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8814狩りっ足立りょう8/4 20:10:132111cfiSDfoVMsEd2
今回も急展開&気になるあの娘(?)の過去を中心に。
今回で序盤を終了させて、次回より
世界を翔けます。

では、今宵も死神の物語にお付き合いください。

序章と第1話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8738.html
第2話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8761.html

足立りょう8/4 20:10:272111cfiSDfoVMsEd2||449
世界には、生と死が混在する。

死は1つと思われがちだが、実は人間は2度死ぬ。


1回目は・・・魂を奪われたとき。これが臨死体験である。

2回目は・・・〔死〕を与えられたとき。これで本当に死んだことになる。


故に、死神にも2つ存在する。
〔魂狩り(タマガリ)〕と〔死渡(シト)〕である。

そして・・・死者の魂に属性を与える〔与属(ヨゾク)〕。

これは・・・そんな死神の物語。

足立りょう8/4 20:37:552111cfiSDfoVMsEd2||952
私は、世界の・・・否、人類の誕生とほぼ同時期に生まれた。
しかし、最初は冥土など関係なく、ただ、気の向くままに〔狩って〕いた。


私は、人間の肉体的存在を、消す。
今までに死体の発見されていない人間が居るのは、私が〔狩って〕いるから。

足立りょう8/4 20:38:122111cfiSDfoVMsEd2||941
私の別名(べつな)は《永遠の屈辱》・・・名無し、否―――ナナシ。
生まれてから数百年の年月を経て、〔あの御方〕に出会った。
私の名は、そのとき初めてつけられた。


最初は、名も無い中で〔狩って〕いた私への軽蔑と感じた・・・否、思っていた。


でも、暫くしてから、その名がホンモノであると知った。


私の名は、《永遠の屈辱》ナナシ。他の死神とは違う〔狩人〕。

足立りょう8/4 20:38:252111cfiSDfoVMsEd2||519
「北城・・・零斗ぉぉぉぉぉぉ!!!!」
スィスが、吠えた。

そして、男―――北城零斗に向かって駆けた。

大鎌を手にして、駆けた。

『来い・・・・・・だが』
―――お前には無理だ。
言外にその意味を込めて、言葉を〔放つ〕。

言霊が、スィスに直撃した。

足立りょう8/4 20:38:412111cfiSDfoVMsEd2||634
その光景を、端から見ていた弘也達。
「水霊よ・・・!今すぐ〔五神霊〕と他の死に神を!」
「御意に・・・・」途端、水霊は空に消えた。
「〔精霊の祭壇〕、〔永遠の屈辱〕、ディス―――汝らは下がれ」

弘也達は、〔御方〕の指示に従った。


だが、

「消えろ・・・」
北城が、言った。そして・・・・スィス目掛けて攻撃を放つ。

足立りょう8/4 20:39:32111cfiSDfoVMsEd2||22
「スィス!!」
スィスの前に《永遠の屈辱》が立ちはだかる。


そして―――――――――《永遠の屈辱》の体を、貫いた。


スローモーションのように、倒れる。

駆けつけた他の死神達も、その最期を、見た。

足立りょう8/4 20:39:142111cfiSDfoVMsEd2||9
しかし、悲しむ間もなく、
「消えろ」北城が、呟いて――――〔放つ〕。
皆の体が、空を舞う。


「さらばだ・・・〔御方〕、〔五神霊〕」

〔御方〕と〔五神霊〕の姿が―――消えた。

「この世界に、〔死〕などいらない」
北城の呟きを、聞いた者は―――いない。

                 第3話『消えた者ども』

足立りょう8/4 20:43:252111cfiSDfoVMsEd2||217
あとがき?

今回は、死神の〔存在消滅〕と、
〔アイツ〕の野望をもとに。
一度消えた死神は戻らず、別の死神が〔補充〕されます。
もっとも、そんなことは死神達は知る由もないのですが。

消えた〔死〕を統べる者ども。
彼らの消えた後の世界はどうなるのか。
誰も答えを知りません。
でも、僕の創る世界では、答えは一つです。

長くなりましたが、今回はこの辺で。
次回も、また会いましょう。
     2006,08,04


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