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8863セイクリッド・ブルー(番外編)istint8/9 21:42:242182cfnD1KuljxOpc
グランデュール南部にある、大貴族の屋敷、ドルガヴァーレ邸。
今日はそこの長男、カーティスの十六歳の誕生日だった。
彼は今日のこの日まで、厳しい父の下で剣の腕を磨き続け、兵法を習ってきた。
十六の少年とは思えないほどの品格を備え、まさに王者になるべくして生まれてきたようだった。
剣の腕前は大の大人が相手にならないほどの天才ぶりだ。
誰もがグランデュールの次期近衛隊長はカーティスだと信じて疑わなかった。

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また、彼は人格も大変優れており、弟のアリステアの面倒もよく見た。
年が少し離れているせいか、可愛く思っていた。(当時、アリステアは十一歳)
アリステアは兄の様な落ち着きが無く、いつも一人でフラフラ出て行っては、泥だらけになって帰って来たり、城下町でゴロツキ相手にケンカして怪我をして帰ってきたこともあった。
父は、アリステアを出来損ないと、見捨てていたがカーティスはいつでもアリステアの味方だった。
内緒でいつもアリステアに剣の稽古もつけていた。

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父はアリステアを見放していたが、カーティスはアリステアには間違いなく剣の才能があると信じていた。
カーティスは十六になったのをきっかけに、自分の腕を試そうと、城下町で行われている武術大会に出るつもりだった。
武術大会にはあの有名な聖蒼教団の騎士団長、ソロネも出場するらしい。
ソロネの噂はいつも耳にしており、実際であった事は無かったが、すばらしい騎士だということは誰もが知っていた。
カーティスはソロネとも手合わせしたかった。

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華麗な貴族のいでたちに着替え、剣を腰に刺すと、たくさんの召使、父の部下の騎士達に見送られて城下に向かった。
「ったく…こんな日でもアリステアの奴はいないんだな。」
彼は思わず口元に苦笑いを浮かべる。

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城下に向かうのどかな山道を歩いていると、草むらがガサガサと音をたてた。
カーティスは落ち着いた隙の無い仕草で腰の剣に手を掛けた。

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「出て来い。斬るぞ。」
まだ少年の澄んださえずるような声で凄んでみせる。

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すると、草むらからボサボサ頭のかわいらしい男の子が現れた。
「ちぇ…見つかっちゃった。」
カーティスはその子を見ると、ニッと歯を見せて笑いかけた。
「また屋敷を抜け出したのか。
 しょうがない奴だな。
 剣の稽古はどうした? 
 父上に叱られるぞ、アリステア。」

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アリステアは目をキラキラさせてカーティスを見上げた。
「兄ちゃん、大会に出て優勝するんだろ?
 俺もその大会を見たいからさ、抜け出して来たんだ。
 剣の稽古は…兄ちゃんがいるから大丈夫だろ?
 俺は兄ちゃんみたいに上手じゃないし、怖いし、見てるほうがいいよ。」

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カーティスは少し困った顔をしてみせた。
アリステアは自分で剣の才能が無いというが、カーティスは彼には確かなセンスがあると感じ取っていた。
確かに、真剣勝負で人を斬るような度胸はまだ備わっていないかもしれないが、木刀での試合なら時折驚くほど鋭い太刀裁きを見せる。
裏を返せば、幼い頃よりカーティスは人並みはずれた度胸を持っていたということだが。
大人でも気圧される程の気迫と正統剣法の教科書のように正確な剣術。
まあ、アリステアはその内やる気になるだろう。

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「父上には黙っておいてやるから大人しくしてろよ。」
カーティスは渋々承諾した。
言っても聞くような弟ではないし、こそこそついてきて何か余計な事を仕出かしたりされるよりは、目の届くところにおいておく方が安心だからだ。

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二人は並んで山道を歩いていく。
木々が生い茂り、葉の間からキラキラ陽光が差してとても気持ちがいい。
途中で休憩したりしながら城下に向かっていく。
カーティスの屋敷から城下までは大体、徒歩で三時間くらいの距離だった。
そこまでの道程はずっと森の中を通っていく。
山道は距離的には短い移動で済むが危険なため、商人用に迂回路も作られているがカーティスは真っ直ぐ城へ向かった。
アリステアはわくわくした様子でカーティスの周りを飛び跳ねながら歩いていた。

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しかし突然アリステアがカーティスの後ろに隠れた。
「な…何かいるよ、兄ちゃん…」
カーティスは眉をひそめてアリステアが指差した方を見た。
が、何もいる気配はない。
「何もいないぞ。
 大丈夫だよ、ここはもう城下まではそう遠くないし…ムッ!?」

