8920 | クロスファンタジア | オギワラ | 8/17 14:37:50 | 2212cfBcsmysAsVME |
近未来、PCならず、家庭用ゲーム機でプレイ可能な画期的なオンラインゲーム『クロスファンタジア』が発表された。 このゲームは瞬く間に日本中へと広がり数十万人がプレイしているとも言われている。 物語は、そんなオンラインゲームの中の出来事を追ったものである。 第1話(前)http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8899.html |
オギワラ | 8/17 14:38:51 | 2212cfBcsmysAsVME||773 | ||
、 、 セルナードは、自分の行いを後悔していた。 よく、考えがないといって叱られる。こういう時こそ考えなければいけないのに、考える事が出来ずに、言われたままに動いているだけだ。 しかし、あの人の言う事に今は従う事が最善だと思う。 それが最善だったかどうかなんて後で考えればいい。自己嫌悪に苛まれないくらいに。 、 、 |
オギワラ | 8/17 14:40:36 | 2212cfBcsmysAsVME||741 | ||
「火の精霊よ、我が言葉に従い我が敵を焼き尽くせ!ファイヤボール」 リヴィアの周りに4つの火球が出現し、ビックスライムに飛来する。 全てがビックスライムの体表を焼くが、表面を覆う特殊な体液によって大したダメージは与えられない。 「グアァアァ」 ビックスライムが雄たけびを上げ、垂直に跳躍した。 「くっ!」 大きな影がリヴィアを被う。 リヴィアはすんでの所で後ろへ飛び退り、腕から着地した。 その直後。ビックスライムの大質量が今さっきリヴィアが立っていた場所に着地し、そして一秒と間をおかずに再度、跳躍を行う。 |
オギワラ | 8/17 14:41:28 | 2212cfBcsmysAsVME||983 | ||
「ダメ、避けられない」 リヴィアは地面に倒れこんだ態勢になっており、すぐに動けるような状況ではない。 自分の死を覚悟し、目を閉じるが予想した衝撃はやってこなかった。 その代わりに聞き慣れた声が聞こえてきた。 「よ、リヴィ。大丈夫か?」 「大丈夫なわけないでしょうが。見てわからないの?」 「いや、スマン」 リヴィアの前に仁王立ちになり、ビックスライムを剣一本で吹き飛ばしたのは、さっきまで倒れていたコギーだ。 |
オギワラ | 8/17 14:42:57 | 2212cfBcsmysAsVME||496 | ||
そして、コギーは自分の愛剣である魔法剣、ニュフシュルグを構える。 「リヴィ、一気に決めるぞ!」 「さっきまで寝ていて、いい身分ね。まぁいいわ」 コギーがビックスライムへ向かって駆け出す。 リヴィアは杖を掲げ、呪文の詠唱を開始した。 「偉大なる精霊主よ、我が言葉を聞き届け汝の力を寡の者に与えん」 リヴィアが呪文を唱えると、ニュフシュルグが濃い緑の光を発し始めた。 |
オギワラ | 8/17 14:44:30 | 2212cfBcsmysAsVME||808 | ||
「我が称号は魔法剣士。汝の力を我が技に。我が剣技は汝の力――」 コギーが呪文を唱えると、ニュフシュルグの輝きが一段と濃くなる。 ビックスライムへ向けてコギーは大きく跳躍した。 「今その力を解放せん。秘剣グラストスラッシュ!!」 ビックスライムに濃緑の光が叩きつけられる。 その光りはビックスライムを苦もなく両断し、跡形もなく消滅させた。 |
オギワラ | 8/17 14:45:27 | 2212cfBcsmysAsVME||934 | ||
、 「す、凄ぇ……」 「キュ、キュゥ……」 少し離れた場所で、セルナードとドラドは濃緑の光を見た。 そして、これからの冒険に少年は心を躍らせた。しかし、これは真実を求める冒険の叙事にさえ過ぎなかったのだ。 |
オギワラ | 8/17 14:46:34 | 2212cfBcsmysAsVME||939 | ||
、 、 同じフェール平原。その外れでも2人組が濃緑の光を見た。 1人は、黒い山高帽に黒いスーツという出で立ちで中背中肉 かなり整った顔立ちであるがその中にも、幼さが少し残っている。 もうひとりは、かなりの長身で腰まである桃髪を後ろで結っていて、羽織っている深紅の防剣ジャケットの赤が印象的だ。 「緑の光か……なにか、起こりそうな予感がしますね」 「シクン、相変わらず貴様は迷信が好きだな。緑の光の下に勇者が集うか」 「えぇ、是非ともご一緒させていただきたいものですね。勇者とやらに。非常に興味深い」 シクンといわれた黒ずくめの山高帽が遠い目をして言う。 |
