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8841敵国の計画書第二十一話−魔物国−8/7 15:27:472202cfflaWz7oZhNA
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第二十一話−魔物国−

8/7 15:28:312202cfflaWz7oZhNA||459
『なんてこった・・・』

この高い丘から、国を見渡すことが出来る。
良くは知らないが、観光名所、とにもなっていたらしい。
オレ達は今、どんより曇った空の下の、丘の上に立っている。
唖然として、その光景から、目を離せない。

オレ達の目の先にあったのは、
人の形をして、ちゃんとした服を纏っている魔物達。
更に、その魔物に扱き使われている、人間・・・恐らく兵隊だろう。

『魔物に寝返ったか・・・』
ルデューがその、おぞましい様子を見ながら呟く。

だが、大佐がいや、と返事を返した。
『ここの兵は悪には屈しない筈だ。寝返ることは、ないだろう。
つまり・・・』

8/7 15:29:92202cfflaWz7oZhNA||108
『占領された。』
ラシャンが続きを受け持ち、答えた。

『これじゃ、魔物国だな・・・』
オレは、黒いローブを羽織っている、魔物。
そして、惨めな人兵に視線を移して、呟いた。

『とりあえず、人を探そう。』
そういい、大佐が全員に、探す方向を指令した。

『へっ。人なら、目の前にいるだろ。』
ルデューがボソリと呟いたが、聞かなかったフリをしよう。

8/7 15:29:352202cfflaWz7oZhNA||55
出来るだけ、敵には見つからないよう、行動する。
もしも、見つかった場合は、無線で連絡。
又、万が一、魔物にばれた場合は、退避。
”戦闘”はあくまでも、最終手段。

そういう条件で、探しているのだが、これが、また大変。
静かに行動するため、早くは行動できない。

もしも、もっとオレが冷静ならよかったが、
恐怖で足がすくむ。もしも見つかったら・・・
串刺しにされて・・・焼かれて・・・?

恐ろしい考えは持ってはいけない。
オレは、只管探し続けた。

8/7 15:29:552202cfflaWz7oZhNA||757
暫く歩いていると、足元が”キシッ”と唸った。
オレは下を見ようとしたが、その前に足元が崩れた。

『おぉぉぉ!?』
思わず大きな声を上げてしまったが、ギリギリ掴まることが出来た。
オレは胸を撫で下ろし、這い上がろうと、体勢を整える・・・

と、その時、上に黒いシルクハット・ローブを羽織った、魔物が現れた。
絶対絶命だ・・・ヤバい・・・

8/7 15:30:282202cfflaWz7oZhNA||507
『お前・・・何処の兵隊だ?』
魔物がオレに聞いてきた。
どうやら、此処の魔物は喋れるらしい。

『ブルーヴィンの兵隊だ。』
魔物は何!?と顔を顰める。

『何しに来た・・・それより、あの国は滅んだんだろ?』
魔物が一気に質問責めにしてきた。

『まぁ、いい。全ての事情は、本部の方で聞いてやるよ。』
そういって魔物がオレを引き上げる。
オレは、その隙に、抵抗して逃げようと考えていたが、どうやら無理だ。
最初の魔物の周りに、同じ服装をした魔物が、十匹前後居たのだ・・・

8/7 15:31:62202cfflaWz7oZhNA||653
『ちっ・・・』

オレの口から、思わず舌打ちが出る。
魔物がギロリと睨んできた。
オレは鼻を鳴らし、大人しく立ち上がった。
空は相変わらず曇っている。
という事から、此処にもきっと魔王が、居るのだろうか?

8/7 15:32:432202cfflaWz7oZhNA||246
そんな事を考えていたら、最初の魔物が、数人の魔物に何かを命じている。
・・・どうやら、他の兵・・・つまり、ラシャン達を探し出すらしい。
確かに、一人で兵が迷い込んだとは、考えにくいか。
最初の魔物が、数人の魔物に指示を出し終え、オレについて来い。
と、オレに指示を出した。

8/7 15:33:222202cfflaWz7oZhNA||158
本部への道のりは長かった。
途中で、他の魔物や兵に出会うが、目が合う事はない。
たった一人、新たに雑用の仲間が増えただけだ。
珍しいことでもないのだろう。

だが、あまりにも悲惨だ。もはや昔の覇気がない。
敵国の時もそうだったが、魔物の影響は、あまりにも大きすぎる・・・

と、長々と歩いていたら、ようやく本部、についた。
下のほうはドーム上で、そこから上に塔が作られている。

8/7 15:33:522202cfflaWz7oZhNA||852
魔物が他所を見ている隙に、無線の電源は切っておいた。
これで、仲間の位置がばれる事はないだろう。
しかし、オレのうっかりミスで、こんな事になってしまったとは・・・