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カーティスがアリステアの頭を撫でたその時、前方の地面にヒビが入った。
そして見る見る内に地面の中から大きな岩の塊が砂埃を撒き散らせながら姿を現せた。
岩の塊はカーティスの身長の倍ほどの大きさで、アリステアはガタガタ震えていた。
「何だ、こいつは?」

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カーティスもこんな出来事は初めてだったので、困惑した。
無視してやり過ごそうか、そう考えた時、岩に亀裂が走り、中から巨大なゴーレムが出てきた。
ゴーレムは、ジスティなどと一緒に闇ソーサラーに作られた兵器だ。
カーティスは落ち着いて剣を抜いた。

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天才少年剣士といえども人外を相手にするのは初めての事だった。
しかし、鼓動が高鳴る事も無く、息を荒げる事も無く、彼の心は湖面のように澄み渡ってゆく。
ゴーレムが一声吼えてカーティスの脳天に棍棒を振り下ろした。
その一撃は大人がぺしゃんこになるほど重い攻撃だが、、カーティスはその棍棒にそっと自分の剣を添えてスルッと攻撃の軌道を変えた。
その調子で次々繰り返される攻撃を全てスルスルといなしてしまう。
覇霊鏡武流の防御術『絹糸の型』だ。
上段に振り上げた形の構えは変幻自在で、相手との正確な間合い、タイミングを捉えることが出来る。

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そして、カーティスはゴーレムの一撃を初めて激しくいなすと、一気に攻撃に転じた。
攻撃をいなされたゴーレムの棍棒は地面に深くめり込み、体が前のめりになる。
ちょうどカーティスの頭とゴーレムの頭の高さが同じくらいの位置になった所で彼は剣を振り上げた。
ゴーレムの頭は割れ、陽炎による無数の刃が体中に傷を付けた。
すかさずゴーレムの肩に剣を突き刺し、それをグイっと自分の方に引いてその反動で肩に飛び乗った。

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「アリステア、奥義の一つを見せてやるよ。
 …龍頭犀!」
カーティスはゴーレムの肩に突き刺さった剣を抜くと、そいつの頭蓋目掛けて刃を突き立てた。
すると、通常は斬の属性しか持たないはずの陽炎が突の属性に変化し、ゴーレムの頭を粉々にするほど鋭い切っ先が幾重も生じた。
ゴーレムはその場に崩れ落ちた。

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「…ふう、いいウォーミングアップになったな。
 アリステア、大丈夫か?」
アリステアは目をキラキラ輝かせながら駆け寄ってきた。
「兄ちゃんは強いなあ!
 あんなでっかい化け物をやっつけるなんて!
 しかも最期の技なんか覇霊鏡武流の奥義書にも書いてないよ。」

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カーティスは微笑みながらアリステアの頭をクシャクシャ撫で付けた。
(それにしても…
 こんな所になぜ…?)
彼らが再び城下町に向けて歩き出そうとすると、周りの地面から先ほどのゴーレムが五体現れた。

istint8/9 21:48:212182cfnD1KuljxOpc||741
「…チィっ…帝王の結界を使うしか…」
カーティスがアリステアを逃がそうとしたその時、突然スキンヘッドの大男が突進してきて手に握った二メートル程も尺のある大斧を振り回し、たちまちゴーレムを土の塊に変えてしまった。

istint8/9 21:48:332182cfnD1KuljxOpc||258
そしてカーティス達の前に立ち塞がると、「子供たちだけではここは危険だ。」と言い放った。
アリステアが大男を睨みつける。
「お前なんかより兄ちゃんの方が強いよーだ!」
大男はカーティスの腰の剣に目を遣ると、ニヤッと笑った。
「それは済まなかったな。
 また会おう、少年剣士よ。」

istint8/9 21:48:432182cfnD1KuljxOpc||979
カーティスは黙って男の後ろ姿を見送った。
アリステアがカーティスの洋服のすそを引っ張る。
「なあ、兄ちゃんどうしたんだよ!
 早く行こうよ。
 あのでっかい奴も城下町の方へ行ったけど大会に出るのかなあ?」
カーティスは黙って男の姿を思い浮かべていた。
(あの身のこなし…只者じゃなかった。
 一体彼は何者なんだ?)

