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8760━━━━━━伝えたいメロディ7/29 22:52:436023cfJ2OAovkPhFY
今晩はぁ。夜分遅くの掲載となりますな、こりゃ。
小学生はもうねんねと時間ですかな。

はい、ええ、この小説は一旦中止した作品でして。
もしかしたらまーた中止するかもしれませんし、
今日から明日にかけて完成するかもしれないんです。

***後書きらしき、がレスされるまでのレスはお控え下さい。
では、お楽しみ下さいませ。

メロディ7/29 23:0:226023cfJ2OAovkPhFY||684
ほぼ、クラスメイトが通っている塾の夏期講習で
ある二人の女子が喋っている。

「理緒!誕生日おめでとーってまだ早い?」
「えへへっ、ありがとー」

私は、今月八月一五日で一五歳になる。
数人の男女をカフェで誕生日会をするつもり。
友達の発言に少し照れて、ありがとう、を返した。

「啓斗っ!」
「ん、なーに」

ドクタークリップのシャーペンを右手に、ホワイトボードに書かれた
モノをノートに写しているので顔を後ろに向ける。

メロディ7/29 23:7:376023cfJ2OAovkPhFY||398
「今度さー、あのカフェんとこであたしの誕生日会やんの」
「へぇー」
「啓斗も来てくれない?」
「行くー」
「そう?じゃあ十五日の一時に駅でね」

ラジャ、なんて言って手を振ってまた前に視線を戻した。

「聞ーて、香里ィ!啓斗来てくれるって!」
「そーなんだぁ、良かったねーッ」
「理緒、プレゼント何欲しい?」
「えー、何でもいいーっ」

メロディ7/30 18:32:312211cfgVKlVIqgEQI||824
────────────────
十三日の日曜日。
携帯で誕生日会に呼ぶ友達二人に電話して出かける事にした。
と、言っても。

「あ、美由紀ィ?」
『理緒!何?』
「もうあっちは誘ったんだけど、今度誕生会に着る服買いたいなって」
『ナルホド。あたしとあっちはセンスいーもんねぇ、あははっ』
「はぁい、そのとーりでーす。んじゃ、OK?」

オッケーオッケー、と笑いながら言って電話は切られた。

メロディ7/30 18:40:362211cfgVKlVIqgEQI||707
「ねー、こっちとこっち、どっち似合う?」

「理緒っちは女の子らしいし、ピンクがいいって!」
「うんうん」

淡いピンクのフリルのついたタンクトップと
紺と白のボーダーで、裾に小さな白いレースのついた服の
どちらにしようか迷っているトコロ。

「そうだね〜。こっちの方が可愛いし、ピンクにしよっかな」

メロディ7/30 18:56:202211cfgVKlVIqgEQI||660
「りったん、セットで買うんだっけ?」
「うん、この日の為にお金貯めてきたの」

あっちがそれを聞いて、スカートのトコロを探す。

「理緒っちぃ、これは?白いスカート可愛いじゃん」
「わっ、可愛〜!」

「サンダルはレースとリボンのがいいんでじゃない?」
「うん、可愛い可愛い!」
「バッグも買ったしこれでいい?」
「うん!二人共今日はありがとー」
「一段落したからお茶してかない?」

メロディ7/30 19:0:52211cfgVKlVIqgEQI||170
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ん、美味し〜」

チョコパフェを一口食べて大満足の私にあっちがジッと視線を送る。
こまめに動いていたスプーンが止まる。

「なぁに?あっち」
「理緒っちってさぁ、いつ啓斗に告るの?」
「あっ、あたしも思う!この際だし、誕生会に告っちゃえ!」
「えっ、えー、じゃ、じゃあそうしよっかな!」

イェーイ!、と照れる私に声を張る。

メロディ7/30 19:2:312211cfgVKlVIqgEQI||776
夕方、家に帰って部屋に入って鞄をポトッと落として、
ベッドに寝ころんだ。

「はぁあ〜〜〜!ドキドキしてきたぁ!」

告白する寸前でも無い癖に妙に鼓動が早くなる。
それから、ずっとその事でいっぱいいっぱいになった。

メロディ7/30 19:26:412211cfgVKlVIqgEQI||617
十四日。夏期講習の最終日。
今日は朝寝坊して、教室に入った時はもうギリギリだった。