その時、魔物がオレの顔を見て、ニヤリと笑った。
『もしかして、自分のせいで大変な事になってしまった、とでも思ってんのか?』
オレはムッとして、言い返した。

『当たり前だろ!これで、反省しない馬鹿が、何処にいる!』
この言葉を聞いて、魔物はゲラゲラと笑い出した。

8/7 15:34:172202cfflaWz7oZhNA||570
『あれが、本当に偶然だとでも、思ってんのか?あれはトラップだ。
あの手のモノだけじゃない。この国には、もう沢山のトラップを仕掛けてある。
仲間が捕まるのも時間の問題だ。』

どうやら、魔物の戦略を、甘く見ていたらしい・・・敵国の時とは、大違いだ。
しかし、これだと、ドンドン仲間がバラバラにされる・・・

だが、今、それを心配しても、意味がない。
とりあえず今は、脱出のことだけ、考えよう。
そんな事を考えていたら、牢屋についた。

8/7 15:37:412202cfflaWz7oZhNA||607
中に数人の囚人が閉じ込められている。
ガチャリと音がして、扉が開く。
その音に、囚人が、一気に此方を向いた。
敵国では、助ける立場だったが、今度は入れられる立場だ。
なんとも、情けない。

すると、魔物がオレの持っていたもの全てを、オレから引き離し、10m程投げた。
更に”入れ”言われ、背中を思いっきり押される。
オレはバタン、と牢屋の中に倒れこんだ。
中に入ったことを確認すると、ガチャリと扉が閉められ、魔物がさってゆく・・・

さて、これからどうしたものか。

第二十二話へ続く・・・・

8/7 15:41:452202cfflaWz7oZhNA||556
こんにちわ。

バルダ。捕まりました。
罠に、はまるとは不覚。
更に荷物も全て取られてしまいました。

実は、この話、足元崩れたときに、一緒に底まで落ちて、
そくで、隠れ住んでいる住人と出会って、
仲間を助けに−・・・
というストーリーでした。
しかし、残念ながらボツ。理由は面白くない。

という事で、結局牢屋にドスン・・・という形になりました。
何かに似ている?気にしない。

では、次回も見てくださいね。

8/7 15:42:162202cfflaWz7oZhNA||526
又、第二十二話を読んで頂けた方は、是非感想を残していってください。

オギワラ8/7 18:30:102212cfBcsmysAsVME||828
こんばんわ
キャラ募集に投稿ありがとうございました><

そしてパルダ捕まっちゃいましたね〜。
他にも、この国には罠が沢山あるという話。大佐たちは無事にパルダを救出することができるのでしょうか?
しかし、罠を仕掛けたり人間を労働力として使うなど知能の高さが覗えますね。
これは、上に立っている魔将の影響なのでしょうか。それとも、ここの魔物が特別だったりするのでしょうか。

ボツ設定もなかなか良い気がしましたけどね。
レジスタンスとの共闘。一気に攻め入るレジスタンス&パルダ達。
あ、それじゃあ前半と変わりませんね^^;
では、次回も期待しています。

8/8 14:4:121251cfR5akYDLgD3Y||715
こんにちは^^

やっとの思いで着いた所は
既に魔物の占領下だったとは…
すごいです、話の展開が。
今度の場所では
全ての魔物が話せるのでしょうか…?
凄いです、はい。

荷物が取られてしまったのは残念ですね;
どうやって脱出するのかが気になります;

それでは次回を楽しみに待っています。

†ミヤビ†8/9 0:42:402221cfn8lq4EDhV8c||261
どうも始めまして♪
リア友に進められて読んでみました!
キーア様の作品同様、面白いです♪
まだ、この回しか読めてないので
さぐって前のも見させていただきます!

デワ、次回も楽しみにしています!

8/11 13:50:542202cfflaWz7oZhNA||498
こんにちわ。

バルダ捕まりました 捕獲 捕獲(ナニ
果たして、大佐が助けに来るかも不安ですけどね・・・

特に、特別ではありません。魔物も少しずつLVUPしてる、という事でしょうね。
ここから行くと、近い将来、魔物の部下となる人間も−・・・
そうならない事を祈りましょう(ぇ

まぁ・・・はい。そうです。
できるだけ面白い展開にしたいので
やっぱり、今のがよかったのかな?と思っています。

では、次回も見てくださいね。

8/11 13:53:212202cfflaWz7oZhNA||461
武様

こんにちわ。

ありがとうございます。
何気に前作と被っている所もないことも、ないのですが(ナニ

はい。全ての魔物が話せる・・・と思います。
少なくとも、コート着てる奴等は、全員話せますね。
多分。

牢獄入れるのに、荷物持たせたままじゃ意味ないですからね。
実は、手錠も考えていたのですが、
それだと、脱獄不可能。確実に大佐に置いてかれます(ぇ

では、次回も見てくださいね。

8/11 13:54:582202cfflaWz7oZhNA||305
ミヤビ様

初めまして。
友達に進められて・・・
ありがとうございます。
その友達にも、是非お礼を。

そうですか。あの方と並べて嬉しい限りです。
他の方のレベルと劣ると思いますが、
是非、全ての話を読んでくださいね(ぇ

では、次回も見てくださいね。


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