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8677敵国の計画書第十五話−敵国の最期−7/22 13:23:392202cfflaWz7oZhNA
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第十五話−敵国の最期−

7/22 13:24:142202cfflaWz7oZhNA||682
ルグウンの突撃により、魔物が動けなくなった。
あのフードの魔物は、やっとの事で動きを封じ込めた。
今はルグウン元帥と奮闘している。

『ルデュー手榴弾を。』
大佐が冷たく言う。
ルデューは少し戸惑いながらも、リュックから手榴弾を取り出し、渡す。

『結構強めな手榴弾だから、投げると同時位に逃げないと・・・』
とルデューが手榴弾の説明をしてくれた。
大佐は頷いて、もう一度戦場を見た。

7/22 13:24:442202cfflaWz7oZhNA||14
死者がもう二、三人出ている・・・

『さらばだ。我が戦友たちよ・・・』
大佐は、そう小さく呟くと、手榴弾を思いっきり投げた。

”カチッ”

地面に手榴弾が落ちる。
と、同時に此処の部屋がカッと光る・・・

『走れー!!』
『うああああああ!!』
悲鳴を上げながらオレ達は走った!

7/22 13:25:72202cfflaWz7oZhNA||33
コアの部屋から爆発音が響く。
それと同時に、この建物もグラグラと揺れだした。
もしも、この本部が崩れる前に、出られなかったら、オレ達は全員死ぬ・・・

瓦礫に挟まれて潰されて・・・
こんな事を考えていたら、必死で走らざる終えない!

7/22 13:25:322202cfflaWz7oZhNA||514
時々魔物を見るが、相手もこっちも、逃げるので精一杯だ。
もうあちこちが崩れかけている。
もしも、外で傍観しているだけなら嬉しかっただろうが、残念だ!

その時、目の前に、再びあのローブの魔物が現れた!
さっきまで、ルグウンと戦っていたのに・・・
そこまで、オレ達を倒したいのだろうか。一体、何故?

『ちっ・・・よくも・・・』
笑っている顔が、微かに憎しみで歪む。
『しぶとい奴だな・・・』
大佐はギロリと睨みつけると、剣を抜いた。

7/22 13:25:552202cfflaWz7oZhNA||474
『殺す前に名前だけは聞いといてやろう。』
大佐が余裕の表情で、相手に挑発を掛ける。

『私の名前は、ハシンだ。大佐殿は、レドウェン・・・でしたっけ?』
大佐はふっと微かに笑うと、オレ達に叫んだ。

『何をしている!先に行け!』
だが、そう簡単に見捨てられるものじゃない・・・

『・・・私はレシイを見捨てた。ならばお前等は、私を見捨てろ。』
大佐が冷たく言い放つ。
オレは再びあの時の、大佐の行動に怒りを覚えた。

7/22 13:26:162202cfflaWz7oZhNA||269
オレはサッと後ろを向くと、出口へ向かって思いっきり走った。
その時チラリと頂上を見ると、もう跡形も無い。

オレ達は、更に足を速めた。
だが、このままでは間に合わない−・・・

そうだ!避難経路がある・・・

『避難経路に逃げ込もう!』
オレは後ろの二人に、思いっきり叫ぶ。

7/22 13:26:362202cfflaWz7oZhNA||284
『間に合うか!?』
ラシャンが心配そうに返事を返してくる。

オレは首を横に振った。
『分からない・・・けど、行かないよりいい!』
『もしも避難経路の道へ進んだら、本部の入り口へは出られないぞ。』
ルデューがもう見えてきた、入り口への道を見ながら言う。

7/22 13:26:582202cfflaWz7oZhNA||562
『あぁ。だが、入り口には絶対間に合わない・・・』
オレは悔みながら、入り口への道を見た。

ルデューが舌打ちをした。
『・・・バルダ・・・信用しているぞ!』
オレはありがとう、と頷いた。

きっと間に合う・・・
オレ達は入り口への道より、大分前にある、避難経路への道を進んだ。

7/22 13:27:212202cfflaWz7oZhNA||5
『どうやら行けそうだな・・・』
ラシャンがフッと笑いながら呟いた。

すると、いきなり通路の道の天井がピシピシと音を立てる・・
『ヤベェ!!』

ここは一本道・・・もしも天井が落ちてきたら、逃げ道は無い・・・

『はしれぇぇぇぇ!!』
オレは思いっきり叫んだ。
が、二人ともオレの言葉を聞く前から、全速力で走っている。

7/22 13:27:452202cfflaWz7oZhNA||689
もうすぐ・・・もうすぐ経路への階段が・・

”ドスン”

