8702 | ・敵国の計画書・第十六話−真実− | 一 | 7/25 12:54:48 | 2202cfflaWz7oZhNA |
前作−堕天使− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8231.html 第一話〜 第十話−作戦開始− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8558.html 第十一話−ルグウン−http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8583.html 第十二話−兵士− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8604.html 第十三話−魔王− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8629.html 第十四話−敬礼− http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8651.html 第十五話−敵国の最期−http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8677.html 第十六話−真実− |
一 | 7/25 12:55:24 | 2202cfflaWz7oZhNA||678 | ||
[何!?] ズーロンドが混乱した声で聞いてきた。 『報告!先程死亡と思われていた、レドウェン大佐、重症ですが生きております!』 オレは無線に、急いで叫びなおし、すぐさま大佐の元へ駆け寄った。 『どうやって・・・』 ルデューがボロボロの大佐を見て呟く。 『・・・すまん・・・とりあえず、休ませてくれ。』 |
一 | 7/25 12:55:38 | 2202cfflaWz7oZhNA||873 | ||
オレ達はとりあえず、火を焚き、食料の用意をした。 敵兵にも分けた為、もう残り少ない。 『ふぅ・・・なんとか落ち着いたな・・・』 大佐が水を勢いよく飲み終え、呟く。 『どうやって出てきた!』 ルデューが物凄い勢いで大佐に問う。 生きている事が納得行かないのだろう。 |
一 | 7/25 12:56:3 | 2202cfflaWz7oZhNA||529 | ||
『あまり言いたくはなかったが・・・ 簡単に言うと、私は、ナムン同様の魔物だ・・・』 その言葉に皆一斉に凍りつく。 あまりにも急すぎる事実・・・ だが、今までの大佐の恐ろしい戦闘能力、耐久力等を考えると、不自然ではない。 『これを話すには、全て最初から話す必要があるな・・』 |
一 | 7/25 12:56:23 | 2202cfflaWz7oZhNA||858 | ||
大佐の話によると、 過去にも同じ魔物開発計画が行われたという。 だが、今回とは少し違う。 それを行ったのは、オレ達の国だった。 かつての敵国の兵器の強さに恐れを感じ、 人間より強い、動く兵器を開発しようと目論んだ。 しかし、どんな計画を考えても全て失敗に終わった。 そんな時、一人の科学者が魔物を作らないかと提案を出した。 |
一 | 7/25 12:56:47 | 2202cfflaWz7oZhNA||637 | ||
だが、以前にも似たような、人造人間の案があり、それも失敗している為、 他の科学者には反対された。 しかし、今度は生きた人間を、そのまま魔物に変えればよい、という案が出され、 結局、開発をし始めた。 沢山の犠牲者を出した。失敗もし、作れたもののすぐに死んだり・・・ そんな中で、唯一の完成した魔物が居る。 それが大佐だ。大佐だけは、何故か成功したらしい。 しかし、その後も作られたが完成例はない。 |
一 | 7/25 12:57:58 | 2202cfflaWz7oZhNA||106 | ||
そして、早速戦場へ送り出した所、予想以上の成果を出した。 科学者達は、その事を喜び、大佐の地位を今の”大佐”まで上げた。 しかし、魔物を好く人はあまりにも少ない。 大佐は、軍の中でも毛嫌いされた。様々な嫌がらせも受けたらしい。 勿論、それにキレない人は居ないだろう。 大佐は、時折、嫌がらせをしてきた人間を病院送りにしたらしい。 科学者は、その事に恐れ、大佐が魔物という真実を、歴史から消した。 やがて、科学者も皆亡くなり、他の兵も散っていった。 だが、大佐だけは寿命も長いため、死なずにずっと生きている。 |
一 | 7/25 12:58:12 | 2202cfflaWz7oZhNA||576 | ||
だが、時代が流れるにつれ、大佐が魔物という真実は消えていった。 そして今の軍では、上層部の人間以外は、誰も魔物という事を知らない・・・ |
一 | 7/25 12:58:31 | 2202cfflaWz7oZhNA||627 | ||
『そうだったのか・・・』 ルデューがチラリと大佐を見る。 その目には、驚きと恐怖が浮かんでいる。 勿論、オレも驚けずにはいられない。 『だが、安心してくれ。決して襲ったりはしない。』 大佐は静かに呟いた。 暫く沈黙が続く。 |
一 | 7/25 12:59:31 | 2202cfflaWz7oZhNA||48 | ||
突然、ラシャンが笑い出した。 皆、何事か、と其方を向く。 『なんでシーンっとなるんだよ。大佐はいつでも大佐だ。今でも大佐だろ?』 ラシャンがニヤリと笑った。 流石はラシャンだ。 その笑い声で、ルデューの目からも恐怖が消えた。 『確かにそうだな。』 大佐もフッと力なく笑う。 口には出さないが、大佐は、きっとラシャンに感謝している筈だ。 |
一 | 7/25 12:59:57 | 2202cfflaWz7oZhNA||882 | ||
夜十時・・・ 無線機から、今日の報告が流れる。 [初日・・・死者、全二十四名・・・内、二十名が敵国兵士。 続いて負傷者、三十五名・・・内、三十四名軽症。一名重症。 では、殉職兵の名前を上げる・・・] 暫く名前が流れ続けた。 偶に、知っている名前は、レシイ以外なかったが、初日で四名とは・・・ [以上四名。敵兵士は名前不明の為、省略・・・ 華々しく散った全ての兵に敬礼。そしてご冥福をお祈りする・・・] この時、皆目を瞑り、手を合わせて、殉職者達を祈る。 レシイ・・・ありがとう・・・ |
