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9065敵国の計画書第二五話−戦友再び−9/9 13:9:442202cfflaWz7oZhNA
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第二五話−戦友再び−

9/9 13:10:182202cfflaWz7oZhNA||516
このままでは、間違いなく、オレ達は死ぬ。
・・・こんな所で死んでたまるか!!
だが、どう足掻いても、逃げ道が・・・
その時は、オレの頭が、急に冴え出した!

オレは、サッとリュックを漁り、拳銃を取り出して弾を込める。
そして、後ろの壁めがけて発砲した。

”バン!”

すると、後ろの壁に、小さい穴が開いた。
これなら、マシンガンで円状に撃ちぬき、突き破れる!

9/9 13:10:562202cfflaWz7oZhNA||616
オレは戦場に背を向け、壁に穴を開けていく。

”ドドドドドド!!”

見事に、円状に撃ちぬけた!向こうに道もある。
さぁ、さっさとここから逃げ出そう!
と、ドワンに呼びかけようとした、その時、

”バァン!”
敵の銃撃部隊の弾が、ドワンの足に命中してしまった!
『ぐあっ!』
ドワンが悲鳴を上げて、その場に倒れこむ。

9/9 13:11:512202cfflaWz7oZhNA||655
このままでは、1分もしないうちに、ドワンの体は粉々だろう。
他の二人は、動揺しながらも、敵を撃ち続けている。

オレは、思い切り壁を蹴飛ばした。
道は、どうやら、しばらく先で十字路となっているようだ。

オレは、急いでドワンに手を伸ばした。
『つかまれ!』

ドワンは、這いながら、必死でオレの手を掴もうとする。
『くっ・・・』
ドワンが思い切り、手を伸ばした。
しかし、その行動を銃撃部隊の一匹が発見し、ドワンに狙いを定める−・・・

9/9 13:12:172202cfflaWz7oZhNA||222
”パァン!”
一発再び足に発射された。

『うぁぁぁぁ!!』
ドワンが更に酷い悲鳴を上げる。
このままでは、穴に入れる前に、死んでしまう!

オレは、銃撃部隊に向かって、マシンガンを乱射する。
”ドドドド!”
前で構えていた奴らから、ドバッと血が噴出した。

9/9 13:14:112202cfflaWz7oZhNA||931
オレは、この隙を突き、ドワンの所まで這い、
一気に、引き寄せた。

『くっ・・・済まない・・・』
ドワンが痛みを堪えながら、オレにお礼を言ってきた。
オレは、気にするな、と返事をした、直後、
目の前に見覚えのある、ローブの男が立っていた。
正確には魔物・・・そうハシンだ!

9/9 13:14:442202cfflaWz7oZhNA||974
『こんな所でコソコソと・・・』
もう絶体絶命だ!負傷したドワンを守りながらでは、絶対に勝てない。

『こんな戦場の中で、悠々と救護している暇があるとは、驚きましたよ。』
ハシンがキキ・・と笑いながら、手の甲から伸びている刃を、
更に長くして、オレの顔の前に、刃を突き立てる。もう少しで顔に届きそうだ・・・

『まぁ、どうでもいい。これで、又一人復讐完了だ!』
復讐・・・?どういう意味だろう・・・
もしかして、ブルーヴィンが、コイツに何かしたのだろうか

9/9 13:15:272202cfflaWz7oZhNA||319
そんな事を考える暇もなく、刃が思いっきり、オレの顔に突き刺さる−・・・

”パァン!”

銃声と共に、目の前を銃弾が飛び、刃に当たった。
刃が僅かにズレ、オレの左耳をかする。
オレはハシンが、状況判断できていない内に、拳銃を手に取った。
中には、特別弾。ここ特製の、毒銃弾がセットしてある。

9/9 13:15:482202cfflaWz7oZhNA||310
オレは即座にハシンの顔目掛けて引き金を引いた。

”バァン!!”