そして啓斗の席がよく見える、二つ後ろの右斜めの席で
啓斗の姿を見ながら幸せを感じた夏期講習は終わった。
授業が終わった後、啓斗が駆け寄ってきた。

「な、何?啓斗」
「あの、ごめんな?誕生会行けそうにないんだ」
「え?何で・・・?」
「田舎のばーちゃんが倒れてさ、明日田舎に家族で行くんだ」

折角、啓斗に告白しようと思ってたのに。
可愛い服買ったのに。
でもここで我が儘言ったら嫌われる、と思って無理矢理笑顔を作った。

「いいよ、別に!おばーちゃん元気になるといいね!」

メロディ7/30 19:29:572211cfgVKlVIqgEQI||511
「ほんと、ごめんな?んでこれ、プレゼント」
「・・・ふぇ?」

私の口から漏れた言葉は元気が無かった。
啓斗はクスクス笑ってポケットから小さな紙袋を出して、私の掌においた。

「気に入るかどーか分かんないけど、一応貰ってな、んじゃ!」
「えっ、ちょっ!?」

そう言って大きく手を振りながら急いで教室から出て行ってしまった。
ちょっとガッカリした気持ちを持ちながら手元の紙袋を開けた。

メロディ7/30 19:34:492211cfgVKlVIqgEQI||482
「わー、ストラップだぁ!」

紙袋からでてきたのは携帯ストラップ。
ピンクのリボン型をしたキラキラしているのと、
パールのピンクとホワイトのがぶら下がっている。
そしてちょこん、と少し小さいハートがついている。

「可愛い〜〜!」

私はそのストラップをきゅっと握りしめた。
そして、夏休みが開けた時、「ありがとう」と
「好きです」と伝えようと思った。

─────もうそんな時間はありません

メロディ7/30 19:38:422211cfgVKlVIqgEQI||585
家に帰ってから部屋でベットに寝ころび、
雑誌を広げて明日どんなメイクをしようかなぁ、なんて思いながら見ていた。
そして一つの記事に目が行く。

「あ、この本今人気なんだぁ。面白そうだし買ってこよーっと」

ラブストーリーの物語で女子中高生に大人気なんだとか。
共感出来る・感動するなどのコメントがあちらこちらに書かれていた。
身体を起こして服を着替える。
家のドアをバタン、と閉めて本屋へ向かう。

メロディ7/30 19:44:232211cfgVKlVIqgEQI||199
ふと、頭をよぎったのは今日誕生会をやれば良かったな、という後悔。
それ共もう少し遅くすれば良かったな、と思った。
でも今日は塾が終わったのがもう四時だったし、
皆にわざわざ十五日予定を明けて貰った人もいる。

「あれ、啓斗!」
「あ、理緒」

スーパーの前にある信号待ちをしていた啓斗とあった。

「どうしたの?」
「母さんがさー、買い忘れしたみたいで。んで俺が」
「そうなんだぁ」

そんな数十秒の会話をしていると信号が青になった。

メロディ7/30 19:48:42211cfgVKlVIqgEQI||212
「あっ、じゃあ俺行くわ!」
「バイバイ」

ひらひらと手を振って道を真っ直ぐ進もうとした時だった。
やたら速いスピードで走ってくるトラックが視界の隅で見えた。


     バァンッ

酷い音がしたので咄嗟に後ろを振り向いた。
其処には見たことの無い大量の紅い液体が広がっていた。

メロディ7/30 19:52:492211cfgVKlVIqgEQI||707
けー・・・と?

その紅い液体・・・血にまみれた啓斗が倒れていた。
トラックに跳ねられて大分遠くにいる。
気づかぬ間に走っていて、啓斗の近くに行った。

「啓斗ッ、けっ・・・と!起きてよ、ねぇ!啓斗!」

ゆさゆさと啓斗の身体を揺らす。
私の左手が啓斗の左胸の上に置いてあった。
心臓が動いていない・・・?