オギワラ | 8/17 14:46:59 | 2212cfBcsmysAsVME||706 | ||
しかし、桃色の長髪は面白くなさそうな目でシクンを見る。 「くだらんな、さっさと行くぞ!」 「あぁ、リネット。待ってくださいよ」 「何度言えば分かる。私はリカイン・シュートネットだ!その呼びかたは止めろ」 桃色の長髪、リカインが怒鳴るがシクンは全く気にしているふうでもない。 「分かりました.今度から気をつけますよ」 「ま、まぁ。分かればいいんだがな」 「じゃぁ行きましょうか。リネット」 「……」 リカインの眉間に血管が浮かんでいた。 リカイン・シュートネット。苦労多き女剣士である。 |
オギワラ | 8/17 14:47:26 | 2212cfBcsmysAsVME||198 | ||
、 、 ここは、フィール平原の外れにある洞窟の最深部。 洞窟の最深部だが、並みの貴族の屋敷に負けないような豪華さを放っている。 そこで1人の男が目を覚ました。 足元まで届こうかと言う長髪に、どちらかと言えば女性的な顔立ちをしている。 「トキが、来たか……」 ベットからを降り、寝起きでだるい体を動かして失われた技術である銃の手入れを始めた。 来るであろう勇者を出迎えるために…… |
オギワラ | 8/17 14:48:16 | 2212cfBcsmysAsVME||390 | ||
、 、 フェール平原につながる街道の先にある中規模都市、ロールスタウン。 町外れの教会で1人の少女が不思議な予感に襲われていた。 よっぽど変な顔をしていたのだろうか?近くを通った別のシスターに不審な顔で声を掛けられた。 「シスター・リラ。どうかしましたか?」 「あ、いえ、何でもありません」 「そうですか、なら良いのですが。シスター・リラは最近、遠くを見つめる事が多いもので。心配事があったら遠慮なく相談してくださいね」 そう言って暖かい笑み浮べる目の前のシスター。 私にこんな笑い方は出来ないな。そんなことを考えてしまうのは、疲れているからだろうか。 |
オギワラ | 8/17 14:49:10 | 2212cfBcsmysAsVME||277 | ||
「ありがとうございます。ただ、疲れているだけだと思いますので」 「そうですね。昨日は大変でしたから。では、私は仕事がありますのでこれで」 そういって一礼し、廊下の向こう側へ歩いていくシスター。 しかし、さっきの感じはなんだったのだろうか?そう考えて、また自分の青い瞳が遠くを見ていることに気がついた。 私はどうしてしまったのだろうか?そうしてリラはまた思考の海へ沈んでいった。 |
オギワラ | 8/17 14:49:43 | 2212cfBcsmysAsVME||787 | ||
「それで、セル。ホントにいいのか?」 「ああ、オレは師匠についていきたいんだ!」 「借金、50万Gもきちんと返してもらわないとね」 「な!」 「キュゥゥ」 フィール平原の中心部。 コギー、リヴィア、セルナードの三人が街道を歩いている。 「じゃぁ、ここらで解散にするか。もういい時間だしな」 「あ、もうこんな時間だ。オレ、もう落ちますね。」 「あぁ、じゃぁ明日もさっきの時間にな」 「はい!」 勢いよく頷くセルナード。 「じゃぁね。返済の目処を立ててくるように」 「な!」 「キュゥゥ」 |
オギワラ | 8/17 14:50:44 | 2212cfBcsmysAsVME||233 | ||
セルナードの体を虹色の光が包み、セルナードとドラドが消える。 「リヴィ、あんまりセルのことを苛めるなよ」 「分かってるわよ、限度くらい」 「じゃぁ、いいけどな。オレも落ちるわ」 「あ、私も」 右手を挙げるコギー。 リヴィアも右手を挙げる。 「じゃぁな」 「えぇ、また明日」 そういって二人の体も虹色の光に包まれた。 |
オギワラ | 8/17 15:9:36 | 2212cfBcsmysAsVME||979 | ||
〜後書き、または言い訳〜 今回も無駄に長い第1話(後編)です^^; 前回に引き続き、読んでくださった方には感謝です。 次回の第2話からは、後半にちょこっと出た仲間の皆さんと徐々に合流していく予定。 一応、募集したキャラの性格付けはこんなような感じです。 気に入らないところとかあったりしても、笑って許してやってくれればなぁと思っていたり。 次回は洞窟へ向います。 そこで、いろいろあるわけですが、これまた長くなりそう。 次回もよろしくお願いします。 |