ハシンの眉間から、血が噴出す。
しかし、効果はそれだけではない!
数秒間で毒が体中に行き渡り、体が麻痺して、数分後死に至る。

リレデウンと交戦中に、とても苦戦した武器だ。

9/9 13:36:572202cfflaWz7oZhNA||673
オレはハシンを蹴飛ばし、腹にもう一発発砲する。
ハシンはバタリと倒れ、動かなくなった・・・
勝ったのだろうか・・・
何より、これで復讐鬼は消え、ブルーヴィンの兵士は殺されずに済む。

『ありがとう。』
オレはドワンにお礼を言う。
助けられたのは、これで二度目だ。
ドワンはフッと笑ったが、すぐに痛みに顔を顰める。

9/9 13:37:242202cfflaWz7oZhNA||779
オレは急いで、ドワンを通路へ押し出す。

『先に行ってくれ。』
ドワンはあぁ、と頷き、苦しそうに前へ進んでいった。
オレは、すぐにスクワーズとエーデミに知らせる。

『ここから逃げるぞ!』
二人はもう汗だくだ。
チラリと此方を見て、うまく近づき、穴へ飛び込んだ。

9/9 13:38:02202cfflaWz7oZhNA||200
オレは最後乱射して、敵の動きを止め、
そしてリュックに入っている手榴弾を手に取った。
いつかの風景に似ている。オレは苦笑して、手榴弾を投げた。

『魔界に帰れ!!魔物共!!』

手榴弾が地面に叩きつけられ、爆発する。

”ドーン!”

オレは急いで、ドワン達の元へ走った。

9/9 13:44:182202cfflaWz7oZhNA||685
ドワン達は、十字路の所で倒れこんでいた。
無理もないか・・・
あれだけ戦えば、疲れるというものだ・・・
オレも、無意識にその場に倒れこむ。

『魔物は死んだ・・・のか?』
荒い息づかい共に、スクワーズが聞いてきた。
オレは力なく頷いた。


9/9 13:44:562202cfflaWz7oZhNA||860
『ハシンには、二発毒銃弾を浴びせてやった・・・
他の奴には手榴弾。流石に生きちゃいないだろう。』

オレの言葉を聴いて、エーデミがフッと笑った。
『自国の兵器を、他国に使われ、それで救われるとは、妙な気分ね。』

考えてみればそうだ。
しかし、こんな状況で”敵国の兵器は〜”
等と、どっかの誰かさんのようには、言っていられない!

その時、ドワンが脹脛を押さえ、呻き始めた
さっきまでは、戦場故に、痛みを忘れていたのだろう。

9/9 13:45:272202cfflaWz7oZhNA||610
『大丈夫?』
エーデミが心配そうに傷口を見る。
傷口からは、血が大量に出ている。

『止血・・・たな。』
スクワーズは、ボソリとつぶやき、リュックから救急箱のようなものを取り出し、
その中から、薬とガーゼと包帯を取り出した。

『すまん。銃弾は手術をしないと・・・とりあえず、応急処置だけでも・・』
スクワーズは薬を荒々しく塗ると、ガーゼを傷口に乗せ、一気に包帯を巻いた。
『これで、菌は入らんだろう・・』
スクワーズは、そう呟いて、再びその場に倒れた。

9/9 13:46:132202cfflaWz7oZhNA||823
『しかし、これからどうする?ドワンはもう戦えないし・・・』
『やはり仲間を助けないとな・・・しかし、問題はドワンだ・・』
二人は、同時にドワンを見た。

たしかに、この足では、マトモに歩けないだろう・・・
救護が受けられずとも、安静にできる所がほしい。

と、その時、オレはハッと思いついた。
『ここの兵って全員捕まってるのか?』

9/9 13:46:492202cfflaWz7oZhNA||424
オレの質問に、エーデミがいいえ、と答えた。
『私たちだって、何もしないで、捕まったんじゃない。
最初は物凄い抵抗をしたの。けど、魔物の恐ろしい攻撃力には勝てなかった。
その時、沢山犠牲が出たから・・・全員は生きていない。』

話し終え、エーデミは手で顔を覆った。
きっと、戦友を沢山失ったのだろう・・・

いくら敵国のせいではないとは言え、ここまで被害を出してしまっているとは・・・
しかし、悔やんでいても、仕方がない。今できる事をやるのみだ!

9/9 13:47:342202cfflaWz7oZhNA||545
『ごめんな。嫌な思い出を・・・』
オレはエーデミに謝って、更に続けた。

『けど、聞かなきゃならない。それは戦闘に出た兵士だけが、
沢山犠牲になったんだよな?』
エーデミはコクリと頷いた。

という事は、参戦していない兵士。
つまり、救護班は、生き残っているはずだ。
『スクワーズ。救護班を探そう。そこで、ちゃんとした手当てを−・・・』

9/9 13:48:382202cfflaWz7oZhNA||332
しかし、オレが言い終わる前に、右側の道と左側の道から、
例のローブの魔物がやってきた。

『ん?貴様等・・・いや・・・三人はここの兵だな!?』
エーデミとスクワーズとドワンがビクッとし、魔物の方を見る。

『ふっ哀れだな。脱獄したのか?逃げられるとでも思ったか?』
さっきとは反対の、左の魔物が、ローブの中から、拳銃を取り出し、言った。
絶対絶命だ・・・三人連れて逃げるのは絶対不可能だ・・・

9/9 13:49:232202cfflaWz7oZhNA||289
オレはありったけの憎しみを込めて、魔物をギロリと睨み付けた。
しかし、そんなモノで、どうにかなるものじゃ−・・・
”バン!”
銃声が十字路に響く・・・
悔しい・・・こんな所で死ぬなんて−・・・
?何もない・・・?