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istint8/9 21:49:112182cfnD1KuljxOpc||287
二人がようやく城下に到着すると日はもう沈みかかっていた。
城下は武術大会の影響で各地からたくさんの旅行客や商人が集まり、お祭り騒ぎだった。
アリステアはカーティスが止めるの聞かずにさっさと見物に行ってしまった。
「ふう、じゃあ俺はさっさと大会の手続きを済ませてくるか。」

istint8/9 21:49:272182cfnD1KuljxOpc||887
カーティスは一人で城へ向かった。
そこには各地から集まった強者たちが集まっていたが、ここでもカーティスは注目の的だった。
カーティスはこそこそ噂し合う男たちを尻目にさっさと登録を済ませた。
用が済んだので城を立ち去ろうとすると、後ろから彼を呼び止める声がした。
振り返るとそこには、聖蒼教団の団長『ソロネ』が立っていた。

istint8/9 21:49:392182cfnD1KuljxOpc||269
「お主、もしやドルガヴァーレ家の者ではないか?」
「そうですけど、何か御用ですか?」
カーティスは内心、聖蒼教団の英雄に会ってドキドキしていたが、それは全く面に出さずに淡々と答えた。
ソロネは尊敬できる人柄と聞いていたし、戦士としても有能だったので尊敬していたが、どうも宗教というものが苦手で教団関係者とはあんまり口を聞きたくなかった。
それを知ってか知らずか、ソロネは話を続ける。

istint8/9 21:49:522182cfnD1KuljxOpc||429
「お主が出ると聞いてこのつまらん催し物の少しは楽しめそうだな。
 父上はすばらしい騎士だ。
 我が教団にもお主の父上のような方がおれば良いのだが、腑抜けばかりでな。
 どうだ?お主はこのまま城に奉公するのか?」

istint8/9 21:50:122182cfnD1KuljxOpc||443
カーティスは少しイライラしながら答えた。
「私も父も代々グランデュールを守ってきた。
 王以外の者に仕える気は無い。
 この国に仇なす者がおれば我がドルガヴァーレの紋章に掛けて斬る。」

istint8/9 21:50:342182cfnD1KuljxOpc||252
ソロネは大きな声で笑い声を上げた。
「はっはっは、お主がおればドルガヴァーレは安泰だな。
 父上もさぞかし鼻が高いであろう。
 ではまた会おうぞ。」
ソロネはのっしのっしと歩いていってしまった。
カーティスはその後姿を見送りながらハーっとため息をついた。
「やはりソロネはすばらしい戦士に違いない。
 っと、そろそろアリステアを迎えに行かないとな。」

istint8/9 21:50:512182cfnD1KuljxOpc||445
カーティスが町に出ると、城門の前でアリステアが待っていた。
辺りはもう薄暗くなっている。
「遅いよ、兄ちゃん!
 何してたんだよ!」
カーティスはソロネと話したことは言わなかった。
「悪い、明日は早いからもう寝ようか。」
宿はドルガヴァーレ家に仕えている者が取ってくれていたので、こんなお祭り騒ぎの中でも割りと綺麗な部屋に泊まることができた。

istint8/9 21:51:32182cfnD1KuljxOpc||679
アリステアははしゃぎ疲れてさっさと眠り込んでしまった。
カーティスは明日の試合の事を考えると中々眠れなかったが、しばらく剣の型をしてみてようやく床に就いた。

istint8/9 21:51:132182cfnD1KuljxOpc||705
翌朝、カーティスは貴族の正装に着替えると、アリステアをたたき起こして城へ向かった。
アリステアは城の門の前で別れて、観客席へ向かっていった。
予選は四人が入り乱れて戦うバトルロイヤル形式で、カーティスは一番初めの試合だった。
闘技場に出ると大歓声が巻き起こっている。
城の兵士が大きなドラを慣らすと騒ぎ立てていた観衆が一気に静まり返った。

istint8/9 21:51:292182cfnD1KuljxOpc||531
カーティスも初めての大舞台に少し緊張していた。
兵士の合図で緒戦の四人が闘技場に入った。
闘技場は丸く、お椀のような形で、中央の闘場を観客席が取り囲んでいるような形だった。
戦士が入場する大きな門の丁度真上はVIP席で、城の官僚や王が観覧していた。

istint8/9 21:51:392182cfnD1KuljxOpc||953
カーティスは有名だったので、恐らく他の三人が全員で襲い掛かってくるだろうと考えていた。
なので、彼は一番端っこに立って入場した。
「第一試合、開始!」

istint8/9 21:51:502182cfnD1KuljxOpc||764
兵士の合図と共に、予想通り三人が同時に飛び掛ってきた。
カーティスは落ち着き払って剣を抜くと次々に繰り出される攻撃を避けていく。
「今日はまずまずの調子だな。」
そんな事を考える余裕すらあった。
他の三人は攻撃が当たらない事に苛立ちを感じてきていた。

