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8789***どんぐりと山ねこ***苺ミルク8/1 22:23:321241cfw4X2ttejoas
皆さんこんばんわ^^皆さんが気に入るかどうかは分かりませんがぜひ読んでみて下さい♪

おかしなはがきが、あろ土曜日の夕方、一郎の家に届きました。
〜金田一郎様〜 九月十九日
 貴方は、ごきげんよろしいほで、けっこです。
 明日、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでください。
 山ねこ  排

こんなのです。字は下手で、すみもがさして指につくぐらいでした。けれども一郎は嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。はがきをそっと学校の鞄にしまって、家じゅう跳んだり跳ねたりしました。

苺ミルク8/1 22:30:561241cfw4X2ttejoas||521
寝床にもぐってからも、山ねこのにゃぁとした顔や、その面倒だという裁判の景色等を考えて、遅くまで眠りませんでした。
 けれども、一郎が目を覚ましたときには、もうすっかり明るくなっていました。表に出てみると、周りの山はたった今出来たばかりの様に、うるうるもりあがって、真っ青な空の下に並んでいました。一郎は急いでご飯を食べて、一人谷川にそっと立ちこみを、かみの方へ登って行きました。
 透き通った風がざぁっと吹くと、栗の木はばらばらと実を落としました。一郎は栗の木を見上げて、『栗の木,栗の木、山ねこが此処を通らなかったかい?』と聞きました。

苺ミルク8/1 22:37:381241cfw4X2ttejoas||720
栗の木はちょっと静かになって、『山ねこなら、今朝早く、馬車で東の方へ飛んで行きましたよ。』と答えました。『東なら僕の行く方だねぇ。可笑しいな、とにかく行ってみよう。栗の木有り難う^^』栗の木は黙ってまた、実をばらばらと落としました。
 一郎が少し行きますと、其処はもう笛吹きの滝でした。笛吹きの滝というのは、真っ白な崖の岩ほどに、小さな穴が空いていて、其処から水が笛のようになって飛び出し直ぐ滝になって、ごうごう谷に落ちているのを言うのでした。一郎は滝に向いて叫びました。

苺ミルク8/1 22:56:291241cfw4X2ttejoas||590
『おいおい、笛吹き、山ねこが此処を通らなかったかい?』
滝が答えました。『山ねこならさっき、馬車でにしの方へ飛んで行きましたよ』
おかしいな。にしなら僕の家の方だ。けれども、まぁもう少し行ってみよう♪笛吹き、有り難う^^』
滝はまたもとのように笛を吹き続けました。一郎がまた少し行きますと一本のブナの木の下にたくさんの白いキノコが、どってこどってこどってこと、変な楽隊をやっていました。一郎は体をかがめて
『おぃ、キノコ、山ねこが此処を通らなかったかい?』と聞きました。するとキノコは

苺ミルク8/1 23:1:211241cfw4X2ttejoas||899
『山ねこなら今朝早く、馬車で南の方へ飛んで行きましたよ。』と答えました。一郎は首をひねりました。
『南ならあっちの山の方だ。可笑しいな。まぁもう少し行ってみよう♪キノコ、有り難う^^』
キノコはみんな忙しそうに、どってこどってこどってこと、あの変な楽隊を続けました。一郎はまた少し行きました。すると胡桃の木の梢を、栗鼠がピョンピョンと跳んでいました。一郎は直ぐ手真似儀をしてそれを止めて、
『おい、栗鼠、山ねこが此処を通らなかったかい?』と訪ねました。すると栗鼠は、木の上から額に手をかざして一郎を見ながら答えました。

