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8989ABCベガ8/26 22:52:42191cfXFjlVqJQLxk
All the Best things Come an end、第三話です。
前回ネットに繋がらなかった期間を2〜3週間としましたが、
それより一ヶ月多かったようです。まあ過ぎたことですが。
それより前回はよほど気が動転していたらしく掲載予定分の半分程しか載せていなかったようです。
今回は前回載らなかった分で、つまり前回の後書きにあるとおり変な所で切れそうです。

第一話http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8204.html
第二話http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8950.html

ベガ8/26 22:52:212191cfXFjlVqJQLxk||900
「城野さんを訳の分からないうちに倒すのを諦めて、それで次は最弱の先生ですか。
合理的すぎて腹が立つので邪魔をします」
「退きな櫟野。一対一じゃ勝てない」
互いが神を顕現させた状態で対峙しているのは櫟野と弦谷。
「さて、それはどうでしょうか。抑も僕達の戦いの最小単位は二ですし、更に貴方も知っていると思いますが援軍が来ます」
「それこそどうでしょうか、だ。お前ら城野が入ったとしてせいぜい七人だろ? まだいる」
「圧倒的に少ないですがね。まあ計算していた分くらいは十分に稼げたので言ってしまいますが、話していていいんですか?
時間が経てば経つ程人数の多いこちらが有利になりますが」

ベガ8/26 22:52:382191cfXFjlVqJQLxk||297
指摘された弦谷の方がにい、と嗤い、
「生憎だがそれは無い。解ってると思ってたんだがなあ? あの先生だけは顕現してない神の存在も解るはずだろう。つまり十三人目だ」
櫟野の表情が崩れた。
「十三人目、とは……? 十二人目が憑いてる聖人、という意味ですか?」
弦谷は更に笑みを強くして、
「違う。そうではなく十三人目だ」

ベガ8/26 22:52:512191cfXFjlVqJQLxk||494
不安が決壊する。
――有利でありながら時間を稼ぐという、その行動の裏にある意味が恐ろしい。
櫟野は弓を操る自らの神、バルドルを動かすと同時に疾走する。
弦谷もフェンリルを以て応戦する。城野の前に現われた時と同じ、銀の狼だ。
フェンリルがバルドルに喰らいつく。
喰われていくバルドルの力の消滅が解る。
が、それでも櫟野は走るのをやめず、そして弦谷の元まで辿り着く。
慌てた弦谷が腕を振るうが、櫟野はそれを敢えてもらう事でそれ以上の行動を封じる。

ベガ8/26 22:53:72191cfXFjlVqJQLxk||710
「な…それになんの意味がある!?」
「僕が失われないで欲しいと想うのは『戦わないでいる状況』。
よってそれが失われ掛けている今、それを取り戻す為のこの攻撃は最大級のものとなります。
この威力であればフェンリルも一撃で倒せますが、フェンリルを狙うと想いによる力の付加が失われる為威力が落ちてしまう。
ですから僕にはこうするしかない訳です。――バルドル、一矢報いますよ」
弦谷と、同時に櫟野目掛けて矢が放たれる。

ベガ8/26 22:53:272191cfXFjlVqJQLxk||962

ベガ8/26 22:53:322191cfXFjlVqJQLxk||694
時は乾と城野が生徒会室に居た頃に戻る。
生徒会室の窓に乾が手を掛け、
「ああそうだ、君の神を顕現させてくれたまえ。私のは移動には向かない」
「待て乾、それは見られて良いのか。
今まで私はそんな超常的なものがこの学校に出現したという話を聞いた事はないが、今この時間で姿を現せば確実に目撃者が出る」
乾は未だに目を回している巫部の方向へ溜息を吐き、
「神が顕現するとその場所には通常とは違う空間が発生する。
よって目撃されるとしても一瞬である為見間違いとしか思われず、空間内の建造物などを破壊しても問題はない」

