理解はしているんですが、
まだ、心が納得していないのですね。
あんまり、軍歴、長くないんで、仕方ないと言ってしまえば、それまでですが。

ルグウンさん。もう少し話を長引かせれば、やれたかもしれません。
大佐と背中を合わせて戦って−という具合に。
でも、めn(ryもとい、敵国編だけ長引かせても、アレですし。

国はもうない・・・それもそうですね。
けれど、これ以上国を、魔物の野望で染めたくない、という考えでは、
守りぬいたのではないのでしょうか。(言い訳

では、次回も見てくださいね。

7/18 23:31:572202cfflaWz7oZhNA||883
武様

こんばんわ。

僕も多少、戸惑いました(ぇ
でも、ルグウンには、ルグウンの思いがある。
兵士には、兵士の思いがある。
レシイにも、又、思いがあります。
という事から、考えると、無茶ではなかったな、と思えるような気がします(ナニ
ちなみに、バルダが当たるのは、大体が大佐です。

今回は、無理矢理、色々なのを突っ込みましたからね。
正確には、それぞれの持ち場を、削っちゃったんですよね・・・orz
だから、沢山ありそうな気がして、実は少ない。
大きな紙袋に包まれた、十円チョコのような感じです。

では、次回も見てくださいね。

グー者7/19 16:10:202102cfhIPg88gdoP2||41
今日はw昨日の内に読もうと思いましたが、自分の書いたら寝てしまいました^^;

レシイとルグウン・・・逝ってしまいましたね。
まさに、軍人の死に様という感じがしました。特に、ルグウンの敬礼からの突撃が印象的でした。オラもあんな死に様で死にてえ(ぇ

次回も頑張ってください^^

追伸:お中元届いたでしょうか?(ぁ

7/19 22:44:112202cfflaWz7oZhNA||291
こんばんわ。

お中元、頂いたと思います。どの大きさのものでしょうか。
お返しもしたいと思いますので。

ルグウン、レシイ、共に敵の中へと消えていきました。
二人とも、短い話の中で、見事に散っていきましたが、
かなり、無茶があったかな、と思っています。
実際、レシイの死は、今後矛盾が生じてきますし・・・
まぁ、その時はお許しください。

けれど、その散り方は、グー者様の仰るとおり、華々しい最後でした。
僕も、小説書いてて、思っちゃったりします。自分はどうやって死ぬのだろう・と。
まぁ、僕たちは、死に方なんて暗いものより、今の生き様を大切に・・・

では、次回も見てくださいね。

グー者7/20 23:5:142199cf7Lk4HA5WfPU||939
再び登場w青くてデカイヤツを贈らせていただきましたw

キーア7/21 12:54:42191cf/cZWdmfTKcw||2
こんにちは。
前回は感想をかけずにすいませんでした(*- -)(*_ _)ペコリ

やはり戦争と言うものは、銃がほとんどのようですね(;´▽`A``
そしてルグウンの敬礼する姿を思い浮かべると、
戦争と言う感じがまさに伝わってくるようです・・・。
誰一人軍人達には死んでほしくないというのが本音ですが、
 それはやはり無理なのですね・・。

次回も楽しみにしております

7/22 14:2:32202cfflaWz7oZhNA||336
こんにちわ。

はい。僕的には、剣とかも出させたいのですが、
中々いい手がなくて困っています。

ルグウンは、最終的に元のルグウンに戻れたのですよ。
戦争で沢山の栄光を収め、沢山の部下から信頼される、
元帥・ルグウンに。
だからこそ、突撃、という最終手段を使い、大佐達を救った・・・
という、また複雑な話ですが、
此処から、伝えたいことを見つけて頂けたなら、うれしい限りです。

戦争では誰かが、必ず死ぬ。
だからこそ、悲しい出来事なのですね。

では、次回も見てくださいね。


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