苺ミルク8/1 23:9:361241cfw4X2ttejoas||11
『山ねこなら、今朝まだ暗いうちに馬車で南の方に飛んで行きましたよ。』
『南へ行ったなんて、二とこでそんな事言うのは可笑しいなぁ。けれどもまぁもう少し行ってみよう♪栗鼠有り難う^^』
りすはもう居ませんでした。ただ胡桃の一番上の枝がゆれ、隣のブナの葉がちらっと光っただけでした。
一郎が少し行きましたら谷川に沿った道はもう細くなって消えてしまいました。そして谷川の南の方へ、新しい小さな道がついていました。一郎はその道を登って行きました。茅の枝は真っ黒に重なり合って青空は一切れも見えず、道は大変急な坂になりました。

苺ミルク8/1 23:16:231241cfw4X2ttejoas||158
一郎が顔を真っ赤にして汗をぼとぼと落としながら、その坂を登りますと、にわかにぱっと明るくなって目がチクッとしました。其処は美しい黄金色の草地で,草は風にざわざわなり、まわりは立派なオリーブ色の栢ノ木の森で囲まれていました。その草地の真ん中に背の低いおかしな形の男が膝を曲げて手に革鞭を持って黙ってこっちを見ていたのです。一郎はだんだん側へいってびっくりして立ち止まってしましました。その男は片目で、見えない方の目は白くびくびく動き、上着のようなはんてんのような変な物を着て、だいいち足が酷く曲がってヤギのよう

苺ミルク8/1 23:28:511241cfw4X2ttejoas||539
ことにその足の先と来たらご飯をもるへらの形だったのです。一郎は気味が悪かったのですがなるべく落ち着いて訪ねました。
『貴方は山ねこを知りませんか?』
するとその男は一郎の顔を横目で見て口を曲げてにやっと笑って言いました。
『山ねこ様は今すぐに此処に戻ってお出やるよ。お前は一郎さんだな?』
一郎はギョっとして一足後ろに下がって
『え、僕一郎です。けれどもどうしてそれを知っているのですか?』
と言いました。するとその奇体な男はいよいよにやにやしてしまいました。

苺ミルク8/1 23:35:201241cfw4X2ttejoas||780
『そんだら、はがき見たべ。』
『見ました。それで来たんです。』
『あの文章はずいぶんへたダベ。』
と男は下を向いて悲しそうに言いました。一郎は気の毒になって
『さぁ、なかなか文章がうまいようでしたよ^^』
と言いますと男は喜んで息をはぁはぁして耳の辺りまで真っ赤になり、着物の襟を広げて風を体に入れながら『あの字もなかなか上手いか?』

苺ミルク8/1 23:41:41241cfw4X2ttejoas||740
と聞きました。一郎は思わず笑い出しながら返事をしました。
『うまいですね^^五年生だってあのくらいには書けないでしょう』
すると男は急にまた嫌な顔をしました。
『五年生っていうのは尋常(小学生)五年だべ。』
その声があんまり力なく哀れに聞こえたので一郎はあわてて言いました。
『いいえ。大学校の五年生ですよ^^』
すると男はまた喜んでまるで顔中口のようにしてにたにたにたにた笑って叫びました。

苺ミルク8/1 23:50:351241cfw4X2ttejoas||722
っと今日は落ちるのでまた明日続き書きます♪

num8/2 13:42:152101cfjIPwxltv7xg||623
ケンジに謝ったほうがいいと思います

苺ミルク8/2 19:13:21241cfw4X2ttejoas||84
ケンジさんって失礼ですが誰でしょうか?^^;
ぁと、この物語を書く時間がなくなってしまったので中止します><

†黒主†8/3 10:38:522182cfDMMNGV02Wf2||599
失礼ですがケンジとは、宮沢賢治のことじゃないでしょうか。
そもそもこのどんぐりと山ねこの話を書いたのは宮沢賢治なので・・・

苺ミルク8/8 17:17:591248cfoDQIZH6IhCw||411
そうなのですか!?私この話従兄弟に教えてもらったのですが、、、まさか『宮沢賢治』という方が書いたお話しだったとは・・・は初めて知りましたwごめんなさい宮沢賢治さん。。こんな所で誤っても意味が有りませんがw


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