ベガ8/26 22:53:482191cfXFjlVqJQLxk||217
そうか、と返して城野は神を顕現させる。全体ではない竜、スルト。
城野は乾に手を貸され、窓からスルトの上に降りる。
制服であるスカートがそれなりにはためくが、下に人はいないらしいのでまあいいだろうと思う。
「校門の辺りと校庭で同時に空間が発生しているな…先生! どちらがより我々を必要としているか判断できるかね」
「えーと…ここです。此処にいてください」
「先生、気付け薬が必要ならそう言って欲しい」

ベガ8/26 22:54:02191cfXFjlVqJQLxk||366
「いえ、あのですねー。櫟野君を助けにいってる中埜御堂君と巳波君と木城君が、誰かに足止めを掛けられてるようです。
三対一なのですぐに突破して櫟野君を助けにいけると思います。
そしてここに、別の人が来ます。誰かは解りません。今までいた十人じゃあないみたいです」
そこまで聞いた城野は上空に何かを見咎めた。それは――
「先生、集中してください!」
言われる前にその存在を識っていた巫部は走る。目指している場所は窓から差し出された乾の左手。
そして校舎ごと生徒会室が全壊する。

ベガ8/26 22:54:472191cfXFjlVqJQLxk||876
一瞬だけ、誰もそこを掴まなかった自分の左手を呆然と見ていた乾が動いた。
「この一瞬の先生を君に任せる!」
乾は自分の神を顕現させ、飛び移る。
飛行能力が無いにもかかわらず4階の高さから飛び移って問題ない位置に肩がある、つまり巨人だ。
「誰だか知らないが警告はしよう。死ね、と」
直後に火球を飛ばす。直径は二メートル、速度は音速の半分程だ。
だが当たる寸前、相手は顕現を停止する。

ベガ8/26 22:55:62191cfXFjlVqJQLxk||699
「く…最初からヒット&アウェイで来ていたか! 上手く行けば何人かが倒れるという訳だ」
「乾、先生に渡した携帯の番号が登録された携帯を寄越せ」
城野の声に応じつつ、しかしそれを無意味にする指示を出す。
「城野君、私達は櫟野君の元に向かう。
現状最も危険なのは彼で、私だけが彼を助けに行くと今度は君が危険になる。よって君も一緒に来て欲しい」
「先生を置いていくのか」

ベガ8/26 22:55:182191cfXFjlVqJQLxk||757
「そうだ。集中した先生が無差別攻撃による校舎の倒壊で命を落とすとは考えにくい。
更に、その時点で生きていても神を顕現してはいない為に敵は先生を発見できない。
だが君の存在は既に割れている。よって君がここにいると先生もかえって危険になる」
城野は一瞬の逡巡、そして別の答えを出す。
「駄目だ。私はここに残ろう。フレイだけを連れていって欲しい」
予想していなかった答えを返された乾はしかし迷わず、
「いいだろう。それを君が望むならそれが正しい」

ベガ8/26 22:57:72191cfXFjlVqJQLxk||251
後書きで全レス
自分は対人で文書くのが苦手だなあと感じますね。
座談会形式で後書き書く方の気持ちが今なら理解できるのではないかと

MOONさん
返答遅れてしまってすみませんでした。

巫部さんはなかなか動かし易いキャラです。
何かとネタバレになってしまうので深く書けないのですが、
そのうち彼女がヒロインの話が出ます。
あくまでヒロインで主人公でないし、
抑も教師がヒロインな話はどうよとか思われるかも知れませんが、まあそれも一つの形と言うことで。

ベガ8/26 22:58:232191cfXFjlVqJQLxk||531
5円玉さん

ここだけスルーせず
キノの旅 ですとも。
最初は別の話の、それも脇役だったのが
うはwwwwwwww×××××ktkrwwwwwww
と思って何とか旅する話を書けないかと思案して、
そこで発生した色々なネタのおかげでかなりABC世界がかなり展開したというキーパーソン。

まだ展開してないのに云々言っても訳解らないのは解ってるんですけど すみません

ベガ8/26 22:59:32191cfXFjlVqJQLxk||569
オギワラさん

世界は出来るだけ大きめなものにしようと思っています。
伏線張るのは好きですが得意ではないので読んでいても解らない所があるかも知れませんが、
しかしそれはそれで楽しいかなと思っている人間です。
何言ってるか解らなくなってきましたが。


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