脳細胞の申し子 | 8/17 15:30:33 | 2111cfsJmCMRnYocg||803 | ||
なんか本格的な小説ですネ!(ォィ 私の小説は到底足元にも及びませんネ! 私のキャラはいつでてくるのか楽しみにしておきます! あっ、ちなみに私は元ひなです。 詳しい事情は私の小説に載せました! |
すみれ☆ | 8/17 16:44:8 | 6111cf2cU4F7yP6IY||973 | ||
こんにちは^^ 現実も入り混じってますね(笑) 私の、キャラは、もっと遅くに出てくると思いましたのに・・・ びっくりです^^; 気に入らないことなど、ひとつもありませんよ^^ 次回も楽しみに待っております^v^* |
オギワラ | 8/18 20:53:10 | 2212cfBcsmysAsVME||85 | ||
脳細胞の申し子様、感想ありがとうございます^^ 本格的なんて、そんなこと無いですよ。小説と呼べるかどうかさえ怪しい代物ですから。 頂いたキャラクターは、洞窟の奥でナニヤラしているキャラクターです。 最初のほうは敵として出てきますが、なかなか出来る子ですよ。彼は。 名前が変わった詳しい事情ですか……野次馬根性を惹かれてしまいますねw では、次回もよろしくお願いします。 |
オギワラ | 8/18 21:2:48 | 2212cfBcsmysAsVME||894 | ||
すみれ☆様、感想ありがとうございます^^ 現実も入り混じっている……目の色が青いのですか(オイ この回はお披露目のようなもので、活躍するのはもう少し先になります。申し訳ないです。 気に入っていただけたようで。天使のほうは、特殊能力をもった天使とかを考えてます。 しかし、自分の事ですので二枚目の兄ちゃん=天使ではなく、モンスターと天使は紙一重でどちらかと言えば召喚師に近くなるかもしれません。 では、次回もよろしくお願いします。 |
すみれ☆ | 8/18 21:41:38 | 2204cfnacloQpOVtw||408 | ||
もう、いじりまくってよろしいので(´▽`*) |
一 | 8/19 20:41:53 | 2202cfflaWz7oZhNA||279 | ||
こんばんわ。 お久しぶりです。 最近、来れないで居ましたorz 相変わらずオギワラ様の作品は面白いですね。 飽きを感じません。 僕もそういう作品を目指しているつもりなのですが・・・ねぇ(ナニ シクン、面白いキャラに出来上がりましたね。 ありがとうございます。 時々出てきた”勇者”ってのがありますが、誰のことなのでしょう。 さらに明らかになるにあたって、何かが起こるのでしょうか。 これからの展開が楽しみです。 では、次回も楽しみにしています。 |
レムレス | 8/20 2:37:33 | 2211cf.KgAik549LI||823 | ||
面白かったです〜 イヤ〜やっぱり自分の考えたキャラクターが 出てくるのは嬉しいですね〜 次回作も期待しています〜 |
オギワラ | 8/20 19:23:40 | 2212cfBcsmysAsVME||405 | ||
すみれ☆様 では、遠慮なくいじらせていただきますよ……( ̄∇ ̄)ニヤッ |
オギワラ | 8/20 19:31:28 | 2212cfBcsmysAsVME||186 | ||
一様、こんばんわ こちらこそお久しぶりです^^ 面白いとストレートに言われると素で照れてしまいます(=´Д`=)ゞ 自分が飽きないように頑張っていますので^^ 一様は、作品を続けられていますから凄いと思っております。 自分は、前作、前々作を途中で挫折してしまいましたので、もう完結できている方は雲の上の方なのです。 シクンはお任せください。 預かったからにはきちんと活躍してもらいますので。 では、次回もよろしくお願いします。 |
オギワラ | 8/20 19:34:49 | 2212cfBcsmysAsVME||270 | ||
レムレス様、ありがとうございます^^ 自分の考えたキャラクターが出てくるのは嬉しい。その気持ちは自分も良く分かりますよ。 リカインは自分のお気に入りですので、かなりの活躍が予定されています。 リカインの活躍もそうですが、ストーリーも楽しんでくださいね(=´ー`)ノ では、次回もよろしくお願いします。 |
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