一 | 7/25 13:0:11 | 2202cfflaWz7oZhNA||741 | ||
そして、暫くたつと、無線が沈黙を破り、次の報告へと移る。 [続いて、今日の情報整理。 まず、一つ目の報告。レドウェン班から。 敵国に敵将”魔王”発見。更に敵国爆破成功。] 他の力の所では歓声が出ているのだろうか。 だが、オレ達はちっとも嬉しくない。 |
一 | 7/25 13:0:30 | 2202cfflaWz7oZhNA||293 | ||
[二つ目の報告。リヴィーン班から。 魔王と思われる魔物を発見。討伐を試みたが失敗する。 特徴は、獅子の体に、王の上半身がついている・・・ 警戒せよ。] なっ!皆も目を丸くしている。 敵将は一人じゃなかったのか!? |
一 | 7/25 13:0:46 | 2202cfflaWz7oZhNA||562 | ||
[この報告から、敵将は何匹も居る可能性が出てきた。警戒せよ。 以上で今日の報告を終了する。] ”プチッ”と音を立てて無線が切れた。 その後も、更なる衝撃の真実に驚く・・・・ これで終わったのだと思っていた・・・ |
一 | 7/25 13:1:6 | 2202cfflaWz7oZhNA||209 | ||
だが、そんな考えのオレが甘かったようだ。 第十七話へ続く・・・・ |
一 | 7/25 13:3:21 | 2202cfflaWz7oZhNA||956 | ||
こんにちわ。 大佐の驚くべき過去が明らかに。 しかし、実際は、こんな簡単な問題ではなかったりして・・・ 更に、第二の魔王目撃情報。 一旦何かが終わっても、更に何かを呼ぶ。 果たして終わりは来るのでしょうか。 そんな中、次回、更に事件が・・・ では、次回も見てくださいね。 又、第十六話を読んで頂けた方は、是非、感想を残していってください。 |
オギワラ | 7/26 8:44:51 | 2212cfBcsmysAsVME||543 | ||
おはよう御座います^^ やっぱりと言うかなんと言うか、大佐の過去を知ってびっくりです。 しかし、この世界の方々も余裕で同じ過ちを繰り返してますね。 下手すれば、大佐達の国も敵国と同じようなことになっていたかも知れません。 そして、これからの大佐の活躍にも期待大です。 なにやら次回に引っ張る終わり方も気になりますねw 魔将も各地で発見されていると言う事は、これからどうなるのでしょうか? いや〜気になりますね。 無線連絡のシーンがいい感じです。 なんかそういうシーン好きなんですよ^^ では次回も楽しみにさせていただきます。 |
グー者 | 7/26 23:9:41 | 5914cfuZylmtIJOTM||605 | ||
こんばんわ^^ 第二の魔王・・・まぁ、流れどおりの浅い内容ではないと予感はしていましたが、こんな唐突に出てくるとは予想外でした^^; 獅子の魔物とは・・・いかにも恐ろしい魔物だというのが分かりますね。 次回も楽しみですw頑張ってくださいね^^ 追伸:未熟ながら私めには大量に個々の個性のあるキャラを作る事はできないので、是非ともお力をお貸し下さいませ・・・(意味については御察知くださいませ |
キーア | 7/27 20:50:43 | 2191cf/cZWdmfTKcw||343 | ||
こんばんわですv 感想を書くのが遅れてしまい申し訳御座いません(о__) た、大佐が生きてましたか。 ちょっとほっとしましたが、重症なようで・・・。 過去も過去ですね;; 生きた人間をそのまま魔物に変えるという開発の所為で、 沢山の人が犠牲になり・・・そして失敗していくなんて・・・。 しかもそれが自分の国だとは私だったらショックで、暴走してますよ(ぇ また次回何かの事件が起きそうな予感・・・。 次回も楽しみにしています |
一 | 7/27 22:50:6 | 2202cfflaWz7oZhNA||473 | ||
オギワラ様 こんばんわ。 もう少し、ゆっくりと事実を明かせればいいな。 とは思ったものの、そんな話を作る余裕もなく、却下。 結局、突然の告白となりました。 だからこそ、ブルーヴィンの上官たちは、必要以上に落ち着きがなかったのです。 しかも、相手は大佐のようなのを何人(?)も率いてる、となると、 勝ち目なんか・・・という感じだったのでしょうね。 無理やりひっぱて居るので、強引でしょうけど、良く思って頂いているようで・・ 魔王が二匹(二人)居た、という事は、勿論三匹目もいる可能性が高い。 という考えの後、やはりまた探すことになります。 では、次回も見てくださいね。 |
一 | 7/27 22:53:21 | 2202cfflaWz7oZhNA||161 | ||
グー者様 こんばんわ。 ここで終らせても良かったのですが、 そうすると、前作より短くなってしまうし、 何より面白くありませんしね・・・ という事で、結構長くなりますよ(ぇ 獅子の魔物。 実は、あんまり関係ないです(ナニ 単に、二匹目(二人目)の魔王の存在に気づかせる為のみに作った魔物なので・・ どっかでくたばるか、逃げるか・・・どっちかですね(ぇ では、次回も見てくださいね。 |
一 | 7/27 22:55:58 | 2202cfflaWz7oZhNA||591 | ||
キーア様 こんばんわ。 この先、大佐には大仕事が一つあるので、 生きてもらわないと、困っちゃうんです(ぇ 傷のほうは、魔物ですし、回復は人間よりめっちゃ早いですので、 多分大丈夫。 大体、軍がそんな考えを持つ時点で間違ってるんですよ。 そんな、兵を実験体にして、何やってるんですか!と・・・ でも、もしもこんな事、国が本当にやってたら、 完全に孤立しちゃいますけどね・・・ では、次回も見てくださいね。 |
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