メロディ7/30 19:55:512211cfgVKlVIqgEQI||553
カタカタと身体の震えが酷い。

 「い、いぃっ、嫌アァァアアァァァアァッ!!

頭を抱えて泣き叫んだ。
現実を受け入れたくなかった。
だってさっき、私に向かって笑ってたんだよ?
さっき、私と喋ってたんだよ?

啓斗が大好きだったんだよ?

メロディ7/30 19:59:342211cfgVKlVIqgEQI||327
次の日は誕生会なんて出来る状態じゃ無かった。

啓斗に、有り難うって言ってないよ?
啓斗に、大好きですって言ってないよね?
啓斗に、返事だって聞いてないよ?

後悔ばかりが頭の中で飛び回っている。
ナトリウムを含む雫が口に入ってしょっぱい。
こんなにしょっぱいモノなんて今まで無かったよ?


 ──────伝えたい

メロディ7/30 20:5:572211cfgVKlVIqgEQI||405
私は今日の為に買った服を急いで着て、今日しようと思っていた髪型にする。
ミュールを履いて、鞄を持って、今日に予定していた事をやった。
そして家のマンションの屋上にエレベーターで登る。

屋上は私一人だったので、ミュールの音が響く。

啓斗に貰ったストラップを握りしめて、策を越える。
ごくん、と唾を飲み込んで瞳から涙が零れる。

「今、啓斗のとこに行くから待っていてね、伝える事があるから」

掌のストラップをもう一度見つめて目をつぶる。
策から両手が離れる。

メロディ7/30 20:8:272211cfgVKlVIqgEQI||958
 カツッ────

落ちた時、啓斗が死んでしまった時と同じ光景が
目の周りに広がる。
やっと、啓斗に会えるんだね・・・。


 ストラップは今も強く握っているよ。

メロディ7/30 20:12:192211cfgVKlVIqgEQI||259
───────────────────

ねぇ・・・啓斗、何処!?啓斗───ッ

漆黒の世界に、啓斗は居ませんでした。
自ら命を絶った者は漆黒の世界に落とされるのです。
でも、啓斗以外の人さえも居ない。

あるのは、後悔と哀しみ。
 
気づいたら、ストラップも掌から無くなっちゃってた


END

メロディ7/30 20:13:472211cfgVKlVIqgEQI||277
***後書きらしき

今晩はーッ!やっと終わりました。
前回の詩で、読んで下さった方が
この小説を見たいと言って下さったおかげで
書くことが出来ました。
有り難う御座います。
宜しければご感想お待ちしています。

姫歌7/31 7:56:342195cf8bq9/3vTi.6||55
うわぁ!うわぁぁ!すっご〜い!ん〜なんとゆうか…なんか告れなくて…理緒ちゃんかわいそう…言えないままその人がどっか行っちゃったら悲しいよね…私も好きだった人がイギリスに行っちゃって告れなかったことあったなぁ…

キーア7/31 8:37:482191cf/cZWdmfTKcw||187
こんにちは^^
少し気になったので読んで見ましたv

理緒ちゃん・・・かわいそうですねノД`)
好きな啓斗に告白できないまま、啓斗がこの世を去ってしまい、
理緒も後を追うようにして行ってしまって―・・・。
しかし、理緒が着いた場所は啓斗も誰も居ない漆黒の世界・・・。
んー。やっぱり生きておいた方がよかったのですね・・・。
しかし、その2択を考える暇も無くこの世を去っていかれるなんて・・

その後の誕生日会はどうなったのかな?
お友達はどうしているのか・・・
とか、少し気になりました

加奈子☆7/31 9:6:442202cfoIzZ0dFYnbQ||632
おはようございますwお久w

ん〜〜・・・ちょっと残酷・・・
そりゃ伝えたいわなぁ〜(TT)かわいそうやわぁ〜

感想長く書けなくてごめん><
なんかニガテで・・・。

でも私、スゴク『イイ』作品だと思ってるからネww
メロcの小説やっぱスキやわぁ。

これからもガンバってクロww

メロディ7/31 10:55:126120cfD8059Jr6lR.||598
***姫歌様

理緒ちゃん、人生失敗したね!という
ツッコミはやっぱ可哀相かなぁw
何処か場所、なら1という確率でも会えるけれど、死んでしまっては
会える確率は0になるから・・・。
にょっ?もうイギリスに行っちゃった人は
好きじゃないんですかw?