どうやら、後ろの天井が落ちたらしい。
これを反動に、後ろの天井が立て続けに落ちてくる。

見えないが、もう後ろはボロボロだろう・・・
次はオレ達の居る場所か・・・

”ドドドドド!!”

音を立てて、真上の天井が崩れだした!
オレ達は叫び声を上げながら、階段へ滑り込む・・・

7/22 13:28:72202cfflaWz7oZhNA||245
”ドーン!!”・・・・
・・・・・

周りは真っ暗だ・・・
死んだのだろうか・・・

『おーい・・・バルダ・・・』
前から声が聞こえる・・・
ボロボロの姿のラシャンだ。

『階段に滑り込むなんて、初めて体験したよ。』
ラシャンが腰を抑えながら駆け寄ってきた。

『オレもだ・・・が、何とか生きているな・・・』
その奥からルデューも出てきた。
良かった。生きているようだ。

7/22 13:28:282202cfflaWz7oZhNA||984
『もしも大佐があの時・・』
ラシャンが悲しそうに呟く。

そうだ・・大佐・・・
あの時は、頭がカッとなって逃げてきたが、
大佐は・・・死んだのか・・・

大佐が、ああも冷たい発言をした、意味が今なら分かる。
覚悟が出来ていたんだ・・・皆。
だからこそ、あの言葉が言えたんだ−・・・

7/22 13:29:102202cfflaWz7oZhNA||779
『・・・過去を悔もうと仕方が無い。一旦外に出よう。』
ルデューがリュックを背負いなおして呟いた。

外に出ると、本部は跡形も無く潰れている。
周りにも魔物が一匹も居ない。
『とりあえず、こっちの本部へ連絡しよう・・・』

ラシャンが腰のベルトから無線機を取り出した。
そういえば、配布されていたな。
すっかり忘れていた。

『あー・・・此方レドウェン班のラシャン・・・応答願いします。』
[こちら情報整理班、ズーロンドです。どうぞ。]

この返事には驚いた!

7/22 13:29:532202cfflaWz7oZhNA||433
『ズ・・・ズーロンドってあの時の・・・』
オレも思わず無線を取り出し、相手に聞く。

[あー。確かバルダさんでしたっけ。こんばんわ。]
思わず苦笑してしまった。
しかし、雑談より先に、情報の報告と情報全体的について、聞かなければ。

7/22 13:30:362202cfflaWz7oZhNA||386
『失礼。少し私語が出てしまいましたね。此方レドウェン班のバルダ。
今日の情報を報告します。

私達レドウェン班は敵国の本部に潜入。
そこで、敵国元帥ルグウン及び、他の兵をを救出。
更に頂上の部屋に敵将発見。しかし、討伐失敗。
しかし、その為に行った敵国爆破作戦は成功。』

オレは死者、負傷者の話は後に回し、かいつまんで報告した。

7/22 13:31:252202cfflaWz7oZhNA||779
[・・・了解。報告ありがとうございます。
続いて死者・負傷者についての報告を。]

『死者、全二十三名。
内、二十名は敵国兵士。一名は、敵国元帥ルグウン。
一名はレドウェン大佐。一名はレシイ上等兵。
負傷者、全三名、今此処に居る、ルデュー・ラシャン・バルダ。
全員軽症。以上で報告を・・・』

オレが言いかけた時、後ろの方でガタリと何かが動いた。
『な・・・!』

オレは思わず目を疑った。
ズーロンドが何か言っているが、耳に入らない。

7/22 13:31:572202cfflaWz7oZhNA||492


『大佐・・・』


第十六話へ続く・・・・

7/22 13:36:172202cfflaWz7oZhNA||240
こんにちわ。

敵国編、いよいよ終了!・・・かと思いきや、もうちょっと続きます。
今回で、完全に敵国の兵は死んでしまいました。
沢山の犠牲の上での、”敵国爆破作戦”(正確には崩しただけですが)
は、何とか成功しました。