istint8/9 21:52:92182cfnD1KuljxOpc||700
その内の一人が堪らずカーティスを挑発する。
「おう!
 お坊ちゃんよ、逃げてばっかりじゃしょうがないぜ!」
それを言い終わるか否か、その男の隣で一人、また一人倒れていった。
「我が剣が見えぬか。
 無礼者め。」
カーティスは剣の腹で男の喉笛を思い切り叩いた。
男は口から泡を吹いて倒れてしまった。
若い少年の活躍に闘技場は沸きかえった。

istint8/9 21:52:232182cfnD1KuljxOpc||669
ソロネも嬉しそうに手を叩いている。
カーティスは剣をヒュンっと払うとゆっくり鞘に収めて悠々と帰っていった。
「ま、緒戦はこんなもんだろ。」
次の試合には興味無かった。
カーティスが見る限りでは大した傑物はいなさそうだったし、誰が相手だろうとこの剣の錆にするだけだ。

istint8/9 21:52:392182cfnD1KuljxOpc||9
しかし、次の瞬間彼の体は凍りついた。
今まで感じた事の無い程不気味な気を感じたからだ。
(…この中に…闇の使徒が、いる。)
そこへ、山道で出会った大男が現れた。
改めて間近で見ると、ソロネと同じくらいの大きさだった。
どうやらこの男もこの大会に力試しに来たらしい。
闇の使徒…まさか、な…。

istint8/9 21:52:502182cfnD1KuljxOpc||496
大男がカーティスに話しかけてきた。
「フフフ…お前も気付いたか。
 流石は名家の子だな。
 核力の使い方が中々上手いな。
 その若さでそこまで操るとは大したもんだ。」

istint8/9 21:53:162182cfnD1KuljxOpc||900
「そりゃ、どうも。
 それよりあなたも気付いたのですね、この異様な気に。」
大男はカーティスの感覚の鋭さに感嘆した。
年は五歳ほどしか離れていなかったが、少し老けて見えた。
スキンヘッドが厳つさを一層際立たせている。
この男が出場するとなると優勝はそう簡単にはいかない…カーティスはそう考えていた。
その時、外で試合終了のドラが鳴り響いた。

istint8/9 21:53:272182cfnD1KuljxOpc||664
「お、俺の出番だな。
 じゃ、行ってくるぜ、また決勝でな。」
そういうと男は門に向けて歩いていった。
男の試合は山道でゴーレムを叩き伏せた時と同じように豪快で、圧倒的な強さを見せ付けた。
流麗なカーティスの剣技とは対照的な、荒々しい戦いぶりだった。

istint8/9 21:53:422182cfnD1KuljxOpc||171
「ふう、あいつが相手だとしんどそうだな。」
ポツリとカーティスが漏らした。
男は帰ってくるとカーティスを見つけて笑いかけてきた。
カーティスは一人になりたかったが、仕方無しに苦笑いを浮かべた。
「俺はな、教団の騎士になろうと思ってここへ来たんだ。
 今日はソロネも来ているんだろ?
 ソロネの目に止まったら教団に入って、団長になって…」
男は聞いてもいないのに勝手に話し始めた。

istint8/9 21:53:592182cfnD1KuljxOpc||820
カーティスはうんざりしてきた。
なんだってこの男は俺に付きまとうんだ。
大体、教団に入りたがってる奴にロクな奴はいないんだ。
適当に相槌を打っていると、突然闘技場内が騒がしくなった。
男はニヤリと笑うと、大斧を引っ掴んで立ち上がった。

istint8/9 21:54:52182cfnD1KuljxOpc||597
「やれやれ、もうおいでなすったか。
 お前と戦いたかったがな。
 ここは戦場になる。
 弟を連れて離れた方がいい。」

istint8/9 21:54:252182cfnD1KuljxOpc||160
そう言うと男は闘技場にむけて走っていった。
カーティスも何事かと後を追う。
そして、闘技場で彼が見たものは…。

istint8/9 22:0:202182cfnD1KuljxOpc||549
今回の番外編は聖蒼教団の将軍、カーティスの少年時代のお話です。
本当は一話のつもりだったのですが長くなってしまい、前後編の二話構成になってしまいました。
続きが気になってると思いますがしばしお待ちください…すみません

シェイラ8/11 22:30:452191cfOTc7sUQ7ovU||800
こんにちわ♪番外編はカーティスさんが主人公なんですね!嬉しいです。アリステア君がやんちゃっこでカワイイです。そんなことないです。待ちますとも!それにしても、いつも急かすような事を言ってしまいこちらこそ、すいません。


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