オレは恐る恐る、目を開いた。
『な・・・』
魔物の目がグルリと周り、次の瞬間、床に倒れこむ。

もう一匹が、謎の襲撃者に発砲しようとするが、マシンガンで蜂の巣にされた。
『誰だ?』
オレは拳銃を手に取り構える。

9/9 13:49:562202cfflaWz7oZhNA||281
『戦友の声まで忘れたとは言わせないぞ?』
その時、懐かしい顔が、通路から出てきた。
金髪の髪、藍色の目。そして、何より、その雰囲気・・・


ラシャンだ!!


第二六話へ続く・・・・

9/9 13:52:72202cfflaWz7oZhNA||765
こんにちわ。

ハシンは果たして本当に死んだのでしょうか・・・
しかし、あんな爆発で死なないわけが無い・・・
でも−・・・
考えたらきりがありません。

そんな所へラシャン登場。これによって又物語が揺れます。

では次回も見てくださいね。
又、第二五話を見て頂けた方は、是非感想を残していってください。

9/9 13:58:125892cfpjivDQYKFF2||636
お久しぶりです、一様。
一番乗りです^^(ぇ

さて、ハシンは…死んだのでしょうか?
なんだかしぶとく生き続けている気がします(ぇ

そして、なつかしの彼はラシャンだったんですね。
驚きました。でも少し心強そうです。
ドワンの足が大変なことに;;
最後に・・・頑張れドワン!

次回も楽しみに待っています。頑張って下さい。

グー者9/10 9:50:212101cfgseI2.UR362||365
パクられた・・・(ぇ

ハシンの生死が僕もまた気になりますね。しぶとい彼なら大丈夫な気もしますが。

ドワン&エーデミ&スクワーズのやりとりがどことなくいいですね。
どこがいいかと言われると悩みますが・・・なんかいいですね。(オィ

では、次回も頑張ってください。

9/10 15:10:62202cfflaWz7oZhNA||238
武様
こんにちわ。

ハシンが生きていると死んでいるとでは、
今後の話の流れが変わりますし、やはり生存は気になります・・・
が、すぐに分かります(ナニ

ラシャン登場で又ひとつ戦況がかわり、
更にそこで、又懐かしの彼と出会います。

ドワンは暫く戦線復帰は難しいですね・・・
早く元気に・・・なにより死なないでいて欲しいですね。

では、次回も是非見てくださいね。

9/10 15:16:592202cfflaWz7oZhNA||92
グー者様
こんにちわ。

パク・・・何かは分かりませんが、ごめんなさい。
しかし、指摘があるのでしたら、しっかりと具体的に言って頂かないと、
こちらも、直すに直せませんので、よろしくお願いします。

よく考えると、ハシンが死ぬとき、全ての共通点があったのです。
そこにヒントがあったり。

バルダはやっぱりよそ者ですが、あの三人は幼い頃から、この国で育った国民で
更に同じ軍隊の戦友です。
だからこそ仲良くできるんです。多分。

では、次回も見てくださいね。

グー者9/11 23:3:592181cf5yNokuw9uEQ||188
レス見ました^^;ええっとですね・・・^^;
パクられたのは文章ではなく、武様のリアクションですね^^;

あ、何なら僕ももう一度言っておけばOKですねwスクワーズファンとして(ぇ
よし、いくぞ・・・頑張れスクワーズ!(三度目

これにて退散(ぇ

9/13 1:42:445892cfpjivDQYKFF2||121
グー者様;;
えええええっと…被ってしまっていたようですね;;
不快な思いをさせてしまいまして、申し訳ありません;;
そして一様、一様の小説のスレでこのような
醜態をさらしてしまいまして申し訳ありません。

今後、このようなことが無いよう
自分を戒めますのでどうか、ご容赦くださいませ;;

それでは汚レスの方、失礼いたしました。

9/19 11:22:62202cfflaWz7oZhNA||42
いえいえ

でも発言等被ることなどよくありそうですし・・・
まぁ そこら辺は見逃しておいた方が無難かと思いました。

では、次回もよろしくお願いします。


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