果たして、ナムンは本当に戦闘不能と化したのでしょうか。
そして、あの、謎の魔物ハシンは、一体何なのか。
何故、大佐は生きていたのか。

等など、色々な謎が出てきますが、全て後々に分かる・・・筈です(ぇ

では、次回も見てくださいね。
又、十五話を読んで頂けた方は、是非、感想を残していってください。

オギワラ7/22 16:30:342212cfBcsmysAsVME||575
こんにちわ〜
もろくも崩れ去った敵国。パルダ達が生きていてホッとしましたヽ(=´▽`=)ノ

謎の魔物、ハシン。かなり手強そうです。ルグウンとレシイ、敵国の兵の突撃を受けても、生き残ってたし……
そんな魔物とタイマン勝負な大佐ですが、何とか生きていたようです。
たとえ、勝負に勝って走ったとしても間に合わないでしょう。何故生きていたのかホント謎です。

解決と思ったら新たな謎が浮かび上がってきた今回ですが、その謎が解明される事を祈りつつ、次回を楽しみにさせていただきます。

7/23 20:48:362202cfflaWz7oZhNA||816
こんばんわ。

大佐の命令と、自らの判断で、見事に生き抜きました。
なんか、こういう所では判断力があるのですね。バルダは。

ハシンの事実が明らかになるのは結構後の方になりそうです。
色々な所から、複雑に絡み合った正体なので、
時間がかかりそうです。

そのハシンと、妙に会ってしまう大佐。
これまた、複雑な事実なのです。
この物語自体、かなり滅茶苦茶なので、お許しを(ナニ

では、僕も全ての謎を解決させて行きたいと思いますので、
次回も、是非見てくださいね。

グー者7/23 22:56:225887cfcw6GT9695ls||704
こんばんわ^^

元帥撃破&崩壊・・・まさに最高の結果(?)でしたが、犠牲者の二人の痛手も大きい物になってしまいましたね。
謎の魔物ハシン・・・またまた厄介な者が出てきて戦いは激化しそうです。
これからも目が離せませんね。(ホントニ
では、次回も頑張ってください。

キーア7/24 7:46:592191cf/cZWdmfTKcw||322
お早う御座います^^

大佐を見捨てて走りきる。
いいですねえ(ぇ

少し戸惑いを見せたようですが、もし私でしたら
・・・あそ。
とか言って全力疾走していたかもしれません(笑)

そして死者数が二十三名と多くの方がこの世を去っていったのですね・・・。
私の小説でもそんなには死なせられませんノД`。
これから、死者がでないように祈るばかりです

7/24 18:37:522202cfflaWz7oZhNA||681
グー者様

こんばんわ。

元帥、というのは、ルグウンの事ですよね。
果たして、ルグウンが死んでよい方向へ転がったか、
というと、少し考えようですが、そのお陰で、魔王を封じられたなら、
意味ある死だったのではないか、と思います。
勿論、レシイの死も。

ハシンというのは、何者なのか、疑問はここから始まりますね。
実は、また違った次元から来ていたり・・・とにかく、
彼の登場によって、戦況は間違いなく、悪化します。

では、今後も努力して書いていきますので、
是非、次回も見てくださいね。

7/24 18:44:522202cfflaWz7oZhNA||122
キーア様

こんばんわ。

バルダ、あの状況でどういう行動をするかな?
と思いきや、状況を判断して、大佐を見捨てました。
そこで、一瞬戸惑うバルダを、わざと挑発する大佐の発言にも、
色々な意味が込められています。

探索初日から、こうも犠牲が出ると、先が不安ですね。
犠牲となった殆どが、敵国兵でしたが、
それでも、先が明るくなるわけではありません。

僕も、好きで死なせているわけではないのですが、
敵国崩壊したのに、大佐の後に続いてゾロゾロ皆出てくるなんて、
逆に不自然ですので・・・
最も、無意味な死は、絶対に本編には出したくない、と思っています。

では、次回も見てくださいね。


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