ご感想有り難う御座いました!

メロディ7/31 11:1:476120cfD8059Jr6lR.||99
***キーア様

理緒ちゃん、アータ生きなさいよぉ!なんて
自分で作った小説の主人公・理緒ちゃんに吠えてましたw
後追って自殺するなんてお馬鹿は辞めなさい、という
意味も持っている小説でもあります・・・。
本気で一途に愛しちゃうと良いも悪いも関係無くなって
好きな人に突進しちゃうのが私のオリジナルキャラ達の性格なんでw

お友達の事とか、誕生日会の事は、後日
他にレスを立てて書こうかと思っています。
ご感想有り難う御座いました!

メロディ7/31 11:7:86120cfD8059Jr6lR.||164
***加奈子☆様

お久しぶり〜w

にゃははっw私の小説はほぼ残酷な事しかないので。
何でかは分からないんですけど、自然と、ねぇ。

いいよ、いいよ!読んでもらえただけで
十分嬉しいから!
あ、スゴク良かった?良かった〜。
・・・ダジャレではないですよw

ご感想有り難う御座いました!

★愛華★7/31 14:49:62181cfLdVNueoyh7A||481
メロディ様

今日和w

理緒ちゃぁん!なんで死んじゃったのー♪
漆黒の世界…。どこにあるんでしょう。(゜Д゜; 三 ;゜Д゜)
死んだらいけるかなぁヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ(誰

まぁ、アホな事はこの辺にしまして…。(笑

ぅゎぁ。漫画でもありましたが好きな人に気持ちを伝える前に
死んでしまうというのがありました。
その主人公も現実を受け入れられずこうありました。

【あの人が死んでからというもの私の世界は色を失い、
 白黒になってゆっくり回り始めました。】
もし、私の好きな人が死んでしまったら立ち直れないでしょう。

次回も楽しみにしておりますw

ひろひろひろひろ7/31 19:48:592113cfvSU9AZ.mA/c||28
(。・ω・)ノ こんばんは♪
キターーーーーーーーーーーーーーーーー
と。キモイ絶叫すいませんm(__)m
いやぁ、リクエストしてよかったですwこんなすばらしい物語に出会えるなんて。
感動しました(T_T)っていうか、僕がここまで感動する人だったっていうこと
にたいする感動の方が大きかったぐらいです(ぁ
また新しい自分が発見できました、ありがとうございました^^(クサイナ
次回作期待してます!

メロディ8/1 8:19:136023cfEPO5VKFWhXk||224
***★愛華★様

お早う御座います。

理緒ちゃん、自分を産んでくれた親を可哀相だと思えッ(ノд`)゜°。
お友達も可哀相だと思えッ、世界中の人に謝れバk(強制終了。
失礼致しましたm(_)m

漆黒の世界って何処よ、って思う人絶対多いですよね。
事実はですねぇ、私「漆黒」という言葉が大好きで一度でも良いから
小説に書き入れたかったんですよ。
なので、書いちゃいましたッw

次回も宜しく御願いしますッ。
ご感想有り難う御座いました!

メロディ8/1 8:25:86023cfEPO5VKFWhXk||345
***ひろひろひろひろ様

お早う御座います。

全然キモくなんかありませんってw
私なんて鋼の錬金術師見て普通に「もッ、え・・・」とか
言ってますかr(強制終了。

最近強制終了多いな・・・;

いやぁ、本当リクエストしてくださって有り難う御座います!
ひろひろひろひろさん含め、五人もの方達に
ご感想を頂けて誠に嬉しいかぎりですので・・・。
自分の新しい事、発見出来て良かったですね。
これからも発見してあげてくださいね、自分の事。(私がくさいですよw

次回、期待できるような作品では無いかも知れませんが、
宜しく御願いします。
ご感想有り難う御座いました!


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